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英語の先生の影響で留学へ行くことを決めました。中学校の時は英語が好きではなく、将来英語を使う仕事には絶対に就かないし勉強する必要はない、と思いながら高校生活を過ごしいたのですが、高校3年時の担任の英語の先生に出会い、英語の楽しさを知り、もっと学びたい!と思うようになりました。英語の楽しさだけではなく、その先生に「世界を見ることで、自分の世界が広がる」という言葉を受け、いったいどんな風に世界が広がるんだろうかと興味を持ったこともきっかけです。
大学の単位交換で留学ができるニュージーランドを選びました。
短期間の留学でも、得られるものは本当に沢山あります。さまざまな国の文化に触れることができるので、視野がとても広がります。今までの当たり前は全て当たり前ではなかったと痛感しました。また、日本の学生の英語の教育水準が低い事も痛感しました。わずか5か月の留学でしたが、得たものは一生分です。
ニュージーランドの最大の魅力は、大自然と国民性です。空が近く、毎日のように流れ星や天の川が見れました。空気が澄んでいるので、ホストファミリーは雨が降っても洗濯物を取り込む必要はない、もう1日干しとけばいい。といつも言っていたくらいです。
また、ニュージーランド人はとても面倒見がよく、おしゃべり好きです。バスで隣に座った人、列で前後に並んでいる人でも気さくに話しかけてくれます。そのためバスの運転手ともすぐに仲良くなり、道ですれ違うとよくクラクションを鳴らして手を振ってくれました!何度か人に道を尋ねる機会がありましたが、100%笑顔で答えてくれたのが印象的です。
学校から10分くらい歩いたところにある高級住宅街の間を流れる川がお気に入りでした。風が気持ちよく、毎日学校終わりに友達とそこでおしゃべりをしに行っていました。鴨やハリネズミに餌をあげたり、高級住宅街を眺めながら将来の理想の家の話をしていた気がします。
色々な人の英語が聞き取れるようになるには、3ヵ月くらいかかりました。話せるようになるのは1か月くらいでした。私はホストファミリー、学校だけではなく、ホストメイトと毎晩話していたので、元々の能力にしては早めに上達したのかなと思います。
高校3年生の夏から真剣に英語学習に取り組むまでは成績も常に赤点でしたし、大学の授業でもリスニング、スピーキングに全くついていけないレベルでした。文法が少し得意だった程度です。交換単位の合格ラインはTOEIC600点ほどでしたが、私は全く足りていませんでした。
全く聞く事が出来ない・常に辞書を持ち歩かなければ単語も出てこないくらい、正直リスニングとスピーキング力はほぼゼロだったと思います。私の英語力が格段に低かったため、ホストファミリー先ではイギリスの子が話していることを香港の子が優しい英語に訳してくれて、私が話していることも香港の子がイギリスの子に説明するというやりとりでしたが、帰国する頃には3人で普通にお喋りできるようになりました!ちなみに毎晩テーマを決めて話をしていて、具体的には原爆についてや馬肉を食べることについて語り合いました。
実際に口に出すことです。日本では読む・書く・聞くを勉強しますが、実際に使ってみないと英会話には活きないという事が分かりました。英会話や友達を作って話すのが効果的ですが、それが難しい場合は思ったことや考えていることを英語にしてみる方法でも良いと思います。また、話す機会があれば怖がらずにとにかく英語を使ってみることがより早く習得できる方法です。
精神力が付き、考え方が変わり、そして話せる人の数、知れるニュースの数が増えました。留学中は思い通りにいかず悔しい思いをしたり、自分に腹が立つ事が何度もありましたが、それを乗り越えて2周りも3周りも心が成長しました。様々な国の文化や人の生き方に触れることで今までの固定概念がなくなり、視野が広がりました。日本では家族仲良くすることが少し恥ずかしいと思っていましたが、海外の方の家族に対する愛情を見て、帰国後家族親戚に素直になり、とても仲良くなりました。
クリスマスホリデーの2週間で、ニュージーランドの北島から南島までをバックパックしたことです。中でも印象的だったのは、南島にあるテカポ湖です。お昼はミルキーブルーの湖と紫色のピナクルの花畑がジブリの世界のようで素敵でした。夜は満点の星空で、宇宙の衛星までが肉眼で見えました。自然の偉大さ、宇宙の大きさ、美しさに圧倒され涙が止まらなかったのを覚えています。安いデジカメでの撮影に苦戦をしていると、星の研究をしている香港人の学生がデジカメの使い方を教えてくれました。あの日見た景色や出来事は、今でもつらいことがあると思い出し、自分を元気づけてくれます。
日本の7割ほどの国土に「地球の箱庭」とよばれるほどの壮大な大自然が ぎゅぎゅっと詰まっているニュージーランドは世界中の人々を魅了しています。 南半球に位置しますが、歴史的背景からイギリス文化が色濃く残る国でもあり、イギリスにいるかのような優雅な雰囲気も味わえます。 物価も日本の3分の2程度、安全な国の一つでもあり治安も良好で、住みやすい国でもあります。