リゾート観光地として、世界的に名高いアメリカ・ハワイ。
毎年多くの日本人観光客が訪れると言われる場所のひとつです。そのため、場所によっては日本語が通じたり、日本人のコミュニティが存在したりしています。
そんなハワイでの語学留学は一体どうなのか?と考える人もいるかもしれませんが、様々な学習プログラムやコースが整っているハワイ留学は、近年とても人気があります。
ここでは、ハワイ留学に必要な費用や、費用の抑え方などを紹介していきます。
ハワイ留学の概要についてはこちらの記事でまとめておりますので、ハワイへの渡航をお考えの方は、ぜひこちらもご覧ください。
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ハワイは、アメリカ合衆国に属するハワイ州で、主に8つの島々と数百の小さな島で形成されています。ハワイ島、オアフ島、マウイ島など、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
アメリカ本土から離れているため、アメリカ人でも国内リゾート地として足を運ぶ人が多い観光地です。通貨はもちろん米ドルで、公用語は英語です。日本の沖縄のように、ハワイ特有のハワイ語と呼ばれる言語もありますが、現在はほとんど使われていません。
ハワイは、旅行観光地として日本人からとても人気があります。その理由は様々ですが、ひとつは東京から片道およそ7時間という、比較的短時間フライトで行ける利便性があります。
また年間を通して気温が高いハワイですが、日本とは違って湿度が低いため過ごしやすいです。日本語が通じるエリアもあるため、「海外だけど治安が良く、安心できる」と言ったイメージが強いです。
ハワイは物価が高く、何かと費用がかかるイメージがありませんか?
特に留学の場合には学費だけではなく、滞在中の生活費や交通費なども必要となります。
この章では、実際に必要とされる費用の詳細を期間別にご紹介していきます。期間によって費用が異なりますが、ハワイでの現地生活にかかる費用を具体的に把握することができますので、必要な費用の準備や、どれほどの金額の差が出るのかの確認をしておきましょう。
留学期間 | 費用相場 |
1週間 | 約20~30万円 |
1ヶ月 | 約30~50万円 |
3ヶ月 | 約80~130万円 |
6ヶ月(半年) | 約100~200万円 |
ハワイは1週間からの短期留学プログラムが豊富です。そのため、長期でまとまった休みが取れない方や、気軽に海外留学を体験したい方におすすめです。
ハワイには日本人はもちろんのこと、移民者が多く、英語が苦手で留学することに不安を感じている方にも最適な場所です。1週間の短期留学の場合の費用は20~30万円とされ、その内訳はほぼ航空券の費用が占めると考えておくと良いでしょう。
初めての留学として、海外での生活を経験してみたい人におすすめの期間です。留学というよりは旅行の感覚に近くなるので、期間を無駄にしないためにも、「学びたいことを短期集中で習得する期間」と捉えて、計画を立てることが大切です。
1ヶ月の短期留学の場合の費用は、30~50万円必要とされます。1週間留学と比べてもあまり大差はありません。「どの時期に、どこの語学学校に通うのか」によって、金額に差が出てきます。
その点、「スマ留」はどの語学学校も一律料金なので、費用が不安な人にも安心できておすすめです。経済的に留学を考えている方はぜひ利用してみて下さい。
長期留学を経験してみたいものの、学校や仕事、予算の都合であまり長く滞在できないという人に最適なのが1ヶ月留学です。
観光ビザで最大限滞在できる期間が3ヶ月留学です。費用は70~100万くらいとなっています。英語力の向上だけでなく、現地の生活や文化にも慣れてくるのが3ヶ月留学です。
3ヶ月となると、学校だけではなく、日常生活においても英語に触れる時間が長くなるため、自身で成長を感じることができるでしょう。
短期留学の最長でもある半年留学は、学生ビザでの滞在となります。
6ヶ月間の半年滞在ともなると、費用が最低でも100万はかかるのがハワイ留学です。ハワイの物価が高いため、現地滞在費や生活費がどうしても高くなってしまいます。
