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高校生活を過ごしていく中で、ふと「自分は周りと同じように過ごしていていいのか」と思ったことがきっかけです。その話を母に相談したところ、留学の存在を知りました。当時通っていた高校は留学制度など一切無い公立学校だったので、学校への手続きが最初の壁でした。自分で留学のエージェントを探し、交換留学の単位を認定してもらうために担任の先生、教頭先生、校長先生に交渉したところ、高校2年生でやっと念願の留学に行くことができました。留学先では現地の学校に通い、ホームステイを経験しました。
治安の良さです。当時16歳だったため安全面も視野に入れていました。実際、ニュージーランドは人柄も穏やかで気候も快適だったので留学に適していると思います。
自分の留学スタイルを確立できることです。長期の留学かつ交換留学で現地の学校に通っていたため毎日同じようなスケジュールになりがちでしたが、私はせっかくの留学を無駄にしたくないと思い、様々なことに挑戦しました。ピアノやダンスの習い事、牧場の手伝い、教会の参拝のセッティング、ホッケー部に入部、週に1回アウトドアの授業を選択など。やろうと思えば、いくらでも自分でアレンジできることが長期留学の魅力だと思います。
日本と比べて気候も人も穏やかで、時間がゆっくりと進んでいるような感覚でした。また、日本と季節が反対なので、暑い季節にクリスマスや年末のカウントダウンを体験できるところも魅力です。私が暮らしていた場所は都会から少し離れた場所だったので、通学中に羊を見れたり、湖のそばを通ったりなど癒し要素が多かったです。
学校そばの湖です。暖かい季節には、ベンチで日向ぼっこをしながら本を読んだり湖の周りを走ったりしていました。
最初の三か月はニュージーランド特有のイギリス英語を聞き取ることに苦労しました。半年経った頃には、テレビや映画を字幕無しで理解できるほどになり、日常生活でよく使うフレーズも増えたためホストファミリーや友人との会話も問題なく楽しめました。
渡航前(高校1年生)に英検2級の試験を受けましたが、あっさり落ちてしまいました。中学英語程度のレベルでした。
スピーキングもリスニングも上達しました。洋楽や洋画の英語が全て耳に入ってくるようになりました。英検2級にも及ばなかったのですが、TOEICは730点まで上がりました。
とにかく現地の人に話しかけることです。私の場合、学校に日本人はいなかったので日本語をついつい話してしまうという心配はありませんでしたが、その分自分から行動しなければ英語を話す機会はありませんでした。最初は話しかけることに不安はありましたが、毎日誰かしらに話しかけることによって知り合いが徐々に増え、名前を覚えてもらえるようになりました。
日本とは違う文化を肌で感じられることです。イベント行事などは自分で実際に参加してみないとその温度感がわからないので行ってよかったなと思います。例えば羊の羊毛狩り選手権、広大な敷地を利用したバルーンのアスレチック展など、その国ならではのイベントが多数あります。そういったイベントに積極的に参加することで話題作りができ、ホストファミリーとの仲も深まりました。
1年間いたので印象に残った出来事は沢山ありますが、その中でも現地の全校生徒300人の前でスピーチをしたことは忘れられません。現地出発の前日に何かを残したいと考え、先生方に頼んで実現させました。その際、ただスピーチしても聞いている側は面白くないだろうなと思ったので、パワーポイントで日本の写真をまとめ、発表しました。特にビル街やアニメの写真は反響が大きく、全校集会が終わったあとに生徒たちから”Good job!“と話しかけてもらえました。
日本の7割ほどの国土に「地球の箱庭」とよばれるほどの壮大な大自然が ぎゅぎゅっと詰まっているニュージーランドは世界中の人々を魅了しています。 南半球に位置しますが、歴史的背景からイギリス文化が色濃く残る国でもあり、イギリスにいるかのような優雅な雰囲気も味わえます。 物価も日本の3分の2程度、安全な国の一つでもあり治安も良好で、住みやすい国でもあります。