短期留学は1週間から可能で、学生だけでなく休みの少ない社会人でも有給を取得して留学をする事が可能です。でも、1週間という短い期間で留学することに意味があるのか?英語力は伸びるのか?不安に感じることも多いのではないでしょうか?今回は、1週間の短期留学で英語力を伸ばす方法やできること、また1週間短期留学をするときの費用などについて説明をします!
短期留学の概要についてはこちらでまとめておりますので、短期留学をお考えの方はぜひこちらもご覧ください。
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英語力が試せる、集中して語学力を上げることができる、国際交流で輪が広がる、海外でしかできないアクティビティー体験ができることなどが短期留学でできることです。
短期留学で通う語学学校では、英語のレベルに応じた授業を受けることができるため、初級者でも参加することができます。大学付属の語学コースや私立の語学学校など多くの学校がありますが、レベルや目的に合わせて選ぶとよいでしょう。また、これらの学校には、世界中の国の留学生が通っているので、外国人の友だちをたくさんつくることもできます。
短期留学では、語学習得だけでなく、さまざまな活動をすることが可能です。
ある程度、英語力がある学生などは、企業などで研修生として働くインターンシップに参加することができます。インターンシップ先は、ホテルやテレビ局、航空会社などさまざまな企業です。インターンシップでは企業の従業員やお客様が現地人なので、国際的なビジネスセンスを養うことができるでしょう。
ボランティアには、イベントのスタッフや老人介護、養護学校、日本語学校のアシスタントなどさまざまなものがあります。ボランティアに参加するためには、活動内容の指示を理解し、コミュニケーションをとることができる英語力が必要です。期間は1日でも参加できるため、自分の英語力を実践で試したいと考えている方などには向いています。ボランティア活動では、海外のコミュニティと接することができ、異文化を体験することが可能です。
短期留学の滞在先は、ホームステイか学校の寮などです。ホームステイでは、海外の家庭の雰囲気を体験でき、その国の文化を学ぶことができます。受け入れ先の家庭は慣れているので、リラックスして過ごせる環境です。学校の寮に滞在する場合は、同世代の海外の友だちが作りやすいというメリットがあります。また、語学の教師の家庭にホームステイするプランもあります。学校へ通わず、家庭で生活しながら英語が学べるプランです。
親子留学は、3歳未満から高校生くらいの子どもが親と一緒に留学するプランです。子どもは、6歳未満であれば託児所、6歳以上であれば幼稚園や小学校、語学学校などに通います。その間、親は、語学学校や資格取得のための学校で学ぶことが可能です。
サマースクールは、語学学校が夏季休暇の2~3週間の期間を利用して開催されます。語学習得やレクリエーションなどいろいろなタイプのスクールがあるのが特徴です。一般的には、英語を使って、さまざまな活動をすることを目的にしています。
現地旅行も、短期留学の楽しみのひとつです。語学学校や大学の語学コースなどで知り合った友だちと、日本からではなかなか行けない土地へ旅行することもできます。
外国の高校や大学に進学を希望している方には、下見として短期留学をするのもおすすめです。留学先の国の生活に馴染めそうか、授業についていけそうか確認してみるとよいでしょう。
短期留学の対象となる国は、英語圏の場合、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、マルタ、フィリピン、マレーシアなどがあります。それぞれの国の特色や魅力などを調べて、自分の目的や希望に合った短期留学先を選びましょう。
期間が1週間から3カ月の短期留学は、渡航するタイミングが選びやすいのが特徴です。学生であれば春休みや夏休みに、社会人であれば有給休暇などを利用して留学することができます。
日本の夏休み期間にあたる7~8月は、ほとんどの国の語学学校や大学でサマープログラムが開講されます。1~4週間程度の短期のプログラムで、授業と小旅行などのアクティビティーという構成です。春休み期間にあたる2~3月は、特別のプログラムは少なく通常のコースに参加することになります。夏休みや春休みの期間は、どの国の語学学校でも日本人が多い時期です。
このような時期を避けて、日本人の少ない環境で英語漬けの生活をする人も増えています。
