イギリス本土・グレートブリテン島の西に浮かぶアイルランド島。そのほとんどを占める国がアイルランドです。
かつてイギリス領であったこともあり英語圏の国ですが、古くからのケルト文化も残る特徴的な国で、留学先としての魅力が揃っています。
しかし、海外での留学や生活となると気になってくるのがその費用。事前にどれだけ用意しておけばいいか、留学のスケジュールを決める前に知っておきたいところです。
そこでこの記事で、 アイルランド留学に必要な費用や、費用の内訳などを細かく紹介します。
目次 |
イギリスに直接留学するより費用が抑えられることから、アイルランドへの短期留学は知る人ぞ知る留学先として人気があります。
また半年ほど留学をして、じっくりアイルランド独自の文化を味わいたいという方も少なくありません。
留学の費用を大きく決める要素は「 現地での滞在費用」と「 渡航にかかる費用」の2つです。
加えてアイルランド留学では「90日」を超えるか超えないかという点も大きく関わってきます。
そこでまずはアイルランド留学にどのくらいの費用がかかるか、表を交えてまとめてみました。
まずはおよそ1か月、4週間滞在する場合のアイルランド留学費用について見ていきます。
※為替レートを1ユーロ=158円として計算しています。レートは変動しますのでご注意ください。
合計約15万円
渡航前 | 金額 |
---|---|
航空券(往復) | 約13万円 |
保険(海外留学保険) | 約2万円 |
現地での出費(4週間) | 金額 |
---|---|
学校(入学金・授業料など) | 約16万円 |
滞在先費用(シェアハウスの場合) | 約11万円 |
生活費(食費・携帯電話、交通費・交際費) | 約13万円 |
合計 | 約40万円 |
留学で気になるのが、ビザの申請方法と申請にかかる費用面でしょう。
しかしアイルランドでは帰りの航空券・滞在期間に加えて6か月有効のパスポートを提示すれば、 入国時に90日間まで有効のビザ(観光ビザ)が発行されます。
このビザで語学留学も可能なため、ビザの事前申請は不要です。
これを倍の期間、8週間(約2か月)にしてみると費用はどのように変化するのでしょうか。
※為替レートを1ユーロ=158円として計算しています。レートは変動しますのでご注意ください。
合計約17万円
渡航前 | 金額 |
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航空券(往復) | 約13万円 |
保険(海外留学保険) | 約4万円 |
現地での出費(8週間) | 金額 |
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学校(入学金・授業料など) | 約31万円 |
滞在先費用(シェアハウスの場合) | 約24万円 |
生活費(食費・携帯電話、交通費・交際費) | 約24万円 |
合計 | 約79万円 |
渡航のための飛行機代は変わらないため、留学期間が倍だからといって費用まで倍にはなりません。
また授業料も期間が長ければなるほど安くなる傾向にあります。英語を効率よく勉強することを考えると、期間を少し長く取ってみてもいいかもしれません。
12週間(約3か月)の間留学する場合、気をつけておきたいのが外国人登録に費用と時間がかかることです。
※為替レートを1ユーロ=158円として計算しています。レートは変動しますのでご注意ください。
合計約18万円
渡航前 | 金額 |
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航空券(往復) | 約13万円 |
保険(海外留学保険) | 約5万円 |
現地での出費(12週間) | 金額 |
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学校(入学金・授業料など) | 約47万円 |
滞在先費用(シェアハウスの場合) | 約36万円 |
生活費(食費・携帯電話、交通費・交際費) | 約36万円 |
外国人登録・学生ビザ申請費用 | 約4.4万円 |
合計 | 約123万円 |
滞在期間が90日を超える場合、入国管理局(首都ダブリン)または警察署(ダブリン以外の場合)で外国人登録をし、IRPカードを郵送(アイルランド国内の住所)で受け取る必要があります。
