イギリスというと、日本では王室の話題がよく取り上げられます。
ビートルズやオアシスなど世界的アーティストをたくさん輩出しているイメージもあります。
作品としてはイギリスの作家J・K・ローリングが書いた『ハリーポッター』が有名です。
中世ヨーロッパの歴史ある建物や古城、大聖堂やタワーブリッジなど、見所が満載の国です。
またバーバリーやヴィヴィアンウエストウッドなど、おしゃれなブランドもたくさんあります。
留学したら素敵な生活が待っている、と期待に胸をふくらませるかもしれません。
しかしイギリスの治安はどうでしょうか。
留学する前にきちんとその国の文化や治安についてしっかり調べて、楽しい留学生活を送りたいですよね。
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イギリスはヨーロッパのなかでは治安が良いとされています。
イギリスと比較される対象としてアメリカが挙げられますが、銃社会であるアメリカと比べイギリスは安全という印象が強いようです。
イギリスは観光客や留学生も多くまた他国民も暮らしていますが、陸続きで出入りもしやすいヨーロッパの国と比べると治安は良いです。
しかし地域によってはイギリスでも治安がよくないところもあり、また情勢によっては事件が起こりやすい場合もあるので渡航の前によく国の状況を確認することが大切です。
イギリスは全体的に治安がいいですが、場所によっては注意が必要です。
ロンドン南部にあるブリクストンという地区は治安が悪いことで知られている傾向があります。
ブリクストンはクラブなどが多く、お酒を飲んでいる人がたくさんいるので、酔っ払いにからまれたり、トラブルになることがあるようです。
ブリクストンでは、とくに夜は女性一人で歩いたりしないようにしましょう。
またイギリスでは電車が発達しており地下鉄などを利用する機会も多いでしょう。
電車ではスリや痴漢に注意が必要です。
規模の大きな駅で発生することが多いそうなので荷物の管理などには気を付ける必要があります。
日本は世界でも比較的安全といわれており、「海外に渡航したときには犯罪に注意する」といったことを聞いたことがあるのではないでしょうか。
イギリスも例外ではありません。
ヨーロッパのなかでは治安がよいとされているイギリスですが、以下のような犯罪には注意する必要があります。
・空き巣
イギリスでは築100年の建物もたくさんあります。
古い建物には鍵のセキュリティがついいない場合もあり、またイギリスは高さが低い建物が多く、空き巣が侵入しやすくなっています。
滞在先の建物の特徴を確認し、玄関だけではなく、窓にも鍵をかけるなどの対策をしっかり行うことが大切です。
・詐欺
観光客や留学生に対して、詐欺事件が発生しています。
警察官や内務省を名乗り、よくわからない登録料を請求したり、パスポートやクレジットカードの提示を求めてくることがあるようです。
油断した隙に貴重品を盗まれてしまう可能性もありますので、十分に注意しましょう。
慣れない環境だとだまされているのかさえ気づかない可能性があります。
少しでも不審に思ったらすぐ専門家や信頼できる人に相談したほうがいいかもしれません。事前にトラブルが起きたときに相談できる連絡先を調べておきましょう。
・窃盗
日本人は外国人から見ると危機感が薄くお金を持っているイメージがありますので、とくに狙われやすいようです。
カバンはチャックや鍵をするなどしてしっかり閉めて簡単に開け閉めできないようにすることが必要です。
ショルダーバックは後ろから貴重品をこっそり抜きとられたり、肩ヒモを切ってカバンごと奪われるケースもあります。
ショルダーバックを使用する際はカバンを前にするなどして常に目に付くようにし、肌身離さないようにしましょう。
また、ズボンなどのポケットに貴重品を入れるとスられてしまう可能性が高いので、貴重品はカバンの中に入れたほうが良いでしょう。
日本では携帯電話を手に持って歩いている人がたくさんいますが、海外ではとても危険です。
スマートフォンなどはすぐに狙われるので、カバンから出すのは最小限に留めてください。
・ドラッグ
イギリスの中心街でもドラッグ使用者がみられることがあるようです。
「スパイス」という脱法ドラッグは近年まで多く販売されていました。
スパイスを吸ってしまうと、数秒で動けなくなり、その場に倒れこんでしまいます。
また立ったままうつむき、動けなくなってしまう人もいるようです。一度使用してしまうと依存性が強く、抜け出せなくなってしまいます。
もしドラッグをすすめられても決して手を出してはいけません。
クラブなどへ行く際も気をつけてください。
