オーストラリアのワーキングホリデーで仕事をゲットしたい!」「でも一体どこに行ったら仕事を見つけられるんだろう?」
これからワーホリに向かうみなさん、そしてもうすでにオーストラリアでワーホリを始めている方も、上記のように思った経験があるのではないでしょうか。
オーストラリアは世界で6番目に大きな国。いざ、ワーホリで仕事を得たいと思っても、自分で探し回るには少し大きすぎるし、お金もかかります。そんなとき、 ある程度の目星を付けておけば効率よく仕事探しをスタートできますよね。
今回は、オーストラリアでのワーキングホリデーを経験した私が、自身の経験と友人から得た情報も含め、 オーストラリア各街の特徴や仕事環境について紹介します!
なお、オーストラリア政府が出すワーホリの条件や、それにともなった各街の仕事環境も常に変化しています。
ここで紹介している情報が2024年の現時点で変更されている可能性はありますので、あくまで参考程度にとどめてくださいね。
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一年中暖かいケアンズは、たくさんのワーホリメーカーに人気の街です。特にオーストラリアが冬の時期(6〜9月頃)には、人気都市のシドニーやメルボルンを含む南側の街は寒くなるため、ケアンズは暖かさを求める人でいっぱいになります。
日本人観光客にも人気のケアンズ。日本でもよく名前を聞くので、私は勝手に大きな都市をイメージしていたのですが、街のサイズは非常にコンパクトです。
バックパッカーズの宿泊料金も他の街に比べ格安で、 長期滞在しやすい街でもあります。ケアンズ内とその周辺にたくさんのアクティビティがあり、ビーチ沿いでのスカイダイビングや、グレートバリアリーフをはじめとする珊瑚地帯ではダイビングやシュノーケリングが盛んです。
街自体はとてもリラックスした雰囲気なので、ゆったり南国気分を味合うのにも、アクティビティなどで活動的に過ごすのにも向いている街と言えます。アボリジニの人が少し多めの印象があります。
・お土産屋の店員
訪れるたくさんの日本人観光客に向けたお土産屋が、日本人店員を募集していることがあります。まだ英語だけで仕事をするには自信がない、オーストラリアに来たばかりで英語環境に少しずつ慣れたい、という人にオススメ。
・ハウスキーパー
観光地なだけに、ホテルからバックパッカーズまでたくさんの宿泊施設があります。とくに混み合う冬の時期は狙い目です。私の友人はケアンズでハウスキーパーをし、時給21ドル(約2,037円)ほどだったと言っていました。稼ぎは良いですが、体力勝負の仕事です。
・アクティビティスタッフ
ダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティツアーで、日本人観光客向けの日本人スタッフを採用しているところがあります。
実際に参加したシュノーケリングツアーでは日本人スタッフが数名いました。もちろん日本人だけでなく、全てのお客さんに対応しなければいけないので、ある程度の英語力は必須です。 ダイビングなどの免許を持っている人は仕事ゲットに有利かもしれませんね。
他にも、田舎での乗馬アクティビティスタッフの募集があり面接も受けましたが、主に日本人相手なのと、お給料が出ないWWOOFingというスタイルだったのでお断りしました。セカンドビザを取りたい人には人気のようです。
シドニーやメルボルンに比べると知名度は低いですが、実はオーストラリア第三の都市であるブリスベン。 人気のゴールドコーストにも近く、暮らしやすい都市です。
CBDと呼ばれる街の中心地からブリスベン・リバーの向こう岸へと渡ると、サウスバンクというエリアがあります。 このサウスバンクの川岸から見るダウンタウンがとても素敵で、私の大好きな風景のひとつです。
サウスバンク、そして隣接するウエストエンドの辺りにはおしゃれなレストランがたくさんあります。
South bank Boardwalkと呼ばれる川岸の散歩はとくにオススメ。緑がいっぱいで、観覧車、みんなの憩いの場のラグーン、ロッククライミングをする人たちなど、プラプラ歩いているだけでも楽しめる散歩道です。
ブリスベンをはじめとするシティにはたくさんの仕事がありますが、同時にたくさんのワーホリメーカーが集まってきます。ヨーロピアンや英語圏出身の人もたくさんいるため、良い仕事を取るためには、その人達に太刀打ちできるような英語力が必要です。
・バリスタ
同じバックパッカーズに住んでいたフランス人の女性がカフェで働いていました。私のお友達もカフェでの仕事を探していましたが、なかなか見つからない様子。希望者が多いため、競争率は高そうです。カフェで働きたい人は、事前にバリスタの資格をとっておきましょう。
・ウェイター・ウェイトレス
日本人として取りやすいのは、やはりジャパレスでのウェイトレスジョブではないでしょうか。ただしイリーガルの仕事が多く、主に日本人と働くことになるため、 英語環境を求める人にはおすすめしません。賃金も低めです。
・マッサージ
CBD内や郊外にもたくさんあるマッサージショップ。ショッピングモールに入っているものは、安全だと聞きますが、道沿いにあるショップはアダルトなことを要求されるショップも多いので要注意!