このとき、 8か月間有効な学生ビザの申請も同時におこないます。
外国人登録は事前予約(入国10週間前から可能)が必要となるほか、時間もかかるので注意しましょう。
また外国人登録・学生ビザ申請では入学許可証のほかに、アイルランド国内の銀行で口座開設・3,000ユーロ(約47万円)以上を預けた証明書を発行してもらう必要があるかもしれません。
日本の銀行のカードや明細書でも補える場合があるので、確認することが重要です。
ではおよそ半年の間、アイルランドへ留学する場合の費用はどうなってくるでしょうか。
※為替レートを1ユーロ=158円として計算しています。レートは変動しますのでご注意ください。
合計約21万円
渡航前 | 金額 |
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航空券(往復) | 約13万円 |
保険(海外留学保険) | 約8万円 |
現地での出費(24週間) | 金額 |
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学校(入学金・授業料など) | 約84万円 |
滞在先費用(シェアハウスの場合) | 約73万円 |
生活費(食費・携帯電話、交通費・交際費) | 約73万円 |
外国人登録・学生ビザ申請費用 | 約4.4万円 |
合計 | 約233万円 |
滞在費・渡航費に加え一時的に預ける現金のことも考えると、留学するためには 最低でも300万円近くの費用を用意しておく必要があります。
また留学前後に日本で英語学習をする費用なども踏まえ、余裕を持てる留学資金を貯めておきましょう。
滞在費を大きく左右する要素のひとつであり、国ごとの差がつ付きやすいのが「生活費」です。物価の高い国では生活費が高くなりますし、逆に物価が安ければ生活費が安くなります。
ではアイルランドの場合、どのくらいの費用を用意しておけば快適に生活を送れるのでしょうか。
アイルランドは、日本よりも少し物価が高い傾向にあるといわれています。
とくに人が集まる首都ダブリンはアイルランドのなかでも高い物価設定が多く、滞在にはそれ相応に費用を見積もっておかなければなりません。
一方ダブリンを出れば、 物価自体は低く抑えられる傾向にあります。
しかし語学学校もダブリン近郊が多く、住まいと留学先の学校選びには注意が必要となってくるでしょう。
アイルランドで、注意が必要なのは VATと呼ばれる消費税の制度です。
標準税率23%と聞くと高そうに感じますが、食品を買うときには4.8%と低い税率、もしくは 消費税がかからないようになっているのです。またレストランで外食する場合も13.5%と、通常よりは安い税率が適用されています。
アイルランドではレストランなどで外食しようとすると、1回1人あたり 20ユーロ(約3,160円)程度の金額が目安になってきます。
加えてチップを置く必要もあるため、実際にかかる費用はそれ以上です。
一方食料品は日本と同水準・もしくは安く手に入れやすいです。消費税も低く抑えられているため、シェアハウスやアパート滞在の場合は自炊することで生活費を抑えることができるでしょう。
シェアハウスやアパートを借りて暮らす場合、気になるのが光熱費にかかる額です。
1か月の光熱費は電気代が30ユーロ程度、ガス代は10ユーロ程度が目安です。加えて近年水道料金が有料になりました。この水道料金はヨーロッパで一番高いといわれています。
ひとり暮らしでは、1か月10ユーロ(約1,580円)程度なほか、 水道水をそのまま飲める珍しい国です。
ただし日本の水道水より、ミネラル分が多い硬水です。そのメリットを踏まえれば、それほど気にする必要はないともいえます。
留学では、日本に住む友達や家族と連絡を取ることも少なくありません。
また、国内では語学学校と連絡を取るためにも携帯電話(スマートフォン)が必要になってきます。
アイルランドではプリペイド式(前払い式)が主流になっており、1か月 20ユーロ(約3,160円)ほどの定額で高速通信を使うことも可能です。
日本で使っている携帯電話のローミングサービスも使えますが、短期滞在向けで全体的に割高な感が否めません。
アイルランド留学では費用を抑えるため、 現地でSIMカードを購入・差し替えて利用するのがおすすめです。
