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「フィリピン留学、セブ島留学したいけど治安が悪いと聞いて、ためらっている」
なんて思っていませんか?
▽そんなあなたに見ていただきたいのがこちら▽
「世界で治安の良い都市TOP10と、主な英語留学先の国別治安データ(by Numbeo)」です。
このデータを見る限り、フィリピンは発展途上国ですが 決して治安が悪い方の国ではなく、むしろ留学先の先進国と同レベル以上です。
そもそもフィリピンの治安が悪いというイメージは、昔の首都マニラの雰囲気をもとに作られています。
たしかに過去にマニラの治安に問題があったことはたしかです。でも、首都圏マニラと世界有数のリゾートとして名高いセブ島の治安とを比べてみれば、その違いは明らかです。
同じひとつの国とは思えないほどに、マニラとセブ島の治安はかけ離れています。マニラに漂う大都会特有のどんよりした空気感は、セブ島にはまったくありません。セブ島には南国の楽園特有ののどかな時間が流れています。
その事情は日本でも、沖縄と東京や大阪とを比べてみれば、そこに暮らす人々の素朴さや犯罪率が大きく異なることと同じです。セブに暮らす現地の人々の大半は、ほがらかで純朴です。そしてほとんどの人たちが、日本人に親しみを抱いています。
日本から語学留学に来たと知れば、彼らは笑顔であたたかくあなたを迎え入れてくれることでしょう。セブ島留学をする上で、治安について心配する必要はまずありません。
「まず心配ない」と控えめに表現するのは、セブ島はあくまで海外であり、日本とまったく同じ感覚で過ごすわけにもいかないからです。
海外の都市に日本並みの治安の良さを求めてみたところで、そんな場所はどこにもありません。セブであろうとハワイであろうと、ロンドンやバンクーバーであろうとも、日本よりも治安が劣るのは仕方のないことです。
世界トップレベルの治安の良さを誇る日本に暮らす私たちが、海外へ一歩踏み出すからには、それなりの備えや警戒が必要になってきます。
では、日本から見た場合はともかく、世界基準で見たときのセブ島の治安はどのくらいのレベルなのでしょうか?
結論から言ってしまえば、 セブの治安はニューヨークとほぼ同じくらいです。ロンドンやパリ、ローマに比べると、セブの方がはるかに安全度が高いとされています。
これらは当サイトの主観に基づいて述べているわけではありません。世界の国々の生活水準や安全性などを調査している国際的なサイト「Numbeo」の統計が物語っている客観的な事実です。
詳しいデータについては後ほど紹介しますが、セブ島の治安についてはニューヨークと同じぐらいと考えてもらって大丈夫です。
ニューヨークであれば、映画や海外ドラマで慣れ親しんでいるだけに、危険なエリアに近づきさえしなければ街中を一人で歩いても問題ないイメージがあることでしょう。
セブも同じです。留学で普通に行動する範囲であれば、街中を歩いていて怖い思いをすることなど、まずありません。
セブ島留学で短期間に集中して英語力を上げる傍らで、現地の人々と英語を使って自由に交流を深め、ときにはショッピングを楽しんだり、レストランやカフェで食事を満喫し、海でマリンスポーツを楽しんだりと、それぞれに思い出深い留学生活を過ごせます。
これらはすべて、セブ島の安定した治安の高さがあるからこそ実現できることなのです。
今回はセブの治安について徹底的に掘り下げて紹介します。セブの治安の良さが理解できると、実はセブ島留学は欧米留学と比べても全く安全性で見劣りしないこともわかってきます。その理由についても、じっくり紹介しますね。
まずは、Numbeoのデータを参考に、セブの治安について見ていきましょう。
「治安」とひと言で表現してみても、それを客観的に表すとなると簡単なことではありません。セブの治安と安全度を客観的に判断するためには、世界各国の主要都市と比べてみるのがもっとも確実です。
