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2ヶ国留学とは、渡航期間の前半は フィリピンやマルタで語学の習得を、そして後半は 英語力が備わっている状態で欧米やオセアニアなどへの渡航を組み合わせる人気の留学スタイルです。
1ヶ国目の留学を終えた後に日本に一時帰国して再度出発する場合でも、1ヶ国目の留学先から直接2ヶ国目に渡航する場合のどちらも2ヶ国留学に含まれます。
1ヶ国目では、集中的に英語力を伸ばして基礎力をつけて、2ヶ国目では語学学習を継続するパターンもあれば、長期留学やワーキングホリデー、インターンシップなども計画できます。
何かと費用と時間がかかる留学ですが、2ヶ国目に渡った時には十分な英語力を習得した状態からスタートを切ることができます。
本格的に英語が必要となる2ヶ国目への渡航前に、マンツーマンレッスンが可能で予算を抑えられるフィリピンへの語学留学を組み合わせていることが主流です。
そして、英語力の向上だけでなく、2ヵ国留学では1回の留学で2つの国の文化を体験することができることも大きな魅力です。
スマ留では、フィリピン+オーストラリア・カナダだけではなく、英語学習で最近流行りのマルタ+イギリスの2ヶ国留学も提供しています。
留学先が1ヶ国だけではなく2ヶ国になることで、より多くの文化に触れるチャンスが増えます。
特に、2ヶ国留学の先をアジア圏と欧米諸国で組み合わせることで、より多くの異なる文化に触れられます。
自分の 視野や価値観を1ヶ国へ留学する以上に広げることができることが期待できるでしょう。
英語力のレベルアップではなく留学に他のメインの目的がある場合、できるだけ英語力を高めた状態で留学に臨みたいものです。
そのため、1ヶ国目で英語力を高めて日本とは異なる環境や海外での生活を体験しておくことで、次の本格的な留学をスムーズに開始できるようになります。
ワーホリビザで渡航して現地で働きたいと思っている場合、 職種によって必要な英語力の目安が変わります。
人と話す機会が比較的少ない清掃の仕事や日本人が多い環境の職場(日本食レストランなど)の仕事は、英語力の有無にかかわらず挑戦できるようです。
しかし、 英語力が高いほうがより就職の機会が増えるのは確かです。
そして、実際に住まい探しや職探しなど、渡航後の重要な場面で英語力が大きく影響することを考えると、やはり英語力は高いほうが安心です。
それぞれの国を旅行で訪問するよりも、現地で生活することで得られる体験は多く、より深く文化やカルチャーを知ることができるでしょう。
もし、留学期間と同じだけ現地に旅行者として滞在すると宿泊費用をはじめ食費など、滞在費用は留学にかかる費用よりもはるかに高額になります。
その点、語学学校の寮に滞在して現地で生活することで、 旅行者として滞在するよりも費用の面で抑えることが可能です。
例えば、1ヶ国目をフィリピンや東南アジア圏の語学学校へ留学した場合、非英語圏になるので英語圏のネイティブが話す英語に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
1ヶ国へ留学する場合は日本への往復航空券の準備で済みますが、2ヶ国の場合は日本への往復チケットを2ヶ国分または1ヶ国目から2ヶ国目へ直接移動するためのチケットが必要になる分、航空券費用が必要になります。
文化体験が目的の場合は、興味や関心のある国を2ヶ国選ぶとよいでしょう。
ここでは、2ヶ国留学の中でも特に人気の「1ヶ国目で英語を習得するパターン」をご紹介します。
英語の習得はもちろん英語圏でできますが、ここでご紹介する「フィリピン」と「マルタ」は、留学費用が 英語圏に比べ安いため留学費用の総額を抑えることで大変人気です。
まずフィリピンやマルタへ語学留学して 英語力を伸ばして、その後に欧米諸国に移動してさらに留学を続けるというスタイルの2ヶ国留学になります。
一般社団 法人海外留学協議会(JAOS)が行なった「日本人留学生調査2022」によると、日本人の留学渡航先としてフィリピンはカナダ、アメリカ、オーストラリアに次ぐ 4番目の多さでした。
フィリピンは、1898年から1946年にかけてアメリカの植民地支配を受けていたため、 公用語が英語になっています。
そして、アメリカ、イギリスに次いで 3番目に英語話者が多いとされています!フィリピンの人口約1億人の内9割以上が英語を使用しているそうです。
また、フィリピンは日本から近く、東京から飛行機を使うと約4〜5時間で到着します。
同じ東南アジアのベトナムや太平洋の島国のパラオあたりとフライト時間は同じです。
物価は、ローカルレベルで日本の3分の1程度とされているので、留学生として学生生活を送る分には日本よりも安いといえます。
観光客向けの施設や高級ホテルや高級レストランなどでは日本と変わらない値段設定がされていますが、留学生の多くはオンとオフを使い分けて過ごすなど工夫をして滞在しています。
そして、語学留学の最大の魅力はフィリピンの語学学校のカリキュラムです。
日本では高額な マンツーマンレッスンをカリキュラムに含む語学学校が多いため、英語学習に最適な環境だと言えます。
フィリピン留学は、欧米諸国の語学学校に比べると予算を抑えた留学ができるため、 2ヶ国留学の1ヶ国目として一番人気です。
フィリピンの語学学校では、1日6コマ程度のマンツーマンレッスンであることも珍しくありません。スピーディーな上達が期待できます。