日本国内で購入したスマートフォンにはSIMロックがかかっていて、そのままでは使えないことも多いです。
あらかじめSIMロックの解除手続きをするか、SIMフリーのスマートフォンを用意しておきましょう。
こうした費用を合わせ、 1か月700~800ユーロ(約11万~13万円)程度を生活費として見込んでおいてください。
アイルランドに留学を決めた際、事前に日本で支払っておく必要があるのが「航空券」と「海外旅行保険」です。
アイルランド留学の費用を決めるポイントの1つでもあるため、「価格」と「必要なサービス」に見合ったものを選んでください。
アイルランドには首都ダブリンのほか、主要都市であるコークとゴールウェイに空港があります。
ダブリンは西海岸・コークは南部・ゴールウェイは東部にそれぞれ位置するため、目的の語学学校にあわせて空港を選ぶのが無難といえるでしょう。
しかし、日本とアイルランドを直接結ぶ航空路線は現在運航されていません。
そのため、ロンドンやパリなどのヨーロッパの主要空港、もしくは香港やドバイなどアジア・中東の主要空港に降り立ち、 一度乗り換えをする必要が出てきます。慣れない外国での乗り換えとなるため、しっかりと事前に調べておきましょう。
航空券は往復で 13万円ほどが目安です。
入国時に帰りの航空券提示が必要になるため、出発前に日本で手配しておきましょう。
アジア・中東経由のほうが、比較的航空運賃が安くなる傾向にあるといわれています。
さらに4~5月・9~12月は航空券が安くなる時期であり、上手に時期・航空会社を選択すれば 10万円台まで抑えることもできるでしょう。
アイルランドは比較的治安がよいといわれているものの、盗難などの被害に遭うことも少なくありません。
留学時のケガや病気の心配もあるため、海外留学保険には必ず加入しておきましょう。
ただし海外留学保険では取り扱う会社によってサービス内容に差があるほか、掛金についても月 2万から15万円程度まで大きく変わってきます。自分にはなにが必要か、
必要な範囲はカバーされているかをしっかりと確認し、費用を抑えつつ適切な保険選びをすることが大切です。
イギリスの首都・ロンドンとアイルランドの首都・ダブリンはバス路線でつながっています。
バスに乗ったまま船移動となるため約12時間かかりますが、料金は 25~40ユーロ(季節によって異なる、約3,950~6,320円)と比較的安いことが特徴です。
日本からロンドンまでは直行便で往復10万円ほど、乗り継ぎすれば6万円台まで抑えられることを踏まえれば、4万円近くを浮かすことができるのです。
またイギリスで学校に通うわけではないため、ビザの事前申請も不要。直接飛行機でアイルランドへ入る場合と大きく手続きは変わりません。
首都ダブリン市内を通る電車・バスなどでは「Leap Card」というICカードが利用できます。
現金だと小銭のみ・おつりがその場で出ないなどのデメリットがあるほか、Leap Cardのほうが安い運賃設定になっていることも多いのです。
とくに留学の際は「Student Leap Card」を発行するのが便利です。
身分確認や携帯電話の番号が必要ですが、10ユーロ(7ユーロ+消費税。約1,580円)の前払いで28日間、定額で乗車することができます。
また一部のチェーン店では「学生割引」として特典が受けられるというメリットがあり、ダブリンへ留学するときには必須といえるアイテムです。
滞在期間が90日を超える場合必要となる学生ビザですが、この学生ビザには「 アルバイトができる」というメリットがあります。
ただし次の条件が設けられているので注意しましょう。
留学期間中にアルバイトすれば結果的にかかる留学費用を低く抑えることができるほか、現場に近い実践的な英語を身につけることにもつながります。
そのため3か月以上アイルランドに留学する場合は検討してみてもよいでしょう。
ただし先ほど触れたように学生ビザ取得には外国人登録が必要となります。
「事前予約」「30ユーロの登録費用」「3,000ユーロ以上を預ける」といったさまざまな条件があるため注意しておいてください。
留学期間 | スマ留ライト | スマ留スタンダード |
---|---|---|
1週間 | 84,700円 | 123,700円 |