基本的に、どのタイミングでも短期留学をすることができますが、自分の進路などを考えて計画するのもおすすめです。例えば、大学2~3年時に長期留学をする予定がある場合、1年時に短期留学で下見や体験をしておくのもよいでしょう。4年生の場合、就職内定後に語学力アップや仕事のスキルを身につけるため、インターンシップやボランティアなどに参加する人も年々、増えています。
ほとんどの国の語学学校では、1年中、どのタイミングでも留学生を受け入れています。しかし、開校日が月曜日などと決まっているため効率的に学習するためには、開校日に合わせて入学するのがおすすめです。
ハロウィンやクリスマスなど海外のイベントを体験してみたいといった場合なども、その時期に合わせて1週間からの短期留学に参加することができます。イベントに合わせて、何度も短期留学を経験している方も多いようです。
南半球にあるオーストラリアやニュージーランドなどの国に短期留学する場合は、留学先の国の季節などを把握しておくことも大切です。オーストラリアの春は10~11月、夏は11月下旬~3月、秋は3月~4月、冬は6~8月くらいです。暑さや寒さが苦手な人は、過ごしやすい季節を選ぶとよいでしょう。
1週間からの短期留学の一般的な滞在スタイルは、ホームステイか学校の寮になります。
ホームステイとは、留学先に住んでいる家庭に滞在し、家族と一緒に生活を送ることです。留学生を受け入れる家族のことを、ホストファミリーといいます。ホームステイでは、現地の人の言葉をじかに学ぶことができ、日本とは異なる文化を体験することが可能です。ホームステイでの一般的な生活は、昼間は語学学校、授業が終わったら現地の観光や散歩、夜はホストファミリーと過ごすなどといったパターンになります。
現地の生活に慣れながら語学の向上も望めるということも、ホームステイの優れている面です。現地でわからないことがあっても、ホストファミリーに聞けば、すぐに教えてくれるということもメリットのひとつです。例えば、近くにある日用品を買う場所やバスの時間などで、迷うこともありません。安全面でも、安心して生活できる環境が整っています。ホストファミリーは現地を知り尽くしているため、現地の人しか知らないような治安が悪い場所は避けることが可能です。急に体調が悪くなって病院受診が必要なときにも、ホストファミリーに相談すれば、すぐに対応してくれるという安心感もあるでしょう。
ホームステイで、気をつけなければならないこともあります。まず、滞在先の家庭のルールは必ず守るようにしましょう。食事や入浴、門限などの時間は決まっていることが多いので、しっかり確認しておきましょう。洗濯も週に数回と決められています。ホームステイでは、留学生はゲストではなく、家族の一員だということを理解しておくのも大切です。家族として生活するためには、現地の習慣を観察し早く慣れるようにしましょう。挨拶や意思表示は、はっきりし、食事の後片づけなども手伝う心がけが必要です。自分から積極的にファミリーとコミュニケーションをとるようにしましょう。
英語がわからなくても、不安に感じる必要はありません。ホストファミリーも、そのことをよく理解しているからです。
語学学校の寮は、学校所有の寮や民間の寮、ホステル形式のレジデンスなどです。大学の語学コースの場合は、大学の寮を利用できるケースもあります。学校の敷地内や学校の近くにあることが多いため、通学が短時間ですむことがメリットです。
寮は一般的に、2~4人で1部屋です。ほとんどの寮では、バスルームやトイレはフロアごとの共有となっており、ランドリーも設置されています。食事は、寮にあるカフェテリアなどでとるか外食です。キッチンが設置されている場合は、自炊することもできます。
寮ではルームメイトなどと共同生活になるため、ルールやマナーを守ることが大切です。周囲の人との協調性を大事にすれば、さまざまな国の友だちができ、一緒にイベントを楽しむなど充実した生活を送れるでしょう。
短期留学の場合、ほとんどの国では学生ビザは必要ありません。しかし、アメリカなどでは、留学の目的によっては学生ビザが必要になることもあります。
アメリカでは、語学学校や大学の語学コースなどで週18時間以上授業を受ける場合、「フルタイムの学生」とみなされます。フルタイムの学生は、F-1ビザが必要です。このため、1週間の短期留学であっても、学生ビザが必要になります。アメリカでの滞在期間が90日以下で、学校の授業が週18時間未満であれば、観光旅行と同じようにビザ免除プログラムであるVWPで入国することができます。VWPを利用するには、米国電子渡航システムのESTAを取得しておかなければなりません。
カナダに短期留学する場合は、学生ビザは不要です。入国する際には、電子渡航認証のeTAの取得が必要になります。
イギリスの場合は、日本での学生ビザの取得は必要なく、入国時に書類確認があります。
