「マルタに留学したいけど、マルタってどんなところだろう?物価は安いのかな?そもそも、留学には向いているのかな?」とマルタへの留学を迷ったときに思ったことはありませんか?
毎日払っていかなくてはいけない物価の値段で留学先を決めるという人は少なくないと思います。ヨーロッパの中でも、マルタは物価がとても安いです。
また、複数の言葉を操る国なので、言語の違いを積極的に体験できるマルタは、留学先に選ばれることが多く人気があります。
このコラムでは、マルタの物価や魅力についてご紹介します。
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マルタは、イタリアのシチリア海の下に位置する小さな島です。
美しい絶景が自慢の美しい島で、広がる海に良好な治安、物価が安いことなどでリゾート地にもよく選ばれています。海はきれいな青色で、日本の海とは美しさにかなり違いがあります。
治安は驚くほど良く、盗まれたものが警察に届けた結果戻ってくるということも起こります。そもそも、マルタで犯罪を起こす人はとても少なく、そのようなところも日本とはだいぶ違うところといえるでしょう。
またマルタの人々はフレンドリーで世話好きな人が多く、観光に訪れた人や現地に不慣れな留学生にも優しいので、移住民たちも安心して暮らしていける環境があるといえます。
マルタは他のヨーロッパの国と比較しても物価が安いです。食費を抑えられるうえにお土産を買うときにも嬉しいですね。また、旅先で病気になったときも医療費は無料になる場合があり、安心して滞在もできるということも強みです。
温暖な気候で過ごしやすさにも定評があります。6~9月のサマーシーズンには、美しい海での海水浴はもちろん、ダイビングも楽しむことができます。ただし夏はとても暑く、気温が日本の真夏日を簡単に超えてしまうので、熱中症などの対策には十分注意が必要です。
住んでいる人々が使う公用語は英語とマルタ語です。マルタ語はアラビア語に近いものといわれています。しかし、ロマンス系語彙の借用語が多いことから、学者によっては別言語と位置づける場合もあるそうです。言語の違いに積極的に触れることができるので、真剣に言語の違いを学びたい留学生にはポイントが高いのではないでしょうか。
・国土面積:316km²(東京23区の約半分の広さ)
・人口:約51万人
・首都:バレッタ(歴史的建造物が多く、ユネスコ世界遺産にも登録)
マルタはヨーロッパとアフリカの間に位置する地理的特性から、さまざまな文化が融合した独特な雰囲気を持っています。 マルタ語にはアラビア語の影響が見られ、 建築や食文化にはイタリア、イギリス、北アフリカの要素が混ざり合っています。こうした多様な文化背景は、訪れる人々を魅了しています。
1年のうち約300日が晴天で、雨が少なく温暖な気候のため、日本よりも快適です。冬でも平均気温は10〜15℃と過ごしやすく、アウトドアや観光を楽しむには最適な環境です。
世界平和度指数(Global Peace Index)でも上位にランクインするほど安全な国です。特に主要都市は 女性でも夜間の一人歩きも安心でき、留学生も快適に生活を送れます。
マルタはコンパクトな造りで、主要都市間の移動はバスで数時間程度です。公共交通機関も充実しており、週末に気軽に観光地を巡ることができます。首都からビーチまで約1時間でアクセス可能です。
マルタは留学生にとって嬉しいことがたくさんあります。次章でも、マルタが留学に向いている理由をご紹介していきます。
マルタは、ヨーロッパの中でも物価が安いことで有名です。
例えば、お店で売っているパンは日本円にして30円かからないものもあります。また、日本では高い印象のワインも、マルタなら1000円かからずとも飲めることがあります。
マルタの物価が安いという理由から、海外での留学先をマルタに決める学生はとても多いといいます。
マルタは食材にも恵まれていますが、食材の物価も驚くほど安いです。生活に毎日使うであろう食費が安く済むというのは留学生にはとても嬉しい条件となります。
特に安いものは、トマトやタマネギ、ショウガなどの野菜やお肉です。地中海に近いので魚類が安いと思いがちですが、意外なことに魚類は高いものがほとんどです。
マルタの物価が安いことは、留学生にとって大事なポイントになってきます。
しかし、マルタの物価が安いからといって、油断は禁物です。お金の使い過ぎには注意しましょう。
ここでは日本とマルタの物価の違いを表形式でご紹介します。(2025年3月時点)
項目 | マルタ | 東京 |
家賃(1R・市内中心部) | 約1,100ユーロ(約17万〜25万円) | 約10万〜30万円/月 |
食事(安いレストラン) | 約20ユーロ(約3,200円) | 約7,00〜1,500円 |
ビール(レストラン) | 約4.15ユーロ(約660円) | 約240〜800円 |
