みなさんは英語をどのように勉強していますか?英語の勉強法として「ひたすら覚える、書く、聞く」ということを聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。英語の勉強方法として間違ってはいませんが、この作業を繰り返しているだけでは上達しないかもしれません。
英語を身につけたいときは、自分がどこまで英語力がついているのか知る必要があります。そのためにも、身につけた知識を実際に使うことが大切です。今回は英語を覚える方法や勉強のしかたについてご紹介します。留学も視野に入れている方はぜひご参考ください。
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「英語を勉強しても一向に上達しない……」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。英語は勉強法が間違っていると上達しないものです。
英語が上達しない原因として考えられるのが、「単語ばかり覚えている」「リスニングをあまりやっていない」「カタカナ通りの発音をしている」という3点です。日本人は英語を勉強するときに、カタカナで読み方を書いてその通りに読もうとすることがあります。ある程度の読み方を覚える際にはよいかもしれませんが、それではネイティブのような正しい発音をするのは難しいです。
また上達するために、モチベーションを保つことも精神面では大切です。学校で学ぶ英語というのは集団で英語を覚えることを主軸にしていることが多いので、モチベーションを保ちにくくなってしまいます。英語は自分にあった方法で学ぶのが一番です。次の章からは具体的な勉強方法についてご紹介していきます。
英語を上達させるためには、目標を設定することが必要です。目標がないとモチベーションを保つことが難しくなります。
目標の例としては、「外国の友達と会話ができるようになる」や「洋画を字幕なしで視聴できるようになる」などです。この1文をメモに書いて目の届くところに貼っておくと、目標を意識することができるので効果的だそうです。
試験が控えている場合は、「TOEICで何点とる!」という目標を設定しておくと、目標がクリアできたか明確になります。点数が足りなかった場合はその点差を埋めるために、より具体的な目標をたてるようにしましょう。例えば、「リスニングであと何点とる」「読解が伸びていないから、そこを克服する」などです。チャプター(問題形式)ごとに何点とるのかを設定しておくと、クリアできたのかということが明確になります。
目標を設定するときには、小さな目標と大きな目標を設定しておくとよいでしょう。スモールステップでクリアしていくことで、次第に大きな目標に近づくことができます。英語を覚えるためにも、自分に見合った目標を設定しておくことが必要です。
英語の単語を覚えるときなど、できるだけ短時間で覚えようとする方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし英語を覚えるためには、何度も反復することが大切です。1日で覚えようとしても、次の日には4分の1しか記憶できていないといいます。
暗記したことを記憶として定着させるためには、「継続」することが必要です。暗記して忘れたときにまた覚えるということを繰り返すことで、次第に記憶が定着していきます。
覚えたことを再記憶するときは、できるだけ期間をあけないことが必要です。人は時間が経つほど、再記憶する効果が薄れてしまいます。そのため、復習はできるだけ早い段階でおこなうようにしましょう。以下は効果的に記憶を定着させるための、復習時期の目安です。
1回目の復習:初めて覚えた日の翌日
2回目の復習:初めて覚えた日の2日目
3回目の復習:初めて覚えた日の4日後
4回目の復習:初めて覚えた日の8日後
5回目の復習:初めて覚えた日の16日後
1カ月以内で数回にわたって復習をおこなうと記憶が定着しやすくなります。
英語は単語が命といっても過言ではありません。リスニング(聞く)やリーディング(読む)、ライティング(書く)どれにおいても、単語を知っていなければ理解することが困難です。
英語力をつけるためには、まず英単語を覚える必要があります。文法がわかっていたとしても、1つ1つの単語の意味がわからなければ訳すことができません。ここでは英単語を覚えるための効果的な方法についてご紹介します。
英語の勉強では、インプットとアウトプットのどちらも重要といわれています。とくに単語を覚えるときは、これらを並行しておこなうと覚えやすいようです。
例えば単語帳でひたすら単語の意味を覚えます(インプット)。覚える方法は人によりますが、ひたすら単語と意味を黙読したり、音読したり、書き写すという方法がほとんどです。
インプットしたら、次にアウトプットをおこないます。アウトプットでは単語帳の日本語を隠してスラスラと意味を言ったり、日本語だけを見て英語で単語を書いたりしましょう。
この作業を繰り返しおこなうことによって、自然と単語の意味が理解できるようになります。
効率よく単語をおぼえるためには、時間を決めて暗記をおこないましょう。目安として1時間あたりどれだけの単語を覚えることができるのか把握しておくと、勉強時間の把握にも役立ちます。
ただ、1時間で可能なかぎり覚えることができる単語の数ではなく、毎日継続して暗記できる数を把握するということがポイントです。単語にしても、英語を覚えるためには継続することが必要なのです。
単語だけでなく、例文と一緒に覚えるようにすると記憶に残りやすくなるといいます。とくに英語は単語にも複数の意味や使い方があり、熟語として覚えた方が効率的な場合があります。
例えば「have」は複数の意味があり「持っている、理解する、経験する」などの意味がありますが、「have to」で「~しなければならない」という意味になります。
単語は熟語になることによって、意味が違ってくることがあります。例文で覚えるのが効果的な場合もあるのです。
