セブ島に英語留学で滞在するときには、注意すべきことがいくつかあります。
セブ島留学に興味があるけれど、安全に過ごせるのか不安ですよね。治安について心配されているご家族もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、
・フィリピンの治安
・セブ島の治安
・セブ島で過ごすうえで注意すべきこと
をお伝えします。
セブ島で楽しく過ごすために、気をつけることをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
意外かもしれませんが、 フィリピンは他国と比べて特に治安が悪いということはありません。
世界の治安状況と比較したデータをご紹介します。
まず世界の都市の治安状況などをまとめたNUMBEOという口コミサイトを見てみましょう。
国ごとの犯罪インデックスランキングでは、 フィリピンはワースト86位です。
英語留学先となる他の国のランキングは、
オーストラリア:ワースト77位
マルタ島:ワースト81位
カナダ:ワースト82位
でした。
フィリピンのほうが安全という結果が出ています。
NUMBEO犯罪インデックスとは、過去3年間に対象国を訪問した人から、 犯罪や夜道での独り歩きなどについてどの程度不安に感じるか尋ねたアンケート結果を集計したものです。
【NUMBEOのセブの治安に関する集計データ】
出典:NUMBEO | Crime in Cebu, Philippines
【NUMBEO犯罪インデックスのワーストランキング(一部抜粋)】
出典:NUMBEO | Crime Index by Country 2022 Mid-Year
日本の外務省海外安全ホームページでは、世界の国々の危険度をレベル分けしています。
フィリピン国内のほとんどの地域は、最も低い「危険レベル1」となっています。
最も危険なレベルが「レベル4」ですので、フィリピンの危険度は決して高くないと言えるでしょう。
なお、外務省が設定している危険度レベルは、
レベル1「十分注意してください。」
レベル2「不要不急の渡航は止めてください。」
レベル3「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
レベル4「退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
というように説明されています。
たとえレベル1でも、海外では十分に気をつけて過ごすように注意喚起がされています。
日本とフィリピンの治安を比較した場合は、 フィリピンの治安が悪いのは明らかです。
外務省によると、
フィリピンの強盗発生件数は日本の約4倍
フィリピンの殺人発生件数は日本の約6倍
参考:外務省海外安全ホームページ|フィリピン 安全対策基礎データ
であると報告されています。
フィリピンは世界の他の国と比較すると、それほど危険ではありませんが、現地で日本の感覚で過ごすのは危ないということです。
世界の中でも特に治安が良いとされている日本で生活しているとつい油断してしまいそうになりますが、海外で生活するという自覚を持って、現地に滞在しましょう。
セブ島は、最も危険度が低いレベル1「十分注意してください。」に該当しています。
フィリピンで最も危険度が高いのはフィリピン南部のミンダナオ地域です。武装勢力によるテロが度々起こることから、レベル3「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が設定されています。
セブ島に滞在する場合は、ミンダナオ地域とは距離が離れているので、ご安心ください。
フィリピンの中で、 マニラやセブの都市部は犯罪が多いと報告されています。セブ島はリゾート地であるため、外国人を狙った犯罪が残念ながら多く発生しています。
日本人が窃盗や強盗に遭う被害も報告されているため、現地に滞在するときには慎重に行動することが大切です。
次に、セブ島では、どこで、どのような犯罪に巻き込まれる可能性があるのかをご説明します。
犯罪に遭わないための対策もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
人で混雑するマーケットや歓楽街、乗り物の中は、日本人が犯罪被害に遭いやすい場所ですので、なるべく行かないようにしましょう。
特に犯罪の多い場所を3つお伝えします。
カルボンマーケットはセブ最大の市場です。観光地でもありますが、フィリピン人にとっても治安の悪い場所として知られています。
日本人は現地人より目立つため、スリや窃盗、強盗被害に遭いやすく、とても危険ですので、行かないほうがよいでしょう。
クラブやバーが密集している夜の街には、特に気をつけてください。
セブの歓楽街で有名な「マンゴーストリート」は、窃盗犯や違法ドラッグ常用者もたむろしています。 夜間に出歩くと犯罪に遭うリスクも上がりますし、お酒を飲んでいると注意力も下がるので、注意が必要です。
