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カナダの教育制度はココが違う!子どもがカナダ留学する魅力と注意点

更新日2022.07.15

カナダの教育制度はココが違う!子どもがカナダ留学する魅力と注意点

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スマ留編集部

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カナダは世界的にみて教育レベルが高いとされており、留学先としてとても人気があります。子どもをカナダの学校に通わせたいと考えている親にとって、カナダでどのような教育が受けられるのかというのはとても気になるところでしょう。

カナダの教育は日本とどのような違いがあって、なぜレベルが高いといわれているのか、このコラムで紹介していきます。また、子どもをカナダに留学させるときに必要なことについても解説しますので、子どもの将来を考えるなら読んでおくとためになるはずです。

 

カナダの教育の特徴①:教育制度

カナダと日本の教育制度には、異なる点があります。まずはカナダと日本の教育制度の大きな違いを、いくつかみてみましょう。

義務教育の期間

日本の義務教育は小学校、中学校の9年間ですが、カナダの義務教育は日本でいう高校までが義務教育に含まれているのです。義務教育ですので、公立の学校であれば高校まで無料で通うことができます。ただし、留学生は対象外であることもありますので、州と学校の条件を確認しておきましょう。

教育は州ごとの管轄

カナダの教育制度の特徴は、その運営を州が管轄しているというところです。日本のように全国一律で決まっているのではなく、州によって学年ごとの学習内容や義務教育の年数も違います。州によっては幼稚園から義務教育に含まれるというところもあるのです。

学年の区分けが違う

日本でいう小学校、中学校という区分けも統一されておらず、州によってバラバラです。カナダの学年はグレードという単位で表現しますが、州によってどのグレードの子どもがどの区分けの学校へいくのかが変わってくることがあります。

たとえばある州のある学校はグレード1から7までで、そこを卒業したらグレード8から12までの学校へいくことになります。

それに対して別の州の学校はグレード1から6まで、そこを卒業したらグレード7から11までなどといった具合です。自分の子どもがどこの学校の学年に当たるのか、よく確認しないとわかりづらいところがあるかもしれませんね。

学期のタイミング

新学期のはじまるのは8月から9月ごろで、これも日本とタイミングが違って少し戸惑ってしまいそうです。夏休みなどの長期休暇は日本とあまり変わりありませんが、夏休みは6月下旬ごろから新学期の8、9月までと長い特徴があります。

高校受験がない

グレード12までが一貫した義務教育ですので、日本でいう高校受験というものはありません。受験のために詰め込む勉強をするのではなく、のびのびと教育を受けることができるのです。これは子どもにとってうれしいポイントかもしれませんね。

在宅教育が可能

もうひとつ特徴的なのが、学校に通わず、在宅で教育を受けさせることが認められているという点です。カナダには自宅で学習する子どもに向けてインターネットを使ってカリキュラムを提供しているサービスもあり、学校に通えない事情をもつ子どもたちが自宅でも十分な教育を受けられるのです。

このように子どもの事情にあわせた制度をつくることができるのも、カナダの教育レベルが高いといわれる理由のひとつなのかもしれません。

カナダの教育の特徴②:教育方針

2.カナダの教育の特徴②:教育方針
つぎに、カナダの国や学校が教育というものをどうとらえているのか、その考えを探っていきましょう。教育方針とその取り組み方を知ることで、カナダで教育を受けるメリットがわかるはずです。

カリキュラムにボランティア活動が含まれている

カナダの一部の州では、ボランティアやチャリティーといった地域に貢献する活動をカリキュラムに盛り込んでいます。子どもは授業の単位と同じように決まった時間を満たさなければ卒業することができません。

子どもだけでなく、カナダの人々は社会貢献の意識が高いといわれています。その意識は学校の教育を通じて、社会貢献の大切さや方法をひとりひとりがよく知っているというところにもあるのでしょう。