ほぼイリーガルジョブのため、マッサージの免許がなくても採用されることがほとんど。時間あたりのお給料は他のイリーガルジョブより上のことが多いですが、歩合制のため、お客さんが来ないと稼げません。
・ストロベリーファーム
カブーチャにあるストロベリーファームはアジア人の中では有名。仕事はたくさんありそうですが、稼ぐことを目的としている人は、他を探したほうが良いかもしれません。
サニーバンクと呼ばれる場所はアジア人が多く、ストロベリーファームやアジアンレストラン・マーケットでの仕事があります。こちらも比較的仕事が取りやすいと聞きますが、イリーガルジョブの上、お給料が極端に低いためあまりおすすめしません。
ブリスベンとシドニーの間にある海沿いの街、コフスハーバー。サーフィン好きの人も集まる街です。
コフスハーバーとその周辺の街は、とてもリラックスした雰囲気で、田舎暮らしが好きな人にはおすすめの場所です。日々の生活の中で、たくさんのカンガルーに出会える場所でもあります。
目の前に草原がある海沿のお家に住んでいましたが、朝仕事に行く前と夕方仕事から帰宅したとき、 ほぼ毎日のようにカンガルーの集団に遭遇しました。この辺りはメイン通りにしかバスが通っていないため、仕事探し&通勤には車が必要です。
・ブルーベリーファーム
コフスハーバー周辺の仕事はほぼブルーベリーの仕事です。コフスハーバー内のバッパーでもファームを紹介していますが、時期によっては仕事がまばらなため、自分で探したほうが効率が良さそう。
コフスハーバーから北へ行ったCorindiというところに、大きなベリーファーム会社があります。そこで仕事をゲットすることができれば、時給制であれ歩合制であれ、ある程度安定したお給料が手に入ります。
歩合制のピッキングジョブでは、腕の良いピッカーなら大きく稼げる可能性があります。この会社にはブルーベリーだけでなく、ラズベリーやブラックベリーの仕事もあります。安定した仕事のため、アジア人が多めです。
この会社の他にもたくさんのブルーベリーファームがあるので、シーズンであれば何かしら仕事を見つけることができるかもしれません。
ただし個人経営のファームは、リーガルのものもあればイリーガルのものもあり、お給料もピンからキリまで。オーナーはインド人が多めです。シーズンは10〜12月とありますが、7〜8月頃にはポツポツとスタートし始めます。
アデレードのシティから少し離れたところにある一帯がアデレード・ヒルズ。名前の通り、なだらかな丘が続く美しい地域です。
ひとつひとつの町がスーパーもないような小さな町で、オーストラリアの田舎暮らしを体験できます。とはいっても、シティからはバスが出ていて、週末の買い出しや大きな買い物にも困りません。日本人には知名度が低いのか、ヨーロピアンの割合の方が多く感じました。英語環境を求める人にもオススメの地域です。
ファームジョブが主で、車があると便利。車がない場合は、私のように往復2時間かけて徒歩で通うことになるので、滞在先とファームの位置をよく確認しつつ仕事を探しましょう。
・オレンジ
有名なオレンジの仕事は、アデレード・ヒルズ近隣のリバーランドにあります。私の友人が以前工場で働いていました。私もオレンジの仕事を求めてアデレード・ヒルズ地帯に行きましたが、ピークシーズンが終わっていて結局他の仕事に就くことに。時期の確認は大切です。ちなみにこの地域のオレンジは6〜8月、9〜12月がシーズン。
・ストロベリーファーム
ピッキング、パッキング、プランティングなど時期に応じた仕事があります。プランティングは中腰をキープしたまま苗を植えていく、少々ハードな仕事。それでも、慣れてくると1日155ドル(約15,000円)くらい稼げたので、ブリスベンのストロベリーファームよりは良いのでは?と思います。シーズンは10〜2月。
・ペアー・ピッキング
一緒に住んでいた友人がしていた仕事。はしごを登り高いところの梨を採るハードな仕事のため、男性のみの雇用。時給20~22ドル(約2000円前後と、なかなかのお給料です。みんな楽しそうに働いていたのが印象的でした。2〜4月がシーズン。
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オーストラリア最南端に位置するタスマニア。冬の季節は寒いので、春から秋に滞在するのがおすすめ。夏のホバートはとても爽やかで、ハーバー沿いの散歩が気持ち良いですよ。土曜日の午前中に開かれるサラマンカマーケットでは、地元のフルーツや工芸品を楽しめます。
ワイングラスベイやポート・アーサー、タスマニアデビルなど、見どころもたくさん。1週間ほどかけてタスマニアを1周するバスツアーも人気です。
ファームジョブや工場での仕事がメインのタスマニア。セカンドビザを取るために海を渡って来る人が多くいます。
・チェリーファーム・工場
