ワーキングホリデーでオーストラリアに行く場合、滞在賃金を稼ぐためにアルバイトをする必要があります。しかし行く先は知らない土地、土地というよりもはや大陸ですが、そのような場所でどのように職を見つければよいのでしょうか?
ここではオーストラリアでのワーキングホリデーで就くことができる仕事や、どれくらい儲かることができるのかといった踏み込んだ話と、オーストラリアで求人を見つける方法について説明していきます。
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オーストラリアの求人では、飲食店でのウェイターや調理担当、ツアーの手伝い、住みこんでの家事手伝いなど日本の求人と同じようなものが多いです。
しかし、ワーキングホリデーで発行されたビザには同じ職場で6ヶ月までしか働けないというルールがあるので注意が必要です。ただし、一部の地域で介護施設やそれにかかわる施設での労働や、一部例外は12ヶ月の労働は許可されています。
それではワーキングホリデーで働くことのできる仕事について詳しく紹介します。
キッチンで調理を担当したり、ウェイトレスとしてお客さまに接客します。オーストラリアはチップの文化があるので、上手な接客をするとチップをもらえたりすることが、日本との違いになりますね。
チップがもらえるとモチベーションにもつながるので「せっかく海外に来たからもっとオーストラリアっぽい仕事がしたい!」と思わずに挑戦してみてはいかがでしょうか?
日本からの観光客を、空港や観光地へ案内する仕事になります。ツアーの仕事はある程度話を広げる力が要求されるので、「私もワーキングホリデーでここに来たんですけど……」と話を広げると観光客側に立った話が展開でき、ある意味ワーキングホリデーをうまく利用した仕事だといえます。
しかし、当然ながら観光に関して現地人と同じくらいの知識レベルを要求されているため日々勉強を求める仕事になるかもしれません。
これは日本ではなじみのない仕事ですね。オーペア(Au Pair)とは一般家庭で住み込みながら、子供の面倒を見たり、家事をしたりなど使用人のようなことをする仕事です。
この場合には勤め先に住みこむため、住む場所とご飯には困りませんが給料が出ない場合があります。給料が出ないというより、住む場所とご飯が給料の代わりに提供されているイメージですね。なので、ワーキングホリデーで貯金をしたいと考えている場合はこの点に十分注意しましょう。
これはファーム(農場)でジョブ(仕事)をします。農場で農家の一員として手伝いをすることを、ファームジョブといいます。日本の一般的な農家と同様に肉体労働が要求され、主に外で働くことになります。
オーストラリアは国土の55%が農業用の土地となっており、みなさんもオーストラリアといえば広がる自然を想像するかと思います。そんなオーストラリアで農業の仕事に従事できることはある意味「オーストラリアらしい」仕事といえるでしょう。
余談ですが、オーストラリアの作付けされている農作物で一番多いのは小麦で、次点で大麦になります。
どのくらい給料がもらえるかの話の前に、まずはオーストラリアの給与形態について解説する必要があります。結論からいえば、オーストラリアでは給料が比較的いっぱいもらえます。
オーストラリアの雇用形態は「カジュアル」「パートタイム」「フルタイム」の3つに分かれます。
「カジュアル」は簡単にいうとバイトです。「パートタイム」は契約しているけど、週に働ける時間が38時間と限られています。「フルタイム」は契約をしていて、週に働く時間が38時間以上と最低時間が定められています。
同じ職場で6ヶ月しか働けない制限があるワーキングホリデーは「カジュアル」に分類されます。
ここからが本題です。カジュアルの雇用形態では、パートタイム・フルタイムの雇用形態の最低賃金から+25%上乗せなので[ パートタイム・フルタイムの雇用形態の最低賃金 × 1.25 ]になります。
オーストラリアの最低賃金は$18.93なので、これの1.25倍で$23.66になりますが、これは2018年11月現在のレートでいえば約1,800円にもなります。
しかし、21歳より若い場合は時給が下がり、働く職種によって最低賃金が変動しますのでオーストラリアで求人を探すときは職場ごとに確認しましょう。
それではオーストラリアの求人を探す方法を3つ紹介します。オーストラリアで仕事を探すといっても日本とさほど変わりません。
これは日本でも同じですが、求人サイトを使って仕事を探す方法です。求人サイトは元からワーキングホリデーを紹介するために日本語に対応した求人サイトが充実しているため、日本で職を探すのと同じ感じで探すことができるでしょう。
日本人向けに紹介されているサイトは職種がある程度制限されているため、オーストラリア国内の求人サイトに直接アクセスして仕事を探すのも手です。そのときは、ワーキングホリデーでも働くことが可能かどうかを調べる必要があります。
現地の新聞から求人を探したり、現地無料のサポートセンターを利用したりするなどをして現地で仕事を探す方法も存在します。店頭に直接求人応募を貼っている店から気合で探す方法などもあるので「運と努力さえあれば」自分に合ったと思える職場を探すことができます。
これは、「運と努力さえあれば」です。見つからないことも考えて確実な行動計画を立てていきましょう。
先ほどワーキングホリデーでできる仕事に農場で働くファームジョブについて紹介しましたが、政府が指定した地域でファームジョブを88日以上従事していた場合には、1年目の間にファームジョブの申請をすることで、さらに1年ワーキングホリデービザの延長が可能です。
ファームジョブでのワーキングホリデービザの延長にはいくつか条件があるので、もし延長も視野に入れてオーストラリアの求人を探す場合はこの点に注意しましょう。
ワーキングホリデーはビザを取得することで一般の労働者と同じくらい働くことが可能です。働く業種は日本と同じように、飲食店でウェイターとして働くこともできますし、キッチンで調理担当をすることも可能です。それだけでなく日本では見られないオーペアという働き方もあります。
オーストラリアの最低賃金は日本に比べて時給が高く、経験を積むだけでなく貯金も積むことも兼ねてワーキングホリデーをするのもアリです。
オーストラリアのワーキングホリデーは30年以上続いていることもあって、日本語が対応しているオーストラリアの求人サイトも充実しています。日本と労働のルールがかなり違うのでしっかり知識を蓄えてからオーストラリアに向かいましょう。