高校留学を希望している方のなかには、日本と留学先の教育システムの違いがわからず戸惑う人もいるでしょう。この記事では、イギリスの教育システムについて、制度のしくみや留学生が通う学校の特徴について解説していきます。
また、高校留学先としてイギリスを選ぶメリットや、イギリスの高校留学にかかる費用を抑える方法もご紹介していきます。高校留学に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
合わせて、高校留学の基礎知識やメリットなどについてはこちらの記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
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イギリスの高校へ留学を考えている方は、日本とは大きく違うイギリスの教育システムの違いについてご存じですか。
イギリスの教育システムは、「GCSE・GCE A-Level」という制度をとっている学校が多いのです。ここで、「GCSE・GCE A-Level」という言葉をはじめて耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
GCSE・GCE A-Levelシステムは5歳から17歳までの教育課程で、1学年から13学年というようにいいます。日本では小学校・中学校・高校で学年を1年生から数えるので、なかなかピンとこないかもしれません。
GCSE・GCE A-Levelシステムでは、10学年から11学年にかけてGCSEという教育段階に入ります。その終わりにGCSE (General Certificate of Secondary Education)というテストを受験します。このテストは、いわゆる中学校卒業テストのようなものです。ここまでがイギリスで義務教育とされています。
このGCSEテストを通過すると、12学年から13学年となるGCE A-Levelの教育段階に進みます。GCE A-Levelは基本的に大学進学を目標とした教育内容となり、生徒は大学で専攻したい科目を選択して中心的に勉強します。
そして、GCE A-Levelの終わりにGCE A-Level(GCE-A-level General Certificate of Education- Advanced Level)テストを受験します。このテストの成績は、大学進学の際に非常に重要なものとなります。なぜなら、イギリスの大学入試は、入学基準として大学がGCE A-Levelテストの成績をそれぞれ設定しているからです。
高校留学はイギリス以外の国でも可能ですが、ここではイギリス高校留学ならではのメリットをご紹介していきます。
まず、1つ目のメリットは、イギリスの教育は他国に比べて全体的な教育水準が高い点です。なぜなら、イギリスでは、中学過程にあたる10学年から、生徒が自分の進路や興味にあった選択科目を選び、より専門的な学問を勉強できるからです。
日本では、高校から自由選択科目がわずかにありますが、自分の将来を意識して勉強するという意識はあまり高くないでしょう。その点で、イギリス留学では受動的というよりも能動的に勉強する意識が芽生えます。
つぎに、2つ目のメリットは、純粋なイギリス英語が身につく点です。イギリスは英語発祥の地といわれていて、キレイなイギリス英語を話せることがステータスと考える人もいます。日常的に英語を話す国や地域は数えきれないほどありますが、イギリス留学では英語のルーツとなる国で英語を習得できることも大きな魅力でしょう。
そして、3つ目のメリットは、イギリスはアメリカやオーストラリアに比べ、日本人留学生が少ないことです。留学先に日本人が多いと、日本人同士でグループを作ってしまいやすいです。
その場合は、日本語で話してしまうケースが多く、ときには英語習得のさまたげとなることがあります。その点で日本人留学生が比較的少ないイギリスは、英語力をアップさせるのに適した留学先なのです。
イギリスの高校のほとんどが公立ですが、じつはあるケースを除いて留学生は公立高校に入学できないことをご存じでしょうか。イギリス高校留学では一般的に、「ボーディングスクール」という私立の全寮制高校に入学します。
実際にはすべての生徒が学生寮に入っていない学校もあるのですが、学生寮ではルームメイトと同じ部屋で過ごし、食事や就寝時間がきっちり決められています。そのため、生徒同士と深い友情をきずいたり、自分の生活を管理しようとする自立心も高まったりするというメリットがあるのです。
また、上級生が下級生のサポートや管理をすることもあるようで、他者への思いやりや役割をまっとうしようとする責任感も養うことができるでしょう。
そんなボーディングスクールの環境は、都市から離れた静かな場所にある学校が多いようです。大都市と比べ、遊びの誘惑が少なく勉強に集中でき、治安がいい環境となっています。
そして、ボーディングスクールには、イギリスの上流階級の生徒や、高度な教育を受けるために留学してくる学生も多いため、レベルが高いといわれています。そのため、大学進学率も高く、全体的に勉強への意識が高いのです。
イギリスにある高校の多くは公立学校ですが、じつは「あるケース」を除いて、留学生は公立高校に入学できません。それは日本とイギリスの教育システムで、区分けしている年齢に違いがあるためです。テストの方式や年齢の差異があり、イギリスの公立高校に留学できないのです。
上記にある「あるケース」とは、イギリスの公立カレッジの付属高校に留学する場合です。公立カレッジとは日本でいう専門学校で、職業につながる専門的な学問を学ぶコースや、大学へ進学するための勉強をするコースなどがあります。
公立カレッジの付属高校は、普通の高校のようにGCE A-Level システムの教育を受けることができるので、大学進学を目指すことができます。ただし、イギリスの公立カレッジの付属高校に日本人が留学する場合は、教育課程の区分に違いがあるため、日本の高校1年生を終えたあとでなくてはなりません。
イギリスの高校留学で公立カレッジの付属高校に留学するメリットは、私立のボーディングスクールに留学する場合に比べて、留学費用を抑えられる点です。
私立のボーディングスクールでは、授業料や生活費すべてふくめると1年間で500万円から900万円程度かかるといわれています。しかし 公立カレッジの付属高校では、同様に、授業料や生活費を含めてた相場は1年間で200万円から250万円程度となるそうです。
つまり、公立カレッジの付属高校は私立のボーディングスクールに比べて、留学費用を半分から3分の1程度まで抑えることができるのです。
イギリスの一般的な教育システムは、「GCSE・GCE A-Level」という、5歳から17歳までの教育制度です。11学年目では、GCSEテストという中学校卒業試験のような試験があり、13学年目では、GCE A-Levelテストという高校卒業試験のような試験があります。そして、大学に進学するにはGCE A-Levelテストの成績が重要となります。
イギリスへの高校留学のメリットは、高水準の教育を受けられることや、イギリス英語を習得できることがあります。また、一般的に留学生が通うボーディングスクールという私立の全寮制高校では、寮生活を通して自己管理能力が高まるというメリットもあります。
しかし、ボーディングスクールは学費が高く、留学費用が高額になってしまいます。そこで費用を抑えるために、イギリスの専門学校である公立カレッジに付属している公立高校に留学する手段があります。公立カレッジ付属高校はボーディングスクールに比べて、留学費用が半分程度まで抑えることもできるそうです。
歴史ある文化や伝統が色濃く残るイギリスは、古い伝統も守りながらも、 常に流行の発信地としてファッション・アート・音楽・考え方や技術などを生み出し世界中に発信している国としても有名です。 英語教育にも長い歴史をもち、語学学校の質や教育レベルも世界的に高いです。 イギリス留学では、英語発祥の地として、上品なクイーンズイングリッシュを学ぶことができることが魅力。 多国籍国家でもあるため、国際色豊かで留学生でも住みやすい雰囲気があります。 ヨーロッパ各国へ小旅行を楽しむこともできる、ヨーロッパの魅力たっぷりの国です。