海外で働くことが可能なワーキングホリデービザを取得して、次に考えたいのは職種です。
渡航先によって給与も業務環境も異なりますが、ワーホリでどの仕事をしたいのか考えておくと、仕事探しがスムーズに進むでしょう。
ワーホリで人気な職種のおすすめポイントと注意点をまとめます。
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「ワーホリに行っても、実際に仕事は見つかるの?」という不安をお持ちではありませんか。
大前提、英語力や職種によって就業難易度は異なります。しかし、求人指数データ(*)を見ると、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの4か国ではこの5年間の求人数は増加傾向にあります。
ワーホリ協定国の求人数
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
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カナダ | 2,160,000 | 1,073,000 | 3,114,000 | 3,738,000 | 2,983,000 |
イギリス | 9,887,000 | 6,108,000 | 11,595,000 | 12,210,000 | 11,788,000 |
オーストラリア | 910,000 | 819,000 | 1,389,000 | 1,813,000 | 1,643,000 |
ニュージーランド | 760,000 | 1,360,000 | 972,000 | 1,024,000 | 781,000 |
渡航先の求人数は、就業難易度の目安の1つです。求人数が増加傾向にある場合、仕事は見つけやすい環境にあると考えられます。
ただし上記の指数は、ワーホリで主な就業先となるパートタイムの仕事以外も含まれること、高い英語力、専門性が求められる仕事も含まれることに留意してください。
– TRANDING ECONOMICS Canada / United Kingdom / Australia / New Zealand
次にワーホリで人気の職業と、各メリットとデメリットを紹介します。
レストランのサーバーは、お客様に料理を運ぶ仕事です。
メリットは、 高い英語力が求められないことです。基本的な英語力は必要ですが、挨拶など基本的なコミュニケーションが取れれば、問題ありません。
お客様と話す機会が多いので、英語力の向上にも繋がります。また、ホリデーシーズンや、繁忙期は定期的に人を募集しているので求人に出逢いやすいこともあります。
デメリットは、観光シーズンによる繁忙期と閑散期の影響を受けやすいことです。観光客が多い夏場は非常に忙しくなりますが、冬場は閑散期となるため、収入が不安定になりがちです。
外国人に人気(*)の日本食レストランも、求人募集を出しています。
日本人を勧んで雇うお店が多い印象で、日本の雰囲気を感じながら働くことができるのはメリットです。日本人のスタッフが多い場合、語学力が伸びにくいデメリットがあるため、留学の目的を再確認したうえで仕事を決めていくことがおすすめです。
バリスタとは、 カフェなどでコーヒーを淹れる仕事です。採用時に経験とスキルが求められる場合もありますが、未経験で採用されるケースも少なくありません。
一例ですが、バンクーバーのスターバックスの求人(*)には、「No previous experience is required.(バリスタとしての経験は求められない。)」との記載があります。経験のない場合でも興味や関心、仕事への心意気で採用を貰える場合もあります。
また、現地のコーヒー文化を学べるほか、接客英語も習得できるでしょう。
しかし、コーヒーに関わる業務が中心のため、コーヒーにあまり興味がない場合は向かないかもしれません。ワーホリをきっかけに知識を付けていく心構えで望みましょう。
ファームは農作物に関わる業務が基本です。 フルーツピッキングやパッキング作業は、仕事量によって給料が決まる「歩合制」、月給が変動するリスクがあります。
しかし、住み込みで働けることや給与がいいなど、メリットも多いです。
例えば、オーストラリアの時給はAUD24(約2,349円)が目安なのに対し、ファームジョブの基本時給は平均でAUD32(約3,138円)が目安となります。(2024年8月時点)(*)
住み込みで働く場合には、給料から天引きされる場合もあるので、確認が必要です。
ファームごとに労働環境や、雇用形態などは違うので、事前に確認しましょう。
* Farm worker salary in Australia
関連記事:ワーホリ【オーストラリアでファームステイ】英語力も貯金もUPする5の理由
ファクトリーは 精肉工場や食品加工業が中心です。
オーストラリア全土にある精肉工場(トップカットフーズ社など)は大きい会社で管理が行き届いているので、違法な労働体制が少ないことがメリットです。労働時間の目安が募集要項にあるか確認しておきましょう。
時間に働けるので、ワークバランスが良く、人気の仕事の一つです。
ただ重労働を強いられる部署があったり、屠畜に携わったり刃物を扱ったりすることもあるので、体力面・精神面での負担は大きいです。円滑に意思疎通をする必要があるので、高い英語力が求められるので、コミュニケーションに問題ない程度の英語力が必要になります。
参考:Factory Worker salary in Melbourne
ワーホリで仕事をしたい!と思ったら、仕事の探し方がとても重要です。日本とは異なる文化圏の職探しとはどんなものなのか、見当もつかない方もいるのではないでしょうか。そんな方に向けて、ワーホリで仕事を探すときの有力な方法を3つほどお伝えします。
一番確実で効率的な方法が、人から紹介してもらうことになります。
雇用主の心理としては、少しでも信用できる人を雇いたいものでしょう。その点でいえば海外から来たあなたは、「異国の地から来た、よくわからない人」なので、信用度はとても低くなってしまいます。
しかし、知り合いから紹介された人ならば信用度はグッと上がるので採用してもらいやすくなるのです。
ワーホリでその国に来ていて「現地に知り合いなんていない!」という方でも、語学学校での就学を同時にしている場合はその学校を頼りましょう。語学学校の中には、ワーホリ留学生に仕事の紹介をおこなっているところがあるのです。学校の窓口などで聞いてみてください。
学校に行く予定もないし、紹介してもらえるアテがないという方には以下の方法がおすすめです。
国によっては日本語で現地の求人を紹介してくれているサイトがあります。英語に自信がないという方には最適でしょう。
ただ、このようなサイトに掲載されている求人情報は日本人向けなので、はじめから業種が限られているなどの制限があることがあります。
一番多くの種類の職業が掲載されているのはやはり現地の求人サイトです。就きたい職業が決まっている場合は、こちらで探したほうが効率がいいでしょう。
しかし当然、全文英語となりますので、英語力が低い方にはオススメできません。また、求人も留学生に向けてではなく、現地の方に向けておこなっていますので、留学生が応募できるかどうかの確認はしておいたほうがよいでしょう。
ワーホリで働く場合の必要な英語力は職業によってさまざまですが、英語力があれば選択の幅が広がるのは確かです。現地のレストランなど現地に入って生活していこうと考えている人には、日常生活できるレベルの英語力は獲得しておいたほうがいいでしょう。
できれば現地の人の紹介で仕事を探したいものですが、難しい場合がほとんどですので、インターネットをフルに活用して仕事を探してみてください。
長く留学することを考えている方には、農場で働くのもおすすめです。
現地で働くことは文化を学び、肌で感じるとてもいい経験になるはずです。ぜひワーホリでいい仕事に就き、経験とお金の両方を手に入れましょう!