カナダはバンクーバーやモントリオールなど有名な都市がありますが、その中でもトロントは経済の中心地で最大の都市です。国際色豊かで多文化な街であることから留学生に対しても寛大で、英語に不慣れな日本人留学生にも人気の都市となっています。
今回はそんなトロント留学に対してのメリット・デメリットについてご紹介します。また、留学にかかる費用やおすすめの語学学校もご紹介しますので、トロント留学をご検討されている方はぜひ参考にしてくださいね。
トロント留学の概要についてはこちらの記事でまとめていますので、トロント留学にご興味のある方はぜひ合わせてご覧ください。
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トロントは、カナダのオンタリオ州の州都であり、国際影響力の強い大都市です。
「トロント」にはヒューロン語で「人が集まる場所」という意味があり、その名の通りさまざまな人種が各国から移住してきた移民大国でもあります。移民の数はなんとトロントの約半数以上を占めており今でも増加傾向にあります。そんな多くの文化が入り混じった多様性溢れるトロントでは、各国の文化や食事を堪能できるのも特徴の一つです。
また、経済発展もめまぐるしく続いており多くのカナダ企業の本社や日系企業が展開されています。100メートルを超える超高層ビルが建ち並ぶ街並みでは大都会の喧騒を味わうことができるでしょう。
一方、そんな中でも公園や自然が多く存在し、大都会と自然の両方を贅沢に楽しむことができるのか魅力です。
また教育の面で見てもトロントはレベルが高くカナダの中でも上位に位置しています。移民の教育に対してもしっかりとした制度が整っており幅広い教養を身に着けることが可能です。エンターテイメントも充実しており有名アーティストとライブや映画祭、スポーツ観戦と多岐にわたります。
公共交通機関は日本のように多くの路線がありますが、複雑なわけではなくTTC(Toronto Transit Commission)という1社のみで運用しているため、乗り換えなどが簡単でわかりやすいです。TTCは「地下鉄」「バス」「路面電車」全てを運営しており、トロント市内を網羅しているので、通学や通勤に便利な環境が整っています。
トロントは留学生にはうってつけの都市です。ここではトロント留学の魅力についてご紹介していきたいと思います。
トロントは移民を多く受け入れていることもあり、カナダ国内の中で最も多くの教育機関があり充実していることから、教育レベルが高水準な教育を受けることができます。
また多国籍なこともあり、トロントに留学した場合多くの場面で英語を使用しなければならない環境に迫られるでしょう。これは留学生にとって大変良い環境であり高いレベルでの授業や生徒同士のコミュニケーションは語学学習において大変有意義なものになるでしょう。
さらにトロント市内には約100ヵ所の公立図書館があり、その中でWi-Fiやパソコンも無料で利用することができるため、調べものや英語学習をするには極めて良質な環境が備わっています。
トロントは、移民人口が総人口の半数以上を占めるほど多くの人種が住んでおり「人種のモザイク」とも言われています。そんなトロントでは多種多様な人々に出会うことができ、それぞれの文化に触れる機会が多くあります。世界の広さを再実感し、視野が広がること間違いなしです。
また、トロントはこのような多文化国家をアイデンティティとしており、常にそれぞれの文化を尊重し合っています。そのため、他国から来た留学生に対しても寛容に対応してくれる人が多く、気軽に英語で話しかけに行くことができます。あまり英語が話せない留学生にとっては安心ポイントですよね。
さらに移民国家であるトロントにはエスニックタウンといわれる場所がありさまざまな料理や文化に触れることができます。日本とは違った食事や文化を体験することができるのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
大都会で人が多く飲食店などのお店も豊富にあるため、その分多くの求人が出ています。しかし留学生が仕事を見つけるとなると少し話が変わってくるでしょう。英語が全くできない方はそもそも仕事探しが難しいのが事実ですが嬉しいことにトロントには日系企業が多くあります。そのため日本人向けの求人をネットで見つけることができるでしょう。
さらに、日本人は勤勉だという印象を持った雇用主が日本人の求職者を探していることも多々あるので、日本人にとっては非常に仕事が見つかりやすい土地だといえます。
比較的ジャパニーズレストランなどの求人は多くあるので仕事が獲得しやすいかもしれませんね。しかし、すべて英語環境で仕事がしたいという場合はローカルの求人サイトや掲示板などで仕事を探すことをおすすめします。基本的にすべてが英語なのである程度の英語力は必要になりますが、そのような環境に身を置くことでさらなる英語力の上達が見込めます。
ウォーターフロントやロイヤル・オンタリオ博物館といった世界的にも有名な観光地をはじめ、豪華絢爛な「カサロマ」と呼ばれる豪邸やエスニックタウンなど魅力的な観光地が豊富にあります。野球やミュージカルなどのエンターテインメントも盛んなので、留学中にさまざまな刺激を受けることができます。