水(0.33Lボトル) | 約1.90ユーロ(約300円) | 約100〜250円 |
交通費(定期券・1ヶ月) | 約26ユーロ(約4,200円) | 約1万〜1万5,000円 |
タクシー(1km) | 約1.85ユーロ(約300円) | 約392〜550円 |
光熱費(1ヶ月) | 約82ユーロ(約1.3万円) | 約1.7万円〜4.7万円 |
インターネット(無制限・60Mbps以上) | 約28.33ユーロ(約4,500円) | 約4,000〜6,800円 |
映画鑑賞 | 約13.15ユーロ(約2,100円) | 約1,900円 |
出典https://www.numbeo.com/cost-of-living/in/Tokyo
前章で、マルタの物価の安さについてご紹介しましたが、そもそも日本よりマルタのほうが物価の高いものはあるのでしょうか。
食材に恵まれているうえ物価も安いので、わざわざレストランなどで食事をする必要性がない、ということも値段が高くなっている原因かもしれません。場所によっては、水だけでお金が必要なところもあるそうです。
マルタの水は、海水を処理して淡水化しています。なので、水道代は日本よりも高いです。
マルタの水道水は癖があり、多くの人は飲料水を買って飲んでいます。飲料水はスーパーなどで安く手に入れることができます。
マルタは小さな島なので、資源をほとんど別の国から取り入れています。
イタリアやEUの船や航空ルートを駆使して輸入していますが、マルタの人々は輸入品をマルタでは買わずにネットで海外から取りよせたり、シチリアへ出向いて買いつけをする人が多いです。
マルタは物価以外の物が少し高い印象を受けます。
しかし、施設や教育費も安いので、今あげたようなほんの一例が高いといった感じです。水以外は必須にすることもないので、お金を上手に使って生活していきましょう。
マルタから日本に帰国する際に、お土産で日本よりマルタのほうが安いものを買っていくのもいいかもしれません。
実際に、マルタ留学の費用がどのくらいかかるのかを留学期間別に紹介していきます。
※ハイシーズン期間の場合料金が異なります。
渡航前 | 金額 |
航空券(往復) | 8〜20万円 |
保険 | 2〜7千円 |
ビザ | 0円 |
合計 | 8〜21万円 |
現地での出費(4週間) | 金額 |
語学学校の費用 | 2〜5万円 |
滞在費用(宿泊費) | 2万円 |
生活費 | 1〜2万円 |
合計 | 6〜10万円 |
※レートは162円で計算しています(2025年3月時点)
渡航前 | 金額 |
航空券(往復) | 8〜20万円 |
保険 | 1〜3万円 |
ビザ | 0円 |
合計 | 9〜23万円 |
現地での出費(4週間) | 金額 |
語学学校の費用 | 8〜21万円 |
滞在費用(宿泊費) | 10〜21万円 |
生活費 | 5〜11万円 |
合計 | 23〜54万円 |
※レートは162円で計算しています(2025年3月時点)
渡航前 | 金額 |
航空券(往復) | 8〜20万円 |
保険 | 3〜9万円 |
ビザ | 約1万円 |
合計 | 12〜30万円 |
現地での出費(12週間) | 金額 |
語学学校の費用 | 25〜64万円 |
滞在費用(宿泊費) | 30万円前後~ |
生活費 | 16〜31万円 |
合計 | 71〜127万円 |
※レートは162円で計算しています(2025年3月時点)
ここでは、データをもとにマルタの治安状況を説明し、留学生が気をつけるべきポイントや、女性の一人留学でも安心できる理由を紹介します。
マルタは治安が良く、安心して暮らせる環境が整っています。実際、世界の平和度を測る「グローバル・ピース・インデックス(GPI)」では、マルタはヨーロッパの中でも常に上位にランクイン。犯罪発生率も低く、特に観光客や留学生にとっては安心できる場所です。
また、マルタ警察は対応が早く、観光客にも親切なサポートをしてくれます。地元の人もフレンドリーで、困ったときには気軽に助けを求められる雰囲気があることが特徴です。
実際に留学経験者からは「夜間の一人歩きも基本的に安心だった」という声も多く、特に治安面で不安を感じることは少ないようです。
マルタは安全な国ですが、海外生活では基本的な注意が必要です。特に観光客が多いエリアでは、スリや置き引きといった軽犯罪が発生することがあります。
マルタでは下記に気を付けて行動するようにしましょう。
1. 観光地での荷物管理
パチビル(Paceville)やセントジュリアン(St. Julian’s)はナイトライフが盛んなエリアで、多くの観光客が集まります。夜間や週末は特に混雑するので、バッグや貴重品はしっかり管理しましょう。
2. 公共交通機関の利用時
