コーヒーに関する豊かな知識をもち、その人がホスピタリティー精神あふれる接客で提供してくれるコーヒーは、いったいどれだけ客を幸せにするでしょうか。プロとして1杯のコーヒーを客に提供するスペシャリスト、それがバリスタとしての仕事です。
バリスタ留学ではバリスタとしてのコーヒーの知識を深め、同時に英語力の向上も期待できるかもしれません。また、バリスタの資格を海外で取得するのを目指すのもよいでしょう。今回はバリスタ留学についての情報をご紹介します。
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バリスタ留学には、1日、もしくは半日でバリスタ証明書が取得できる超短期のコースから数カ月間のコースまでさまざまなコースがあります。まずはバリスタの基礎知識を学びたい人も、バリスタの資格取得を海外で目指す人も、自身の計画にあわせてコースが選べます。
たとえばオーストラリアのカフェ文化発祥の地とされるメルボルンの人気校の5週間コースでは、一般的な英語学習の授業はおこなわれません。カフェで働くバリスタとして必要な英語に焦点をおき、コーヒーに関する知識から注文の取り方など、より実践的な内容を学びます。
バリスタ留学はバリスタ経験のない人でもいくことができます。語学力に自信のない人は現地の学校で英語とバリスタ講習を並行して受講し、それぞれの力を高めます。ただ、基本的にバリスタコースの授業は英語でおこなわれ、学校やコースによっては入学時の英語レベルの基準が設けられているので、ある程度の英語力が必要です。
英語力があれば現地の授業や学習もスムーズに進み、バリスタとしての実力も英語の実力もさらに向上するでしょう。そのためにも、留学を決めた時点で英語の事前学習をはじめてみてはいかがでしょうか。
留学先や学校、コース、期間など、迷っている方は留学エージェントに相談するのもひとつの賢明な手段です。すべての段取りを自身でおこなうのは簡単ではありません。経験豊富な担当者が、みなさんの悩みをひとつひとつ丁寧にサポートしてくれます。
バリスタ留学を受け入れる国はいくつかあります。コーヒーに関する知識を得たりバリスタの資格を海外で取得すると同時に、現地で語学を学びたいと考える人も多くいます。各々の目的に沿って留学先を選ぶ必要があるでしょう。人気のオーストラリアをはじめ、おすすめの数か国を紹介します。
コーヒー・カフェの国として世界的にも知られるオーストラリアには、古くからコーヒー文化が根付いています。有名なカフェストリートがあるメルボルンや、オーストラリア最大の都市・シドニー、そしてビーチリゾートとして人気のケアンズなど、バリスタ留学ができる学校が多くあります。
酪農や農業のイメージが強いニュージーランドは、昔からカフェ文化も根強いことで知られています。オークランドやクライストチャーチには、政府公認のバリスタ資格を取得できる人気の学校・コースがあります。
エスプレッソ発祥のイタリアで本格的なバリスタの勉強をしたいと考える人も多いでしょう。コーヒーの基礎知識からエスプレッソの淹れ方、ラテアートの方法まで本場で幅広く学ぶチャンスです。お客さんの好みにあわせた1杯を提供するプロのバリスタとして、第一歩を踏み出しましょう。
バリスタ留学は国による違いも重要ですが、学校ごとのカリキュラムの違いにも目を向けるべきです。今回は紹介した国にある学校の中でもとくにおすすめの3校をご紹介いたします。
語学学校を主体に運営するメルボルンの学校です。バリスタカフェコースはおよそ半年先の入学希望者で埋まっているほど人気のコースです。
このコースのユニークなところは、一般的な英語の授業をおこなわないことです。語学学校なのに一般的な英語の授業をおこなわないというのは、疑問を抱く方も多いことでしょう。
バリスタカフェコースではコーヒーに関することはもとより、店のメニューをお客さんに説明する方法、注文やレジ処理に至るまでカフェ店員のサービスをすべて英語で学習します。コースのねらいは、バリスタとしてカフェで働くために必要な知識を得ることです。
バリスタとしての実践的な英語知識を身につけることで、日本だけでなく、世界で活躍できるバリスタに成長することができるでしょう。
オーストラリアのゴールドコーストとブリスベンにセンターをもつ学校です。バリスタコース受講にはTOEICスコア650~750、英検2級の英語力が必須になります。そのため英語力に自信がない人はまず一般コースで英語力を高め、のちにバリスタコースに移ることになるでしょう。
バリスタコースでは最初の30時間でバリスタとしての基礎知識から応用までをしっかり学び、次に実践的な接客などサービスに特化した英語コースを受講します。最後は飲食店における衛生面やアルコールを含むコーヒー以外の提供まで、より本格的なコースを受けて終了です。
オークランド市内のおしゃれなカフェやレストランが数多く軒を連ねるバイアダクト地区に位置し、バリスタをはじめワイン・料理・カクテルなど飲食に関するさまざまなコースがある人気校です。少人数制で受講生ひとりひとりに対し丁寧な指導をすると定評があります。
学内のカフェでコーヒーの基礎知識やエスプレッソの淹れ方を学ぶ3日間コースが人気です。コーヒー豆によって違う焙煎法やコーヒーマシンのクリーニングなど機械のメンテナンスまで、バリスタとしての基本を学べるのではないでしょうか。最終日には学校認定の修了証が渡されます。
バリスタ留学でコーヒーに関する知識と同時に英語力も高めたいと考える人は非常に多いものです。しかし、果たしてそれらが両立できるのかと不安に思う人もいるでしょう。
また、学校やコースによっては、日常会話がこなせる中級者レベルの英語力や、TOEICのスコアを入学条件として求めるところもあります。
英語が自然に身につくといいのですが、なかなかそうはいきません。海外に住んでいるだけで英語が上達する保証はなく、英語力を身につけるには、なんらかの努力が求められます。
たとえば留学中の英語上達法のひとつとして、バリスタやカフェの勉強を兼ねて現地の店をあちこち訪れてみるのもよいかもしれません。気に入った店のスタッフや常連客と顔見知りになれば、互いに共通する趣味であるコーヒーや、そのほかの好みについて話が盛り上がる可能性は十分にあります。
また、バリスタ留学をする前に語学留学をしておくのもよいかもしれません。語学学校には日常会話に特化したコースや、TOEIC対策を集中しておこなうコースなど、目的に応じたさまざまなコースが設けられています。
学校では他に日本からの留学生がいて、つい日本語で話し込むこともあるでしょう。しかし、一歩外に出れば英語を話す機会はあちこちにあふれています。その機会を見逃す手はありません。バリスタとして、そしてバイリンガルとしての成長を追い求めましょう。
バリスタ留学では、ただコーヒーを入れてお客さんに出すだけではなく、1杯のコーヒーが人を幸せにする、その過程や奥深さを学ぶことができるでしょう。コーヒーの知識は当然のこと、丁寧な接客などサービス全般を英語で学ぶことには大きな価値があるのではないでしょうか。
しかし、留学先選びや英語での手続きなど、留学の準備には戸惑うことも多いかもしれません。もし留学の準備に関してサポートが必要なら、留学エージェントに相談してみるのもよいかもしれません。