また、気軽にアメリカ旅行に行くことができるのも魅力です。トロント留学をするならぜひニューヨークにも訪れてみてください。トロントから飛行機で約1時間半、鉄道や長距離バスだと約10~12時間ほどで行くことができます。交通費も比較的抑えられるため、英語学習のお休みの日を利用してアメリカへ小旅行することができます。
多文化でさまざまな経験ができるトロントですが、一方でデメリットも存在します。トロント留学の準備にぜひ役立ててください。
トロントの冬は寒さが猛威をふるいます。10月になると一気に気温が下がり、12~2月は平均気温が氷点下になります。-20℃という温度が観測されることもあり、その寒さは0℃を越えると暖かく感じてしまうほどです。日本で生活する人にとってはありえない温度ですが、トロントでは厳しい寒さの中で生活していかなくてはなりません。
語学学校の通学時や外での仕事がある方にとっては、大変厳しい環境になります。そのためしっかりとした防寒対策を心がけるようにしましょう。
気を付けておきたいこととしてはワーキングホリデーで滞在する際の冬場の仕事探しです。厳しい寒さの影響で飲食店は閑散期となるので、仕事探しが難しいです。ワーキングホリデーを考えている方は、春や夏などの温暖で街がにぎやかな時期に仕事探しができるように調整することをおすすめします。
言うまでもなく、この極寒に対抗するために完全防寒の服装が必須ですが、屋内は暖房設備がしっかりと充実しており快適に過ごすことができます。さらに、トロント市内の地下には全長約3030kmにも及ぶ巨大な地下街パス(PATH)が存在しており、屋内からさまざまな場所にアクセスすることができるので便利です。
カナダには多くのアジア人が住んでおり、日本人の多くも同様に暮らしています。特にトロントは環境の豊かさから日本人に人気の高い留学先であり、語学学校や街中で日本人に会う機会が多くあります。日本人が身近にいることは、海外で暮らすうえで大変心強いですが、留学の場合英語学習の妨げとなってしまうこともあります。短期間で英語を習得するためには、日本人との交流に対して自分の中でルールを設けるなど、英語学習に集中できる環境を自ら作る必要があるでしょう。
物価は基本的に日本よりやや高めです。また、スーパーで購入する基本的な食材は完全非課税ですが、外食をすると13%もの税金がかかるうえに、チップ代を上乗せしてお支払いしなければなりません。できる限り自炊をすることが大きな節約につながります。
しかし、働く側からするとチップをもらえるというメリットにもなります。トロントでワーキングホリデーをする方にとっては嬉しい制度です。
トロントで留学を考えている方にとって費用は重要な情報でしょう。ここからはトロント留学で必要な費用について詳しく見ていきます。
相場は9万から14万円前後でしょう。日本からの直行便もあり、約12時間程度で行くことができます。航空券の値段はシーズンにもよりますが変化が激しいので早めに準備しておくことをおすすめします。
カナダでは滞在する期間や目的によって必要なビザや費用が異なります。
種類 | 費用 |
電子渡航許可証eTA | $7 (600円程度) |
学生ビザ | $235 (20,000円程度) ※申請料込み |
ワーキングホリデービザ | $338 (29,000円程度) ※申請料込み |
※2021年3月現在
またパスワードを持っていない方や渡航期間中期限が切れてしまう方は新たに申請する必要があります。
年齢 | 有効期限 | 費用 |
12歳未満 | 5年間 | 6,000円 |
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
12歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
滞在する期間や申し込む保険のプランによって費用はさまざまです。下記は相場となります。
補償期間 | 費用 |
1ヶ月間 | 1万~3万円程度 |
1年間 | 15万~20万円程度 |
1ヶ月にかかる一般的な学費は学校にもよりますが8万から15万円ほどです。また、カナダでは入学金が授業料と別になっていることもあり、その場合の費用がプラスで1万〜3万円程度かかります。
家賃は現地での滞在方法によって大きく異なります。下記は滞在方法別に分けた1ヶ月の家賃の相場となります。
滞在方法 | 費用(1ヶ月) |
ホームステイ | 8万~10万円程度 |
シェアハウス | 4万~7万円程度 |
学生寮 | 4万~7万円程度 |
ホームステイの場合費用は高くなりますが、朝・晩の食費や光熱費も込められています。
シェアハウスですと、何人かで費用を分けることができるのでその分費用が安くなります。部屋の家賃状況は事前にサイト(家主が家の情報を掲載している)などで調べると正確な値段が確認できます。
全体的な1ヶ月の大まかな生活費は約10万から14万円程度です。