2週間 | 178,000円 | 217,000円 |
3週間 | 237,000円 | 276,000円 |
4週間 | 298,000円 | 337,000円 |
5週間 | 358,000円 | 397,000円 |
6週間 | 417,000円 | 456,000円 |
7週間 | 469,000円 | 508,000円 |
8週間 | 523,000円 | 562,000円 |
12週間 | 617,000円 | 656,000円 |
16週間 | 716,000円 | 755,000円 |
20週間 | 780,000円 | 819,000円 |
24週間 | 868,000円 | 907,000円 |
25週間 | 897,000円 | 936,000円 |
※プラン内の宿泊形態は「シェアハウス」になります。別途料金で「ホームステイ」に変更することも可能です。
※12週間プランは8週間分の滞在費用が含まれています。
※上記、以外の期間でもお気軽にご相談ください。
※スマ留プランには学習サポートが含まれますが、スマ留ライトプランには含まれません。
アイルランドは北海道より北に位置しますが、冬の冷え込みはそれほど厳しくないです。また1日の天気が変わりやすいため、出かける際に晴れていても急に雨が降ることも珍しくありません。常に雨具を持ち歩くことをおすすめします。
ヨーロッパ地域の中では比較的安全な地域といわれています。しかし、日本と違って観光客を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪が多発しています。夜間の外出や単独で行動する際は貴重品の管理などに充分注意しましょう。
移民の国ということもあり、アジア系の人はもちろんヨーロッパ人や南米から来ている人が多いです。日本人比率は3%ほどなので、他の 英語圏の国に比べて非常に少ないのが特徴です。様々な国の人がいるので、様々な文化や習慣を体験することができます。
日本より少し高めです。家賃は€500〜700(¥79,000~110,600)が平均です。また、レストランなどで外食をすると2,000円近くなることもあります。費用を抑えたい方は自炊を心掛けるようにしましょう。アイルランドは農業が盛んなので、野菜などは安く購入することができます。
アイルランド料理で欠かせない食材はジャガイモと乳製品です。皮つきじゃがいもを大きめにカットしてオーブン焼きにしたローストポテトや肉とじゃがいもと野菜を煮込んだアイリッシュシチュー、そして白身魚のフリッターとフライドポテトがセットになったフィッシュアンドチップスが有名です。
主な交通機関はバスです。バスを利用することで基本的にどの地域へも行くことができます。また、ダブリン中心地にはLuasと呼ばれる路面電車も走っています。バスやこのLuasを使う際は、Leap CardというICカードがあるととても便利です。
アイルランドは紅茶を愛する国としても有名です。国民1人当たりの紅茶消費量は世界一で、1日1人6杯の紅茶を飲むと言われます。「Black Tea」と呼ばれる濃い紅茶をマグカップでがぶ飲みするのがアイルランド流です。
NED Training CentreはILEPの認定校であり、全ての講師陣がACELS資格保持者、また学士も取得済みです。多くの講師達はアイルランド国内だけでなく、様々な国での講師経験があり、豊富な知識に基づいた授業を展開してくれます。イギリス英語だけでなく、アメリカ英語も同時に学べるところが、将来グローバルに活躍されたい方には嬉しいポイントです。長期受講者のリピート率は70%と高い満足度を得ています。
Delfinはアイルランド語学学校団体「ACELS」の認定付きの語学学校のため、信頼と高評価のある語学学校です。教師は全員CELTAの資格を持つネイティブスピーカーのため質の高い授業を受けることができます。また、サポートチームもあり、生徒のことを全力でサポートしてくれます!
町の中心にそびえるモニュメント「スパイア」とリフィー川にかかる「オコンネル橋」のそばに2校舎を構えています。路面電車の停車駅や多くのバス停が周辺にあるので、ダブリン市内のどこからでも通学が便利です。ショッピングモール、公園、美術館などが徒歩圏内にあるので、学校帰りに充実したフリータイムが送れます。