オーストラリアの東南地域で盛んなチェリーの栽培。ホバート付近でのシーズンは12〜2月までです。1ヶ月強という短いシーズンですが、たくさんのワーホリメーカーが集まります。特にピッキングは稼げることで有名。ただし、ファームがかなりの田舎にあるため、車が必要かもしれません。
ピッキング以外にも、工場でのソーティング(選定作業)やパッキングのお仕事もあります。こちらは時給で23ドル(約2,200円)前後。チェリーの品質を保つために工場内はとても寒く、チェリーは冷水に乗ってやってきます。 夏の仕事であっても、冬用のコートや下着が必要です。
チェリーの仕事をしたい方は、ヴィクトリア州のチェリーファームから仕事を始め、シーズンにともなってだんだんと南下していくのがおすすめです。
・アップルファーム
友人がしていた仕事ですが、アップルの実一つ一つが重いため、少しハードな仕事のよう。報酬もチェリーと比べると少ないようです。
・バリスタ
友人がホバートでゲットした仕事です。都会に比べるとカフェの数が少ないので、競争率が高いと思いきや、ここタスマニアでは多くのワーホリメーカーがファームジョブを探しているため、意外と穴場なのかもしれません。英語力とコーヒー作りの腕は必須です。
その他にも、サーモン工場の噂を聞きましたが、実際に勤めている人には出会いませんでした。
西の都市パースから北へ2300キロほど上ったところにあるリゾート地、ブルーム。 満月の時期、月の光が海面に反射する「月の階段」と、ラクダで砂浜散歩ができる「ケーブルビーチ」が有名です。
雨季にあたる夏は激暑、その上ブルームは湿気が高いので、日本の夏の気候によく似ている印象を受けました。冬は乾季で暖かな気候のため、世界からたくさんの観光客が押し寄せます。アボリジニの人が多く暮らす街です。
リーガルの仕事を取りやすく、とにかく稼ぎたい人が集まっています。アジア人が多め。中にはたくさんの仕事を掛け持ちして、体を壊す人もいたので、働きすぎに注意です。
・ハウスキーパー
ブルームで働く多くの人が経験するハウスキーパージョブ。体力仕事ですが、リーガルでお給料も良いのでオススメの仕事です。時給は22ドル(約2,150円)前後。
観光地のためたくさんの宿泊施設がありますが、その上の数のワーホリメーカーが訪れるため、忙しいシーズンが始まる前の3〜4月頃から仕事を探し始めたほうが良いかもしれません。
宿泊施設だけでなく、空港内清掃の仕事もあります。
・ウェイトレス
少数派ですが、ウェイター・ウェイトレスの仕事もあります。リーガルもイーガルもあり、仕事を掛け持ちしたい人がしている印象でした。
・キッチンハンド
人気レストランでのキッチンハンドも割の良い仕事。重たい鍋などを持たなければいけないので、力に自信がある人にはオススメの仕事です。こちらも時給22ドル(約2,150円)前後。
・ガソリンスタンド店員
ブルーム内にいくつかあるガソリンスタンドで、ときどき店員を募集しています。とは言っても、求人として募集されることは少なく、ほぼ友達の紹介で空きが埋まります。たくさんのお友達を作ることも、良い仕事ゲットの鍵です。
・スーパーの店員
残りのビザが半年以上ある人限定で雇ってもらえる仕事。主に商品の補充作業がメインです。お給料も良いので、常に人気の仕事です。
上記の街の他にもたくさんの地域を見ましたが、 個人的には都会よりも田舎のほうが仕事も見つけやすく、暮らしやすい印象を受けました。もちろん、都会で英語力を磨きながら、仕事レベルもステップアップしている友人もいたので、それぞれの好みや目的で感じ方は全く変わってくると思います。
ワーホリメーカーとして仕事を探していると、たくさんの情報や噂を聞きます。オーストラリアは広いので、全ての情報や噂の真相を確かめることはできませんが、実際にその土地へ行ってみないと分からないこともたくさんあります。
いくら稼げると言われている場所でも、 全ての人が稼げるわけではないし、個人個人で仕事のスタイルや地域の合う・合わないがあるのも事実です。
みなさんも、今回の情報やオーストラリアで手に入れる情報を参考にしながらも、自分の足で歩き、自分に合った素敵な仕事・場所を見つけてくださいね!
オーストラリア留学は、海外渡航経験の少ない方にも自信を持っておすすめできます。 気さくでフレンドリーな人柄が魅力のオーストラリアは、多文化・多民族国家であるゆえ、外から来た人も馴染みやすく、何度も訪れたくなる心地よさがあります。 他の国に比べて留学生に対する制度が充実していて、国を挙げて手厚くサポートする体制が出来上がっているため、不安が多い海外生活も安心して送ることができるでしょう。 期間や渡航スタイルの選択肢が広く、短期留学やワーキングホリデーなど自分に合った形を選ぶことができるのもオーストラリア留学の大きなメリットです。