その際、世界的に高く評価されているサイトがあります。世界各地の物価や交通・犯罪率などあらゆる生活情報についてデータベース化されている世界最大のサイト、それが「Numbeo」です。
Numbeoは各都市に住む一般ユーザの投票を反映して作られている巨大なデータベースです。多くのユーザーが協力しているため、現時点で 世界でもっとも公平性が保たれていると評価されています。Numbeoを利用することで各都市の犯罪指数などを簡単に比較できます。
そこでNumbeoのデータをもとに、セブと各都市の治安について比較してみましょう。
まずはじめに、 Numbeoの治安データの見方について簡単に紹介します。
下にあるのはセブ島のデータです。
Numbeo公式では英語で書かれていますが、当サイト用に数字はそのまま、英文だけ日本語にしています。
それぞれの犯罪率の指標が項目ごとに並んでいますが、項目はNumbeoと同じ順番です。各数値が低いほど安全性が高まり(青の背景)、各数値が高いほど危険度が高まります(赤の背景)。
特にHighである赤い背景は注意が必要です。
治安とは何も強盗、盗難、ドラッグだけではありません。現地での侮辱行為、人種差別、汚職や賄賂問題も入っています。
ここでは書かれていませんが、「地震(それによる津波や建物の崩壊)」でさえ治安の一つになります。もし、項目の一つに地震があれば、Numbeo内での日本の治安・安全度は大きく下がったでしょう。
Numbeoではそういった総合評価を知ることが出来る、数少ないサイトです。
セブの治安については情報が少ないだけに、漠然としたイメージしか描けないことでしょう。そこで、Numbeoのデータをもとに、誰もが知っている有名な都市の中から、治安と安全性においてセブと同じレベルにある都市をあげてみます。
まずは、ニューヨークです。
犯罪指数・安全性指標で、ともに3ポイントほどニューヨークの方が良好ですが、その差はほとんどありません。
セブで際立って高いのは「汚職や賄賂問題」です。その差は約14ポイントほども開いています。しかし、 語学留学をする上で「汚職や賄賂問題」で不利益を被ることは、まずありません。
むしろ問題は「肌の色、人種、宗教などによる心的攻撃の標的となることへの懸念」や「侮辱への懸念」において、ニューヨークの方がセブに比べると前者で約7.5、後者で14ポイントほども高いことです。
語学留学をする上で、汚職や賄賂よりも 肌の色や人種による差別を受けるリスクの方がより身近な問題となることは、指摘するまでもないことです。
次に世界の有名都市のなかから、あえてセブよりも治安が悪く、安全度が低い都市をピックアップしてみます。
たとえば、パリです。
犯罪指標・安全性指標ともに、セブの方がパリよりも約7ポイントも良好です。ことにパリではセブに比べて「家屋損傷、盗難への懸念」で18ポイント、「破壊行為や窃盗のように所有物に関する犯罪」で10ポイントも高くなっています。
留学での安全度を考えた場合、パリとセブのどちらがよりリスクが高いのかは明らかです。
ロンドンはどうでしょうか?
ロンドンと比べてもセブの方が犯罪指標・安全性指標ともに6ポイントほど良好です。
なかでも「過去3年間における犯罪の増加」ポイントが、ロンドンでは異様に高くなっていることに注意してください。
最後に英語留学とは関係ありませんが、観光地として日本人が多く行く、ローマとも比べてみましょう。
犯罪指標・安全性指標ともに7ポイントほど、セブの方がローマよりも勝っています。
ことに「家屋損傷、盗難への懸念」「盗難車に関する懸念」「破壊行為や窃盗のように所有物に関する犯罪」では、ローマの方がセブよりもはるかに危険です。
このように、観光場所として人気の高い ロンドン・パリ・ローマは、セブよりも犯罪率が高く、安全度が低いことがわかります。
でも、ロンドン・パリ・ローマなどに海外旅行をする際に、治安について心配することなんてほとんどないのではないでしょうか?
