オーストラリアの大学院に留学を考えている人のなかには、 大学院のシステムなどについて知りたい人もいらっしゃるでしょう。オーストラリアの大学院は、日本とは違った特徴やシステムがあります。
この記事では、オーストラリアの大学院留学について特徴や入学条件などをご紹介していきます。また、留学中の滞在方法についてもご説明していきます。まずは、オーストラリアの大学院の特徴やシステムから見ていきましょう。
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オーストラリアで大学院に留学することは可能です。この章では、オーストラリアの大学院は、どのような特徴やシステムなのかをご紹介していきます。
オーストラリアの大学院には、2学期制と3学期制の学校があります。2学期制の場合は年に2回、3学期制の場合は年に3回入学のチャンスがあります。
オーストラリアの大学院では、修士号を取得するまでの期間が一般的には1年~2年ほどと短いです。比較的短期間で修士号を取れるので、大学院留学は費用を安く抑えやすいです。
オーストラリアの大学院で3か月以上学ぶ場合は、学生ビザを取得する必要があります。オーストラリアの学生ビザでは、一定の条件を満たしていればアルバイトをすることが可能です。そのため、留学中の生活費の一部を現地のアルバイトでまかなうこともできます。
また、特定の条件を満たしたうえで大学院を卒業することで「卒業生ビザ」を取得することができます。卒業生ビザを利用すればオーストラリアの滞在期間を延ばすことができます。滞在可能な期間は、留学した大学院や修了したコースなどによって大きく異なるため注意しましょう。
オーストラリアの大学院には、コースワークとリサーチワークがあります。
コースワークは一般的な大学の形式に近く、講義をおこない、講義の内容に基づいて試験をおこなったり論文を書いたりするコースです。
リサーチワークは入学前に研究するものを決めて、研究内容が大学院に認可されたら研究をおこなっていき論文を作成するというコースです。
オーストラリアの大学院に入学するには、どのような条件があるのか気になる人もいらっしゃるでしょう。この章では、オーストラリアの大学院に入学する際の条件についてご紹介していきます。
オーストラリアの大学院に入学するには、基本的に最終学歴が4年制の大学を卒業している必要があります。また、多くの大学院ではIELTSで6.5点前後を求められます。大学院や選択するコースによっては、ほかにも条件があるのでよく確認しておきましょう。
一例をあげるとビジネス系の学科を選択する場合は、職務経歴を求められるケースがあります。また、リサーチコースを選ぶ場合は研究経歴や実績などが必要なケースもあるようです。
オーストラリアの大学院に入学するには、手続きをする必要があります。この章では、オーストラリアの大学院に入学する際に必要な書類や流れをご紹介していきます。
オーストラリアの大学院に入学する際に必要な書類は、入学願書、大学の成績表、卒業証明書、ILETSのスコアです。入学願書は、オーストラリア大学出願センターでもらうことができます。大学の成績表と卒業証明書は、英語で書かれているものが必要です。
出願が終わったら、渡航する準備をします。渡航の準備をするまでに、入学金の送金、ビザの申請、滞在先の手配、健康診断の受診、航空券の手配などの準備をする必要があります。ビザの申請や滞在先の手配には、時間がかかることがあるためなるべく早めに準備しておきましょう。
オーストラリアの大学院に留学する際に、どのくらいの費用がかかるのでしょう。この章では、大学院留学の費用についてご紹介していきます。オーストラリアの大学院には、私立と国立の大学院があり、それぞれ費用が異なります。私立の大学院に留学するには、1年間で約200万円~400万円かかるといわれています。国立の大学院に留学する場合は、1年間で約150万円~200万円です。
渡航するまえには、入学金や渡航費、海外健康保険、ビザの申請、生活費などに費用がかかります。滞在中には、生活費がかかります。生活費の内訳は、住宅費・食費・交通費などがあげられます。これらの費用が年間で約100万円かかります。
生活費は、生活スタイルによって抑えることが可能です。生活費を抑えるには、シェアハウスや学生寮で生活する、外食を減らして自炊をするなどが効果的です。
オーストラリアの大学院に留学する際は、現地で滞在することになります。滞在方法には、「学生寮」「シェアハウス」「一人暮らし」などがあります。この章では、各種滞在方法のメリットやデメリットについてご紹介していきます。
学生寮のメリットは、交通費がかからないことや寮のなかで人脈を広げることです。学生寮は、大学院の敷地内にあることが多いため交通費を節約しやすいです。
また、寮にはほかの留学生がいます。そのため、寮の人たちとコミュニケーションをとることができ人脈を広げることで、悩み事を相談したり、留学の思い出を一緒に作ったりすることができます。
デメリットは、部屋の数が限られていることです。寮は部屋が限られているため、時期によっては部屋が空いていない場合があります。
また、寮で生活している人は、さまざまな人がいます。そのため騒がしくて勉強に集中できなくなったり、文化の違いからトラブルが起きたりする可能性があります。
シェアハウスのメリットには、コミュニケーションがとりやすいことや費用が安くなることなどがあります。シェアハウスでは、ほかの留学生などと共同で生活をします。そのなかで、コミュニケーションをとりつつ文化の違いを体験することもできます。また、シェアハウスは、シェアメイトと家賃を分割するため滞在費用を抑えることができます。
デメリットは、生活リズムが合わないことがあることです。シェアハウスではさまざまな人と共同で生活するため生活リズムが合わなかったり、こちらの常識が通じないことがあります。そのため、合わない人と一緒になってしまうとストレスがたまりやすく長続きしない可能性があります。
一人暮らしをするメリットは、自分のペースで生活できるところです。学生寮やシェアハウスとは違い、一人で生活をするため自由です。人にあわせたりすることなく生活することができるため、人とのかかわりでストレスを感じることがないでしょう。
しかし、学生寮やシェアハウスに比べると他者とコミュニケーションをとる時間が少なく、人脈を広げることが難しくなります。また、万が一トラブルが起きてもすべて一人で対処しなければなりません。さらに、オーストラリアは家賃が全体的に高く、一人暮らしをするとなると滞在費が高額になりやすいです。
オーストラリアの大学院留学では、入学時期が年に2~3回ある、1~2年程度で修士号を取得できる、卒業後は卒業生ビザを取得できるなどの特徴があります。また、条件を満たせば学生ビザでアルバイトをすることが可能です。
オーストラリアの大学院に入学する条件は、英語力や学歴です。英語力は、IELTS6.5前後を求められます。また、4年制大学を卒業していることも条件に含まれます。
オーストラリアの滞在方法は大きく分けて「学生寮」「シェアハウス」「一人暮らし」の3種類あります。それぞれメリットとデメリットがあるため、自分にあった滞在方法を選びましょう。
今回はオーストラリアの大学院の概要や入学方法、必要となる費用などについてご紹介致しました。
合わせて、社会人からの大学院留学の概要や必要となる英語力などについてはこちらの記事でまとめていますので、大学院留学を検討している方は、ぜひこちらの記事も合わせてご覧ください。
オーストラリア留学は、海外渡航経験の少ない方にも自信を持っておすすめできます。 気さくでフレンドリーな人柄が魅力のオーストラリアは、多文化・多民族国家であるゆえ、外から来た人も馴染みやすく、何度も訪れたくなる心地よさがあります。 他の国に比べて留学生に対する制度が充実していて、国を挙げて手厚くサポートする体制が出来上がっているため、不安が多い海外生活も安心して送ることができるでしょう。 期間や渡航スタイルの選択肢が広く、短期留学やワーキングホリデーなど自分に合った形を選ぶことができるのもオーストラリア留学の大きなメリットです。