人気の留学先の1つであるイギリスでは、英語の原点ともいえるイギリス英語を学ぶことができます。正しい発音や文法を学ぶなら、最適な場所といえるでしょう。
外国人向けの英語学習プログラムが充実し、留学生の受け入れ態勢も整っています。また、滞在先によっては日本人が少なく、日本語に頼らずに生活できることで、語学力が飛躍的にアップします。イギリス留学をするなら、安心して生活できるホームステイがおすすめです。
この記事では、イギリス留学でホームステイを考えている人に向けて、ホームステイの特徴やホストファミリーの探し方を解説します。
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ホームステイをするメリットの1つは、イギリス人家族と一緒に暮らすことで、一般的なイギリス人家庭の生活を垣間見ることができる点です。日本とは違う文化や習慣に触れることができ、文化交流の一環として貴重な体験となります。
逆に日本の文化や習慣を知ってもらう機会にもなるでしょう。一緒に暮らしてみると、お互いこれまで持っていたイメージや偏見が覆されることもあるかもしれません。グローバル化が進む現代社会のなかでは、このような経験はプラスになります。
日本ではなじみのない行事を体験できることもメリットです。キリストの復活を祝うイースターは、イギリスではキリスト教の重要な行事とされています。毎年違う日程で行われますが、4月または5月の復活祭前後はイースター休みで連休です。復活祭の朝には、隠しておいたイースターエッグと呼ばれるカラフルな卵やチョコレートを子どもたちが探すという行事があります。
また、クリスマスもイギリスでは重要な行事で、家庭内もクリスマスらしく飾り付けられます。宗教的な意味も強く、日本のクリスマスとは違った雰囲気です。こういった行事を楽しめるのもホームステイならではといえます。
はじめての留学でまだイギリスに慣れていない時期は、ホームステイのほうが1人で暮らすよりも安心です。外国では最初は何をするにも不慣れで、買い物や郵便、銀行の手続きなど人に聞かなければわからないことがたくさんあります。ホームステイなら身の回りのことはいつでもホストファミリーに相談できます。
また、はじめての外国暮らしでホームシックになっても、ホストファミリーがいればさみしくありません。安心してイギリスで生活を送ることができます。
ホームステイのメリットは英語力の向上にもあります。会話がすべて英語なので日常が語学習得の絶好の機会になるのです。学校で勉強する英語とは違い、料理や掃除など日常生活に関係する会話を学ぶことができます。英語で生活することで、いつのまにか考えなくても自然と英語が出てくるようになります。
教科書には載っていない日常会話を学ぶチャンスです。ホームステイでは、大学の寮や一人暮らしでは学べない会話力が身につくでしょう。
ホームステイ先でのルールや決まり事は、家庭によってさまざまです。最初に家庭内の決まりは説明してくれるはずですが、イギリスのホームステイでよくあるルールを事前に覚えておくとよいでしょう。
まず食事に関してですが、朝と夜の食事があるかどうかはホストファミリーによって違うので、その都度確認が必要です。イギリスでは朝食はシリアルとフルーツのような簡単なメニューが多いようです。主食はパンよりもジャガイモがよく食べられます。そのため、夕食では肉や野菜料理とともにジャガイモが主食として出てきます。また、食事に関する基本的なルールは日本の家庭と同じです。
たとえば、食事の後片付けを手伝う、冷蔵庫のものを勝手に食べない、食事がいらないときは事前に伝えるなどのルールは守りましょう。
イギリスでは、お風呂は基本的にシャワーのみです。バスタブがある家庭もありますが、湯船につかる習慣がないため、日本人のようにお湯をためて入浴することはありません。お風呂につかる習慣のないイギリス人から見ると、大量のお湯を使って湯船に入るのは贅沢なことなのです。そのため、たとえバスタブがあっても、ホームステイ先の習慣に従い、入浴はシャワーだけにしておきましょう。
ホームステイ先では、留学生も自由に出入りできるように合鍵を貸してもらえます。そのため、外出にはとくに制限がありません。ただし、門限は家庭によってルールが違います。もしホームステイ先で門限がある場合は、必ず守ることが大切です。どうしても遅くなるときは、事前に伝えておくべきです。門限がない場合でも、帰りが夜遅い時間になるときや夕食に間に合わないときは伝えておいた方がよいでしょう。
洗濯物は1週間に1回のことが多いようです。ホストファミリーが洗濯してくれる場合と、自分で洗濯する場合があります。どちらの場合でも洗濯をする頻度は限られていますので、着替えは1週間分用意しておくことが必要です。また、イギリスでは地域によっては水が貴重なため、節水する必要があります。