英語で軽視されがちなのが、文法です。文法は正しい英語を使用するために必要なものなのですが、「堅苦しいことはなしで楽しく英語を学びたい!」という人にとっては苦しいものになりがちだそうです。しかし文法が大きく異なる日本人が英語を学ぶには、英語の文法を理解することが不可欠です。
文法のなかでも基本的なものを覚えていたら、ほとんどの英文を読むことができます。ここでは文法の覚え方についてご紹介します。
参考書や教科書にある例文を一度バラバラにしてみましょう。そして自分で正しい英文に組み立て直します。答えは参考書にあるので、確認することができます。この作業でSVO(主語、動詞、目的語)の基本的な文法に慣れることができます。
こちらも参考書や教科書にある例文を使います。1文のなかの、1か所~2か所穴抜きします。そのあと、穴抜き部分に何が入るのか自分で埋めていきましょう。単語の勉強にもなりますし、文章の構成を学ぶこともできます。記憶にも残りやすいので、英語を覚えることにもつながります。
「英語をかっこよく話せたら……」と、流ちょうに英語を話す姿に憧れをもつ人も多いと思います。英語をかっこよく話すためには発音も大切です。英語の発音は日本語と異なる部分もあります。正しく発音するためのコツは以下の通りです。
例えば「good」は「グッド」と発音してしまいがちですが、末尾に「o」は入っていません。ドはあまり強く発音しないほうがよいといわれています。ほかにも「but」も「バット」と言ってしまいそうですが、末尾に母音(ア・イ・ウ・エ・オなど、声帯から直接出る音)はないため、はっきりと言わないほうがよいでしょう。
Rは舌を巻くようにして発音します。例えば「right」などは「ゥライト」というイメージです。「ゥ」ははっきりと言う必要はありませんが、少し付け足すイメージだと発音よく聞こえます。またRの発音と似ているものにLがあります。しかしLは基本的に舌を巻きません。区別をするためにもRの前には小さなウをつけるようにしておくとよいでしょう。
日本語では「F」や「TH」などの発音はありません。これらは無声音と呼ばれており、息だけで発音します。普段使わない音ということもあり、できるだけはっきりと言うようにしましょう。
発音は実際の音声を聞かないと習得は難しいでしょう。発音の練習に特化したCD教材もあるようなので、CDを聞いて発音を覚えるのも英語の勉強としておすすめです。
英語を身に付けるうえで、アウトプットをおろそかにしている学習者が多いといいます。英語は間違えたときにそれを正すことで、正しい英語を身に付けることができます。インプットだけでは自分がどれだけ英語を身につけているのかわからないのではないでしょうか。
アウトプットをするには英文を書き出してみたり、実際に英語で会話してみるなどの方法があります。一番効果的なのは実際に話してみることだといわれています。その理由として「実際に声に出すことによって記憶力が高まり、英語を覚えることにつながる」「どこを把握できていないのか自分で自覚することができる」ということが挙げられます。
またアウトプットを繰り返すことによって、自動的に自分の言葉で英語を話すことができるようになります。実際に英語を使うときには、文法や単語の過去形など細かい点に目を向けることができるのです。
英語を上達させるためには、できるだけ身近に英語を取り入れることが必要です。しかし、日本に住んでいながら生活のなかで英語に触れるというのはなかなか難しいかもしれません。どのようにして英語に触れるようにしたらよいのでしょうか。
目に入るものを英語に訳してみましょう。簡単な単語から始めてみるのがよいです。頭の中で英語を使うことによって自然と英文や単語が浮かぶようになります。
普段から洋楽をきくようにするとよいでしょう。英語は日本語と周波数が異なるので、できるだけ聞き慣れるほうがよいです。英語を気軽にきくことができるのが洋楽です。最初は1つ1つの単語が聞き取りやすい楽曲から始めることをおすすめします。洋楽を聞いて覚えると、英語のフレーズとして記憶しやすいかもしれませんね。
洋画では場面にあった言い回しや発音をしていることが多いので、参考になるはずです。また海外ドラマは1時間程度で終了するものがほとんどなので、時間に余裕がない方でも無理なく視聴することができます。勉強のひとつではありますが、家族や友達とも楽しむことができるのでおすすめです。
ここまで英語の上達方法についてご紹介してきましたが、留学が一番英語を覚える近道だといわれています。英語を主要言語としている国では、街中で目に入る看板や会話、テレビ番組までも全てが英語です。またお店での注文なども英語でおこなう必要があります。英語を読解、使用する機会が増えるのです。
留学は短期や長期など期間を選ぶことができます。短期は1週間から留学することができ、ゴールデンウィークなどの短期の休暇を利用して留学することが可能です。長期は半年や1年などとなっており、学生は春休みや夏休みを利用して留学することができます。
また留学の魅力のひとつとして、国際感覚が身につくということあるのではないでしょうか。留学ではホームステイなどの滞在方法があります。違う国の人とともに生活をすることで、違う文化に触れることができるかもしれません。
英語を覚える方法として、まずは単語を身につけることが必要となります。単語を覚えるためには、1度で覚えようとせずに繰り返し暗記をおこなうことが大切です。復習を繰り返しおこなうことによって、次第に記憶力が定着していきます。
また英語力を身につけるためには、インプットのほかにアウトプットも重要となります。アウトプットの方法としては、「会話をする」「ライティングをする」などがあります。しかし日本では、なかなかアウトプットをおこなう機会がないかもしれません。そこで英語を早く身につけるために留学をおすすめします。
留学では語学学校の授業のほかにも、日常のなかに英語に触れる機会がたくさんあります。また英語を使用する国は数多くあるので、留学先の選択肢も多いでしょう。英語を身につけるためにも留学を検討してみませんか?