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留学に興味を持ち始めたきっかけは、「海外に行ってみたい」という好奇心からでした。 それまで一度も海外に行ったことのなかった私は、日本と全く違う土地、文化の中で生活をすることに憧れがありました。英語を習い始めた中学生の頃に留学に興味を持ち始め、高校在学中に1年間留学すると決めた後は、気づくと色々な団体に問い合わせ、留学を実現することに向けて行動を起こしていました。 留学は費用が高いことから両親に反対をされましたが、粘り強く説得をし、遠かった存在の「留学」が現実となった時はとても嬉しかったことを覚えています。
私が利用した国際留学団体では、1年間現地で高校生活を送るプログラムを提供しており、約15カ国の中から留学先を選ぶことができました。 多くの人が英語圏を選ぶ中で私が非英語圏のオランダに決めた理由は、今回の留学の目的を言語の習得より自分の経験を重視すると決めていたからです。 現地の生活が全く想像できない国で過ごす1年間、またオランダ語を話している自分を想像するととてもワクワクしました。
語学力を伸ばすことができると同時に、その国の文化を深く知ることができるところです。 オランダ語は、聞き取れるようになるまで3ヶ月はかかると言われています。私の場合、オランダ語を一切知らないまま現地に行って生活をしたこともあり、聞き取れるようになるまで5ヶ月間かかりました。 そこからコミュニケーションを取ることが楽しくなり、会話をする機会が以前よりはるかに多くなったので、さらにその国の文化や歴史、慣習などを知る機会が増えました。
国が小さいことやオランダの持つ文化が魅力的です。 オランダは、九州ほどの面積しかない小さな国です。国が小さいため語学教育に力を入れており、ほとんどの人が英語はもちろん、3カ国語を話す人もたくさんいます。 そんな国だからこそ、オランダ国内はもちろん国外へ旅行をしやすいことも大変魅力的でした。私が住んでいたのはユトレヒトというオランダの中心地だったのですが、車で2時間ほど走ればドイツやベルギー、フランスに行くことができました。旅好きな方にはとてもオススメです! そして、オランダの方は小さな国ながらも偉大な文化を持ち、自国を誇りに思っています。ラジオ・テレビ・オランダポップも大きく発展しているのですが、その他にも伝統文化や伝統食など歴史が深いぶん、その国を深く味わうことができるのも魅力の一つです。
一番のお気に入りの場所は、オランダの東側にある小さな町が続く「Achterhoek」という場所です。 2週間ほどの休暇で、ホストファミリーとそこにあるバケーションハウスへ行き、サイクリングなどアクティビティをして過ごしました。小さな村や町が連なりとても魅力的ですし、なにより人が温かく自然が多いです。カフェではギターを演奏する人がいたりと、とても優雅な時間を過ごすことができました。
英語はある程度理解ができていたので、一定レベルまで到達するにはあまり時間がかからなかったように思います。2カ月程度で日常生活に支障なくコミュニケーションを取ることができました。ただ、挨拶程度しか知らなかったオランダ語は、5~6カ月程かかりました‥。スピーキングは2カ月程度である程度定型文を作り話すことができたのですが、クリアに聞き取れるようになるまでかなり苦戦しました。だんだん理解ができてくると、オランダ語でコミュニケーションをとることが大好きになり、留学生活が楽しくなっていったことを覚えています。常日頃オランダ語のラジオを聞いたり、1日で100単語を覚えたりと、必死に勉強に励みました。
最低限のコミュニケーションが取れ自分の意思などを伝えることができるレベルでしたが、オランダ語は挨拶程度しかできないレベルでした。
リスニング力とスピーキング力が伸びました。留学前は英語に慣れていなかったので、うまく意味を汲み取ることができなかったり、頭で翻訳をする必要があったのですが、留学中からだんだん英語を英語のまま理解することができてきて、最終的には頭の中で一切日本語に訳さずに、ネイティブの方とも難なくコミュニケーションが取れるようになりました。
日本語をできる限り使わない環境に身を置き、現地の方とできる限りたくさん話すことです。ただ、私のように何もわからない状態でスタートをするときは、単語を多く学ぶことから始めることが大切です。また、吹き替えのアニメや映画をたくさん見たり、ケータイでラジオを聞いたりなど、なるべくその言語しか触れない生活をすることが言語習得の近道になると思います。
本当に色々なことを経験できるところに魅力があります。 留学は、辛いことや泣きたくなることもあります。その感情を味わうことでより努力をし、困難を乗り越えた時は大きな達成感に包まれます。そのほかにも楽しいことや嬉しいことも全て経験できることが留学だと思っています。 その他にも、これまで当たり前だったことが当たり前でなくなること、異文化に順応するために自分を変えること、全て自分の成長につながる経験となり、人生の選択肢を広げてくれるのが留学です。留学後には大きく成長した新しい自分に生まれ変わるので、人生に一度は留学をすることをお勧めします!
EUの事情を肌で感じたことが一番印象に残っています。 ホストファミリーが夕食の団欒の時間に、「ベルギーをなくすべきかどうか」について話していました。それだけでも衝撃なのですが、ホストファザーが、ベルギーという国は元々なく、フランス・ドイツ・オランダで領土争いをしていたところに、争いをなくためにベルギーという国を作ったこと、そのためオランダ語圏、フランス語圏、ドイツ語圏と別れていて、それが原因で警察もうまく連携が取れておらずテロが起きたりと、その他にもいつもベルギーが問題となっているということを教えてくれました。これまで日本で生活をしていた私にとって遠い話だと思っていたEUの事情を肌で感じることができた瞬間でした。