しかし、語学学校等の授業料は長期になればなるほど、長期割引率が高くなります。
また、半年間の滞在であれば、滞在先の契約を現地で行うことをおすすめします。自ら現地で物件を探して契約することで、かなり費用を節約することが可能です。治安が良いハワイと言えど、セキュリティ設備などは確認した上で物件を探すようにしましょう。
留学というのは、渡航前準備というのがとても重要になってきます。
そのため、理想としては1年~半年前くらいから準備し始めることをおすすめします。また、留学する国によって準備すべきものが変わってくるので、事前の内容把握が大切です。
ハワイ留学に関しては、以下の事項が最低限必要となります。
ハワイでの留学費用内訳 |
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以上を踏まえて、ハワイ留学に必要な事項とそれらの費用の内訳を把握していきましょう。
海外渡航の際、身分証明書としてパスポートが必要なのは周知の事実ですが、ごく稀に、パスポートの有効期限が残り数ヶ月ということに渡航当日まで気付かなかったという人がいます。最悪渡航できないということもあるので、既にパスポートを所持している人は、有効期限を必ず確認しましょう。有効期限が切れそうな場合は、必ず更新手続きを行うようにしましょう。
パスポートは有効期限によって発行費用が変わります。5年有効の物で11,000円、10年有効のもので16,000円です。
ハワイ留学に必要なビザは、受講するクラスや授業のコマ数によって変わってくるのが特徴です。90日以内の滞在で、週18時間以内のクラス受講の場合は観光ビザ(ESTA)のみの申請になりますが、それ以上になると学生ビザ(F-1)が必要となります。それぞれの申請料は、ESTAは14ドル、F-1ビザは160ドルになります。
ここで注意しておきたい点は、たとえ90日以内の滞在と言えど、週18時間以上のクラス受講となる場合は、学生ビザの対象となるということです。
また、2017年以降、移民制限をより厳しくしたアメリカのドナルド・トランプ大統領により、以前にも増してビザの認可が厳しくなっています。特に、ハワイはアメリカ全州の中でも最もビザの発給が難しい州と言われています。理由は、リゾート地として人気のハワイで、「就学以外の目的を持っているのではないか?」と疑われやすいからです。そのため、ビザ申請準備にはサポートエージェントを利用するなど、万全な体制で挑むことをおすすめします。
さらに、健康診断を受けていない場合は、ビザ発行時に健康診断を受けなければいけなくなります。スムーズなビザの手続きのためには、事前に受けておくことをおすすめします。
SEVIS(正式名称:Student and Exchange Visitor Information System)とは、アメリカの留学生管理システムのことを意味します。2001年のアメリカ・ニューヨーク同時多発テロをきっかけに、学生ビザで入国する留学生などの管理強化のために導入されたシステムです。そのため、留学生は必ず登録しておく必要があります。
学生ビザによるSEVIS申請費用は、350ドルになります。
アメリカは日本に比べて医療費が高いです。そのため、万が一に備えて海外留学保険に加入しておく必要があります。海外留学保険の目安は1ヶ月あたり1万~3万円程度が必要です。
短期留学の場合は、クレジットカード付帯の海外旅行保険も適用できる場合があります。「自動付帯」か「カード利用条件付帯」など、カードや条件によって異なってくるため、事前の確認しておきましょう。
ただし、万が一に備えて、短期留学でも基本的には海外留学保険に加入することをおすすめします。
ハワイは観光地としてとても人気です。そのため、航空券は往復で、15万~30万円は見積もっておきましょう。
ハイシーズンとオフシーズンで費用に差があるため、留学時期をオフシーズンにすることで大幅に航空券の費用を抑えることができます。少しでも節約したい!という方は、ぜひ渡航時期を検討してみましょう。
ハワイの滞在費用は1ヶ月あたり10万~15万円が相場になります。アパート等のワンルームを借りての生活は、家賃に加えて光熱費がかかるので生活状況によって費用に変動があります。
