皆さんは現金派ですか?キャッシュレス派ですか?
私はキャッシュレス派です。一人であればお財布を持たないで出掛けることも多いです。一昔前であれば電子マネーやクレジットカードがあれば良かったですし、ここ最近ではQRコードも普及してきて、スマホ一台で全てが事足りるようになりました。
そんなキャッシュレス派の私が フィリピンで気になっていたのが『G cash』です。
1年ほど前からセブのモール内でよく見かけるようになったG cash。写真はアヤラモール内にある薬局のレジです。
そしてついに前回のセブ渡航の際にG cashを登録、入金して実際に使ってみました。
今回はG cashの登録方法や入金の仕方、使い方をご紹介[/underline_markerします。
結論、短期滞在の観光客にとってはほとんどメリットはありませんが、在住者・長期滞在者は便利かもしれません。
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日本でも私たちの生活の中に浸透しているQRコード払い。
日本では、 paypayの他にも、origami pay、楽天ペイ、d払い、LINE payあたりが有名どころです。その他も入れれば10以上はあり、私たちの身近なサービスとなっています。
その QRコード払いがフィリピンにも登場しました。
日本ではポイントサービスがついたり、銀行口座から直接入金、クレジットから入金または直接支払い、半額キャンペーンなど様々なサービスを提供している日本のQRコードですが、フィリピンではどうなのでしょうか。
G cashの利便性や、G cashでできることを紹介していきます。
G cashは、フィリピンの通信会社であるglobe(グローブ)が提供するサービスです。
フィリピンでは2018年頃からG cashが普及しはじめ、最近では セブの主要モールや店舗ではG cashのQRコート払いを対応しているところが増えてきました。
サービスは店舗での支払いだけではなく、送金や公共料金支払いといった様々なサービスを提供しているようで、短期観光客にはメリットはないかもしれませんが、在住者には大きなメリットをもたらしています。
フィリピンでG cashを使うメリットについて紹介します。
QRコード決済になったことで、現金の持ち運びが不要になります。コインやお札を何枚も常にストックしておかなくても大丈夫!スマホ一台で簡単に決済できます。
カフェでささっと支払えるのは嬉しいです。
フィリピンでは1,000ペソ札が最高額紙幣です。1,000ペソは日本円で2,600円ほどなので、両替をする際にほとんど1,000ペソ札で渡されることになります。ただし、フィリピンで主に使われているのは50、100ペソがほとんどです。
タクシーに乗る際にも、コンビニで買い物をする際も、カフェでお茶をする際も、この 50ペソ100ペソ札がないとお釣りがないと言われてお釣りができるまで待たされるか、最悪の場合どこかで両替をしてくるはめになります。もしくはタクシーならそのままお釣りをもらえないことも…。
G cashは残念ながらタクシー、セブンイレブンなどのコンビニで使えないのですが、カフェやモール内で買い物をする際は細かいお金を気にせずに買い物を楽しめます。
QRコード決済の魅力の1つとして、送金があります。これは日本のサービスも同様です。
自分のアカウントで所持しているお金をそのまま、相手のアカウントに送金することができます。友達同士で割り勘したい場合や、家族や知り合いに送金したいという時に便利です。
送金などでもらったお金を実際に引き出すことができます。ただし銀行口座にキャッシュアウトではなく、 今の所フィリピンのPawnshop(質屋で送金業もやっている)やSMなどのモールで引き出すことになるようです。
ここは実際私たち日本人は使わないサービスかなと思います。入金したら使い切るつもりでやりましょう!
G cashでは、電気・水道代などの公共料金がG cashアプリ上から支払えます。基本的にこのような 公共料金はコンビニや銀行窓口に直接行って支払うのがフィリピン流です。窓口は常に行列で、支払いに行くだけで疲れます。
G cash支払いが対応しているのであれば、公共料金もサクッと支払え、煩わしい行列からもおさらばです!
