イギリスの若者向け就労ビザ「Youth Mobility Scheme(YMS)」は、特に日本の若者にとって、働きながらイギリスで暮らす絶好のチャンスを提供してくれるプログラムです。
本記事では、YMSでできること、できないことやおすすめの都市まで、知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。
これからYMSに挑戦してみたいと考えている方に向けた内容となっています!
CONTENTS
YMS(Youth Mobility Scheme)は、イギリス政府が提供する若者向けのビザ制度で、特定の国籍(*1)を持つ18歳から30歳までの若者が対象です。
このビザを取得することで、最大2年間イギリスに滞在し、就労、学業、観光など、幅広い活動が可能になります。
申請枠 | 毎年日本国籍者向けに6,000人分の枠が設けられている(*2) 申請先 |
申請費用 | £298(*3) |
対象年齢 | ビザの有効期間開始時に18歳以上、または申請時に30 歳以下である(*1) |
滞在期間 | 最長2年間 |
その他条件 | 銀行口座に£2,530以上の残高がある(28日間以上保有する必要あり) |
*1 Eligibility Youth Mobility Scheme visa – GOV.UK
*2 Visa: Working Holiday Visa – Embassy of Japan in the UK
*3 Application fee Youth Mobility Scheme visa – GOV.UK
YMSビザは、滞在、就労、学業、観光のすべてを楽しむことができる柔軟性が魅力です。
このビザを活用して、イギリスでの新しい体験に挑戦してみましょう!
まずはYMSでできることを4つ紹介します。
イギリスのYMS(Youth Mobility Scheme)ビザを取得すると、入国予定日から最大2年間の滞在が可能です。
この期間内であれば、ロンドンやエディンバラなどの主要都市はもちろん、小さな田舎町や美しい海岸地帯など、イギリス国内を自由に移動できます。
長期間滞在できるため、観光だけではなく、イギリスでの生活や文化に深く触れることができる点がこのビザの大きな魅力です。
YMSビザでは、フルタイムまたはパートタイムで働くことが許可されています。
一部の特定職種を除き、職種に制限がないため、サービス業やIT、クリエイティブ産業など、さまざまな分野で経験を積むことが可能です。
イギリスの職場文化を体験することで、新しいスキルを学びつつ、国際的な視点を広げる絶好のチャンスです。
また、 収入を得ながら生活費や旅費を賄えるのも大きなメリットです。
YMSビザを利用すれば、語学学校や職業訓練学校に通うことができます。
英語力を磨くための短期集中コースから、専門スキルを学ぶコースまで、目的に応じた学びが可能です。
イギリスは教育水準が高く、多文化的な環境で学べるため、学業を通じて自己成長を図りたい方にも最適です。
特に、将来のキャリアに役立つ知識や資格を得るチャンスとして、このビザを活用する人が多くいます。
イギリスは歴史的建造物や美しい自然、そしてユニークな文化が豊富な国です。
YMSビザを活用すれば、ビッグ・ベンやバッキンガム宮殿といった有名観光地の訪問はもちろん、地方の伝統的な祭りや文化イベントに参加することもできます。
また、イギリス各地のパブやフードマーケットを訪れることで、イギリスの生活文化を体験することも可能です。長期滞在の中で、観光旅行では得られない深い理解と感動を味わえるでしょう。
YMSビザで渡航すれば、自由度の高い海外生活を送ることができます。
一方で、渡航後にはいくつかの制約もあります。これらの制約を理解し、計画的に活用することで、イギリスでの滞在をより充実させることができます。
ここからはYMSでできないことを4つ紹介します。
YMSビザでは永住権を取得することはできません。
このビザはあくまで一時的な滞在を目的としており、最大2年間の滞在期間が終了した後は、イギリスを出国する必要があります。
また、このビザ延長できないため、滞在期間中に計画的に経験を積むことが重要です。
YMSビザでは、扶養義務のある子どもを同伴することは認められていません。
単身者を対象とした制度であるため、家族を連れての渡航を希望する場合は、他のビザの取得を検討する必要があります。
この点を理解し、個人での活動に集中する環境を活用しましょう。
YMSビザでは、基本的に多くの職種での就労が認められていますが、医療関連やプロスポーツ選手など、一部の特定職種には就くことができません。
これらの職種を希望する場合は、別途専門のビザが必要となります。
事前に希望する職業がビザで認められているかを確認しておくことが重要です。
YMSビザ保持者は、公的な資金援助や社会福祉制度を利用することができません。
滞在期間中の生活費や必要経費は、全て自己資金で賄う必要があります。
そのため、渡航前に十分な資金計画を立てることが求められます。働いて収入を得ることは可能ですが、予期せぬ出費にも対応できるよう、余裕を持った準備を心がけましょう。
各都市にはそれぞれ独自の魅力と特徴があり、滞在の目的やライフスタイルに合わせて選ぶことで、YMS中の生活をより充実させることができます。
ここでは代表的な都市を4つ紹介します。
ロンドンはイギリスの首都であり、多文化が融合する大都市です。
生活費、特に家賃が非常に高いため、事前の資金計画が必要です。また、競争率の高い環境で、仕事探しには積極的なアプローチが求められます。
参考:ロンドン留学したい方必見!ロンドンの魅力や留学するメリット・デメリットを解説
エディンバラはスコットランドの首都で、歴史と自然が融合する美しい都市です。
スコットランド独自のアクセントに最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば大きな問題にはなりません。
参考:スコットランドに留学したい方必見!おすすめの語学学校を3つご紹介!
マンチェスター産業革命の発祥地として有名。音楽とスポーツが盛んな都市です。
天気が曇りがちで雨が多いため、傘やレインコートが必須です。
参考:イギリス留学するならマンチェスターがおすすめ!マンチェスター留学のメリットを4つ紹介
リバプールはザ・ビートルズの故郷として知られる都市です。
ロンドンやマンチェスターと比較すると、仕事の機会がやや少ないため、事前に働き口をリサーチしておくことをおすすめします。
参考:リバプール留学の魅力
ビザ取得費用 |
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合計 356,367円 |
渡航前にかかる費用 |
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合計 900,000〜950,000円 |
滞在中にかかる費用 | 合計 377,035〜396,299円 |
* 2025/01/22時点でのポンド円レートで計算
更に詳しく:期間別!イギリスの留学費用まとめ【2025年最新】
YMSは、イギリスでの生活やキャリア形成を目指す若者にとって、貴重な機会を提供するプログラムです。
申請時期や手続きの流れをしっかり把握し、自分の目指す目標やライフスタイルに合った都市を選ぶことで、YMS生活を最大限楽しむことができます。
本記事を参考に、イギリスでの新たな冒険を思い切り楽しんでください!
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