食費は1ヶ月2万から4万円程度でしょう。外食についてはもともとの消費税が日本より高いため高くなってきます。さらに、日本と大きく違う文化がチップ制です。チップを食後何パーセントか支払わないといけないので、通常料金に上乗せすることになります。そのため外食に頻繁に行くとその額は大きいものになってくるでしょう。節約したい方は自炊を多くすることをおすすめします。
交通費は1ヶ月1万2千から1万5千円程度でしょう。通学や通勤の距離によっても異なるので、滞在先家賃と交通費のバランスを見て決めることが重要になってきます。
その他交際費や生活用品などの購入費用、観光費用などが必要になってきます。
トロントで生活していくうえで正確な金額は提示できませんが、あらかじめ自身でしっかりとリサーチしたうえで生活していくことをおすすめします。
トロントには教育機関が多く質の高い語学学校が数多くありますが、その中でも特におすすめの2校をご紹介します。
本校をイギリスに構え世界各国に10校ものキャンパスがある老舗の語学学校です。午前は一般英語、午後からは選択授業のため自分の目的に合わせてカリキュラムで学ぶことができます。また、母国語禁止のルールが徹底されているので、学校内に日本人がいてもみっちりと英語を使用できます。校内には日本人担当者が在籍しているため、何かあった時に相談することができ安心です。
大きな教育グループが持つ教育機関の1つで、より質の高い授業を受けることができる学校です。授業のクラスは少人数制を徹底しており、先生が一人一人の生徒をしっかり見てくれる環境です。2週間に一度校外での社会文化活動があり、実社会で英語を使うスキルを磨くことができます。
ここからは実際にトロントに留学した方の体験談をご紹介します。
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留学先としてトロントを選んだ理由を教えてください。
ーなまりのない綺麗な発音が身に着けられて、日本人が少なく治安の良い国であるカナダを選びました。また、友達がカナダのトロントに住んでいたことも決めての一つです。
トロントの魅力を教えてください。
ー自然が溢れていて、人柄がすごく素敵な方ばかりの国です。現地に行ったばかりの夜、帰り道にバスを降りそびれてしまい道に迷ってしまいました。ネットも使えない状況で困っていた時、近くのお店の人にぎこちない英語で「ここに行きたいのですが、どうやって行けばいいですか?」と尋ねたところ、店員の方が「そしたらもう仕事終わるから車で送るよ。ホームステイ先の住所を教えて。」と言われ送ってくれました。私が降りるときには「これからも頑張ってね!カナダにいる時間を楽しんでね。」と言ってくれたんです。誰もがそういう方とは限りませんが、トロントは優しい方ばかりで3ヶ月間すごく居心地が良かったです。私はトロントに住み、働きたいと決めたくらい大好きになりました。
トロントで1番お気に入りの場所を教えてください。
ーダウンタウンがお気に入りでもあり思い出の街です。放課後には海に行ったり、Tim hortonでコーヒーを買って公園で飲んだり、バスケットボールコートで現地の人と一緒にプレイしたり、近くの大型ショッピングセンターやマーケットで買い物したり、夜はクラブに行くなどして過ごしていました。
トロントの留学経験で、英語力はどれくらい変化ありましたか?
ー英語力は最初と比べて格段に上がりました。学校で会う友達とも気軽にコミュニケーションを取れるようになり、会話が楽しくなるまでスピーキング力が伸びました。また、字幕なしで洋画を見るのが楽しくなるほど、リスニング力も上がりました。さらに今まで日本にいる海外の友達とは日本語で話していましたが英語で話すようになったり、帰国後私がハブでラグビーの試合を観戦してた際に、海外の方が英語で話しかけてくれてアメリカ、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリア、ブラジル人の友達を作ることができました。
トロントの短期留学経験で得られたことを教えてください。
ー留学を通してやりたいことやこんな人になりたい、こんな仕事ができたらいいななど自分の夢や目標を持つことが出来ました。また、留学前までは自分らしさを封印していましたが誰にでもオープンになれたことです。周りに支えられながら留学ライフを満喫することができました。
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ワーホリ先としてトロントを選んだ理由を教えてください。
ーとても単純ですが、アメリカが近い!すぐに行ける!と思ったことがトロントを選んだ大きな決め手です。また、身近にカナダへのワーキングホリデーの経験がある先輩がとても沢山いたので、安心感もありました。
トロントの魅力を教えてください。
ー一つの都市さまざまな国の魅力を感じることができます。例えば、コリアタウンやチャイナタウン、グリークタウンなど、それぞれの国の雰囲気を感じることができる街並みであったり、お店がたくさん並んでいます。また、冬の寒さは厳しかったですが、自然のスケート場で遊んだり、公園で雪合戦をしたり、動物と追いかけっこをしたり‥海外ならではの魅力が本当に沢山ありました。さらに、良い意味で日本のような生活が出来るので、日本食も手に入りやすく生活がしやすいのも大きな魅力です!
