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カナダへ留学をするときに、一番気になるのはやはり留学費用ではないでしょうか。カナダ留学にかかる費用は、半年間で100万円前後、1年間で250万円前後です。
カナダは生活・勉強・観光をするにあたって、とても環境の良い国。留学先として日本人から人気がある国です。
また、アメリカに留学する際の費用は年間にして、300〜500万円ほどかかかります。
イギリスはもう少し安く済みますが、カナダよりは少し高いというくらいです。欧米と比較して、費用面で留学先にカナダを選択する人も少なくありません。
そこで、ここではカナダに留学をしたいと思っている人のために、学費から生活費などの内訳を細かく掘り下げていきます。同時に1週間から1ヶ月までの短期留学費用もみていきましょう。
学費や住居などそれぞれの場所によって費用が変わってきますが、目安として参考にしてみてください。
カナダ留学にかかる費用の項目 |
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1ヶ月にかかる一般的な学費は学校にもよりますが8万〜15万円ほどです。
また、カナダでは入学金が授業料と別になっていることもあり、その場合の費用が1万〜3万円程度となります。
もちろん通う学校や時期などによっても多少差が出てきます。
入居費用の場合は居住スタイルによって異なります。寮の場合は10万〜20万円、シェアハウスは4万〜8万円、ホームステイは10万〜15万円ほどです。
こちらも繁忙期などで値段が変わっていくため、自分の予算と目的を考えて選びたいところです。
渡航・帰国に必要な往復の航空券代は以下の表を参考にしてください。繁忙期のGWや7、8月と年末以外の航空券代です。
乗り継ぎ | 往復の航空券代 |
直行便 | 25万円前後 |
アメリカ経由 | 10万円前後 |
中国経由 | 8万円前後 |
直行便だと乗り継ぎがなくて楽な分かなり値段が高くなるのが分かります。
格安航空券でも良いのですが、座席が狭くずっと長時間座りっぱなしだかなり疲れてしまうため覚悟が必要です。
また、カナダに行く際は必ず往復で航空券を購入するようにしてください。
帰りの航空券がないと、不法滞在するのではないかと疑われてしまい、入国できない恐れがあります。実際にそのようなケースもたまにあるので注意してください。
帰国する日にちが分からなくても、日付変更できる航空券であればあとから変更可能です。
カナダに行くときは必ず保険に入っておきましょう。カナダの医療費は日本に比べるとかなり高額。
たとえばカナダで骨折をしてしまったときは、約8万円もの医療費がかかります。日本だと2万円ほどで済むのですが、海外旅行保険に入っていなければ8万円そのままが出費となります。
今所有しているクレジットカードの自動付帯保険があれば、90日間は補償されます。
ただし、渡航費用にクレジットカード決算をしていないと対象にならないなど、それぞれの会社で利用条件があるため確認しておきましょう。
現地の保険もあり1ヶ月で約6,000円程度となっていて、キャッシュレス診療で受けられます。
ただし、カナダの公的医療機関は申請してから3ヶ月間は保険が適用されないため、短期留学の人にはおすすめできません。
カナダ留学でのビザに関する費用は、留学期間によって異なります。
カナダへの留学では留学期間が6ヶ月以内であれば学生ビザは不要です。
そのため、留学期間半年以内の場合のビザ費用は、約700円程度です。
留学期間が6ヶ月以上になる場合は「就学許可証(Study Permit)」という学生ビザが必要です。渡航前に事前にeTA(電子渡航認証)という手続きが必要で、これには約700円の手数料がかかります。eTAはインターネット上で申請から発行が完了し、15分ほどあればできる簡単な手続きです。
また、学生ビザの取得には約2万円の手数料がかかり、これは留学期間が6ヶ月でも1年でも同じ金額です。
2019年から、もともとのビザ申請料金150C$(カナダ・ドル)に、バイオメトリクスシステム登録料85C$が追加されたため値段が高くなっています。
学生ビザ申請の手続きに関して変更点がいくつかあるので、カナダ大使館のホームページで確認してみてください。
送迎サービスも含まれていない場合は払う必要があります。一回につき約17,000円前後です。
自分で下調べをして行くのも良いですが、不慣れな土地だと危険な場所なども判断できません。
最初だけでも送迎サービスを使うことを検討してください。
生活費は頑張って抑えて5万程度。通常であれば8万円前後が目安と考えてください。カナダの物価は日本よりも高いですが、アメリカやヨーロッパに比べると比較的安いといえます。
たとえばキャベツひと玉200円前後、玉ねぎ1kg200円前後、卵10パック300円前後です。
なるべく自炊で作り置きをするなど、工夫しながらやりくりしましょう。
また、カナダではチップ制のため外食での出費は高くつきます。チップの相場はどこの国に行ってもだいたい1割程度であれば問題ありません。
またはちょうどキリの良い数字でもOKです。日本人はチップ制ではないので違和感があるかもしれません。
カナダの外食はランチだと1,000円、ディナーは3,000円くらいと思っておきましょう。
交通費もバカにできない出費のひとつ。トロントの公共交通機関は1回の乗車で約300円前後です。毎日往復600円くらいがかかるため、学校が遠いと出費もかさみます。
留学早々に金欠にならないためにも交通費を含めて計画を立てておきたいものです。
アクティビティのある学校では別途費用がかかります。アクティビティを通して友人が増えることもあるので、「節約のために全く参加しない!」と決めるより、厳選して参加してみましょう。
