「種類が多くて自分に合ったビザがどれなのか分からない…」
こんな悩みをお持ちではありませんか。
本記事では、 観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザなど、それぞれのビザの特徴や取得条件、注意点などを詳しくまとめました。
さらに、 ビザ取得の際に役立つヒントや、スムーズに手続きを進めるためのポイントもご紹介します。
自分に合ったビザの種類を理解して、オーストラリア留学を成功させたい方は、最後までお読みください。
CONTENTS
オーストラリア留学に必要なビザは、留学期間や目的によって異なります。主なビザの種類と特徴は以下の通りです。
ビザ名 | 最大滞在期間 | 就労 | 就学可能期間 | 取得費用 |
観光ビザ(ETA) | 3ヶ月 | 不可 | 3ヶ月 | 2,000円 |
観光ビザ(サブクラス600) | 3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月 | 就労は条件付きで可能 | 3ヶ月 | 19,496円 |
学生ビザ(サブクラス500) | コースによる(最大5年間) | 学期中週20時間まで就労可能 | コースによる(最大5年間) | 159,968円 |
ワーキングホリデービザ(サブクラス500) | 12ヶ月(最大3年間) | 可能 | 4ヶ月 | 64,987円 |
*1オーストラリアドル 99.98円(2024/10/17時点)
* 以降、同レートで換算した費用を日本円で記載する。
オーストラリアに短期間滞在する場合、観光ビザを取得する必要があります。
観光ビザには、ETAとサブクラス600の2種類があります。
ETAは、専用アプリ「Australian ETA」で申請できる電子ビザです。観光や短期の商用目的でオーストラリアに渡航する際に利用できます。
ETAの申請費用は、約2,000円(*)です。発行後1年間有効で、その間に複数回入国可能です。
メリット |
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デメリット |
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ETAは、観光や短期の語学研修が目的の場合におすすめのビザです。
就労は認められておらず、3ヶ月を超える滞在はできないため、長期的な留学計画には適していません。
ETAの申請に関して詳しく知りたい方は、在日オーストラリア大使館の公式サイトを確認してください。
Electronic Travel Authority (ETA 電子渡航許可)
*観光ビザ(ETA)の申請費用は20オーストラリアドル
観光ビザ(サブクラス600)は、観光、親族・友人の訪問、ビジネスなどを目的としたビザです。
オーストラリア政府の公式ウェブサイトからオンラインで申請できます。
観光ビザ(サブクラス600)の申請費用は、19,496円程度(*)。ETAよりも滞在期間が長く、条件付きで就労も可能です。
メリット | 最大12ヶ月まで滞在可能
滞在期間が6ヶ月以上で、一定の条件を満たせば就労が認められている |
デメリット | ETAよりも申請が複雑で、時間がかかる場合がある
費用がETAよりも高い |
滞在期間の延長がある場合や、複数回の出入国を予定している場合におすすめです。
ただし、 観光ビザ(サブクラス600)は、ETAに比べて申請費用が高く、審査期間も長いため、他のビザ取得とコストパフォーマンスを比較して検討する必要があります。
観光ビザ(サブクラス600)について知りたい場合は、オーストラリア政府の公式サイトを確認しましょう。
*観光ビザ(サブクラス600)の申請費用は195オーストラリアドル
学生ビザ(サブクラス 500) は、オーストラリアの教育機関の学習コースを受講するために必要なビザです。
学生ビザ(サブクラス500)の申請費用は、159,968円(*)です。条件の範囲内であれば、就労も可能です。
メリット | 最長5年の滞在が可能(コースに合わせてビザを発行)
2週間あたり最大48時間の就労が可能(長期休暇はフルタイムで働ける) 家族を同伴できる 学校卒業後にビザの切り替えが可能 |
デメリット | ビザ申請費用が高い
申請手続きが複雑 学期中は就労時間の制限がある 語学学校の出席率や成績の維持が必要 |
学生ビザ(サブクラス500)は、オーストラリアの学校で時間をかけて学習に取り組みたい方におすすめです。