客観的なデータに基づけば、セブの治安はそれらの都市よりもはるかに良好です。
先入観による思い込みと実際のデータとの間には、どうやら大きな食い違いがあるようです。
では、実際に語学留学先として人気が高い国と都市別のデータを具体的に比べてみましょう。
カナダは先進国のなかでも治安が良い国として知られています。Numbeoのデータでも、極めて良好なスコアが出ています。
カナダは先進国のなかでも厳しく銃規制がされています。そのため凶悪犯罪の発生率が低く、犯罪のほとんどはスリや置き引き、ひったくりといった軽犯罪です。その割合も他国と比べて総じて低いことが、上記データをひと目見て「LOW」が多いことからも読み取れます。
それでも外務省のデータによると、カナダでさえ日本の約5倍の犯罪発生率があると言われています。
治安が良いとされるカナダでさえ、日本と同じ感覚では過ごせないことに注意してください。
■3-1-1. バンクーバー
日本からの留学生が多いバンクーバーとセブの治安を比べてみます。
バンクーバーとセブでは犯罪指数・安全性指標ともに、さすがにバンクーバーに軍配が上がります。ですが、気になるのが「ドラッグの使用、売買の問題」でセブより10ポイントほどもバンクーバーが高いことです。
実はカナダの薬物使用率は先進諸国で第1位とされています。
バンクーバーには国連から「先進国で最悪のスラム街」と称されるダウンタウン・イーストサイドがあり、薬物使用の温床になっています。
治安に優れたバンクーバーでさえ立ち入ってはならない危険なエリアがある、それが世界の現実です。
■3-1-2. トロント
トロントはバンクーバーよりも治安に優れ、安全性が高い都市と言えそうです。バンクーバーに見られた「ドラッグの使用、売買の問題」も、トロントでは下がっています。
治安面だけを考えるのであれば、バンクーバーよりもトロントへの留学が良いと言えそうです。セブも完敗ですね。。。
オーストラリアも日本と同様に銃を保持することが違法とされている国です。カナダと同様に治安が良く、安全度が高い国とされています。
オーストラリアで気になるのは「過去3年間における犯罪の増加」が明らかに高いことです。ことに誘拐事件が増えていることが指摘されています。
夜間の女性の一人歩きは、よほどのことがない限り避けた方が良いといわれています。
■3-2-1. シドニー
シドニーの犯罪指数・安全性指標ともにセブを上回っています。ただし、その差の大きな部分を占めるのは「汚職や賄賂問題」です。セブの方が30ポイント近くも高いため、全体の指標に悪影響を及ぼしていることがわかります。
「肌の色、人種、宗教などによる心的攻撃の標的となることへの懸念」と「侮辱への懸念」において、シドニーはセブより危険度が増しています。もともとオーストラリアは白人が有色人種よりも優越するとされる白豪主義を伝統的にとってきた国だけに、人種差別についてのリスクを感じさせます。
■3-2-2. ゴールドコースト
ゴールドコーストは治安が良いことで知られています。総合的な治安はセブを2ポイントほど上回っていますが、微差に過ぎません。
「盗難への懸念」と「ドラッグの使用、売買の問題」がセブよりも高く、危険水域に達していることには注意した方がよいでしょう。
フィリピンはミンダナオ島での紛争や、ドゥテルテ大統領の始めた麻薬撲滅のための戦いなどマイナスイメージの報道ばかりが流れるため、危険という思い込みが先行しがちです。
しかし、世界的に高く評価されている Numbeo のデータによれば、フィリピンの治安は飛び抜けて悪いわけではありません。むしろ、 犯罪指数や安全性指標ではオーストラリアやアメリカ・イギリスよりも良いスコアを残しています。
つまり、主観はともかく客観的な指標を基準にすれば、フィリピンの安全度はカナダとほぼ同じぐらい、オーストラリアやアメリカ・イギリスよりも高いことになります。
すべての項目において「Low=低い」あるいは「Moderate=中間」を示しており、「High=高い」がひとつもないことが特徴といえるでしょう。
実際、ドゥテルテ大統領による改革が急ピッチで進んでいるため、フィリピンの治安は数年前に比べると格段と良くなっています。
「フィリピンは治安が悪い」といった古いイメージは、これから次第に改善されていくことでしょう。
■3-3-1. マカティ
首都圏マニラの治安が悪いことは一般的に知られていますが、けしてマニラの全地域に問題があるわけではありません。語学学校が集中するのは「フィリピンのウォール街」と呼ばれる副都心マカティですが、マカティの治安は極めて良好です。
犯罪指数・安全性指標ともに6ポイントほどセブを上回っています。これまで比較してきた カナダやオーストラリアの都市と比べても、その安全性はなんら問題がないレベルです。
