アメリカのニューヨークは、世界的に人気の観光地として知られています。映画やドラマでニューヨークの風景を見て、あこがれを感じる方もいらっしゃるかもしれません。また、語学学校が多いことから、留学先としても強い人気があります。
しかし、ニューヨークは物価が高いため、留学費用が高いと感じる方も多いようです。この記事では、気になるニューヨーク留学の費用について解説していきます。どんな出費が発生するのか、少しでも安くする方法はないのか、そんな疑問にお答えできる内容となっています。
またこちらの記事では、ニューヨークに留学するメリットや注意点などを紹介していますので、ニューヨーク留学をお考えの方は、ぜひこちらもご覧ください。
ニューヨーク留学の相場費用は、1年間で300万円から500万円程度といわれています。この章では、ニューヨーク留学の費用の内訳をみていきましょう。
留学費用で約3分の1を占めるのが、学費です。ニューヨークの語学学校に通う場合、1年間の学費は、100万円から200万円程度が相場です。なかには、授業料の安さを売りにしている学校もあり、1年間の学費が100万円以内のケースもみられます。
また、大学の授業料については「ピンキリ」なため、ニューヨークの大学への留学は費用の相場が分かりにくいといわれています。アメリカの大学の学費は、1年間で250万円程度の学校もあれば、500万円以上の学校もあるようです。
そして、学費と同じくらいの割合を占めるのが、滞在費です。ニューヨークに滞在する場合、1年間の相場は120万円から200万円程度のようです。そのうち、家賃が60万円から100万円程度、食費や日用品購入費などを含む生活費が60万円から100万円程度です。
そのほかの内訳には、渡航費、学生ビザ取得にかかる料金、海外保険料などがあります。出発時期や航空会社によって差はありますが、日本からニューヨークまでの渡航費は7万円から20万円程度が目安です。学生ビザ取得にかかる料金は、システム利用料と申請料をあわせて、約4万円です。
海外保険料の相場は、1年間で20万円から30万円といわれています。一般的に、補償内容が充実しているほど、保険料が高くなります。
留学では、全体の費用の約3分の1が滞在費です。そのため、ニューヨーク留学の費用を抑えたい場合、滞在費に注目してみましょう。
ニューヨーク留学のおもな滞在方法は、ホームステイか学生寮です。ここで、「ニューヨークのホームステイ費用は、学生寮よりも高いのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、ホームステイか学生寮どちらが安いかは、個人の生活スタイルや滞在先の立地などによって異なり、一概にはいえません。この章では、家賃、初期費用、食費、交通費の4つの面から、ホームステイと学生寮の費用を見ていきます。
家賃については、基本的にホームステイ料金は食費を含んでいるため、純粋な比較はできません。しかし、ホームステイ料金は学生寮の家賃よりも高いのが一般的です。光熱費については、たいていホームステイも学生寮も料金に含まれているようです。
初期費用とは、ここでは家具、食器、調理器具、洗剤などの生活雑貨のことをいいます。この初期費用は、学生寮のほうがホームステイより高くなるでしょう。なぜなら、ホームステイではこれらのものはすでに用意されているのに対し、学生寮は自分でそろえなければならないからです。
食費については、基本的にホームステイの料金には、1日2食分あるいは3食分、含まれています。いっぽうで、学生寮は、共有キッチンで自炊をします。学生寮に滞在して食費を抑えるためには、どれだけ自炊を続けられるかがキーとなります。
交通費については、ホームステイのほうが高い傾向があります。なぜなら、学生寮は基本的に、学校のキャンパス内かすぐそばに建てられているため、公共交通機関を使う必要がないからです。
コミュニティカレッジとは、アメリカやカナダにある州立の学校で、日本でいう専門学校や職業訓練学校にあたります。コースにもよりますが、コミュニティカレッジの多くが2年制の学校です。
コミュニティカレッジでは、職業に直結するような実践的な知識・技術を学べます。たとえば職業訓練コースでは、ITやデザイン、介護、翻訳などさまざまな分野から専攻を選べます。