長期間の滞在も可能なので、大学や大学院で学士号や修士号を取得したい方にも向いています。
学校終了後、卒業生ビザに切り替えて、オーストラリアに滞在し、就労できる場合があります。
学生ビザ(サブクラス500)について詳しく知りたい方は、オーストラリア政府の公式サイト(STUDY AUSTRALIA)を確認してください。
*学生ビザ(サブクラス500)の申請費用は1,600オーストラリアドル
ワーキングホリデービザ (サブクラス 417) は、就労や就学もできる18歳以上30歳以下の方限定のビザです。
申請費用は、64,987円(*)です。最大滞在期間は1年間。
期間中は、自由に就労することができます。(同一の雇い主の元で働く場合は最長6ヶ月)
メリット | 長期滞在が可能(条件を満たせば最大3年)
フルタイムでの就労が可能 最大4ヶ月の就学が可能 |
デメリット | 年齢制限(18~30歳)がある
同一雇用主での就労期間に制限がある 仕事や住居を自分で確保する必要がある 収入が不安定になる可能性がある |
ワーキングホリデービザ (サブクラス 417) は、働いて生活費を賄いながら旅行したり、語学学習したりしたい方に向いています。
以下の記事には、オーストラリアでのワーキングホリデーに関する情報がまとめられています。
ワーキングホリデービザ(サブクラス 417)について詳しく知りたい方は、オーストラリア政府の公式サイトを確認してください。
*ワーキングホリデービザ(サブクラス 417)の申請費用は650オーストラリアドル
オーストラリアでは、学生ビザやワーキングホリデービザ以外にも、様々なビザ種類が存在します。
留学後の滞在や永住権取得などを検討している方は、以下のビザについても知っておくと良いでしょう。
ビザ名 | 詳細 |
卒業生ビザ(サブクラス485) | 卒業後にオーストラリアに滞在し、就労や就学を続けることができるビザ |
保護者ビザ(サブクラス590) | 学生ビザを持つ子供の保護者が、オーストラリアに滞在するためのビザ |
パートナービザ 国外(サブクラス309) | オーストラリア市民または永住権を持つパートナーと結婚している人が、オーストラリアに移住するためのビザ |
技術移民ビザ(サブクラス189) | オーストラリアで不足しているスキルを持つ人が、永住権を取得するためのビザ |
雇用主推薦永住ビザ(サブクラス186) | オーストラリアの雇用主から推薦を受けて、永住権を取得するためのビザ |
一時的技能不足ビザ(サブクラス482) | オーストラリアで不足しているスキルを持つ人が、一時的にオーストラリアで就労するためのビザ |
地方移住技術就労ビザ(サブクラス491) | 地方で就労することを条件に、永住権を取得するためのビザ |
上記のビザ種類は、それぞれ条件や対象者が異なります。
それぞれのビザの申請方法や要件は変更される可能性があるので、オーストラリア政府の公式サイトで確認してください。
オーストラリア留学に必要なビザの種類は、留学期間や目的によって異なります。
以下の情報を参考に、自分に合ったビザを見つけましょう。
3ヶ月以内の短期留学では、観光ビザ(ETA/サブクラス600)で滞在できます。
ETAはオンラインで申請できるので、費用が安く、発行までの時間が短いです。就労する予定がないなら、ETAで十分でしょう。
観光ビザ(サブクラス600)は、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の滞在期間を選べます。
条件付きで就労が認められているため、現地で働いて生活費を稼ぎたい方は検討しても良いでしょう。
ただし、 学生ビザ(サブクラス500)やワーキングホリデービザ(サブクラス417)の方が良い場合もあるので、種類別に各ビザでできることを確認してください。
3ヶ月以上の中・長期留学には、学生ビザ(サブクラス500)が必要です。
滞在期間が留学期間に合わせて設定される(最大5年間)ため、中長期の留学に最適です。
週20時間までのアルバイトが許可されているため、生活費を補いながら留学生活を送ることができます。
ただし、学生ビザ(サブクラス500)の申請には様々な書類が必要です。
✓必要書類の例
学生ビザ(サブクラス500)の申請には時間がかかる場合があります。余裕を持って申請手続きを行いましょう。
1年間オーストラリアに滞在し、 就労を希望する場合は、ワーキングホリデービザ (サブクラス 417)がおすすめです。
ただし、就学期間は最大4ヶ月です。
それ以上、 学校に通いたい場合は、学生ビザ(サブクラス500)が適しています。