G cashから携帯のロードも購入できます。これに関してはGrabアプリが秀でているので(クレジットからチャージできる点)あまりG cashから購入する方法はおすすめできないのですが、一応購入可能です。
メイン画面から buy load をクリックするとこのような画面に。すでに電話番号は登録されているので、間違っていなければNextをクリック。
1番左のレギュラーからロードができます。その他、ロードと定額通信申し込みを同時にできる項目もあります。今回はロードのみ50ペソ(約130円)買ってみました。
50ペソ(約130円)を選択してNextをクリック。
確認。間違いなければ右上の Confirm をクリック。
ロード完了です。メッセージでロード完了のSMSも届きます。簡単でした。
その他、様々な支払いや映画の予約など、色々と対応しているようです。
10%キャッシュバックや、まれに50%キャッシュバックなど様々なタイミングでキャッシュバックやキャンペーンがやるようです。日本のQRコードと同様、現金を使うよりもお得になっています。
現在のプロモはアプリのプロモというところをクリックすれば一覧で出ます。
G cashのデメリットを紹介します。
一番の問題は、クレジットカードから直接チャージ、支払いができないところです。つまり、一度フィリピンペソを手にしてから、セブンイレブンや専用端末からチャージしないといけません。これは日本のLINE Payと似ていますね。 LINE Payもクレジットからチャージ、支払いができず、銀行口座やコンビニレジ、端末からしかチャージができません。
結局ペソに両替しないといけないので、現金で支払ってもあまり変わらない…ということに。
G cashも、フィリピンの銀行口座やセブンイレブン、専用端末からのみチャージ可能です。Paypalから入金ができますが、多少ややこしいです。このやり方は後に紹介します。
チャージするとき、実際支払いするとき、ネットが接続されていないといけません。手持ちのスマホも常に通信がつながっている状態でなければいけません。
1番多いトラブルが、お店側のネットトラブルです。ネット通信が不調の場合は、チャージまたは支払いができません。
セブンイレブンのチャージも、セブンイレブン側がネット不安定でチャージできない!ということが多発しているようです。これはネットが不安定な国であるフィリピンあるあるですね。
日本のQRコード決済が普及したときもそうですが、使えるお店がかなり少ないです。現在日本ではだいぶ使えるお店が増えてきましたが、フィリピンではまだ少ないです。
タクシーやコンビニ、スーパーでは利用できないので、活躍する機会が少ないのが難点です。
私はほとんどセブシティでコーヒービーン(カフェ)へ行く時に利用するくらいです。
G cashの登録方法について紹介します。筆者はiPhoneですが、Androidでも流れは同じだと思います。
まずはApp Storeから検索で 「G cash」 と入力。こちらのアイコンがG cashです。ダウンロードしましょう。
ダウンロードし終わったら、「REGISTER」をクリック。新規登録します。
フィリピンで使っている現地電話番号入力します。
入力し終えたら NEXT をクリック。
するとすぐに電話番号宛にSMSが届きます。認証番号が届くので、そのコードを入力します。
次に基本情報を入力します。
名前
苗字
誕生日
住所(日本でもフィリピンでもOK)
メールアドレス
入力し終えたら、右上の NEXT をクリック。
間違いがないかチェックして再び右上の NEXT をクリック。
次にアプリの暗証番号を入力します。アプリを開くたびにこの暗証番号を入力する必要があります。
ひとまずこれだけで G cash の登録が完了です。こちらがメイン画面です。
この登録だけで使えるようになりますが、銀行口座から入金、PayPalから入金するためにはもっと詳しい情報を登録する必要があります。
Cash in は入金です。 G cash では、様々な入金方法があります。
この登録だけですと、 Over the counter という項目にある入金方法しか入金できません。online Banking やRemittance は使えません。
こちらが Online banking の項目。銀行口座から入金可能です。マスターカード・ビザデビットカードとありますが、これは日本のクレジットから入金できるわけではないので注意。
Remittance にある項目です。PayPalから入金可能のようです。
私たち日本人が利用するには、 セブンイレブン入金かPayPal入金、現地口座を持っている人は銀行口座から入金可能です。
セブンイレブンからのみ入金であれば必要ありませんが、それ以外の方法だと fully Verified というもっと重要なセキュリティ登録をしないといけません。