マルタのバスは移動に便利ですが、混雑することも多いです。リュックは前に抱える、スマホはポケットに入れないといった対策をしましょう。
3. 夏のハイシーズンの混雑
観光客が増える 夏(6月〜9月)は、ビーチや観光地が特に混雑します。財布やパスポートは防犯ポーチに入れるなど、盗難対策を徹底するのがおすすめです。
女性が一人で留学する場合でも、マルタは比較的安心して生活できる国です。実際に「一人でも安心して過ごせた」という体験談も多く聞かれます。安心して過ごすための具体的な方法をアドバイスします。
1. 夜間の移動手段を確保
夜に移動するときは、 UberやBoltなどの配車アプリを使うと安心です。事前にアプリをダウンロードしておくと、スムーズに利用できます。
2. 緊急連絡先を準備
万が一に備えて、 マルタの警察や日本大使館の連絡先をスマホに登録しておきましょう。
3. 現地コミュニティへの参加
マルタには留学生向けのイベントがあります。SNSなどを使って情報を集め、仲間とつながることで安心感を得られます。
マルタは小さな島国ながら、歴史的な街並みや美しいビーチ、活気あるナイトライフを楽しめる魅力的な観光地が揃っています。
ここでは、マルタ留学中に訪れたい主要スポットと、週末を使ったおすすめ観光プランを紹介します。
バレッタは街並み自体が世界遺産という珍しい首都です。
聖ヨハネ大聖堂やアッパー・バラッカ・ガーデンといった歴史的建造物が多く、カフェやレストランも豊富で、散策しながら歴史を感じられるのが魅力です。
幻想的な青の光に包まれる海の洞窟。ボートツアーが人気で、太陽の角度によって変わる水の色が絶景。シュノーケリングやダイビングスポットとしても有名です。
エメラルドブルーの海が広がるマルタ随一の絶景ビーチです。透明度が高く、マリンアクティビティに最適。観光客で混雑するため、早朝に訪れるのがおすすめです。
「静寂の街」と呼ばれるマルタの旧首都。
中世の街並みがそのまま残り、迷路のような石畳の路地とはちみつ色の壁が魅力。
おしゃれなレストランやカジノ、クラブが集まる街。
海沿いのプロムナードもあり、夜景を楽しみながら散策もできるため、ナイトライフにぴったりの街と言えるでしょう。
1日目(土曜):歴史&絶景を楽しむ
・ 午前:バレッタ観光(聖ヨハネ大聖堂・アッパー・バラッカ・ガーデン)
・ 午後:ブルーグロットでボートツアー → 夕方はイムディーナ散策
・夜:セントジュリアンでディナー&ナイトライフ
2日目(日曜):マルタの大自然を満喫
・ 午前:コミノ島へ → ブルーラグーンで泳ぐ
・ 午後:マルタ本島へ戻り、バレッタでショッピング
前章で少し触れたように、マルタは生活用水を海水からつくっており、水が貴重な国となっています。ですから、マルタの人々は水の使い方を工夫しています。
例えば、手を洗うときには軽く手を濡らした後水を止め、石鹸をつけて洗った後に水で洗い流すという節約をしています。水を流しっぱなしにすることは、マルタではタブーとなっているのです。
ここで疑問に思うのが、お風呂はどうしているのかということだと思います。
マルタは贅沢なバスタブがある家は多いのですが、お風呂として使われた形跡はあまりないところがほとんどです。マルタはお風呂よりもシャワーが主流のため、水を使わない間は止めたりして水の節約をしています。
日本では当たり前の資源である水ですが、マルタではとても重宝されている資源です。
マルタの物価にばかり気をとられず、留学する際は、生活費に関わってくる水道代や国事情には気を付けて過ごしていきましょう。
マルタは美しい海に囲まれた、とても小さな国です。治安もとてもよいことから、女性一人でも過ごしやすい島であることがわかります。また、国に住んでいる人々はフレンドリーで世話好きな人が多いです。
マルタは学費・生活費が比較的安く、ヨーロッパ・南米・アジアなど、世界各国の留学生と交流できる環境のため、価格を抑え真剣に言語を学びたい留学生にはとても勉強になる留学先といえるでしょう。
以上のことから、マルタは留学するにはもってこいの国だとわかります。
マルタの物価が安いことは、留学生にとってやはり強みになるのでこのコラムを読んで興味がでたかたは、思いきってマルタに留学をしてみてもいいのではないでしょうか。
まだ知る人が少ないマルタ島にあるマルタ共和国は、シチリアの南、北アフリカのとの間に位置する「地中海のヘソ」ともいわれる小さな島国。 その立地でありながら公用語の一つが英語であることは珍しく、マルタ島留学は英語留学の穴場スポットです。 マルタ島はイタリアの南に位置し、ヨーロッパ各地へのアクセスが良好なことも魅力の一つ。 異文化交流、重層的な歴史、紺碧の地中海、年間通して温暖な気候、海の幸をふんだんに使った地中海料理、 マリンリゾートののんびりとした時間、良好な治安など語りつくせないほどの魅力がつまったとっておきの島、それがマルタ島です。