いじめ問題への取り組み

いじめはどの国でも子どもにとって深刻な問題です。カナダはこれを州政府や学校、親や子ども本人に任せるのではなく、社会全体で取り組むべき問題だと考えています。

カナダには大学教授などによってつくられた「Prevnet.ca」という組織があります。ここではいじめの問題を客観的な視点で研究しており、対策などの情報発信をすることで、いじめ撲滅を目指した活動をしています。

また、カナダの学生がユニークな方法でいじめをやめさせたことに由来する「ピンクシャツデー」といういじめ反対運動も国全体でおこなわれています。第29代首相のトルドー氏もこのイベントに参加しているほか、他国にも広がりを見せており、積極的にいじめ撲滅を呼び掛けています。

個性豊かな教員

カナダの教員は日本に比べて残業などがなく、自由でゆとりのある働き方ができているようです。また、特徴的なのが教員に副業が認められているというところでしょう。多くの教員は別の仕事の経験があり、それを活かした授業をしているのです。

決められたカリキュラムをただなぞるのではなく、自分の導き出したオリジナルの教育方針で授業をする教員がたくさんいます。さまざまな経験をもった教員のさまざまな考えに触れることで、子どもの思考力や価値観も豊かに育まれていくことでしょう。

選択科目で将来に活かす教育

個性的な教員が多くいることで、学校には個性的な選択科目が充実します。マーケティングや美容、演劇、お料理やダンスなど、自分の個性にあった科目を自由に選ぶことができるのです。自分の得意分野や興味のある分野を伸ばし、将来の仕事に実際に活かせる学びを得ることができるでしょう。

カナダにはレベルの高い魅力的な大学がたくさんありますが、大学には進学せずに社会へ出る人がほかの先進国に比べて多い傾向にあります。これは義務教育が充実していることで、社会へ出る準備がすでに整っている人が多いことが理由かもしれません。

カナダの教育の特徴③:学校生活

カナダの学校は実際にどんな環境なのかイメージがつかないという人も多いでしょう。ここではカナダの子どもたちの学校生活とはどんなものなのか、日本との違いを具体的に紹介していきましょう。

英語の特別授業がある

カナダはインドやフィリピンなどさまざまな国からの移民を受け入れています。カナダの学校には多様な言語を使う子どもたちが在籍しているのです。そのような背景から、多くのの学校では英語が母国語でない子どもに向けて英語を教える、ESLという特別クラスを設置しています。

通常の授業についていけないような場合でも、ESLクラスの授業のなかで十分なフォローをしてもらうことができるのです。英語ができない子どもでも、安心して授業を受けることができるでしょう。

給食がない

州や学校によっては有料のランチを注文できる場合もあるようですが、多くの学校では給食がありません。そのため、保護者は毎日子どもにお弁当をもたせる必要があります。約12年間毎日お弁当をもたせなければならないのは、保護者にとっては負担に感じるかもしれませんね。

教科書がレンタル

日本ではその学年で使う教科書を毎年購入しなければいけませんが、カナダの学校では教科書は無料で貸し出されます。

学校のものなので通学時に毎日持ち歩く必要がないのと、費用が抑えられるのが助かるところです。また、次の年の子どもにも引き継いで使われるのできれいに使う意識が生まれ、ものを大切にする気持ちも育まれることでしょう。

送り迎えが必要

カナダには子どもをひとりにしてはいけないという意識があり、州によっては明確に年齢を規定した法律もあります。たとえ自宅であってもひとりで留守番などをさせると、保護者が罰せられることもあるのです。

そういった考えから、一般的にはある程度の年齢まで保護者が同伴して通学します。お迎えのときには日本の保育園のように、誰が迎えにくるのかの連絡が必要な場合もあるのです。子どもの安全に対する意識の高さがうかがえますね。

服装やバッグは自由

欧米の学校は日本のように制服を着ないイメージがある人も多いでしょう。カナダもそれに漏れず、登校時の服装は自由でランドセルなどもありません。体育の授業のときに着る体操着なども学校指定のものではなく、自分で用意します。

IT教育が活発

日本でも小学校でプログラミングが取り入れられ、今やITは時代の流れについていくための一般教養として必要な教育だと考えられています。カナダでもIT教育は進んでいて、授業でインターネットを使ったり、プログラミングの授業をカリキュラムに盛り込んだりしています。