シェアハウスやアパートという選択肢もありますが、短期間で現地の生活を満喫しながら、文化等に触れたいのであれば、断然ホームステイがおすすめです。
語学学校によっては、ホストファミリーを紹介してくれる場合もあります。費用はシェアハウスに比べると高くなりますが、各条件や滞在する期間によって異なります。
ハワイでの1ヶ月のホームステイ相場は15万円前後になります。高額ですが、それだけ集中して語学を学べる環境を構築でき、コミュニケーション力も身に付きます。
先述した通り、ハワイは観光リゾートとしての側面が強く、比較的物価が高い傾向です。そのため、留学生の1ヶ月あたりの生活費は5万~10万円前後になります。
ホームステイでは食事が付いている場合がありますが、自炊を希望の場合は食費によって大きく変動します。
ハワイを含むアメリカのレストランで外食した場合、合計金額に加えて、その金額の15~20%のチップを支払わなければなりません。そのため、「外食は高い」というイメージを持っておきましょう。
ハワイの公共交通機関はバスのみです。なので1ヶ月60ドルの定期パスを購入すると節約でき、とても便利です。
その他、現地での衣料費、娯楽費なども準備しておくと、ハワイでの留学生活を満喫できるでしょう。
ハワイの短期留学には、さまざまなプログラムがあります。語学学校短期コースの場合だと、最短1週間から留学することができます。授業料は語学学校によって異なりますが、ホノルルだと3.5~4万円になります。
より語学力を高めたい場合は、大学の夏期講習を受ける方も多いです。2~4週間と集中的に行われ、オアフ島の地方短大で3単位のクラスを受講する場合、12万円の授業料になります。
その他にもボランティア留学もあります。語学だけではなく、語学を踏まえ別の経験をしてみたい方は、ボランティアというオプションもあります。
参加が認められれば、活動をしながら公園にある宿泊所を利用できるため、食費と渡航費のみ必要になります。
その他にも、習い事やおけいこもできます。何を習うかにもよりますが、語学留学に加えてフラダンスやヨガ、ウクレレ、ネイルなどもあり、習う場合は1ヶ月13~25万円が相場になります。宿泊と食事付きだと20~135万円が相場です。
おけいこの無料レッスンなどを実施しているところもあるので、事前に調べておくとをおすすめします。
近年、ハワイ留学で人気なプログラムが「趣味留学」です。
この章では、英語を学びながら自身の学びたい資格やスキルを身につけることができる、趣味留学をご紹介していきます。
ハワイでは、留学中にヨガ資格を取得することができます。公認インストラクターの資格を取り、帰国後に日本で講師としてヨガスタジオを開講し教える人もいます。
受講プログラムとしては、ヨガを楽しむだけという人と、インストラクターを目指す人とに分けられます。
例えば、インストラクターを目指すには、認定講師200時間コースと500時間コースがあり、500時間コースの場合、より専門的な知識とテクニックを習得可能です。200時間コースなら、3~4週間で習得でき、ビザの申請も必要ないため、ヨガが好きな方はもちろんのこと、ヨガ講師を目指す方にもおすすめできます。
ハワイでは、「ロミロミ」という伝統的な医療マッサージが習得できます。しっかりとしたカリキュラムを用意しており、セラピストとして活躍できる技術を身につけられます。
受講プログラムは、最低1週間から用意されています。英語を勉強しながら、マッサージについても学べるということで、注目を集めています。
英語が話せる話せないに関わらず、初心者からのスタートでもセラピストとして活躍を目指せます。
ハワイを代表する伝統的な民族舞踊であるフラダンス。日本国内でも習い事等でフラダンスを学ぶ人は多いです。そのため、趣味留学の中でも、特に人気のプログラムです。
フラダンス未経験の初心者から中級・上級者まで、子供から大人まで各レベルに合わせたフラのレッスンが現地で受講できます。
フラダンスを通じて、ハワイの文化を直接味わうことができるので、有意義な留学生活が送れるでしょう。
多数の島々が連なってできているハワイ州は、同じハワイでも、場所によって物価が異なります。
