みなさんは、フィリピンという国についてどんなことを知っているでしょうか?近年はセブ島に注目が集まっており、留学を考えている方も多くいることでしょう。フィリピンにはさまざまな人々が生活しています。そのため、現地でも多種多様な文化を学ぶことができるでしょう。
今回は、そんなフィリピンの文化や習慣について紹介します。実際に留学に行く前に、このコラムを読んでいただき知識をつけてもらえればと思います。
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フィリピンには文化背景もさることながら、多種多様な人々が暮らしています。たとえばマレー系、アジア系、スペイン系、中国系、欧米系などです。このなかでももっともフィリピンに多く暮らしているのが、マレー系の人々です。フィリピンはアジアのなかでも、マレー系の人口が多いことで知られています。
また、フィリピンの宗教でもっとも多いのが、カトリック教です。カトリック教徒は国民全体の8割程度だといわれており、アジアの国のなかでここまで割合が高いのは珍しいです。
カトリック教徒が多い背景には、フィリピンがスペインの植民地だったことがあります。植民地時代にフィリピンを支配していたスペイン人によりカトリック教が布教され、フィリピン全体に普及していきました。
しかし、フィリピンの一部地域では昔からイスラム教が根付いていており、カトリック教が広まらなかったのです。そのため、現在でもその地域ではイスラム教徒の割合が多くなっています。
フィリピンにはフィリピン語、英語の2つの公用語があります。それぞれ特徴がありますので、詳しく紹介します。フィリピンの言語文化は宗教と同じで、歴史的背景に大きく影響しているのです。
フィリピンではフィリピン語を公用語としています。タガログ語という呼び方も存在し、フィリピン語の別名がタガログ語だという認識をしているフィリピン人がほとんどのようです。
英語はフィリピン人の第2の言語です。もともとフィリピンでは習慣的に英語は話されていませんでしたが、植民地時代に広まったといわれています。具体的な背景は、先ほどお伝えしたスペインの支配が終わったのち今度はアメリカの支配を受けるようになったことです。アメリカ人とのコミュニケーションをとるために英語の教育が広くされるようになったといわれています。
公用語はこの2つとなっていますが、フィリピンには各地方の言語があります。その数は本当に多く、フィリピンにある7000以上の島と同じ数だけ言語があるともいわれています。日本でいう方言やなまりのような感覚ですが、この各地方の言語は公用語のフィリピン語とは別の言語でまったく違う言葉になっています。また、この言葉を自分の母国語としているフィリピン人もたくさんいます。
フィリピンに住む人々にはいくつか特徴があり、その特徴を分かりやすく示した言葉に「4F」があります。これはフィリピン人の文化や国民性を「Family・家族」「Face・メンツ」「Faith・信仰」「Fiesta・祝祭」の4つのFから始まる単語で表したものです。これらはすべてフィリピン人が大切にしているものです。
なかでも、フィリピンでは「メンツ」を大切にしている人が多いといわれています。これはフィリピンでは当たり前のように存在する価値観です。たとえば、
・仕事でわからないことがあってもわからない自分を認めることをしない
・失敗をしても謝罪することをしない
・何かと理由をつけて自分は悪くないといった態度をとることが多い
といった態度のことです。これらはすべてメンツを保つためだと考えられています。
次にフィリピンの食文化です。フィリピンの主食は日本と同じお米です。3食すべてでお米を食べるということも珍しくありません。ただ、日本のようなふっくらしたお米とは違い、少し平べったくパサパサした乾いたお米が多い傾向にあります。
また、お米はもちろんさまざまな国の食文化が混在していることでも知られています。外食産業もとても盛んで、ファーストフードもたくさんあります。
フィリピンはアジアでも珍しいカトリック教徒の多い国で、さまざまな人種・民族の人々が暮らしています。そのため、話されている言語も非常に多いですが、公用語は英語とフィリピン語の2つです。多くの人が英語を話すことができるので、英語を学ぶための留学先としても注目されています。
フィリピンへ渡航する際は、フィリピンの人々が大切にしている「4F」についても理解しておきましょう。そのなかでもとくに大事な「メンツ」のことを知っておかないと、トラブルになることもあります。
フィリピンは同じアジアの国ですが、その文化は日本と違うところが多いです。渡航したあとに困ってしまわないようその文化を知っておき、楽しく過ごせるようにしましょう。
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。