また、企業やチャリティー団体では、教員向けのプログラミング研修を用意したり、専門家が子どもに直接教える活動を実施しています。それらの活動はカナダ政府が支援しており、国ぐるみでIT教育に取り組んでいることがわかります。

必読!未成年がカナダに留学する際の注意点

4.必読!未成年がカナダに留学する際の注意点
未成年の子どもがカナダに留学するためには、いくつかの注意点があります。留学に踏み出す子どもが最初の一歩でつまずくことのないよう、確認してしっかり準備を整えておきましょう。

後見人が必要

未成年者だけでカナダに留学する場合、後見人がいなければなりません。後見人とは、留学先で教員とのやり取りをしたり、病気などのときに病院へ連れていったりと、もしものときの親代わりになってくれる人のことです。

もしも現地に住んでいる知り合いがいればその人になってもらうことが可能ですが、後見人は25歳以上でカナダの市民権または永住権をもっている必要があります。非常時にすぐに対応してもらうことを考えると、子どもの居住地の近くに住んでいて、日本語ができるほうが望ましいでしょう。

後見人には、カナダにいる教育委員会の関係者になってもらえるケースもあります。また、留学エージェントのなかには現地で後見人になってくれるスタッフを手配してくれるところもありますので、カナダに知り合いがいないという場合は相談してみてください。

渡航同意書

18歳以下の子どもがカナダに入国するときには、渡航同意書の提示を求められる場合があります。必ず求められるわけではありませんが、これがないと入国できないこともありえますので、用意しておきましょう。

渡航同意書には子どもの連れ去りなどを防止する意味合いがありますので、片親が同行するという場合でも、もう片方の親が署名した渡航同意書が必要になることがあります。渡航同意書には以下のような内容を記入します。カナダの公用語である英語、またはフランス語に翻訳したものも別途用意すると審査がスムーズです。

◇両親(片親が同行する場合はもう片方の親)の署名、住所、電話番号
◇後見人の署名、住所、電話番号

このように、渡航同意書を作成するには先に後見人を決めておく必要がありますので注意しましょう。

そのほか必要な書類

18歳以下の子どもがカナダへ渡航するためには渡航同意書以外に、以下のような書類も必要です。

◇子ども本人の出生証明書、または戸籍謄本(抄本)
◇両親(片親が同行する場合はもう片方の親)の署名入り旅券、または公的身分証明書の写し

◇親が亡くなっている場合、死亡証明書の写し
◇両親が離婚している場合、法的監護文書の写し、または養育権を定めた書類の写し

このように家庭の状況や同行する人によって必要な書類は変わってきますので、あらかじめ確認しておきましょう。よくわからない場合には留学エージェントなどに相談してみると、詳しく教えてもらえます。

まとめ

カナダの教育制度では日本でいう高校までが義務教育だったり、受験がなかったりなど、日本と違うところがたくさんあります。ボランティア活動やいじめ問題への取り組みなど、国や地域全体で積極的に子どもを教育するという姿勢が、カナダの教育レベルが高いといわれる理由なのかもしれません。

子どもを留学させるときには現地で保護者となる後見人を決め、渡航同意書などの書類を作成するといった準備が必要です。必要な書類や作成の仕方がわからない、または後見人が見つからなくて困ったという場合には、留学エージェントに相談してみるのがいいでしょう。

カナダ留学ついて

世界2番目の国土を誇る広大な大地と雄大な自然が特徴のカナダは、都市ごとに雰囲気や気候が異なり、 冬にウィンタースポーツが楽しめる都市があるなど四季折々の魅力が溢れています。 多民族国家で移民が多く協調性を大切にする温かい国民性から、異文化の様々なバックグラウンドを持つ人々が仲良く暮らす国としても有名。 留学生が受け入れられやすい環境や雰囲気があり、訛りの少ないニュートラルな英語を話すため、 英語初心者も安心して留学することができます。

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