その登録方法を紹介します。
まずは顔のスキャンします。
次に IDタイプを パスポートと選択(他にも選択肢はありますが、パスポートが無難です)。
パスポートナンバー
名前
国籍
誕生日
生まれた国
フィリピンの電話番号
住所(日本でも可)
職業
これらを入力します。
そしてパスポートと同じサインを指で入力。漢字で大丈夫です。
これで登録完了です。
SMSでも登録できましたと届きました。送金したり、Gクレジットを発行したり、PayPalから入金したりできますと書いてあります。
プロフィール欄にも、 Fully Verified までチェックが入っているのがわかります。このようにチェックが入っていれば大丈夫です。
G cashの入金方法について紹介します。今回はセブンイレブンとPayPalでの方法を紹介します。
まずは1番簡単なセブンイレブンからの入金方法です。
G cashではパスポート番号やサイン、写真やパスポート番号を送信して『Fully verified』にならないとオンラインからの入金ができませんが、 セブンイレブンや専用端末からの入金であれば、登録しなくても入金できます。
Cash in のOver the counterの項目から1番下にあるセブンイレブンを選択。
Opps!本当はセブンイレブンから入金できるのですが、3月そして今回7月と常にメンテナンス中で使えていません(笑)。
本当にセブンイレブンで入金できる日が来るのか…実際に入金できる日が来たら紹介します。
今回私が実際に入金で行なった方法は、Paypalからの入金です。この方法は非常に厄介な上に、 日本円からフィリピンペソにするので為替手数料、そして送金の手数料が金額に応じて100P(約260円)〜かかります。
ですが、手持ちのクレジットカードから入金ができるので、日本人にとって1番やりやすい方法かと思います。
まずは普通にPayPalを登録します。私はすでにアカウントを持っていたのでそのままログインします。
こちらがメイン画面。まずは送金するためにクレジットカードを登録する必要があります。または銀行口座登録でも構いません。支払い方法を追加するをクリックして登録します。
次に、フィリピンのPayPalアカウントを登録します。
ペイパルのHPから一度ログアウトして新規登録、パーソナルアカウント(個人)の方で登録します。
ここで注意したいのは、国・地域を日本ではなくフィリピンで作成します。
その理由は、G cashはフィリピンのPayPalしか登録できないためです。
フィリピンのPayPalを登録できたら、またログアウトして日本側の方でログインします。
送金方法は、送金する または 上にある 支払いと請求 をクリックします。
一度送金すると、 写真のように履歴が出るので簡単に送ることができます。
ここに送りたいPayPalアカウントのアドレス、または名前、電話番号を入力します。
JPYのところに送りたい金額を入力します。今回は5,000円送ります。5,000と入力すると自動的にフィリピンペソでいくらになるか切り替わります。
換算レートも出てきます。1円で0.38ペソです。
ちなみにその日のフィリピンペソのレートはこちら。約100ペソ(約260円)マイナスです。ですが、現金からフィリピンペソへの両替もこのぐらいのレートなので悪くないです。
金額入力したら下の方にある 続行 をクリック。
確認画面です。
間違いなければ今すぐ支払うをクリック。
これでフィリピンのPayPalアカウントに送金完了です。
最近の取引に、送金履歴が加わりました。無事に送金されたようです。また、登録したメールアドレスにも送金しましたと確認のメールが届きます。
ログアウトしてフィリピンPayPalアカウントにログインして無事に受け取れているか確認しましょう。
ログインしてメイン画面の履歴を見ると、きちんと受け取れていました。
クリックして詳細を見ると、114ペソ(約296円)の手数料が取られていて、2,140ペソ(約5,564円)入っているのがわかると思います。
これでOKです。
G cashアプリを開き、プロフィールから My Link accounts をクリック。
PayPalをクリックして、ID・パスを入力して紐づける。
これで準備完了です。
G cashアプリのメイン画面から Cash in をクリック。PayPalをクリックします。
G cashに入れる金額を入力する。
2,147ペソが現在PayPal内にある残高です。
今回は全額入金。確認して右上の Confirm をクリック。
これで入金完了です。すぐにSMSで入金されましたとメッセージがきます。
メイン画面に戻るときちんと金額が反映されているかと思います。
一度登録してしまえば、PayPal入金方法もスムーズです。なにより日本のクレジットカードで入金できるのが嬉しいです!
