アイルランドとイギリスの関係は?両国で留学する際に気をつけること | スマ留

アイルランドとイギリスの関係は?両国で留学する際に気をつけること

アイルランドとイギリスの関係は?両国で留学する際に気をつけること

ヨーロッパに位置するアイルランドとイギリスの間には、複雑な関係があることを知っている人も多いと思います。この2国間の間には植民地支配やそれに対抗する独立運動など、歴史的に深いかかわりが昔から続いているのです。かつて、アイルランドとイギリスに何があったのか、そして今はどういった関係なのか解説します。

1.アイルランドとイギリスそれぞれの基本情報

歴史的に深く複雑な関係をもつアイルランドとイギリスですが、それぞれの国には独自の特徴があるのです。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介していきます。

アイルランド

アイルランドはアイルランド島の南側を占める国であり、正式名称はアイルランド共和国です。首都はダブリンで、ゲール語と英語が公用語ですがほとんどの人は英語を利用しています。

アイルランド島にはイギリスの領土である北アイルランドがあり、かつては北アイルランドの分離や独立を巡ってアイルランド内戦が勃発しました。また、北アイルランドでもアイルランド共和国との統合を巡って問題が起きています。

豊かな自然がアイルランドの特徴です。その自然とアイルランドの文化が生み出した遺跡群には、世界遺産にも登録されたものもあります。アイルランドの文化は聖パトリックが伝えたキリスト教と、自然信仰を旨とするドルイド僧などのケルト文化が融合したものです。

ケルト人が信仰する石で造られたケルト十字架や、聖パトリックに関するお祭りを今も見ることができます。また、アイルランド人の多くは聖パトリックの影響からカトリックを信仰しています。

イギリス

日本よりも高緯度に位置する島国であり、首都はロンドンです。正式名称はthe United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、日本語でグレートブリテン及び北アイルランド連合王国といいます。略称はUK、United KingdomもしくはGreat Britainです。

イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から構成しています。公用語は英語ですが、地域ごとにウェールズ語やゲール語など独自の言語も公用語になっています。イギリスでは、主に英国国教が信仰の中心です。英国国教は政治的な理由からカトリックから分離しながらも、教義を残しつつプロテスタントに属しています。

大都市ロンドンや、オックスフォード大学などの名門大学で有名な学園都市、オックスフォードなど観光地としての見どころは多いです。各地に世界遺産に登録された建造物や遺跡、自然が点在しています。ケンブリッジのような昔からのレンガ造りの街並みを残す都市や、近代的なビルと自然豊かな公園が融合した都市など雰囲気は地域によってさまざまです。

アイルランドとイギリスそれぞれの基本情報

2.アイルランドとイギリスの歴史から見る関係性

アイルランドはケルト人によるケルト文化の発展や、今も信仰される聖パトリックによるキリスト教の布教、ヴァイキングによる支配と変遷を繰り返してきました。

ヴァイキングであるノルマン人による支配が弱まった12世紀に、アイルランドはイングランド(後のイギリスの1国)による支配がはじまったのです。最初に、イギリスのアングロ=サクソン系の人々が移住し始めます。

その後、英国国教(プロテスタント)とカトリックといった宗教の違いや土地の支配など、アイルランドとイギリスの摩擦は増し、植民地支配が進んでいきます。

アイルランド人は自分たちが置かれた立場や信仰の違いによる弾圧から、アメリカ独立運動やフランス革命の影響を受けて、アイルランドでも独立運動をはじめます。しかし、イギリス側は運動を抑えるためにも1801年にアイルランドを併合しました。

1845~48年にはジャガイモ飢饉が起こり、多くのアイルランド人が亡くなっています。アイルランドで主食であったジャガイモの病気が広がり、不作になったことがはじまりです。

ジャガイモが収穫できないにもかかわらず、イギリスは小麦の輸出を緩和しませんでした。そのため、大量の餓死者や移民が発生しアイルランドの人口は激減しました。これによりイギリスとの対立は深まり、さまざまな独立運土や戦争両国の間で行われるようになります。

また、アイルランド人の数が減ったことや、職を得るために英語を使用するようになったので、ゲール語の話者も減少したといわれています。

1916年にはアイルランド独立を主張するイースター蜂起や1919年には対英独立戦争を経たのち、イギリス寄りの北部を分離して南部は自治領として認められました。南部だけなのは、北部がイギリスとのつながりが強く、プロテスタントが多くいたためです。1949年に南部は独立しましたが、イギリスに残留した北アイルランドの独立問題は今も残り続けています。