アイルランドの場合、学生ビザは不要で、入国時に書類審査があります。審査に通れば、旅行者と同じ90日の滞在許可がおります。
オーストラリアの場合は3カ月以内の短期留学であれば、学生ビザは不要です。オーストラリアへの渡航許可であるETASを取得する必要があります。
ニュージーランドへ3カ月以内の短期留学をする場合は、学生ビザは不要です。
マルタへ90日以内の短期留学の場合も、学生ビザは不要です。
フィリピンの場合は、留学期間が30日以内であれば、学生ビザは不要です。入国審査に通れば、観光ビザが発行されます。この場合、「パスポートの有効期限が滞在期間プラス6カ月以上あること」「有効な往復航空券(フィリピンを出国する航空券であれば可)を持っていること」が条件です。また、特別就学許可証であるSSPを所得する必要があります。滞在期間が31日以上59日以内のときは、短期渡航者用ビザ9(A)の取得が必要です。60日以上の滞在の場合は、観光ビザや短期渡航者用ビザ9(A)の延長手続きを行わなければなりません。
マレーシアは、3カ月未満の留学であれば学生ビザは不要ですが、3カ月以上になると学生ビザが必要です。学生ビザの対象年齢は、18~35歳になっています。3カ月未満の滞在であっても、パスポートの残存期間が最低6カ月以上あることが条件になっているので、注意が必要です。
1週間の短期留学でも、アメリカなどのように、目的によっては学生ビザの取得が必要な場合があります。ビザ取得に必要な書類や手続きは、予告なく変更になることがあるので、各国大使館の最新の情報をチェックすることが大切です。
短期留学の費用相場は、授業料と滞在費で20万円程度です。その他に、航空費、保険料、現地でのおこづかいなども必要になります。費用は、国や語学学校、滞在方法、渡航の時期などによって大きく変わってきます。短期留学の場合、渡航費の占めるウエートが大きいため、1週間と1カ月では留学費用にあまり差はありません。
渡航費の相場を国別に見ると、アメリカ7~15万円、カナダ7~20万円、イギリス5~15万円、アイルランド10~25万円、マルタ8~25万円、オーストラリア6~15万円、ニュージーランド8~20万円、フィリピン5~7万円、マレーシア5万円程度となっています。
渡航費は時期によって、かなり変動があるため短期留学の総費用も違ってきます。自分の予算に応じて留学の時期を決めるのも、ひとつの方法でしょう。
留学費用を抑えられる留学先についてはこちらの記事で詳しくまとめていますので、短期留学にご興味のある方や、費用が気になる方はぜひ合わせてご覧ください。
1週間から3カ月程度の短期留学で語学を身につけるには、出発前の目標設定や事前の語学勉強、現地の住人との関わりを多く持つことなどがポイントになります。
TOEICの点数を上げる、ビジネス英語を学ぶなど目標を明確にする必要があります。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングでも短期間ですべてマスターしようとするのではなく、目標をひとつの分野に絞ったほうがいいでしょう。そのうえで、自分の目標に合った語学学校や大学の語学コースを選ぶことが重要です。
事前の語学勉強では、中学校レベルの英単語や英熟語、英文法などの復習がおすすめです。現地で、ネイティブとのコミュニケーションをスムーズにするために、特に語彙力の勉強には力を入れましょう。
留学先では、英語漬けの生活を送るのが理想的です。日本人留学生との会話も英語を使うようにします。
滞在先はホームステイすると、ネイティブとの会話が増え効率的に英語を学ぶことができるでしょう。スマートフォンの翻訳ソフトや電子辞書を用意しておけば、英語だけの環境でも安心です。
また、こちらの記事でも短期留学で英語力を伸ばす方法や、短期留学におすすめな国などについてまとめていますので、短期留学にご興味のあるの方はぜひこちらも合わせてご覧ください。
短期留学でも目的を明確にし、事前準備をしっかり行っておけば、語学力の向上は可能です。帰国後に、語学の勉強に対する意欲が増すという効果も期待できます。
1週間という短い期間で留学できるため、自分の目標や予算に合わせて何度でも行けるということもメリットです。留学するたびに、異なる国を選ぶという楽しみ方もできます。
語学力を伸ばすだけでなく、豊かな人格形成にも役立つ短期留学を体験してみてはいかがでしょう。
またこちらの記事で、短期留学のメリットや短期留学におすすめな国などについてまとめていますので、短期留学をお考えの方や、国選びにお悩みの方はぜひこちらも合わせてご覧ください。
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