こうして客観的にデータを検討してみると、マニラ全土に渡って治安が悪いという思い込みも正しくないことがわかります。
広大なメトロ・マニラには、マカティのように安全なエリアもあれば、踏み入ってはならない危険なエリアもあると言うことです。その状況はマニラだけが特殊なわけではなく、世界のどの都市にも当てはまることです。
■3-3-2. セブ
セブの治安と安全度については、これまで比較対象としてデータを掲載してきましたが、改めて検討してみます。
ひと目見てわかるように「High」がついているのは、「汚職や賄賂問題」だけです。政治的な腐敗はフィリピンという国家全体に及んでいる問題であり、一朝一夕で解決できることではありません。
ただし、先にもふれましたが短期の語学留学をする上で「汚職や賄賂問題」でトラブルに巻き込まれることなど、想定できません。
その他の犯罪についてのポイントが低いのは、セブに暮らす人々の明朗で穏和な人柄もさることながら、 世界有数のリゾートとして知られるセブの治安を守るために、フィリピンが国家の威信を賭けて取り組んでいるからこそです。
近年、アメリカの治安が悪化していることは、よく指摘されることです。実際、Numbeo のデータ上にも、アメリカの治安に問題があることがはっきりと示されています。
「過去3年間における犯罪の増加」と「ドラッグの使用、売買の問題」で「High」がついています。ここ数年で治安が悪化している現状を、素直に伝えていると言えるでしょう。
銃規制が進んでいないことによる凶悪犯罪も増加しています。その危険度はフィリピンをはるかに上回っています。
とはいえアメリカはあまりにも広いため、全米25の主要都市によって治安と安全度はかなり違います。留学先として人気が高い4つの都市圏について比較してみます。
■3-4-1. ホノルル
ハワイのホノルルはセブと同様に南国にある国際的リゾートとして名高い場所です。しかしながら、治安では2ポイントほどセブより劣っています。ひったくりやスリなどの軽犯罪に注意が必要です。
ホノルルにも立ち入ってはならないダウンタウンがあります。また、有名なアラモアナモールから徒歩圏内の場所でさえ危険なところがあります。夕方から夜にかけて、踏み入っては行けないエリアがいくつかありますから、情報収集を怠らないようにしてください。
■3-4-2. ニューヨーク
ニューヨークは全米25都市のなかで最も治安が良い都市として知られています。多くの指標がセブと、ほぼ同じ水準にあります。
■3-4-3. サンフランシスコ
「ドラッグの使用、売買の問題」をはじめ4項目で「High」がついていることには、注意が必要です。
イギリスの治安は先進国のなかでも高く評価されています。ただし、警官の数が不足しているため最近では軽犯罪が放置される傾向にあり、注意が必要です。
Numbeo のデータ上で犯罪指数と安全性指標を比較すると、オーストラリアと同レベル、フィリピンより悪くアメリカよりも良い位置にいます。
■ロンドン
ロンドンについては、先にふれていますので、表のみ再掲します。
犯罪指数と安全性指標でセブより6ポイントほど下がっています。
■3-5-2. マンチェスター
マンチェスターはイギリスのなかでも一般的に治安が悪いと言われている都市です。
Numbeo のデータ上でも「ドラッグの使用、売買の問題」をはじめ4項目に「High」がついています。ここ数年でさらに治安が悪化していることがうかがえます。
セブ島の治安や安全面での注意点を見てきました。
これに加えて当日学校で行われるオリエンテーションをしっかり聞いておけば、まず犯罪に巻き込まれる事はありません。
ここからはデータを離れ、セブ島留学が欧米留学よりも安全性が高いと言われる5つの理由について紹介します。
セブの治安が良く、安全性が高いことは、すでに紹介した通りです。それに加えて セブ島留学の場合、レッスンを受ける教室と宿泊施設が一体となっている語学学校が多いため、宿泊施設と学校施設が離れていることが一般的な欧米留学に比べて、犯罪に巻き込まれるリスクが格段と低くなっています。
また一体化していないまでも、宿泊施設と学校施設が極めて近い、もしくはシャトルバスによる送迎があるなど、セブ島留学では移動の手間をできるだけ減らす工夫が語学学校ごとに為されています。
欧米留学ではよくあるホームステイもセブ島留学にはありません。もともと物価が安いため、ホームステイによって宿泊費の負担を軽くする必要がないからです。繁華街から離れた一般住宅から学校への往復には、それなりのリスクが潜んでいます。
当然のことながら街中での移動が増えるほどに、犯罪に巻き込まれるリスクが高くなります。
ところがセブ島留学であれば学校の敷地内、あるいはすぐ近くにスーパー、大型モールなどの買い物施設や食事をするための施設、スポーツジムなどが備わっていることが多いため、その気になれば留学期間のすべてを学校の敷地内、あるいは周辺だけの移動で済ませることも可能です。
