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このところ大学生や社会人の間で、海外インターンが人気です。 海外インターンとは、これまで学んだ知識や経験を活かしながら、海外で就業経験を積むプログラムのことです。
似たような趣旨の取り組みとして、「ワーキングホリデー」があります。実際のところワーキングホリデーは観光やレジャーに使う時間が多いことに対し、海外インターンでは仕事を中心に、その地域での交流に多くの時間が費やされます。
そのため、海外インターンのほうがワーキングホリデーに比べて、海外での社会経験をより深めることができます。
海外インターンでは海外での就業経験を通して、本格的な国際交流を体験するとともに、ビジネスの現場に身を置くことで活きた英語を学ぶことができます。
もっとも海外インターンといっても、仕事ばかりに追われる毎日を過ごすわけではありません。仕事が終わった後や休日は、自由に時間を使えます。休日を利用して旅行を楽しむこともできます。
つまり、海外インターンを活用することで、 海外旅行と海外語学留学、そして就職の際に有利となる海外就業経験の3つを、同時に体験できるのです。
海外インターンの舞台は、世界中に広がっています。
アメリカやカナダの北米圏、欧州や北欧、オーストラリアやニュージーランドもあれば、最近ではフィリピン・シンガポール・ベトナム・タイなどのアジア諸国での受け入れも急増しています。
海外インターンは大きく分けて、ふたつに分けられます。給料をもらいながらインターン経験ができる有給インターンと、一円の給料ももらえない無給インターンのふたつです。
有給と無給では、海外インターンの目的そのものが異なることに注意してください。 有給インターンでは「就労」が目的となりますが、無給インターンでは「体験」こそが目的となります。
当然ながら有給インターンの方が、優れた英語力や職務経験を必要とされるため、ハードルがかなり高くなります。そのため、海外インターンに参加するほとんどの人は無給インターンを選んでいます。
無給とはいっても、受け入れ先によって宿泊代や食費が無料になるケースもあるため、ほとんど滞在費を使うことなく海外での就業経験ができるメリットがあります。このあたりの事情は、受け入れ先企業によって大きく違ってきます。
海外インターンの参加条件は、受け入れ先によってさまざまです。無給インターンであれば、英語力や職務経験・スキルを問わずに誰でも参加できる受け入れ企業が多数あります。学生ばかりではなく、社会人でも参加できます。
「海外インターンなんて大学生が行くもの!」というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。最近では社会人の方が、海外インターンにチャレンジするケースが増えています。
海外インターンを斡旋する業者でも、時期によっては渡航者のうち6割以上が社会人で占められていることがあるそうです。
では、海外インターンでなにが得られるのか、6つのメリットについて紹介しましょう。
海外インターンは就活に強いことが知られています。海外での就労経験そのものや英語力よりも、知り合いもいない海外で自分の力で道を切り開いたというチャレンジ精神を、企業は高く評価する傾向にあります。
面接時に海外での就労経験をアピールできることも、就活での強い武器になります。今の企業の多くはグローバル化を目指しているため、就業経験で得たものを上手に伝えることができれば、面接官から高評価を受けられることでしょう。
語学留学では英語を勉強しますが、海外インターンでは英語を使って仕事をしなければいけない状況に追い込まれます。
つまり英語ができなければ、なんとかしてできるようにならないといけないため、上達速度は嫌でも速くなります。
海外インターンの魅力は、多くの人と出会えることです。ことに同僚との交流は、人生においても貴重な財産になることでしょう。
異なる環境で育った人々と仕事をする毎日は、それだけでも十分に刺激的で、さまざまなことを学べます。文化も歴史も異なる国の人々が何を考えているのか、どんな価値観をもっているのかを知ることで、自分のものの見方は大きく広がることでしょう。
海外インターン中にできた人脈は、帰国してからも続くことが案外多いものです。
「将来的には海外で働いてみたい!」という夢をもっていても、実際に体験してみなければ、その現実を知ることはけしてできません。なんとなく描くイメージと現実の間には、必ずギャップがあります。
短期間とはいえ海外で実際に働くことのできる海外インターンは、海外で働くというリアルを自分の目で見て、耳で聞いて、肌で体感できるチャンスです。