そのため、自分で洗濯する場合にもホストファミリーに確認してから洗濯しましょう。どうしても急いで洗濯する必要がある場合には、手洗いやコインランドリーで洗濯するという方法もあります。
ホストファミリーを探す場合には、いくつか方法があります。
1つは留学先の学校で探してもらう方法です。語学学校ではたくさんの留学生を受け入れていますので、留学プログラムのなかにすでに組み込まれていることもあります。自分で探す手間が省けるので、プログラムを申し込む際に一緒に手配してもらう人も多いでしょう。
ただし、自分でホストファミリーを選ぶことはできません。そのため、希望と違うホストファミリーを手配されることもあるので注意が必要です。
ホストファミリー検索サイトを利用して、自分でホストファミリーを探す方法もあります。検索サイトで探すメリットは、手数料がかからないことです。また、自分の希望に合ったホストファミリーを見つけることもできます。まずは、サイトに自分のプロフィールを載せます。プロフィールに必要なことは、出身国や年齢、希望の場所、期間、予算などです。このプロフィールを見た人から、連絡が来ます。そのなかから自分の希望に最も合ったホストファミリーを選ぶことができるのです。
留学エージェントに依頼して探す方法もあります。留学エージェントとは、留学のさまざまな手続きを代行してくれるサービスのことです。留学に関する相談やアドバイス、生活サポートなどをしてくれます。はじめて留学する場合や英語力に不安のある人にはおすすめのサービスです。留学エージェントではホストファミリーの紹介も行っています。留学エージェントによっては、自社でホストファミリーの審査をして、条件に合う家庭のみを紹介するところもあります。そのため、安心して利用できるのがメリットです。
イギリスでホームステイを受け付けている家庭は、イギリス人、移民の人、イギリス人と結婚した日本人など多岐にわたります。ただし、ホストファミリー側もどのような留学生を受け付けるかを決めていることが多く、たとえば日系人が嫌いな家族が日本人留学生を受け入れることはありません。
ホストファミリーによっては多くの留学生を受け入れている家庭もあり、他の留学生と交流が持てることもあります。各国からの留学生を受け入れている家庭は、教育や異文化交流に関心が高い家庭が多いようです。
このようにホストファミリーを探す方法は、留学先の学校や留学エージェントに依頼して手配してもらう方法と、検索サイトを利用して自分で探す方法があります。自分の英語力や準備にかけられる時間に応じて選ぶとよいでしょう。
留学が決まりホームステイ先が決まったら、手紙かメールでお礼のあいさつを送っておくことをおすすめします。お互い事前に連絡をとっていたほうが、初対面でもすぐに打ち解けられるからです。
もちろん、必ず必要というわけではありませんが、出発前にお互いどんな人かわかっていると安心ですよね。手書きの手紙はより心がこもっている感じがしますが、届くまでに1週間程度かかります。あまり期間がないときは、メールでもよいでしょう。
あいさつ文には名前と自己紹介、ホームステイを受け入れてくれたことへの御礼の言葉と結びの言葉を書いて送ります。自己紹介ではニックネームや趣味、好きな食べ物や苦手な食べ物などを書いておくと、はじめての訪問でも会話がしやすくなります。ホームステイで心配なこと、アレルギーや持病など知っておいてほしいことも事前に伝えておくと安心です。会話ではスムーズに言えないことも、手紙やメールなら辞書で調べながら書くことができるので簡単ですよね。
ネットや書籍では、ホストファミリーへのあいさつ文の例文を見つけることができます。英語がまだそれほど得意でない人はそういった例文を参考にしてもよいでしょう。これをきっかけに手紙やメールを書く練習にもなります。あいさつ文では、英語がどのくらい話せるのか、自分の語学力を事前に伝えておくことも大切です。事前にわかっていれば、ホストファミリーもあなたの語学力に合わせて話す速度や単語を調整することができます。
また、ホームステイ先にはじめて行く場合は、日本からのお土産を持っていくと喜ばれます。それほど高額なものは必要ありませんが、日本ならではのお土産が喜ばれるようです。たとえば、外国人に人気なのが抹茶味のお菓子や緑茶、日本酒などです。お土産は必ず必要というものではありませんが、持っていくと初対面でも話すきっかけになります。短期のホームステイで1000円程度、長期でも3000円~5000円程度が目安です。ただし、あくまでも気持ちが大事なので、金額にこだわらずに気軽に選んでよいでしょう。