実際、日本から直行便でセブに到着後、出迎えのクルマに乗って学校まで移動したあとは、買い物から食事まですべて学校内で済ませ、留学期間が終われば再び直行便で日本に帰国を果たす留学生もいるほどです。
このような至れり尽くせりの便利な環境は、セブ島留学ならではの特権です。
海外に滞在を続ける多くの日本人が悩まされる壁があります。それは「人種差別」です。
日本にいて日本人が人種差別にあったと感じることは、まずないでしょう。ところが海外、ことに白人が多数を占める欧米では、肌の色の違いによる差別にさらされ、言葉を失うことがしばしばあります。
Numbeoのデータにも「肌の色・人種・宗教などによる心的攻撃の標的となることへの懸念」という項目が設けられています。オーストラリアやアメリカ・イギリスの都市ごとに、この項目に「high」が多いことは、これまで紹介してきた通りです。
私たちが考えている以上に肌の色の違いによる差別、人種による差別は、まだまだ根深く存在しています。表面上は親しく接していても、何かがきっかけで剥き出しとなった悪意を向けられて戸惑うことは、海外で暮らせば嫌でも経験することです。
たとえば、あまり表に出て来ない話ですが、白豪主義が残るオーストラリアでは過去に多くの日本人留学生が、理由もなく生卵をぶつけられてきています。何かをしたから差別されるのではなく、肌が黄色いという理由だけでいわれなき差別にさらされることが、実際にあるのです。
欧米留学をするからには人種差別を受ける可能性があることも、あらかじめ知っておいた方がよいでしょう。
一方、セブ島留学であれば現地の人々も同じアジア人ですから、人種差別を受けることなどほぼありません。 セブに限らずフィリピン人の大多数は日本人に親近感を抱いています。嫌われていることとは対照的です。
そのため、人種差別についての心配はセブ島留学では不要です。
留学生も同じアジア人が多いため、差別とは無縁です。基本的には日本人であるというだけで、多くのアジアの人々から好意を抱かれることの方が多いでしょう。この感覚はアジアのいろんな国の人たちと交流を重ねてみれば、自然にわかってきます。
セブ島留学では差別にさらされるどころか、日本人で良かったと思える瞬間を度々味わえることでしょう。
海外で日本人が犯罪を犯した疑いによって逮捕・勾留されたり、有罪判決を受けて服役することがあります。その際の罪名で決まって一定数あるのが、麻薬関連犯罪です。
(国外における日本人の犯罪 平成27年版より引用)
(国外における日本人の犯罪 平成26年版より引用)
海外では、基本的に日本よりも簡単に覚醒剤や大麻を入手できます。日本では一括りで「麻薬」とされますが、実際には麻薬・大麻・覚醒剤・合成麻薬・脱法ドラッグと、違法ドラッグには多くの種類があり、国によって、あるいは州によって合法であるか否かが異なります。
そのため、その国では合法だと思い込み手を出したところ、実は違法のために逮捕される事例が後を絶ちません。合法とはいえ州によって年齢制限など様々な条項が設けられていることも多く、逮捕されて初めて違法だったと知ることも珍しくありません。
薬物使用を安易に考えると、とんでもない目にあいます。薬物の取り締まりに関しては、日本よりも厳しい国がいくつもあるからです。
麻薬所持の場合、日本では罰金や執行猶予付きの軽い刑罰で済むこともありますが、海外では場合によっては死刑になる可能性もあることを知っておいた方がよいでしょう。
語学留学先によっては、大麻などが合法化されているために簡単に入手できる国もあります。ですが基本的に日本人は、 渡航した国で大麻が合法とされている場合であっても、手を出せば違法となることを知っておいて下さい。
日本には大麻取締法があります。大麻取締法では大麻所持罪や大麻譲受罪については刑法第2条にしたがうと規定されています。刑法第2条では「この法律は、日本国外において罪を犯したすべての者に適用する」とあります。
つまり、日本人が外国で大麻を所持すると、それだけで大麻取締法が適用されるということです。その国では合法であっても、日本人である限り日本の法律ではあくまで違法なのです。海外においても大麻所持によって逮捕される可能性があることを忘れないで下さい。
大麻が合法化されている国に留学する場合は、十分に注意したほうがよいでしょう。
■③-1. カナダで大麻が合法化
2018年10月17日より、カナダ全土で大麻(マリファナ)が合法化されました。国全体で大麻が合法化されるのはウルグアイに次いで世界で二カ国目、先進7カ国のなかでは初めてです。
ただし、州によって使用できる年齢や購入できる場所、使用できる場所が限定されています。また、実際には小売店が少ないため、未だにブラックマーケットが中心です。
