ワーキングホリデーの滞在期間は各国によって違いがあります。滞在期間がはっきりとわかっていれば、海外でのどのような計画を立てることができるか鮮明に見えてくるかもしれません。
ワーキングホリデーは大変自由度の高いビザで、語学学習や仕事探しなど比較的簡単に実行できるビザでもありますがいくつかのルールもあります。ここではワーキングホリデーについてどのような条件があるかをご紹介していきたいと思います。
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国によってワーキングホリデーの滞在期間は異なってきます。ここでは各国どれくらいの期間滞在できるかをご紹介していきたいと思います。
オーストラリアでは1年間の滞在が可能で条件を満たせば最大2年間の滞在が可能です。しかしそれには条件があり88日間オーストラリア政府が指定している職場で働かなければなりません。この制度をセカンドワーキングホリデー制度といいます。
一雇用主最大6か月までの就労が可能です。ビザ申請には年齢制限があり申請時に18歳~30歳ならばビザの申請が許可されます。
カナダでは最大1年間の滞在が可能で、申請時18歳~30歳であればビザが申請できます。しかし申請すればすべての人が滞在できるというわけではありません。カナダでは抽選という形でビザの発給数を制限しています。年間6,500人がビザを獲得することができます。抽選から落ちてしまった人は来年もう一度申請しなければなりません。
イギリスでは最大2年間の滞在が可能です。ほかの国との違いは年間1,000人に限りビザを獲得することが可能ということです。抽選制度はカナダと同じなのですが人数が圧倒的に少なくビザを獲得できるかどうかは運次第でしょう。申請時18歳~30歳であれば申請可能です。
ニュージーランドでの滞在期間は基本的に1年間で条件を満たせば最大1年3カ月可能です。移民局の認めた職場で3カ月以上就労した場合3カ月間のニュージーランドの滞在延長が認められます。ニュージーランドでは発給、申請期間共に制限がなくいつでも申請することができます。
アイルランドでは最大1年間の滞在が可能です。ビザの発給数は400と少ないのでビザの獲得にはしっかりとした計画が必要になってくるでしょう。就労のシステムが少し変わっており一週間に39時間と働ける時間が決められています。ビザ申請の期間は2回に分けられており申請時には確認が必要になってくるでしょう。申請時に18歳~30歳であればビザ申請が可能です
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ワーキングホリデービザは働くことが可能なビザであり就学できるビザでもあります。ここでは各国の就学期間についてご紹介していきます。
ワーキングホリデービザに就学期間というものが設定されています。上記で説明したカナダ、オーストラリア、ニュージーランドには就学期間がありそれぞれカナダ(6か月)、ニュージーランド(6カ月)オーストラリア(4カ月)となっています。そのため長期間にわたって学校などでの学習ができないでしょう。
イギリスとアイルランドに関しては就学期間が決められていないので働きながら長期学習をすることも可能です。ワーキングホリデービザは一つの国に限り一度しか利用できず海外で働くことが可能な貴重なビザです。就学をメインに考えている方はワーキングホリデービザではなく学生ビザや観光ビザでの渡航をおすすめします。
一つの手段としてワーキングホリデービザとほかのビザを併用して長期間滞在する方法もあります。例えば、カナダでは観光ビザ・学生ビザというビザがあります。これらの2つのビザはそれぞれ半年間の滞在期間が設けられており、ビザを利用することで入国が可能です。観光ビザでは働くことが許可されませんが特定の語学学校での学習は可能です。
この制度を利用し6カ月は語学学校で勉強し、そこからワーキングホリデービザに切り替えカナダに実質1年半滞在することができます。しかし気を付けなければならないことはカナダ国内ではビザの切り替えができません。観光ビザが切れるタイミングで日本に戻りワーキングホリデービザに切り替え再入国する必要があります。
この方法を利用すればカナダに1年半滞在することができますが日本に帰国するときに発生する渡航費や働くことができない間の滞在費がさらに必要になってくるでしょう。さらにビザの切り替えやタイミングなども重要になってくるので自身の状況に合わせて計画をしっかりと練らないといけないでしょう。
ワーキングホリデーにかかる費用はそれぞれの国によって違うため一概にはいえません。さらに就労の状況にもよって変わってきますがカナダを例に挙げてみると生活費は1カ月に大体9万円から14万円程度といわれています。1カ月の費用だけでも合計すると1年間に約100万円から170万円ほどかかるでしょう。
また、ワーホリ中に語学学校に通う場合は、学費もかかります。学費もコースによってさまざまですが、一か月で15万円くらいは見積もっておいたほうがいいでしょう。