最後に、G cashの使い方について紹介します。
まずはG cashが使えるお店に。レジでG cashで!と言いましょう。私は今回アヤラモールテラスにあるコーヒービーンで初めて使ってみました。ドキドキです。
G cashのメイン画面から Pay QR を押して、スキャンの方を選択します。するとスキャン画面に変わります。
次にお店のQRコードをスキャンして金額を入力します。
ここまでは日本と変わらないですね。
別の日の画面なので金額が違いますが、金額を入力したら下の Pay PHP 405 をクリックします。
これで支払い完了です。お店側は小さい端末で支払いができたか受信できるようなので、特に画面を見せる必要はないみたいです。(金額・お店の名前が別々ですみません、流れは変わりません。)
SMSで支払いされましたのとメッセージも同時に届きます。
日本と変わらずスキャンして金額を入力するだけで、簡単に支払いができました。
実は、日本のpaypayと、中国のAlipay(アリペイ)って提携しているんですよね。なので、中国人はpaypayが使えるところだと自国のQRコードであるAlipayが使えるんです。
ここで疑問に思ったのが、paypayとAlipayが提携している、そして実はAlipayとG cashも提携している。
アヤラ近くにあるホテルでは、AlipayとWeChat Payが使えるようです。中国のこれら2つのアプリをすでに持っているのであれば、 新しくG cashをインストールしなくてもいいんです。嬉しいサービスですね。
そしてよくみるとG cashの下にAlipayと表示が。Alipayと提携しているんです。
つまり、提携しているのだから、G cashにpaypayが使えるのでは・・・と思って、paypayアプリを開いてG cashをスキャンしてみたのですが・・・
残念ながら使えませんでした(笑)
あくまでもpaypayとAlipay、
AlipayとG cashが提携しているのであって、
飛び越えてpaypayとG cashが使えるわけではないようです(笑)そりゃそうだ。
G cashはクレジットから直接チャージできないので、 現地銀行口座持っていない人はフィリピンペソの現金をセブンイレブンでチャージするしか道はないのです。paypayなどの日本のサービスが提携してくれると、ものすごーくありがたいんですけどね。現在は中国のサービスとの提携のみです。
GCASH REMITは、日本からフィリピンへの海外送金サービスです。今回ご紹介したGCashと名前は似ていますが、関係はありません。運営会社は同じくGlobeの関連会社。
1. 日本の銀行口座またはコンビニからGCASH REMITの口座に入金
2. GCASH REMITのHP上で送金
3. フィリピンで現金受け取り
フィリピンでの受け取りは、携帯会社Globeのお店や、質屋、一部の銀行でも受け取りができます。フィリピン人に送金するだけではなく、留学中や長期滞在中に自分宛に送金するということも可能です。
ただ注意点があり、GCASH REMITの口座開設には少し時間がかかる(1週間程度)ということと、口座開設の過程で郵便でのやり取りが必要です。そのため、フィリピン渡航前に口座を作るか、または日本にいる家族が口座開設して送金する必要があります。
私は在住者でも長期滞在者でもないのであまり恩恵が受けられませんでした。
在住者ですと電気代などの公共料金の支払い、携帯のロード購入(ただしこれはgrabアプリで手軽に出来る)、アプリ間で送金ができるので便利だと思います。
ただし、クレジットカードから直接チャージできないので、どのみち日本円から現地通貨に両替、その上でセブンイレブンなど入金できるところへ行きチャージ、といった流れになります。これはものすごくめんどくさい。
在住者曰く、「セブンイレブンで入金するならセブンでそのまま現金で公共料金支払った方が早い」とのことでした。
そしてなにより、何回試してもセブンイレブンからチャージができない。
LINE Payと似ていますね。LINE Payもクレジットチャージができないので。なので私はLINE Payは一切使っていません。まぁ銀行口座からチャージできるんですが、あくまで私はクレジット経由を重視しているので。
入金のところで紹介した Paypal 経由は、クレジットカードで入金できますが、手数料が取られるのと、やり方が複雑で面倒です。2つのアカウントを作らないといけません。手数料といってもそこまで高額ではないですが。
ただし、ここまでしてG cashを使う意味がないなといった感想です。お店で使えるところが少なすぎます。
また、G cashアプリは90日間ログインしていないと再び確認コードを送って認証しないといけません。
これから対応店が増えるかもしれませんので、興味のある方は是非一度使ってみてください!
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。