看護師として留学にいくのは、非常に大きな意味があります。看護留学をすることによって、日本では学ぶことができない幅広い知識を手に入れ、看護師としての自分の可能性を大きく広げることができます。
今回は 看護留学をする具体的なメリットや、留学の方法、費用についてご紹介いたします。留学を検討している人は、ぜひお役立てください。
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看護留学は目的に応じて、おもに3つの種類があります。この章では留学の種類について、それぞれの特徴や費用などについてご紹介していきます。
資格留学は、現地で働くために海外正看護資格を取得するための留学です。海外で看護師として働きたい人は、この留学方法がおすすめです。資格留学をする人は、現地の看護資格を取得できる学校に入学、もしくは編入しましょう。資格留学では、2年間で約500万円以上の費用が必要です。
インターンシップでは、実際に現地で働くことができます。働くことによって海外で看護師としての経験を積み、実際に現場で使われている英語を学ぶことが可能です。さらに、給料を受け取ることができるため留学費用の足しを作ることができます。現地での給料を加味した1年間のインターンシップの費用は、約100万~200万円です。
医療英語の語学留学では、医療で使われている英語を学ぶことができます。看護師のコースであれば、看護師に必要な英語を学べるように授業が組まれています。また、実際の場面を想定した実践的な授業もあります。語学留学の費用は半年間で約80万~130万円です。
これらのいずれの方法でも、留学先のほか、日本での看護師資格の有無によって費用が大きく変わってきます。日本の看護師資格をもっていない人は費用が高くなってしまったり、留学の期間が長くなってしまうことがあるでしょう。
英語を学ぶだけであれば通常の語学留学でも可能ですが、その方法だと医療の現場で使われるような英語を学ぶことは難しいでしょう。その点、看護留学であれば医療英語を学ぶことができるため、同じ留学期間でも習得できる英語力の質は高くなると言えます。
『看護学教育における国際交流活動に関する学生の意識調査』によると、看護留学に行く目的として、
などが多くあることがわかります。語学を習得すると同時に海外での看護研修経験を積むことで、海外で看護師として働くという選択肢も視野に入ってくるようになります。それだけでなく、語学を習得することで語学に関連したキャリアの形成も可能になるでしょう。
海外での資格や看護研修経験があると海外就職もしやすくなるというメリットもあります。海外で看護師として働くためには大きく2つの方法があります。
看護ボランティアは「青年海外協力隊」や「国境なき医師団」などの団体に参加して一定期間働くことになるため一時的に海外で看護師として働きたい方向けです。一方で国際看護師は長期間現地で生活しながら働くことになるため、長期間海外で看護師として働きたい方向けと言えるでしょう。
また海外で看護師としての資格を取得できた場合、その地での永住権の獲得もしやすくなるでしょう。
看護留学は「専門留学」というジャンルに属するため留学費用が高くなる傾向にあります。それぞれのスタイルでの1年あたりのおおよその金額は下記のようになっています。
・資格留学:250万円以上
・インターンシップ:100万円以上(現地給料を加味した上での学費)
・医療英語の語学留学:160万円以上
※上記はあくまでおおよその金額です。上下する可能性があります。
看護留学では一般英語に加えて医療の現場で使う専門英語も学びます。特にインターンの場合には現場に入るため、万が一わからない単語が出てきた際に都度調べるということは難しいでしょう。そのため、 一般的な英語力が不安な方はまずは語学留学やワーキングホリデーで英語力を鍛えるという方法も視野に入れるとよいでしょう。
長期で留学する場合、少なくとも留学している期間は実際に現場に出ることはできないため、長く現場を離れる必要があります。そのため、長期で看護留学を考えている方は現場を離れることのリスクや離れている期間の収入などについても考えておくとよいでしょう。
看護留学ができる国は多く、どの国に留学しようか迷っている人もいらっしゃるでしょう。この章では、看護留学におすすめの国をご紹介していきます。
アメリカには世界から優れた医療技術が集まっており、看護のレベルも高いといわれています。そのため、アメリカに留学することで看護師として大きく成長することができるでしょう。
アメリカで看護師として働きたい人は、日本の看護師資格が必要です。そのため、日本で看護師資格を取得してから留学するのがよいでしょう。
>>アメリカの留学費用を見てみる
オーストラリアでは看護師の需要が高くなっているため、現地に就職できる可能性が高くなっています。オーストラリアのスクールでは、優秀な看護師を育てるために幅広い知識を教えています。その幅広い知識は、日本でも役にたてることができます。また、永住権の取得に使えるOET医療英語検定の対策プログラムを受けることも可能です。
>>オーストラリアの留学費用を見てみる
カナダは福祉制度が非常に整っており、看護師の教育環境が充実していることで知られています。就労ビザを発行してくれる看護学校も多く、学校での授業を受けながら有給で働くこともできるかもしれません。
正看護師の資格取得だけでなく、医療英語やヘルスケアに関する教育プログラムも充実しているため、あらゆる目的の看護留学に最適な国です。なお、カナダの看護資格を取得したい人は、地域で定められた条件を満たして看護協会に登録する必要があります。
>>カナダの留学費用を見てみる
看護留学にいくことで、看護師としての仕事の幅を広げることができます。医療に関する英語を学ぶことで国籍を問わずに患者対応できるようになったり、海外で看護師として働くこともできるかもしれません。
看護留学をする際には、まず現地での勉強についていけるだけの英語力が必要です。単語の発音をCDで聞いたりテキストを使って勉強するのもよいですが、短期間で英語力を上げたい人はまず、語学留学やワーキングホリデーを検討してみてもよいかもしれません。
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