先にも述べましたがワーキングホリデーの滞在期間にどれくらいの費用が必要かは人によって違います。そのため現在の自身の状況を客観的にみてどれくらいの費用が必要か見極めましょう。
短期滞在や就学がメインの場合ワーキングホリデービザを取る必要はないかもしれません。
国によってビザ取得のルールは違うのですがここでは上記でも述べた国のビザの有無を説明していきたいと思います。上記にあげた国としてオーストラリア、カナダ、イギリス、ニュージーランド、アイルランドがありました。
まずはオーストラリアですが短期滞在や長期滞在にかかわらずビザの取得が必要です。オーストラリア入国には事前にETAS(イータス)というビザの申請が必要になってきます。このビザを申請することで90日以内の短期滞在、語学学校の通学などが可能になります。イータスの利用では12週間の間であれば語学学校の通学が可能です。
カナダは半年以内であればビザ申請の必要はなく、語学学校や観光が可能となります。語学学校には半年間通うことが可能で、それ以上通う場合は学生ビザの取得が必要になってくるでしょう。イギリスは6カ月以内の観光であれば何も申請する必要はありませんが、語学学校に通うとなると学生ビザか観光学生ビザの取得が必要となってきます。
観光学生ビザで入国した場合11カ月までの滞在が許可されます。ニュージーランドは3カ月以内の滞在期間であればビザ申請の必要はなく観光や語学学校への通学が可能となります。アイルランドは90以内の滞在であればビザの申請が必要なく観光、語学留学ともに可能となっています。
基本的に学生ビザでは働くことができませんが、ある一定の条件を満たせば就労が可能です。条件付きで働ける主要国としてカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドがあります。
カナダで語学留学生は働くことができませんが専門学校、短期大学、大学へ留学生として通学している生徒はアルバイトができます。オーストラリアは語学留学生でも働くことができます。2週間で40時間と決められた時間ではありますが勉強しながら働くことができるでしょう。語学学校が夏休みの場合フルタイムでの勤務も可能になります。
ニュージーランドで働きたい場合、NZQAが定めるカテゴリー1に属する学校で一定期間のコース選択をした場合にのみ就労が可能です。権利を獲得した場合、週20時間まで働くことができます。イギリスでは基本的にアルバイトができないのですがTier4 Student Visaという長期留学が可能な学生ビザを所持している方に限り働くことができます。
語学留学生は働くことができないのですが、大学留学生(週20時間)や専門学校生(週10時間)は例外として働くことが可能です。イギリスはワーキングホリデー期間でも学習をしながらの就労が可能なのでどちらのビザを取るかは個人の判断次第でしょう。
アイルランドで働きたい場合政府が公認している学校に入学し条件をクリアするとすべての学生が週20時間までの就労を認められます。例えば、留学生としてアイルランドに滞在しているすべての期間の保険加入、アイルランドでの外国人登録をしなければいけません。
さらにアイルランド政府教育科学省公認の語学学校(ACELS校)に入学し週15時間以上の受講、そしてフルタイムコースで25週間以上の登録が必要になってきます。コース終了時にはTIE、ケンブリッジ英検、IELTSのどれかを受験しなければいけないので簡単には働くことはできないでしょう。
ワーキングホリデービザを使えばこれらの条件を無視することが可能でしょう。特にこだわりがなければワーキングホリデービザの使用をおすすめします。
ワーキングホリデービザには各国で滞在できる期間が違っています。ニュージーランドとオーストラリアには抽選制度はありませんがカナダ、イギリス、アイルランドでは抽選制度が定められておりビザの発給に制限があります。ワーキングホリデービザで学校に通う場合、国によって就学期間が定められているので渡航前の確認が必須です。
学生ビザや観光ビザとワーキングホリデービザを効率よく使うことで各国への滞在延長が可能になります。ワーキングホリデーにかかる費用として約100万円から170万円程といわれています。これは個人によって変わるため一概にはいえませんが、留学する前に大体の費用を予想し計画を立てることが重要になってくるでしょう。
学生ビザを使うことによって条件付きで働くことができますが、国によって条件が定められており学校によっても違います。しっかりとしたリサーチが重要になってくるでしょう。ワーキングホリデー期間を有効に使う計画をしっかりと立てていきましょう。
日本の7割ほどの国土に「地球の箱庭」とよばれるほどの壮大な大自然が ぎゅぎゅっと詰まっているニュージーランドは世界中の人々を魅了しています。 南半球に位置しますが、歴史的背景からイギリス文化が色濃く残る国でもあり、イギリスにいるかのような優雅な雰囲気も味わえます。 物価も日本の3分の2程度、安全な国の一つでもあり治安も良好で、住みやすい国でもあります。