語学だけでなく他の生徒との交流も含め、留学生活をより濃いものにしたいときにアクティビティは最適の授業です。アクティビティが無い学校もあるため事前にチェックしておきましょう。
アクティビティにかかる費用は、参加無料のものから数万円するものまであります。最初に無料のものからはじめていき、徐々に慣れていけば少し費用を出して参加しても良いですね。
短期留学をする人のために、だいたいの目安を知っておきましょう。以下の表を参考にしてみてください。
留学期間 | 費用相場 |
1週間 | 20万〜48万円 |
2週間 | 24万〜53万円 |
1ヶ月 | 32万〜50万円 |
項目 | 金額 |
航空券 | 8万〜20万円 |
海外旅行保険 | 8万〜20万円 |
学費 | 2万〜3万円 |
滞在費 | 2万〜3万円 |
食費 | 1万〜2万円 |
海外保険については、クレジットカードについている海外旅行保険で補うともう少し費用は抑えられます。また、目的のアクティビティがあればその分の費用も用意しておきましょう。
項目 | 金額 |
航空券 | 8万〜20万円 |
海外旅行保険 | 8万〜20万円 |
学費 | 4万〜6万円 |
滞在費 | 2万〜4万円 |
食費 | 2万〜3万円 |
航空券の費用は変わらないのでそれほど変わりません。
項目 | 金額 |
航空券 | 8万〜20万円 |
海外旅行保険 | 8万〜20万円 |
学費 | 8万〜12万円 |
滞在費 | 4万〜8万円 |
食費 | 4万〜6万円 |
1ヶ月いればやはり滞在費や食費がかさんできます。
さらにもう少し長期滞在する人のための費用を出してみたので参考にしてみてください。
留学期間 | 費用相場 |
3ヶ月 | 64万〜118万 |
6ヶ月 | 112万〜196万円 |
1年間 | 200〜280万円 |
項目 | 金額 |
航空券 | 8万〜20万円 |
海外旅行保険 | 8万〜20万円 |
学費 | 24万〜36万円 |
滞在費 | 12万〜24万円 |
食費 | 12万〜18万円 |
クレジットカード付帯の旅行保険は90日までなので、これ以上いる人は新たな保険に加入しておきましょう。
項目 | 金額 |
航空券 | 8万〜20万円 |
海外旅行保険 | 8万〜20万円 |
学費 | 48万〜72万円 |
滞在費 | 24万〜48万円 |
食費 | 24万〜36万円 |
食費だけは頑張れば調整できるため、なるべく節約を心がけましょう。
項目 | 金額 |
航空券 | 8万〜20万円 |
海外旅行保険 | 8万〜20万円 |
学費 | 73万〜100万円 |
滞在費 | 72万〜96万円 |
食費 | 39万〜64万円 |
1年間もいると交際費も徐々に増えていくため、自炊に力をいれていくようにしましょう。
航空券代や学費は抑えられないものなので、他のもので節約をしていく必要があります。
留学期間のおすすめの時期はずばり冬。カナダの語学学校やホームステイ業界では、冬の間に料金を安く設定しているケースが多いためです。
また、カナダの冬は観光産業のオフシーズンのため、カナダ行きの航空券も安くなる傾向があります。費用を抑えたい人は1月中旬〜3月あたりがおすすめです。
航空券のセールを利用することで、破格の安さで購入できる可能性があります。エアトリ
などを利用して、早期予約で航空券を安く手に入れることも考えておきましょう。だいたい6ヶ月前が一番安く、3ヶ月を切ると高くなっていく傾向にあります。
また、金曜日や土曜日などの曜日によっても金額が代わり、たった1日ズレても数万円の差が出ることもあるのです。
まずは最初に重要な住居ですが、滞在方法にシェアハウスを選択してみましょう。
ホームステイ料金はたいてい食費や光熱費が含まれていますが、滞在費全体でみるとシェアハウスより高くなってしまいます。
2ヶ月から3ヶ月程度をホームステイにし、その後シェアハウスに変更してみても良いでしょう。
まだ現地の生活に慣れていないため、ホストファミリーからのサポートを受けつつ、その間に安めのシェアハウスを探してみてはいかがでしょうか。
少し慣れてきた人は留学中にアルバイトをして、留学費用を補うのも良いでしょう。
就労時間や職場などの制限はありますが、カナダの学生ビザではアルバイトが許可されています。
ただし、学生ビザを取得していても、語学学校に通う人はアルバイトができません。大学や専門学校に通う留学生のみアルバイトができます。
カナダで一般的な飲食店の時給は11C$程度なので、1ヶ月で7万円程度稼げます。食費などを補えるためおすすめです。
カナダへの留学は語学のためでもありますが、自分をさらに成長させるためにも行きたい国ですよね。自然もたくさんあり、日本とはまた違う感覚を感じられるのではないでしょうか。
ここで学んだことをもう一度おさらいするためにポイントを4つ用意しました。少しでも留学費用を抑えられるようにしてみてください。
この記事のポイント |
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Q&AまとめQ&A
世界2番目の国土を誇る広大な大地と雄大な自然が特徴のカナダは、都市ごとに雰囲気や気候が異なり、 冬にウィンタースポーツが楽しめる都市があるなど四季折々の魅力が溢れています。 地理的・文化的にはアメリカに似ている部分も多いが、「旧英連邦国家」でフランス語も公用語としており、 欧米2つの雰囲気を味わえることも魅力の一つ。 多民族国家で移民が多く協調性を大切にする温かい国民性から、異文化の様々なバックグラウンドを持つ人々が仲良く暮らす国としても有名。 留学生が受け入れられやすい環境や雰囲気があり、強いなまりもないニュートラルな英語を話すため、 英語初心者も安心して留学することができます。