自分はドラッグに手を出していなくても、回りに吸っている人がいると受動喫煙になってしまうかもしれません。イギリスで治安が悪く危険な場所には近づかないようにしましょう。
・ぼったくり
イギリスのタクシー運転手の中には、観光客に対し料金を多く請求する場合があるようです。道に詳しくない観光客を乗せてわざと遠回りして料金を上乗せするということもあります。タクシーに乗る場合は、正規のタクシー会社に予約をしてから乗車するようにしましょう。
ほかにも公共料金の光熱費や通信費のぼったくりもあるようです。契約するときや解約するときは慎重に、できれば相談できる人や専門家などをあらかじめ現地に探しておきましょう。
ではイギリスの治安対策としてどのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。
慣れない土地で知り合いも少ない場所だと、自分の身は自分で守らなければなりません。
防犯意識を高め、対策を行ってください。
・街中のATMは使用しない
日本では考えられないことですが、ATMにキャッシュカードを入れると、カードがATMから出てこないトラブルもあるそうです。しかも対応も遅く、キャッシュカードを取り出すのに2日~3日ほどかかる事例もあります。
ほかにもキャッシュカードのデータを磁気で読み取ってコピーされてしまう場合もあります。
その場合、ほんの数秒で読み取られてしまうようです。もしATMで知らない人に声をかけられても、キャッシュカードと現金を財布にしまい終えるまでは、無視したほうがいいでしょう。
また暗証番号を見られないように、ATMを使用する場合は、周りに人がいないことを確認してから使用するようにしてください。
・人通りの多い道を歩く
人通りが少ない裏道などはなるべく歩かないようにしましょう。
人目が少ないので狙われやすく、ターゲットになってしまったら助けを呼べない可能性が高くなります。
・夜のバス・地下鉄は避ける
夜になるとバスや地下鉄は乗客が少ない場合があります。
なるべく人が多い車両や、運転手の近くの場所へ乗りましょう。
2階建てバスの2階は運転手から目が届かないため、1階に乗るようにしましょう。
人が少ないと、犯罪者に脅されて貴重品を奪われるケースがあります。
・ブランド品を身に着けない
ブランド品を身に付けていると、お金を持っていると思われて狙われやすくなってしまいます。ブランド品はなるべく持たないようにしましょう。
・リュックサックは使用しない
リュックサックの場合は背負ってしまうとチャックを開けられても気づきにくくなります。リュックサックは使用しないほうが良いでしょう。
イギリスの治安は地域によって異なりますが、歴史のある国で歴史的建造物は観光地として人気があります。
イギリスには王族が住むバッキンガム宮殿や、国王の戴冠式が行われるほか王族や政治家の墓があるウェストミンスター寺院など、歴史ある建物が多く存在します。
またイギリスは、世界共通語として世界中の人々が話している英語の発祥地でもあります。
イギリスでは芸術もさかんで、道を歩いていると、大道芸人やミュージシャンが路上でパフォーマンスを披露しているのもよく見られる光景です。
ビートルズやオアシスなど世界的アーティストもたくさん輩出しています。
観光地としても有名な大英博物館ではイギリスに関するものだけではなく、エジプトなど他の国の展示品も数多くあり、全部で800万点もの美術品が展示してあり多くの観光客が訪れます。
歴史や芸術にも触れられるほか、世界中から観光客や留学生が集まるイギリスはさまざまな文化に触れることもできるので、留学先としても魅力的なのではないでしょうか。
ヨーロッパにありながら、歴史的な建造物もみることができ英語圏であるイギリスは留学先の候補に挙がりやすいかもしれません。
またロイヤルファミリーなどが日本のメディアによく取り上げられ、親近感を持っている人も多いでしょう。
しかしイギリスは日本とは文化も考え方も異なります。
日本のようにカバンのチャックを開けたまま歩いていたり、携帯電話を気軽に取り出したり、当たり前にしている行為が危険につながることがあるのです。
留学をお考えなら、イギリスの治安状況や文化を知り、防犯対策などしっかりと準備をしていきましょう。
歴史ある文化や伝統が色濃く残るイギリスは、古い伝統も守りながらも、 常に流行の発信地としてファッション・アート・音楽・考え方や技術などを生み出し世界中に発信している国としても有名。 英語教育にも古い歴史をもち、語学学校の質や教育レベルも世界的に高いです。 英語発祥の地として、上品なクイーンズイングリッシュを学ぶことができることが魅力。 多国籍国家でもあるため国際色豊かで留学生でも住みやすい雰囲気があります。 ヨーロッパ各国へ小旅行を楽しむこともできる、ヨーロッパの魅力たっぷりの国です。