アイルランドの成立後、北アイルランドでは少数派となったカトリックによる独立を求める動きが起こっていました。アイルランドとの合併を求める勢力であるIRA(アイルランド共和国軍)はカトリックを信仰し、イギリスと同じプロテスタント派であるアルスター防衛協会との間で争いが生じました。現在は停戦と和平を合意していますが、独立問題は解決していません。

アイルランドとイギリスの歴史から見る関係性

3.アイルランド国内で注意しないといけないイギリスの話

今でこそ対等な国同士ですが、アイルランドとイギリスの関係は複雑なものです。そのため、留学などでアイルランドを訪れた際に、現地でイギリスについて話すことは注意が必要です。とくに注意が必要なイギリスとの比較や、北アイルランド問題について取り上げます。

イギリスを引き合いに出して話をしない

かつてはアイルランドを支配していたイギリスの影響を、今もアイルランドでも見ることができます。しかし、アイルランドはイギリスに対し多くの独立運動や戦争の結果、国として独立しました。

ほかにも、アイルランドの公用語の1つであるゲール語の復活など独自の文化を大切にしています。イギリスとの比較はそんなアイルランドの人々に対し失礼といえるので避けましょう。

デリケートな北アイルランドの話は避ける

北アイルランドの問題はいまだ未解決の問題です。一時期は過激なテロ活動がIRAによって行われるなど人的被害も出ています。北アイルランド内でも独立派と反独立派(イギリス派)で衝突し、南側でもアイルランド島全域の独立を支持する人とそうでない人で分かれています。デリケートな話なので、現地の人には聞かないようにしましょう。

イギリスの代表チームの応援

ヨーロッパでは日本以上にサッカーは身近で熱狂するスポーツといわれています。アイルランドにもリーグはありますが、アイルランドの代表的な選手はイングランドのチームに移籍することが多いため、普段はイングランドのリーグに夢中だといわれています。

しかし、代表チームの試合ではアイルランドのチームを応援し、イングランドチームに対抗意識を燃やす人もいます。アイルランド国内では応援する選手に気をつけた方がよいかもしれません。

アイルランド国内で注意しないといけないイギリスの話

4.アイルランドからイギリスへ留学する際は注意が必要

アイルランドとイギリスはCommon Travel Area(CTA)と呼ばれるゾーンにあるため、国から国へ移動する際はお互いの国で入国審査が不要です。しかし、留学でビザの申請がかかわるときは注意が必要になります。

イギリスの短期学生ビザ、Short-term Study Visaは16歳以上の人が就学を目的に最大6か月間の滞在が認められるものです。このビザはイギリスの空港で取得可能であり、入国審査時に必要書類を提出すればスタンプで取得できます。このスタンプによるビザは語学学校に入学するのに必要です。

しかし、CTAであるアイルランドからイギリスにいく際は、入国審査が行われません。そのため、Short-term Study Visaを手に入れることができないのです。語学学校の入学などにも差し支えます。そのため、一度CTA圏外の国を訪れてからイギリスに入国しビザを手に入れましょう。

5.まとめ

昔から支配や独立運動など今もなお問題を抱え続けるアイルランドとイギリスの関係ですが、エリザベス女王がアイルランド共和国を訪問し、CTA圏として移動を自由にするなど徐々に変化しています。

しかし、北アイルランド内でのプロテスタントとカトリックの争いなど、いまだ解決されていない問題も残っています。外国からアイルランドを訪れる私たちに求められることは、アイルランドの歴史と現状を学び、イギリスとの関係や今起こっている問題を理解していくことです。

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40種類の緑と独特な魅力をもつエネルギッシュな国「アイルランド」

緑豊かな大自然があるアイルランドは、ケルト文化が色濃く残る国です。アイルランドの大学は世界最高レベルで、教育水準は非常に高いです。人口の40%が25歳未満の若者と、とてもフレッシュでエキサイティングな国でもあります。日本人が少ないので現地の方やヨーロッパの人とたくさん関われます。ヨーロッパに位置しながらも英語圏で、物価は他ヨーロッパ国に比べて安く、近隣ヨーロッパ旅行ができるところも魅力。

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