大麻については麻薬ほどの中毒性はないとされており、アルコールやタバコよりも危険性が低いとされるデータもあるだけに、世界的に合法化の動きがあることもたしかです。
しかし、現在の日本の法律ではカナダに滞在していたとしても大麻の所持は違法になります。安易に手を出すと、とんでもない不利益を被ることになるかもしれません。 日本人である以上、カナダであっても違法なことは覚えておきましょう。
■③-2. オーストラリアの違法薬物取り締まり
オーストラリアでは近年、コカインや覚醒剤などが若者を中心に広がっており、大きな社会問題に発展しています。それだけに違法栽培や違法薬物の所持・使用に関しては、日本とは比べものにならないほど徹底した取り締まりが行われています。
路上で飲酒運転取締りが行われるのは日本でも当たり前ですが、オーストラリアでは全土に渡って麻薬服用運転取締りが行われています。軽い気持ちで手を出し、逮捕される事態となれば懲役刑もあり得ます。
日本以上に薬物が蔓延しているだけに注意が必要です。
■③-3. フィリピンにおける違法薬物の現状
フィリピンではドゥテルテ政権になって以来、麻薬撲滅を目指した徹底的な取り締まりが行われています。日本でも度々報道されているため、目にした方は多いことでしょう。
その結果、現在フィリピンでは違法薬物の売人が激減したことで、薬物の入手自体が極めて難しくなっています。なにせ麻薬を所持しているだけで最悪、殺される可能性があるため、多くの麻薬中毒者が麻薬を捨て去りました。
麻薬の蔓延については、数年前までのフィリピンと現在では大きく異なります。少なくとも留学生が気軽に麻薬を入手できる環境にはありません。
カナダやオーストラリアとは異なり、親しくなった現地の友人や留学生仲間から大麻を吸おうと誘われることもありません。命の危険を冒してまで手を出す人など、よほどでなければいないからです。フィリピンでの薬物に関する警戒意識の高さは、欧米の比ではありません。
違法薬物が身近ではないだけに、フィリピンで外国人が薬物関連の犯罪に巻き込まれるリスクはかなり減っています。
違法薬物の入手が困難なことにおいて、現在のフィリピンは欧米よりも安全度が高いといえます。
セブ島留学と欧米留学では、それぞれの語学学校に対する地域の歓迎ぶりがまったく異なります。
その理由として、先進国では語学学校が一つ増えたところで地域の活性化にはまったく影響を及ぼしませんが、発展途上国であるフィリピンでは語学学校ができることで、地域の経済が大きく改善されることをあげられます。
語学学校ができれば、周辺の雑貨店や食堂も潤います。地域によっては語学学校によって、一つの新たな産業が立ち上がるも同然なのです。
そのため、 セブ島の語学学校のほとんどは周辺地域から歓迎されています。学校側もそのあたりの事情には精通しているため、地域密着型の経営を行っています。
語学学校と地域は、どちらも win-win の良好な関係を築いていることが一般的です。たとえばある語学学校では積極的にボランティア活動を行い、貧困家庭の子供たちへの修学支援・教育支援を行っています。また、ある語学学校では地域貢献のための活動を精力的に続けています。
このような活動を通して語学学校と地域の人々との仲が良くなるため、留学生を大切に扱う文化が自然に育まれています。留学生にとっては、すれ違う地域の人々が笑顔を振り向けてくれること、親しげに話しかけてくれることは、安全性の高い居心地の良い環境にいることを意味しています。特にこれは田舎の学校であればあるほど、この傾向は強まります。
こうした地域の人たちとの心温まる交流は、データで確認できる以上の安心感を与えてくれるものです。 欧米留学では経験できない暖かさを、セブ島留学では体験できます。
実際に留学生活を送る上で、いざというときに日本語が通じる環境にあるかないかは大違いです。たとえば突然の体調不良に襲われた際に日本語がまったく通じないとなると、何から何まで英語を使って切り抜けるよりありません。
もちろん、困ったときでも英語を使って対処するよりない環境に自分を追い込むことで、英語力が短気で身につくメリットもあります。ですが、本当に追い詰められた際、対処できずに詰んでしまう可能性だってあるのです。
欧米留学では日本語の通じるスタッフが常駐している語学学校は、ほとんどありません。留学先によっても異なりますが、周囲に日本人留学生がまったく見当たらない学校もあります。
しかし、セブ島留学では 日本資本の語学学校が多いため、日本語の通じるスタッフが常駐していることが一般的です。また日本からの留学生が多いため、なんらかのトラブルに巻き込まれた際には気軽に頼ることができます。
イザと言うときに日本語の通じる安心感がセブ島留学にはあります。