ワイキキエリアは、高級ホテルや高級レストランが立ち並ぶ世界でも有名な観光スポットです。そのため、ハワイ全体の平均と比べても、特に物価が高いため、留学の滞在場所を検討する際の判断材料として、物価の違いを知っておくと良いでしょう。
ここでは、ハワイ全体とワイキキエリアの物価の違いを把握しておきましょう。
【ハワイ全体の平均】
項目 | 費用相場 |
外食費 | 1,500円~2,500円 |
ホテル宿泊費 | 20,000円~50,000円/泊 |
1ヶ月の食費 | 45,000円~75,000円 |
【ワイキキエリアの平均】
項目 | 費用相場 |
外食費 | 2,000~2,800円 |
ホテル宿泊費 | 30,000円~70,000円/泊 |
1ヶ月の食費 | 60,000円~84,000円 |
物価が高いハワイ留学で、できるだけコストを抑えて留学するためにも、節約ポイントを知っておくことが大切です。このポイントを知っているのと知っていないのとでは、留学費用に大きく差が開きます。
この章では、少しでも低コストで留学できる節約ポイントを確認していきましょう。
海外の観光地の中でも人気の高いハワイは、長期休暇や大晦日、お正月などのシーズンの航空券が通常よりも特に高額になります。
それにも関わらず、長期休暇中に短期留学をする人数も増えます。そのため、高額と言えど、航空券の競争率は高くなります。このような留学や観光が増加するシーズンは外すようにするのが、留学費用を抑えるひとつのポイントです。
学生向けのアパートなども滞在費の節約に繋がりますが、滞在期間が長いとその分費用がかさんでしまいます。
そのような場合には、各家庭にもよりますが、現地ファミリーの家にホームステイしたり、シェアハウスを利用したりするのも節約方法のひとつです。
ホームステイであれば学校以外でも、語学の向上に繋がるだけでなく、ハワイでの疑問や悩みなどを話すことができるメリットもあります。
さらに、シェアハウスはアパートを借りるよりも大幅に費用を節約できる上、さまざまなルームメイトと交流や情報交換などを楽しむことができます。
観光等で、ハワイで移動をする際に活躍するのがバスです。回数券もありますが、長期滞在者や移住者にとってバスは、大切な移動手段になるため、定期券の利用がおすすめです。
バスを乗りこなせば、ハワイの移動は全く問題ありません。定期券は、1ヶ月で大人60ドルです。
ハワイでは、街中の様々なところで、無料クーポン雑誌を配布しています。中でも有名なのが「アロハストリート」と「カウカウ」という雑誌です。
レストランのメニューが割引になるクーポンや、お土産店で購入金額によっておまけがもらえるクーポン、スパで使える割引クーポン等、あらゆるジャンルの割引雑誌です。
無料なのに情報量が多く、割引も利用できるのでクーポン雑誌を活用して節約しましょう。
ハワイは物価が高いため、その他の国や街と比較すると、留学費用が多くかかります。それにも関わらず、ハワイは人気の観光リゾート地ということもあり、留学先としても人気があります。
1週間という短期から1ヶ月、3ヶ月、半年…といった期間に渡り、様々な留学プログラムがあります。中には、趣味留学といったハワイ特有の留学プログラムもあります。
ハワイ留学を選択するにあたり、「自身の目的に応じた留学」を大切に、自身が学びたいことを明確にしましょう。
また、渡航シーズンによっては、費用に大きく差が出るため、なるべく低コストに抑えるためにも、節約ポイントを確認しておきましょう。
ハワイ留学を実現させるためには、予算に見合った留学計画が必要です。
Q&AまとめQ&A
日本の26倍の国土を誇るアメリカは、北はアラスカ、南はフロリダやハワイの50の州で形成されており、 それぞれの地域で文化や気候が全く異なることが特徴。 「人種のるつぼ」とよばれているように、各国の人々が様々な想いや背景を持って集まります。 様々な分野で最先端を走るアメリカには、ビジネスチャンスも広がっており、語学留学だけでない様々な滞在スタイルが可能です。 アメリカ留学では、 日本とは180度異なる文化・価値観・多様性を尊重する精神に触れ、 英語を学ぶだけにとどまらない人間的成長や経験ができるのではないでしょうか。