日本で働くこととの違いを体験することで、 日本に留まったほうがよいのか、それとも将来的には海外に出て働くべきかを自分で判断できるようになります。
海外インターンでは、仕事を通して実際に社会とかかわる毎日を過ごすことになるため、海外留学では得られない貴重な経験を積むことができます。
日本でも学生がアルバイトをすることで普段とは異なる世界を感じられるように、海外での就労体験に刺激されて、自分の価値観やライフスタイルを大きく変える人がたくさんいます。
つまり、海外インターンにより知識や技術が身につくことはもちろんですが、それ以上に人間としての成長を期待できる、ということです。
たとえば主体性です。海外で働くためには、自分で仕事を見つけて積極的に動くことが求められます。そのため、主体性はいやでも身につきます。
今まで学んできた英語力や経験したことをフルに活用して、主体的に仕事と向き合う毎日ーー、それは、これまで培ってきた自分の力を試す絶好の機会になるはずです。
その体験は自分のマインドを高め、人間としての成長を促すことでしょう。
「グローバル社会」という言葉をよく耳にします。企業にしても、グローバルに活躍できる人材を求める傾向が強くなっています。
グローバル社会に対応するためには、グローバルスタンダードを理解する必要がありますが、それには海外での就労経験が大きくものをいいます。グローバルスタンダードを知識としてではなく、体験として理解できるからです。
たとえば、会議の進め方です。日本では異論がない場合は発言しないことが多いものですが、海外では事情がまったく異なります。発言をしなければ自分の意見をもっていないと判断され、仕事への取り組み方を疑われることになります。
日本の常識は海外では通用しません。海外インターンを通して、その違いを実感できます。
以上、海外インターンで得られる6つのメリットについて紹介しました。
しかし、 海外インターンを経験しても「英語力も上がらなければ人間としての成長もまったくなかった」という人もいます。
それは、なぜでしょうか?
海外インターンを活かせないのはなぜか?
受け入れ先企業がどんな対応をしてくれるのかは、行ってみなければわかりません。どんな同僚がいるのか、どんな上司がいるのか、どんな仕事が待っているのか等々、受け入れ先によって大きく異なります。
でも、どんな職場であっても、海外インターンを活かして成長できる人と、成長できない人が必ずいます。
なぜなら、海外インターンは「英語力や各種能力を含めて、成長できる環境が与えられている」だけに過ぎないからです。
与えられた環境を活かせるかどうかは、100%自己責任です。
大切なことは、しっかりとした目的をもつことです。ただなんとなく海外に出てみたいのであれば、海外旅行で十分です。あえて海外インターンを選ぶのは、海外インターンでなければ得られないなにかがあるからこそです。
仕事を通して実践的な英語力を高めよう、多くの人と出会って視野を広げよう、グローバルとはなんなのかをたしかめよう等々、目的意識をもって海外インターンに臨めば、必ず欲しいものを手に入れられることでしょう。
「海外インターンとは、成長をちらつかせた搾取(さくしゅ)である」という言葉があります。
海外で就労経験ができると意気込んで渡航したものの、毎日毎日単純な作業の繰り返しで人と接する機会もほとんどなく、成長を実感するどころか自分をおとしめているような感覚に陥ることさえあります。
しかし、だからといって、すべて受け入れ先が悪いと決めつけることには無理があります。英語力も低く、なんのスキルもないと企業が判断した場合、責任の重い重要な仕事をインターン生に任せるはずがないからです。
企業としてもけしてボランティアとして、インターン生を受け入れているわけではありません。その人の能力に応じて仕事を分配することは、むしろ当然といえるでしょう。
ことに英語力がないまま欧米へインターンすると、いわゆるつまらない仕事ばかりを回されることが多くなるようです。
英語力があまりにも低いと社内でのコミュニケーションさえまともにとれないため、それも仕方ないことでしょう。
理想と現実とのギャップに悩み、インターンの途中で辞めていく人もいます。
欧米への海外インターンでは逆に英語力さえ高ければ、重要な仕事を任せられることも多くなります。その人の能力が高いと認めれば、インターン生とはいえ社員同様に遇するのが、欧米企業のよいところです。
こうした現実を踏まえると欧米へのインターンは、英語力が高ければ適していますが、英語力に自信がない場合は避けた方が無難といえるでしょう。
では、英会話初心者に向いている海外インターン先はどこでしょうか?
