アメリカに留学や移住などを決めたとき、渡航先の都市を選ぶときに迷うこともあるのではないでしょうか。西海岸と東海岸では距離も離れていますし、ハワイだと本土とはまったく違った印象です。
面積が日本の約25倍もあるアメリカには都市がたくさんあります。そのなかで、自分に一番合った都市を見つけるのはなかなか労力がいる作業です。ここではそんなあなたにおすすめの都市を5つピックアップしてご紹介していきます。
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アメリカの正式名称はアメリカ合衆国(United States of America)といいます。United(統合された)・States(州)というようにアメリカ合衆国は50の州と1つの特別区が寄せ集まって成り立っています。50の州はもともと、それぞれで自治を行う独立国家のようなものでした。そのため、現在でも州によって独自の法律が制定されています。
州が違うと、消費税などの税率も違ってきますし、生活するうえでのさまざまなルールも異なります。そのため、アメリカの都市選びは、どの州に属しているかを調べることが重要になってきます。
いわずと知れたアメリカ最大の都市ニューヨーク。観光地としても人気の都市ですが、ニューヨークで留学や生活をするメリットはなんでしょう。
ニューヨークは商業やアート、ファッションが最先端の街です。マンハッタンの摩天楼、世界一の証券取引所、5番街でのショッピング、アーティストの集まるソーホー地区やミュージカルなど刺激がたくさんあります。そのような街に滞在して語学も勉強できるというのが一番のメリットではないでしょうか。
アメリカは多文化国家ということもあり、「人種のるつぼ」と表現されることがあります。人種のるつぼというのは、さまざまな文化が混ざり合い1つの文化を形成しているという意味です。しかしニューヨークという街を言い表すとき、よく「サラダボウル」のようであると表現されます。「サラダボウル」は個々の野菜の個性がしっかりしています。つまり、ニューヨークは1つ1つの文化が生きて、文化をかたち作っているということです。多種多様な文化を持った人々が、それぞれの文化を保って他文化と共存している街、ニューヨーク。世界のさまざまな文化や人々の暮らしに触れることができます。
ニューヨークのような大都会だとどうしても治安が悪そうなイメージが付きまといますが、近年では全米でトップ10に入るほどの治安のよい街になったといわれます。これはニューヨーク市が治安の改善に力を入れて対策してきた成果です。それでもまだ完全に平和というわけではないので、注意は怠らないようにしてください。
ニューヨークには語学学校がたくさんあります。英語を学びながらアートやファッション、ダンスなど専門的な授業がある学校も多いです。そのため、自分のやりたいことに合った学校を選ぶことが容易です。
ニューヨークはニューヨーク州に属し、大都市だけあって消費税率は約9%と高めです。しかし、110ドル以下の衣料品や靴などは免税になります。
またこちらの記事で、ニューヨークに留学するメリットや注意点などを紹介していますので、ニューヨーク留学をお考えの方は、ぜひこちらもご覧ください。
ロサンゼルスはニューヨークに次ぐアメリカ第2の都市で、カリフォルニア州に属します。ハリウッドに代表されるエンターテイメントの街、ロサンゼルス。外国人も多く集まり、語学学校も充実しています。多文化に触れることができ、語学学校が多いのはニューヨークと同じです。
しかしロサンゼルスならではのメリットがあります。それは気候です。アメリカ西海岸に位置し、温暖な気候です。天気がよく、きれいな青空が続くことも多いです。ビーチにいけばサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむこともできます。
また、ロサンゼルスには2年制と4年制の大学が数多くあります。語学留学をした後で、現地の大学に進学する選択肢もあります。見学をすることも可能なので、留学中に情報を集めるのもよいでしょう。
ハワイは日本人の海外旅行先として大人気ですね。ハワイを訪れる観光客の約20%が日本人だといわれています。南の島の解放感、火山やビーチなどの大自然、日本語の通じやすさ、治安のよさが人気の理由でしょうか。
アメリカの都市というよりは南国の島といった印象が強いハワイ。ハワイはリゾート気分で英語を学べるというのが大きなメリットでしょう。留学する環境で日本人が多いのはデメリットといえますが、現地でも積極的に英語で会話をすることを心がけるようにすることをおすすめします。海外旅行や留学が初めてという方には、よい環境といえるでしょう。
シアトルはワシントン州に属し、アメリカの西海岸の北部、カナダとの国境に近い場所に位置します。シアトルはメジャーリーグの野球チームマリナーズが有名ですが、どのような街か知らない方もいらっしゃるでしょう。シアトルの特徴とメリットをご紹介します。
シアトルは海、湖、山々に囲まれた街で、「エメラルドシティー」と呼ばれています。都市と自然が一緒になった景観が美しいです。
シアトルで大企業が多いのは、シリコンバレーから近いというのが理由のひとつといわれています。大企業が拠点をおく場所で、将来の就職や企業に夢をはせてみることができるのではないでしょうか。
シアトルはアメリカの都市のなかで「住みやすい都市」としてトップ10内の常連です。街がコンパクトにまとまっているので、通勤・通学に時間がかからないのが魅力のようです。また治安がよいのも魅力のひとつとなっています。
シアトルには1800年代に日本人がたくさん移民しています。そのためニューヨークやロサンゼルスのような大都会ではないにもかかわらず、日本人コミュニティーが存在しています。
サンディエゴはカリフォルニア州に属し、ロサンゼルスから少し南に下ったところに位置します。ではサンディエゴの特徴やメリットをみてみましょう。
メキシコとの国境がある街なので、スペイン語を話す人も多く、ラテンの雰囲気を感じられます。街中では英語と併記してスペイン語も表示されています。アメリカの都市としては2か国語表記をしている都市はめずらしいです
アメリカ留学は高くつくといわれますが、そんななか、サンディエゴは比較的物価が安いようです。留学費用をおさえたい人にはおすすめの都市です。
サンディエゴは1年を通して暖かく、寒暖差が少ないです。そのため、アメリカのなかでも過ごしやすい気候の都市といえます。ビーチでマリンスポーツを楽しむことができます。
メキシコとの国境があり治安が不安という方もいるかもしれませんが、サンディエゴは治安がいいといわれています。カリフォルニア州のなかでは一番よいようです。
都市選びにはその都市がどこの州に属しているかを確認することが大事です。州ごとに法律が違っているので、隣の州にいったら戸惑うことも考えられます。生活費にかかわる消費税率などもしっかり調べて、いく先を決めることをおすすめします。
アメリカの都市のなかで、ニューヨークとロサンゼルスは多文化であり、その街自体が刺激的で得るものもたくさんあるでしょう。ハワイは治安がよく日本語もよく通じるので、留学や海外旅行が初めての方に適しています。シアトルやサンディエゴは治安がよく住みやすい都市のようです。留学選びや渡航先を決めるときは、州の特徴をおさえておくと安心です。
日本の26倍の国土を誇るアメリカは、北はアラスカ、南はフロリダやハワイの50の州で形成されており、 それぞれの地域で文化や気候が全く異なることが特徴。 「人種のるつぼ」とよばれているように、各国の人々が様々な想いや背景を持って集まります。 様々な分野で最先端を走るアメリカには、ビジネスチャンスも広がっており、語学留学だけでない様々な滞在スタイルが可能です。 アメリカ留学では、 日本とは180度異なる文化・価値観・多様性を尊重する精神に触れ、 英語を学ぶだけにとどまらない人間的成長や経験ができるのではないでしょうか。