乗り合いバスのジープニーは人が密着して乗るので、スリの被害に遭いやすいと報告されています。
ジープニー自体を乗っ取って、乗客から金銭を奪う強盗被害もあるので、なるべく乗らないことをおすすめします。
フィリピンでは、日本人の方の犯罪被害が多数報告されています。
どのような被害に遭いやすいのか、在セブ日本国総領事館の最新情報をもとにご紹介します。
マーケットやショッピング・モール、ジープニーなどの乗り物内でスリ、ホテルやレストランで置き引きに遭う日本人がたくさんいます。
特に、財布やスマホ、タブレットが狙われやすいので注意が必要です。
路上で子どもたちに取り囲まれて、物乞いをされている隙に、ポケットやバッグから貴重品をすられる被害も出ていますので、気をつけてください。
夜の外出時に、近づいてきたオートバイに乗った人に、バッグごとひったくられる被害が発生しています。
バッグをひったくられた際に、転倒したり、引きずられたりして怪我をする人もいるので気をつけましょう。
ショッピング・モールなどで、親しげに声をかけてきた人に、自宅に誘われて、トランプゲームで多額のお金を巻き上げられる被害もあります。
初対面で、親しげに日本語や英語で話しかけてくるフィリピン人には警戒が必要です。
バイクタクシーやタクシーなどの運転手と1対1になりやすい乗り物で、 高額の運賃を求められるケースが多発しています。バイクの後ろに乗るバイクタクシーは、そもそも危険ですし、乗らないようにしましょう。
タクシーは、基本的にメーター制の料金設定です。メーターを回すことを拒否して、運賃をぼったくるタクシー運転手もいるので、注意してください。
流しのタクシーや観光地から乗るタクシーは、ぼったくられる可能性が高いので、気をつけましょう。
発生数はそれほど多くありませんが、夜間の路地で、拳銃や刃物で脅されて、財布やスマホなどを奪われる事件も発生しています。
羽交い締めにされたり、実際に発砲を受けたりした日本人もいます。
夜間には出歩かないほうがよいでしょう。
最後に、セブ島で犯罪被害に遭わないために、注意することをまとめました。
現地で過ごすときには、これからお伝えすることに特に気をつけてください。
■ 危険な場所には近づかない
・治安の悪いエリアや歓楽街、人が多い場所への外出を避ける
・被害に遭いやすい夜に出歩かない
・ジープニーなどの混雑する乗り物に乗らない
・混雑して身動きが取れなくなりそうなエレベーターやエスカレーターに乗らない
■ 身の回りのものに気を配る
・外出時に、多額の現金やパスポートなどの貴重品を持ち歩かない
・やむをえず貴重品を持ち歩く場合は、1つのバッグに入れずに分散する
・常に手荷物から目を離さない
・路上を歩くときは道路側にバッグを持たない
・派手な服装やアクセサリーをつけない
■ 乗り物に注意
・バイクタクシーやジープニーは利用しない
・流しのタクシーを利用しない
・タクシーを使いたいときは、ホテルや店のスタッフに呼んでもらうか、配車アプリ「Grab Taxi(グラブタクシー)」を使う
・タクシーに乗ったら、運転手がメーターを使っているかをまずチェックし、メーター使用を拒否する場合は、躊躇せず降りる
その他にも、お伝えしておきたい大切なことがあります。
フィリピンは銃社会のため、強盗被害にあっても抵抗しないでください。
金銭を要求されて、急いでバッグやポケットに手を入れたり、走って逃げ出そうとしたりすると、 最悪の場合、撃たれてしまう危険があります。
短期滞在の場合でも、 大使館からの現地安全情報が定期的に届く「たびレジ」に登録することをおすすめします。
日本人の最新の犯罪被害情報を現地で知ることができます。災害や事件発生時なども日本人向けの支援情報が発信されるので、役に立ちます。
これまで色々と不安にさせてしまうような情報をお伝えしてきましたが、基本的な対策をしていれば、セブ島では十分安全に過ごすことができます。
留学生の場合、長期で滞在することが多いので、現地での外出やコミュニケーションに慣れて、気が緩んでしまったタイミングで被害に遭う方が多いのが特徴です。
どれだけ現地に慣れても、「自分は大丈夫」などと安心せずに、 常に「ここは海外で、自分は目立ちやすい外国人だ」ということを意識して過ごしてください。
フィリピンは世界の中で特に治安が悪いというような国ではありませんが、セブ島などの都市部では犯罪に巻き込まれないように注意する必要があります。
強盗・窃盗、スリ被害を防ぐには、 人ごみの多い場所に行かない、夜に出歩かない、華美な格好で目立たない、所持品に気をつける、といった基本的な防犯対策が大切です。
注意さえして過ごせば、日本とは違った環境で、現地の人や文化に触れて、楽しい留学生活を送ることができるでしょう。
皆さんの留学生活が実りあるものになることを願っています!
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。