コミュニティカレッジは、学費が大学に比べて大幅に安く、1年間の授業料は60万円から110万円程度が相場です。そのため、ニューヨークの大学留学の費用を抑えたい方は、「コミュニティカレッジ」を利用してみてはいかがでしょうか。コミュニティカレッジを利用することで、大学に通う場合と比べて授業料を約4分の1から半分程度に抑えられるのです。
また、コミュニティカレッジではたいてい、職業訓練コース卒業で「Certificate」という学位が取得できます。さらに、大学卒業の学位を取得したい場合、コミュニティカレッジの大学進学コースを選択する手段があります。
大学進学コースは、コミュニティカレッジ卒業後、大学に編入するルートです。コミュニティカレッジで2年間、大学で2年間通うので、大学に4年間通うよりも学費を抑えられます。また、コミュニティカレッジは大学に比べて入学の難易度が低いため、アメリカの大学留学を目指す留学生もこのルートを選ぶケースが多いようです。
ニューヨーク留学の費用を抑えるためには、日々の生活で地道な節約を続けることも有効です。この章では、ニューヨーク生活の節約術をご紹介していきます。
1つ目の節約術は、外食を控えることです。ニューヨークは外食の価格が高く、ファミリーレストランのランチでは1,000円以上、夕食では2,000円以上かかることが普通です。さらに、レストランでは一般的に、食事料金の約15%をチップとして上乗せするのがマナーです。そのため、ニューヨークで外食すると、日本よりかなり高くなってしまうのです。
ホームステイに滞在する方はなるべく家で食事をとるようにするのがおすすめです。また、学生寮に滞在する方は面倒であっても自炊を心がけるようにしてみましょう。
2つ目にご紹介する節約術は、日本から日用品を郵送することです。渡航時、スーツケースの重量がオーバーしないように荷物を少なくし、日用品は現地で購入しようと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、すでに日本で使っているものを郵送すれば、現地で新たに買う必要はありません。国際郵便なので通常より送料は高いですが、現地で物資をそろえるよりも安上がりになるでしょう。
最後にご紹介する節約術は、友人と集まったり遊んだりする際は、ホームパーティーをすることです。ニューヨークは外食価格が高いため、お菓子やドリンクをスーパーで購入して持ち寄り、ホームパーティーをすれば、交際費を抑えることができます。また、参加費が無料かワンコイン程度の学校主催のイベントもおすすめです。
ニューヨーク留学の相場費用は、1年間で300万円から500万円程度です。そのうち、学費が約3分の1、家賃や生活費を含めた滞在費が約3分の1、そのほかが渡航費や保険料などです。滞在費は、学生寮のほうがホームステイより安いと思われるかもしれませんが、初期費用や食費がかさんで、結果的に高くついてしまうケースもあります。
ニューヨーク留学の費用を抑えたい方は、大学より授業料が安いコミュニティカレッジを利用することで、学費を安くなります。コミュニティカレッジは、職業訓練コースだけでなく、大学進学コースを経て大学3年生として編入もできます。
また、ニューヨーク滞在中にこまめな節約を心がけるといいでしょう。友人と出かける際には、外食を控えて、安上がりなホームパーティーを開いてみてはいかがでしょうか。さらに、現地で日用品を購入せずに、日本で使っていたものを郵送することで、留学初期にかかる費用を節約できます。
日本の26倍の国土を誇るアメリカは、北はアラスカ、南はフロリダやハワイの50の州で形成されており、 それぞれの地域で文化や気候が全く異なることが特徴。 「人種のるつぼ」とよばれているように、各国の人々が様々な想いや背景を持って集まります。 様々な分野で最先端を走るアメリカには、ビジネスチャンスも広がっており、語学留学だけでない様々な滞在スタイルが可能です。 アメリカ留学では、 日本とは180度異なる文化・価値観・多様性を尊重する精神に触れ、 英語を学ぶだけにとどまらない人間的成長や経験ができるのではないでしょうか。