ホームステイで最も不安なことは、ホストファミリーと良い関係を築けるかということではないでしょうか。留学が充実したものとなるかどうかも、ホストファミリーとの関係によります。
そのためにも、コミュニケーションは積極的に取ることが大事です。英語力がなくても、簡単な単語や身振り手振りでなんとか通じるものです。ホームステイ先では、学校のように完璧な英語は求められていません。うまく話せなくても、内容を察してフォローしてくれることもあります。
そういったコミュニケーションを通じて、ホストファミリーと良い関係を築くことができます。
欧米では、自分の意見はハッキリと言うことが大事です。日本では、周りの空気を気にして自分の意見を言わないこともありますが、海外では日本人のそういった行動はむしろ不信感を与えてしまいます。たとえ反論されても、自分の意見はしっかり話すべきです。
最初は慣れないかもしれませんが、これも海外経験の一環と考え、自分の意見はできるだけ話すように心がけましょう。ホームステイ先でも納得したうえで生活できれば、満足度の高い留学経験になりますよね。
また、ホストファミリーがしてくれたことには、常に感謝の気持ちを示すことが大切です。欧米では、些細な事でも相手がしてくれたことに対して御礼を言う習慣があります。毎日の食事の用意や洗濯をしてもらったときはもちろんのこと、日々のちょっとした気遣いにも感謝の言葉を言う習慣を身につけましょう。感謝の気持ちを表すことで、ホストファミリーと良好な関係を築くことができます。
また、現地での滞在を終えて、日本に帰国した後も御礼の手紙を書いたり、メールを送ったりして感謝の気持ちを伝えることが大切です。
あいさつはどこの国でもコミュニケーションの基本です。毎日必ずあいさつをすることがコミュニケーションのきっかけとなります。イギリスでは、あいさつを交わすだけでなく、「調子はどうか」「今日はどこへ行くのか」などちょっとした世間話をすることも多いものです。慣れないうちは事前にネタを考えておくなど、あいさつの準備をしておくのもよいでしょう。
努力はしてみたものの、どうしてもホストファミリーとの関係がうまくいかないということもあるかもしれません。また、どんなに良好な関係が築けていても、ちょっとしたトラブルは起こりうることです。もしホームステイ先でトラブルが起こったらどう対処すればよいのでしょうか。
家族との相性が悪く関係がうまくいかない場合は、まずは自分の意見をハッキリと伝えることが大切です。日本のように空気を読んでもらえることはありません。どうしても受け入れられないことがあった場合には、しっかりとその旨を伝えましょう。
ただし、文化や家庭の違いを受け入れる姿勢は持つべきです。たとえば、イギリスの朝食は毎朝シリアルという家が多く、日本人からすると飽きやすいものですが、ホームステイ中はできるだけ受け入れることが大切です。また、主食はパンよりジャガイモが多く、味付けも薄めといわれています。
イギリスでは、食事は質素なものであるべきという考え方があるためです。しかし、1950年代以降は徐々に料理のバリエーションも増え、食事の内容も変わってきました。食事に不満がある場合は、遠慮なく話してみましょう。
どうしてもうまくいかず我慢できないときは、ホームステイ先が学校やエージェントの紹介なら相談して変えてもらうこともできます。留学中のホストファミリーとの関係は、留学の成功を左右するほど大切なものです。そのため、トラブルにはできるだけうまく対処しましょう。
ホームステイでは、学校だけでは学べないイギリスの文化や習慣を学ぶチャンスです。イギリス人は欧米のなかでも、真面目で物静かな人が多いといわれています。日本人と価値観が似ているところもあり、留学生にとっても暮らしやすい環境です。とはいえ、ホストファミリーもいろいろなので、必ずしもうまくいかないケースもあります。
トラブルを回避するためにも、イギリスの文化や習慣を事前に勉強しておいたり、積極的にコミュニケーションをとったりする姿勢が大事です。
ホストファミリーとの関係がうまくいけば、ホームステイは楽しい想い出づくりになるでしょう。
歴史ある文化や伝統が色濃く残るイギリスは、古い伝統も守りながらも、 常に流行の発信地としてファッション・アート・音楽・考え方や技術などを生み出し世界中に発信している国としても有名。 英語教育にも古い歴史をもち、語学学校の質や教育レベルも世界的に高いです。 英語発祥の地として、上品なクイーンズイングリッシュを学ぶことができることが魅力。 多国籍国家でもあるため国際色豊かで留学生でも住みやすい雰囲気があります。 ヨーロッパ各国へ小旅行を楽しむこともできる、ヨーロッパの魅力たっぷりの国です。