トロントで1番お気に入りの場所を教えてください。
ー1番思い入れのあるグリークタウンです!ホームステイ後ずっと住んでいたエリアであり、働いていた場所でもあるので、今でも住みたいくらいお気に入りです。ギリシア人の街で、レストランや街の雰囲気もおしゃれで、無性にお散歩がしたくなる場所です!
トロントのワーホリ経験で、英語力はどれくらい変化ありましたか?
ー1番英語力で変わったのはリスニングです。帰国後、特別試験対策をせずTOEICを受講した際には200点以上スコアアップしていました。日本で鍛えた読解ではなく、リスニング力とスピーキング力が自分が思っていた以上に成長していました。相手が言っていることに対して、自分の言葉で返せたり、ジョークや何気ない会話も出来るようになりました。
トロントのワーホリ経験で得られたことを教えてください。
ー日本で過ごしていたら絶対に感じない異文化の違いですね。良い意味で固定概念を崩される出来事が毎日あり、とっても新鮮でした。当たり前だと思っていたことがびっくりされたり、逆に驚かされたりと国が変われば見える世界が180度も変わるのか!と魅了されました。
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ワーホリ先としてトロントを選んだ理由を教えてください。
ーワーキングホリデーができる、且つアメリカに近い国が条件だったので必然的にカナダになりました。 また、好きなサッカー選手がトロントでプレーをしていたのでトロントに決めました。
トロントの魅力を教えてください。
ーとにかく安心して英語を学びたい方におすすめです。治安も良いですし、世界中から移民を受け入れているため、文化の多様性があるフレンドリーな国です。 英語もアメリカ英語なので、日本人が今まで習っていた発音で授業が進みます。他にも、アメリカに近いので安く簡単にアメリカ旅行ができちゃいます。
トロントで1番お気に入りの場所を教えてください。
ーブルージェイズスタジアムがお気に入りでした。野球やコンサートを観に足を運んでいたのですが、テレビを通して見ていた世界を目の前で見ていることに感動し、海外にやってきたことを実感できた印象深い場所です。
トロントのワーホリ経験で、英語力はどれくらい変化ありましたか?
ースラスラ言葉がでてきて会話に困らないかと言われたら嘘になりますが、英語を話すことへの恐怖心はなくなりました。以前は道を聞かれても答えられなかったり、大学の英語の授業が分からなかったりと英語を話すことに対して恐怖心があったのですが、今では全く無くなりマインドが大きく変わりました。
トロントのワーホリ経験で得られたことを教えてください。
ー日本での常識が当たり前ではないことを知り、視野が広がりました。また、様々な国の留学生とお互いの国について話すことで日本のありがたみも分かりますし、改善すべき点などにも気づくことができます。
トロントはカナダ最大の都市で多くの移民が住んでいましたね。エンターテイメントにおいてもさまざまなイベントが開催されており年中楽しむことができるでしょう。トロントに留学するメリットとしては教育水準の高さや多国籍の文化の体験ができることですね。
また仕事を探す場合にも求人が多く掲載されているので仕事を比較的簡単に手に入れることができるでしょう。しかし冬場の仕事探しは求人が少ないため春か夏の渡航をおすすめします。日本とは寒さの次元が違うのでしっかりとした防寒対策をしましょう。
物価は日本より多少高く、家賃や外食費などは高くなってくるのでしっかりとした生活費の把握が重要になってくるでしょう。
スマ留の料金プランは、全てがパッケージになっているため、いたってシンプルです。授業料・滞在費・教材費・入学金・諸手続き費用込みになり、他社に比べて最大半額です!クオリティはそのままでよりリーズナブルに留学することができます。
Q&AまとめQ&A
世界2番目の国土を誇る広大な大地と雄大な自然が特徴のカナダは、都市ごとに雰囲気や気候が異なり、 冬にウィンタースポーツが楽しめる都市があるなど四季折々の魅力が溢れています。 多民族国家で移民が多く協調性を大切にする温かい国民性から、異文化の様々なバックグラウンドを持つ人々が仲良く暮らす国としても有名。 留学生が受け入れられやすい環境や雰囲気があり、訛りの少ないニュートラルな英語を話すため、 英語初心者も安心して留学することができます。