フィリピン航空は羽田空港・成田空港・関西空港・名古屋空港・福岡空港に乗り入れていて、マニラへの直行便を運航しています。 また成田・関西の両空港からは セブ行きの便が運航しています。
マルタは、イタリア・シチリア島のすぐ下、地中海にある本土のマルタ島、ゴゾ島、そしてほぼ無人島のコミノ島の3つからなります。
その面積は316㎢で東京23区の半分程度と小さく、1ヶ月もあればマルタの観光スポットを網羅できるでしょう。
地中海性気候のため、冬でも平均気温14度と温暖でやや雨が多いので乾燥に悩まされることはなく、夏はカラッとした暑さなので 日本人にとっては過ごしやすく感じる気候です。
日本からの直行便がないこともあって日本人にはあまり馴染みのない国ですが、ヨーロッパのリゾート地として知られる美しい島国です。
首都バレッタは街自体が世界遺産に登録されています。
セブ行きの便
バロック式の建築物や先史時代の巨石神殿群やローマ時代のモザイクなど当時造られた建造物がそのまま残っているので歴史や文化を感じることができます。
イタリア・シチリア島のすぐ下に位置しているので、ヨーロッパ各国への距離も近くフライトも安いため気軽に旅行に行くことができます。
マルタ留学は、 欧米諸国の語学学校に比べると費用面で比較的リーズナブルなため、2ヶ国留学の1ヶ国目として注目を集めています。
語学学校にはヨーロッパをはじめ南米、アフリカなどの世界各国から留学生が集まり、 世界各国の英語が日常生活の中で飛び交う環境です。
歓楽街には監視カメラが設置してあったりと、 政府が積極的に街の治安維持に取り組んでいる国でもあり、外務省が海外の治安についてまとめたサイトでも高い評価を受けています。
スマ留ワーホリ準備プランは、フィリピンセブ島で英語力の基礎固めとして事前準備を万端にしてから、ワーキングホリデーへ出発できます。
1日2コマ、 ワーキングホリデーに特化したレッスンが組み込まれているので、ワーキングホリデーでの就労シチュエーションをイメージしたロールプレイングなどを通して、通常の英語レッスンでは学べない「接客英語」などを学ぶことができます。
また、 英文履歴書の添削から英文メールの送り方、さらには 面接対策の英語も学ぶことができるため、海外での就労先探しにも安心して挑むことができます。
ここでは、実際にワーホリ・留学先として人気のオーストラリアの語学学校へ1ヶ国留学する場合と、2ヶ国留学(フィリピン留学3カ月+オーストラリア留学2ヶ月)する場合とで費用を比較してみます。
※ドル換算は1ドル約94円で計算しています。レートは変動しますのでご注意ください。
項目 | 費用 |
---|---|
語学学校(入学金・教材費込) | 約60~87万円 |
滞在費(シェアハウス) | 約36~48万円 |
滞在手配料 | 約2万円 |
到着時空港送迎 | 約1~2万円 |
生活費(お小遣い) | 約30~48万円 |
航空券代(往復) | 約16~20万円 |
保険代 | 約2万円 |
ビザ申請料(学生ビザ) | 710AU$(約6.6万円) |
ビザ申請サポート費 | 約4~5万円 |
OSHC(学生ビザ強制保険) | 約240~314AU$(約2.9万円) |
合計 | 約159~226万円 |
オーストラリアではOSHCという強制保険に加入しないといけませんので、6ヶ月以上の留学の場合はさらに約3万円の支払いが必要です。
※ペソ換算は1ペソ2.6円で計算しています(2023年9月時点)。レートは変動しますのでご注意ください。
項目 | 金額 |
---|---|
航空券(往復) | 7万円 |
保険(海外留学保険) | 1万円~ |
ビザ申請(学生ビザの場合) | 2万円 |
学校(寮費込み) | 52〜200万円 |
生活費(食費・携帯電話、交通費・交際費) | 8〜42万円 |
合計 | 70万~252万円 |
※ドル換算は1ドル約94円で計算しています。レートは変動しますのでご注意ください。
項目 | 費用 |
---|---|
語学学校(入学金・教材費込) | 約29~44万円 |
滞在費(シェアハウス) | 約18~24万円 |
滞在手配料 | 約2万円 |
到着時空港送迎 | 約1~2万円 |
生活費(お小遣い) | 約15~24万円 |
航空券代(往復) | 約14~18万円 |
保険代 | 約2万円 |
ビザ申請料(ETAS) | 20AU$(約1,880円) |
合計 | 約81~117万円 |
オーストラリア留学は3ヶ月までであればETAS(観光ビザ)で留学できます。
このように1ヶ国留学よりもフィリピン留学を経由した 2ヶ国留学のほうが、トータルの留学費用を抑えることができることが分かります。
ここではフィリピン留学後に一度日本に帰国し、再度日本から2ヶ国目に渡航する場合の費用で比較していますが、フィリピンから 直接2ヶ国目に渡航すればさらに航空券代が節約できます。
また、2ヶ国目を語学留学ではなく ワーキングホリデーに変更することで、働き方によっては より安く抑えることができます。
この記事のおすすめプランでご紹介したように、まずはフィリピンやマルタの語学学校に通って英語力を身に付け、その後に自分の夢をかなえるための留学をするスタイルをとることで留学費用を節約することができます。
最後に、ひとつ注意点があります!