このところ、英会話初心者、あるいは英語力に自信がない人の間で急速に人気が高まっているのが、フィリピンにあるセブ島への海外インターンです。
セブ島での海外インターンの魅力は何と言っても、 宿泊費や食費を負担してくれるインターン先が多いため滞在費がほとんどかからないこと、それでいてなおかつ英語力を身につけられることです。
英会話を集中して学びたいのであれば、フィリピン留学の方が勝ります。
あなたがもし英会話力を身につけることを優先するのであれば、フィリピン留学の方がおすすめです。予習復習+授業を繰り返すことで、英語と向き合う時間をしっかりと取ることができるフィリピン留学であれば、短期間のうちに英語力がアップするからです。
しかし、「就業経験を積みながら長期滞在をすることで英語力を養いたい」もしくは「留学費用を抑えつつ英会話を学びたい」のであれば、セブ島での海外インターンを選ぶことも十分に魅力的です。
また、就活で英語力以外に就業経験をアピールしたい場合も、セブ島でのインターンは効果的でしょう。
セブ島でのインターンは、大きく3つに分けることができます。
・語学学校にスタッフとして務めながら、空き時間に授業を受ける「インターンシップ型」
・仕事(主にコールセンター業務)と英語学校がセットになることでゼロ円留学がかなう「ダブル型」
・その他の職種でのインターン
この3つです。
インターンシップ型は 仕事の合間に1日あたり3~4時間、マンツーマンで英語のレッスンを無料で受けられます。
1日当たりの授業時間は留学生より少なくなりますが、仕事の合間を利用して予習復習をしっかりと行うことができれば、英語力がつかないわけがありません。長期滞在ができるなら、留学生と変わらないだけの授業時間を確保できることでしょう。
ただし、あくまで仕事が優先されるため、突発的なトラブルが起きればそれに対応しなければいけません。ときには授業を受けられない日もあることは、覚悟したほうがよいでしょうね。土日も空港へ生徒のピックアップが入る場合もありますし、緊急対応もありえます。
また、留学生であれば先生を選べますが、インターンの場合はそうもいきません。自分が受けられる時間帯に合わせて、たまたま空いている先生から選ぶことになります。
メリットとしては既に語学学校へ留学している方なら、業務内容が大体把握出来ており、初心者でも仕事を始めやすいという点です。
ダブル型は別の仕事をしつつ、3時間~4時間のマンツーマン英会話を受講出来るスタイルです。主にゼロ円留学で有名なアーグスがあります。
こちらは語学学校のインターンとは異なり、きっちり3時間~4時間のマンツーマン授業を毎日受けることが出来ますし、休みも決まっています。
授業以外で英語を使う必要はないので、英語力が超初心者であっても大丈夫です。
その分、仕事はコールセンター業(日本語で可能)なので、日本で働くのと同様にしっかりこなす必要があります。
いずれにしても、留学生に比べて多少の欠点はあるものの、無料で英語の授業を受けられるセブ島でのインターンは、かなり魅力的です。
インターシップ型とダブル型ではない「その他の職種でのインターン」は、授業を通して英語を学ぶのではなく、実際に働くなかで英語力を身につけていくスタイルのインターンです。
具体的な仕事としては、コンドミニアム販売が盛んなセブならではの不動産業、ダイビングショップ、IT産業などがあります。
こうした企業には日本人もいるため、日本語が通じる安心感があります。ですが、実際に対応しなければいけないお客さんは外国人がメインとなるため、英語を使う場面はたくさんあります。
つまり、仕事を通してほどよく英語を使う環境に身を置くことで、英語のスキルを高めることができるのです。
また、セブ島には企業ばかりではなく、NGOボランティア団体でのインターンも用意されています。ボランティア活動に従事することで、社会的にも意義のある経験が積めることでしょう。貧困にあえぐ子供たちの手助けをしながら、自然に英語力を身につけることができます。
セブ島にあるインターシップ型・ダブル型・その他の職種のインターンのなかから、自分に合ったインターン先を選ぶようにしてください。
でも、最後に一つだけ気をつけていただきいことがあります。
先にもふれた通り、 インターン先にはインターン生のことを考えている優良企業もあれば、単なる労働力としか見ていない悪質な企業も残念ながら存在します。
それは、セブでのインターン先についても当てはまります。英語が学べることを前面に打ち出しているセブでのインターンといえども、きちんと英語を学べるところと学べないところがあります。
選択を間違ってしまうと、楽しいはずのセブでのインターンが台無しになってしまうかもしれません。
セブターンを活用して、セブでの海外インターンにチャレンジしてみてください。就労経験と英語力という二足のわらじを、がっつりと身につけられることでしょう。
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。