学生ビザ(サブクラス500)でも2週間あたり最大48時間の就労が可能です。長期休暇にはフルタイムで働けるため、どちらのビザ種類が適しているか検討しましょう。
オーストラリア留学を成功させるためには、適切なビザの種類を選んで取得することが必要です。
しかし、ビザの申請は決して簡単ではありません。必要な書類を集めたり、オンラインフォームに情報を入力したりと、多くの時間と労力を要します。
ここでは、スムーズにビザを取得するための注意点をまとめました。
学生ビザ(サブクラス500)のように、 必要書類が多いビザの種類は、申請から取得までに数ヶ月かかることもあります。
パスポートの残存有効期間を確認したり、英語能力証明書を取得したり、資金証明書を準備したりと、一つ一つ丁寧に進めていかなければなりません。
また、追加書類の提出を求められたり、健康診断が必要になったりと、予期せぬ事態が発生する可能性もあります。
留学開始日に間に合わないという事態にならないように、十分な準備期間を確保しておくことが重要です。
ビザの種類によって異なりますが、 3ヶ月以上前を目安に準備を始めましょう。
オーストラリアのビザ申請は、オンラインで必要事項を記入する形式が主流になっています。
多くの場合、 ImmiAccountと呼ばれるオンラインアカウントを作成し、申請フォームに情報を入力していきます。
申請フォームには、パスポート番号や氏名といった基本的な個人情報から、滞在期間や目的、資金状況、過去の渡航歴など、様々な情報を入力する必要があります。
申請内容に誤りや不備があると、ビザの審査が遅れたり、最悪の場合、却下される可能性もあるため、正確に記入しなければなりません。
手元に全ての書類を準備してから申請を始めましょう。
申請内容に不明な点がある場合は、あらかじめオーストラリア大使館や移民局に問い合わせることをおすすめします。
ImmiAccountは、ビザ申請だけでなく、申請状況の確認や移民局とのやり取りなど、様々な用途に利用されます。
ビザ申請後は、ImmiAccountを定期的にチェックしましょう。
✓チェック頻度の目安
移民局からのメッセージを見逃してしまうと、ビザの審査に遅れが出る可能性があるので注意が必要です。
ImmiAccountに登録したメールアドレス宛に、移民局からメッセージが届く場合もあるので、メールチェックも忘れないようにしましょう。
オーストラリアのビザ申請では、提出した書類に不備があったり、移民局がさらなる情報が必要と判断したりした場合、追加書類の提出を求められることがあります。
✓追加書類が要求されるケース
移民局から 追加書類の提出を求められた場合、通常28日以内に再提出が必要です。場合によっては7日以内といった短い期限が設けられることもあります。
期限内に提出しないと、ビザの審査に悪影響を及ぼす可能性があるので、迅速な対応が求められます。
オーストラリアのビザ申請は複雑な手続きが多いです。 ビザ申請や手続きに自信がない方は、留学エージェントにビザ申請を依頼するのも良い方法です。
留学エージェントは、留学目的に適したビザの種類や必要書類、申請方法など、様々な情報を提供し、手続きをサポートします。
留学エージェントのスマ留では、信頼できるビザ取得代行会社と提携。航空券の購入や、保険手続きなども一括で行えるので、時間と手間を節約したい方におすすめです。
専門家のアドバイスを受けることで、自分にぴったりのビザを見つけ、安心してオーストラリア留学の準備を進められます。
最適なビザの種類を提案してくれるだけではなく、取得条件や必要書類、手順や注意点についての説明も受けられます。
また、語学学校選び、航空券や宿泊先の手配、生活情報など、留学準備全般に関する相談ができるのもメリットです。
スマ留では、留学前の無料相談も受付中。オーストラリア留学に精通したカウンセラーも在籍しているので、気軽に相談しましょう。
オーストラリア留学は、海外渡航経験の少ない方にも自信を持っておすすめできます。 気さくでフレンドリーな人柄が魅力のオーストラリアは、多文化・多民族国家であるゆえ、外から来た人も馴染みやすく、何度も訪れたくなる心地よさがあります。 他の国に比べて留学生に対する制度が充実していて、国を挙げて手厚くサポートする体制が出来上がっているため、不安が多い海外生活も安心して送ることができるでしょう。 期間や渡航スタイルの選択肢が広く、短期留学やワーキングホリデーなど自分に合った形を選ぶことができるのもオーストラリア留学の大きなメリットです。