それは、フィリピン留学の期間が短すぎると費用が割高になってしまうということです。
短すぎることで費用が割高にならないように3ヵ月程度を目安に計画しましょう。
フィリピンはマンツーマンで英語の基礎を一から学べるから、アメリカは正直なところ昔からの憧れなので選びました!
ちょうど就職のことで悩んでいる時期だったので英語が話せるようになって、海外で働けたらかっこいいなと思って留学を決意しました。
2ヶ国留学を通して、英語力が上がったのはもちろんのこと、海外で生活する上での「スベ」みたいなものも同時に学びました。
また、できないことが恥ずかしかった自分ができなくてもとりあえずチャレンジしてみようという前向きな気持ちに変えることができました。
外国人はどこの国の人でもフレンドリーで、英語の話せなかった自分にも積極的にコミュニケーションを取ってくれました。
留学をして、得られることは自分が想像した以上にあるので迷っているのであれば、絶対に行くべきです!
英語学科なのですが、全くしゃべれなかったのでスピーキング力を伸ばしたいと思い、留学することを決めました。
スマ留はマルタ・ドバイの2カ国留学で割引もあったので、マルタとドバイで合計半年間留学にいきました。
ドバイに決めた理由は、治安、衛生環境、金額などの私の求める条件に当てはまっていたからです。
最終的にオーストラリアと迷ってこっちを選んだのは日本人の少なさと、日本との文化の違い、及び日本にいない国籍の方と交流ができるので私に刺激になり良い経験が出来ると思い、選びました。
やはり留学前は海外に対して少し壁を感じていたり、不安や恐怖感があったのですが、海外生活を経験してみるとどうにかなるし、色んな国の人と交流をするのが楽しくて刺激になることが分かりました。
必ず自分にプラスになる経験が出来ると思いますので、あまりたくさん心配しすぎず、1歩踏み出してみてください!
みくさんの体験談をみる
A 予算や目的によって国や留学期間が異なりますが、語学留学の場合は2ヶ国の合計期間が6ヵ月前後から検討する方が多いです。
ワーキングホリデーと組み合わせる場合は、滞在期間が短いほど現地で仕事を見つけることが困難になるため、少なくとも2ヶ国目の滞在期間は半年以上あるといいでしょう。
A 語学留学の場合、語学学校への入学に特に高い英語力は必要ありません。ですが、留学生活をスムーズに送るためには、英語を使って日常生活でコミュニケーションを取る必要があります。このようなときに英語がまったく話せないと対応が難しくなります。
そのようなことがないように、出発前には中学英語の復習にぜひ取り組むことをおすすめします。
A 現段階での英語力と2ヶ国目でどのくらいの英語力が必要なのかによって変わります。
語学学校の学費を比較すると、フィリピン留学が他の国よりも安く抑えることができるので、フィリピン留学で英語力を集中的に伸ばすことがおすすめです。
そのため、フィリピンの留学期間は3ヵ月〜半年程度に設定するといいでしょう。
A ワーキングホリデーとは、特定の国・地域間での相互協定に基づくビザ(査証)の発行により、1年〜3年程度にわたって対象国・地域に長期滞在できる制度のことです。
ワーキングホリデーに行けるのは、日本国籍を有する18歳から30歳までの人です。ワーキングホリデーで行けるのは、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、オランダ、イタリア、などの29か国です。
スマ留 ワーキングホリデーコラム一覧
A ワーキングホリデーの制度で海外で就労してみたいと希望する場合は、少なくとも半年以上滞在することがおすすめです。ワーホリの滞在期間は最長1年間(国によって異なる)というだけで、1年間必ず滞在しなければいけないという制度ではないのですが、仕事を探す時に滞在期間が短いと仕事が探しにくくなります。
A 一般的な海外旅行保険 (留学保険) は、加入期間内であれば複数国の滞在が可能な場合がほとんどです。そのため、2ヶ国留学でフィリピンやマルタなどに加えて欧米諸国をカバーすることができます。
ただし、保険はプランによって条件が変わりますので、必ず保険会社に内容を確認するようにしましょう。
A 1ヶ国目の留学後、そのまま直接2ヶ国目に渡航することは可能です。弊社のお客様の8割は、日本へ一時帰国せずにそのまま渡航しています。せっかく覚えた英語ですので、留学期間をあけずに渡航することがおすすめです。
A 1ヶ国目から2ヶ国目へ郵送するほか、現地で足りないものを購入したり、一度日本へ帰国して荷物を入れ替えるなどの方法をとる方が多いです。