安易に日本語が使える環境に身を置くことで、英語脳への切り替えが邪魔されるデメリットを心配する声も聞かれますが、それは自分自身の心構えでどうにでもなる問題です。大切なことは1日8時間以上、英語を使い続ける環境を意識して作ることです。リスクを負ってまで日本語がまったく通じない環境に身を置く必要はありません。
ことに初めての海外留学や英語力ほぼゼロであれば、困ったときには日本語が使える環境を選んだ方が無難です。トラブルに巻き込まれても英語を使って切り抜けられる自信が付いてから、ハードな環境を選んでも遅くはありません。
欧米留学とセブ島留学を比べた場合、より安全なのは欧米留学と思いがちですが、実際は異なることを紹介してきました。
私達は「インフラの高さ=治安の高さ」だと思いがちです。
セブは治安が良く安全度が高いエリアですが、発展途上国フィリピンのもつ負のイメージから欧米よりも危険との先入観をどうしてもぬぐえませんでした。
そのため、セブ島の語学学校は安全性を高めるための工夫に積極的に取り組んできました。
授業施設と宿泊施設を一つの敷地内にまとめたり、ホテルを丸ごと買い取り改装することでレッスンルームと宿泊施設を兼ね備えた一体型としたり、シャトルバスで送迎をしたりなど、各種の工夫を重ねることで、セブの語学学校はどこも極めて高い安全性を確保しています。
ですから、セブ島留学を検討する際に「フィリピンだから危ない」と身構える必要などないってことです。
また、先ほどから強調しているように、 欧米留学であろうとセブ島留学であろうと、海外であるからには安全なエリアと危険なエリアがあることを、十分に自覚することが大切になります。
治安が良いことで有名なカナダのバンクーバーにしても、アメリカで最も治安が良い都市とされるニューヨークにしても、都市内のすべてが安全なわけではありません。現地の人でさえ近づくことを避ける危険なエリアが、確実に存在しています。
日本にいては実感できないことですが、海外の都市であればどこでも事情は同じです。一人で歩いても安全なエリアもあれば、犯罪に巻き込まれるリスクが高いエリアもあります。
治安に優れるセブについても同様です。時間帯によっては一人で歩いてはいけない危険なエリアもあります。
大切なことは、そうした危険エリアには近づかないようにすることです。普通に語学留学に励んでさえいれば、そのような危険エリアに足を踏み入れる心配はまずありません。
ですからセブ島留学を一般的に楽しむ分には、治安について必要以上の警戒をしなくても大丈夫です。
危険エリアに立ち入ることなく安全性を確保した上で、セブ島留学を思いっきり楽しんでください。
各項目・数字の見方(元データを参照する場合)
・Level of crime:犯罪レベル
・Crime increasing in the past 3 years:過去3年間における犯罪の増加
・Worries home broken and things stolen:家屋損傷、盗難への懸念
・Worries being mugged or robbed:暴行、強盗への懸念
・Worries car stolen:車の盗難への懸念
・Worries things from car stolen:盗難車に関する懸念
・Worries attacked:暴行(危害)への懸念
・Worries being insulted:侮辱への懸念
・Worries being subject to a physical attack because of your skin colour, ethnic origin or religion:肌の色、人種、宗教などによる心的攻撃の標的となることへの懸念
・Problem people using or dealing drugs:ドラッグの使用、売買の問題
・Problem property crimes such as vandalism and theft:破壊行為や窃盗のように所有物に関する犯罪
・Problem violent crimes such as assault and armed robbery:暴行や武装強盗などの凶悪犯罪
・Problem corruption and bribery:汚職や賄賂問題
最後に安全性についての指標が並んでいます。数値が高いほど安全性が高まります。
・Safety walking alone during daylight:日中の一人歩きの安全性
・Safety walking alone during night:夜間の一人歩きの安全性
その下はデータの取得状況を表しています。
Contributors:アンケートへの協力者数
Last Update:最新アップデート日時
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。