「ワーホリで看護師として働いてみたい」「看護師を一度やめてワーホリに行きたい」と考えていますか?
実際、ワーホリで看護師として働くのは難しいでしょう。しかし、正看護師以外でも医療の現場に携わる方法はありますし、そもそもワーホリで長期間海外で生活することで海外の医療についての理解を深めることができます。
この記事では、ワーホリで看護師として働くのは難しい理由や、ワーホリで医療に携わる方法についてご紹介します。
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「日本で看護師の資格があるから、ワーキングホリデーで看護師として働くことはできるのか」という問題に関しては、 結論難しいでしょう。なぜなら、海外ではその国での看護師資格を取得する必要があり、取得までにかなりの時間を要するためです。
例えば、オーストラリアではIQNM(Internationally qualified nurses and midwives)の修了が必要となっており、修了に1~2年かかると言われています。また、カナダではNNAS (National Nursing Assessment Service)の審査が必要であり、こちらも審査に1年ほどかかると言われています。
国ごとに正看護師になるための条件や期間は異なりますが、取得までの期間を鑑みるとワーキングホリデーで資格を取得して実際に働くのは難しいと言えるでしょう。
資格取得は難しくても、現地で医療に携わりたいという方もいるかと思います。そういった方向けに、資格がなくても関われる医療の場の例をご紹介します。
オーストラリアの場合「看護助手資格(AIN)」を取得すれば、アシスタント・イン・ナーシングとして働くことができます。看護助手資格(AIN)はTAFEに入学し、半年ほどで取得できると言われています。TAFE留学に関しての詳細は「専門知識を身に付けたい方必見!オーストラリアの「TAFE」で学べること」で解説しています。
また、AINには以下の2種類があり、それぞれ働ける場所が異なります。
Certificate III in Individual Support (Ageing)は主に高齢者ケアをするための資格です。そのため、基本的には高齢者の介護施設やデイケアセンターで働くことになります。看護とは少し違いますが、高齢者福祉に関心がある方にはおすすめです。
Certificate III in Health Services Assistance (Assisting in Nursing Work in Acute Care)は病院やクリニックの医療スタッフのサポートを行うための資格です。そのため、病院や専門クリニックで働くことになるでしょう。前者に比べるとこちらの方が看護師に近い業務内容となるため、看護師や医療現場での就労を考えている方におすすめです。
看護助手資格(AIN)の取得には半年とはいえ専門学校のようなところに通う必要があるためハードルが高く感じる人もいるでしょう。その場合、医療の現場に立つことは難しいですが、「看護留学」と呼ばれる医療現場の英語を学ぶ語学留学も可能です。看護留学については「看護留学とは?代表的な3種類の留学方法を紹介」で詳しく解説しています。
渡航先で実際に看護師として働くのは難しいですが、看護師の方や看護師志望の方がワーホリに行くメリットはたくさんあります。
まず、海外で看護師として働くためには現地の言語で患者や医療従事者と 正確にコミュニケーションを取れることが不可欠です。その点、ワーホリでは基本的に英語環境で過ごすことになるため、必然的に医療英語にも触れる機会が増えます。
また、語学学校に通ったり現地のコミュニティでボランティア活動をしたりすることで英語力の向上を期待できます。
渡航先の国ではその国独自の医療システムで成り立っており、当然日本とは異なる部分があります。例えば、日本ではどの医療機関にも気軽にアクセスでき、専門医に直接かかることができますが、カナダやオーストラリアでは一度窓口となる医師からの紹介状がないと専門委にはかかることができない仕組みになっています。
こういったことを実際に現地に行って体験したり学んだりすることで現地での看護師としての働き方をイメージしやすくなるでしょう。
ワーホリ中は英語を学び、英語を使って生活しているため 英語学習をとても効率的に行うことができます。そんなワーホリ期間中にカナダのNNASやオーストラリアのIQNMのような資格審査や、IELTSやCELBANなどの語学試験の準備を進めることで、資格取得プロセスの負担を軽減することができます。
海外で看護師として働くためには看護師としての経験が必要になりますが、ワーホリではその経験を得ることは難しいです。しかし、医療の現場や介護に関連した ボランティアに参加する機会は豊富にあります。
ボランティアに参加することでその国の医療システムの理解を深めたり、資格審査の際のアピール材料になることもあります。
もし海外での就労の機会や永住をしたいとなったときに、その国での生活を想像できるかどうかはとても重要な判断材料になりますよね。ワーホリでは基本的に1年間は滞在することができるため、その国の生活スタイルや文化に適応できるかを確認する機会としても活用できます。こうした経験は将来的な就労ビザや永住権の可能性を考えるときに大きな武器となり得ます。
この記事では、下記について解説してきました。
ワーホリの期間内で現地の看護師資格を取得し実際に働くことは難しいですが、その準備段階としてワーホリを活用することは大いに役立ちます。特に現地の医療システムや医療従事者の働き方は日本とは大きく異なるため、 それを実際に現地で体験できるというのは今後のキャリアを考える上で必ずメリットになるでしょう。
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※2020年及び2023年に実施した業歴10年以上の複数の競合他社を対象とする調査結果に基づく