突然ですが、「ワーキングホリデー(ワーホリ)」ってご存知ですか?
一言で言うと 「1年間海外に滞在し、就労することができるビザ」のことです。
18〜30歳まで、ワーキングホリデー協定を結んだ国のみ、など様々な条件はあるものの、海外での生活を人生の一部にすることが可能な夢のような制度ですね。
このワーキングホリデービザを使って、海外で憧れの毎日を送りたい人は年々増加の一途を辿っています。
中でも、ワーキングホリデーで渡航する前に、フィリピン留学で英語力を高めてからワーキングホリデーに挑戦したいとプランニングする方々は少なくありません。
フィリピン留学でしっかりと英語を喋れるようになってから、ワーキングホリデーで胸を張って実りのある日々を送るという流れです。
私はフィリピンで4ヶ月ほど語学留学に励み、その後ワーキングホリデービザを使い、ニュージーランドで1年3ヶ月ほど生活していました。
フィリピン留学 → ワーホリの黄金のバトンパスには数多くの強大なメリットがありますが、それと同時に多くの不安や疑問がついて回ることもまた事実です。
「ワーキングホリデーに行くにしても、フィリピン留学の後に一旦帰国した方がいい?それともそのまま?」
「ワーキングホリデーの渡航先の国って、どう選べばいいの?基準は?」
「そもそもフィリピン留学挟む必要ある?そのままワーキングホリデーすればよくない?」
ワーホリ前のフィリピン留学は、金銭的なメリット(留学費用の節約)だけではありません!
本記事では、 フィリピン留学からワーキングホリデーの経験を持つ筆者である私が、実体験をもとにワーホリ前フィリピン留学のリアルをお話します。
CONTENTS
「そもそもワーキングホリデー前に、フィリピン留学する意味ある?」こう考えている方は、少なくないでしょう。
私も留学前は、似たような疑心を持っていました。
しかし、声を大にして言います。
「フィリピン留学は、 ワーキングホリデーに行く人間とって、非常に重要なファクターである」
当時でも現在でも、忖度の一切ない本心です。3つのメリットに分けて話していきましょう。
メリットにするのが馬鹿馬鹿しくなるほど真っ直ぐなメリットです。
英語が話せるようになる。
何を持って「英語を話せるようになる」のかは人それぞれです。私の場合、 最低限の日常生活が送れる程度に意思疎通できる英語力が、それでした。
フィリピンの滞在期間や勉強時間、本人の事前知識の量、学習意欲などで様々なファクターによって英語の上達速度は変わって来ます。
しかし、 フィリピン留学で間違いなく「実践の英語」を身につけることが可能なのです。
フィリピン留学そのものの英語学習の有用性は本記事では割愛しますが、フィリピン留学が英語の最強の勉強方法であることを強く確信しています。
個人的にかなり大きなメリットだと考えています。
英語アレルギーというと、英語力の有無以前に「英語を喋る」という行為に大きな抵抗を持ってしまうことです。
私なんかがまさにそうでした。
「英語とか訳分かんないし、海外の人と話すのこええよ・・・」こんな感じです。
恐らく海外や英語とあまり接点の無い日本人は、ほぼほぼこの英語アレルギーを持っていることだと思います。
このストレスでしかない英語アレルギー、フィリピン留学で跡形もなく消え去ります。
「フィリピン留学で英語ペラペラになれる?」と質問されれば、「その人次第ですね」としか言いようがありません。
しかし、 「フィリピン留学で英語怖くなくなる?」と質問されれば、「間違いなくそのアレルギーは打ち消せます!」と自信を持って回答できることでしょう。
何故なら、フィリピン留学では毎日大量の英語と触れ合い、英語を身近に感じることが出来るからです。
その英語を自在に駆使できるかどうかは別問題ですが、得体の知れない外国語である英語を身近に感じることは容易というかイヤでも自然と身近になってしまうんですよね、フィリピン留学では。
英語に対して、「好き」とか「嫌い」とか「怖い」とか余計なフィルターを通さずに向き合うことが出来るんです。
英語は、ただの英語ですよ。
二つ目のメリットと少し被りますが、このメリットも筆舌に尽くし難い効果です。
「英語を留学で学んだ」「海外で生活し、異文化に触れた」という意識を、フィリピン留学は確実に我々に与えてくれます。
この2つの意識は、大なり小なりですが必ず 「海外で一人で生きる」ことに対して強い武器になります。
要は慣れない環境に先駆けて海外の経験を得ることで、ストレスフリーかつ自信を持ってワーキングホリデーに臨めるということですね。
それ以外にも金銭的なメリットももちろんあります。
もそもフィリピン留学をしたほうが、オーストラリアやカナダで語学学校に通う場合と比べると、総額の生活費が格段に安くなります。
ざっくりですが、 3ヶ月フィリピン留学をするのと、オーストラリアやカナダへ3ヶ月留学するのでは30万円程度差がでます。
さて、まずはこの悩みを解消していきましょう。「フィリピン留学終了後、どのようにワーキングホリデーに移行するのか?」ですね。
サクッと結論から言いますが、正解はありません。しかし、自分にとっての選択を最適化する根拠材料は確実にあります。個人的に大切だと感じた4つの判断材料を話しましょう。
お金の問題、めちゃくちゃ大事ですよね。綺麗事だけでは決して大きなことはできません。
ワーキングホリデーにも多くのお金にまつわる問題がありますが、このケースですと飛行機のチケット代が大きなウエイトを占めています。
フィリピン留学から一時帰国し、その後再び出国してワーキングホリデーへ旅立つ。
国の位置関係によって多少変わりますが、 一度日本をクッションに挟むことでその分の交通費はかさんでいきます。
単純に費用という視点だけで見ると、フィリピン留学からそのままワーキングホリデーに移行した方がコストをグッと抑えることができるんですね。
フィリピン留学は実りのある素晴らしい時間を過ごすことが出来るんですが、滅茶苦茶疲れる一面もあるんです。
フィリピン留学では、日本で生活していた時分と打って変わって、環境がガラリと変わり、日々のタスクもガラリと変わります。
そんな慣れない毎日が長期間続くわけです。
新鮮かつ楽しくエネルギッシュな毎日の体験から自覚が薄れてしまいがちですが、心身はかなり疲弊しています。メンタルもフィジカルも人並み以下の私は、楽しい充実した毎日の水面下でかなりバテていました。
こんな時、 一度帰国して心身を休め、英気を養う一手を打つことは、非常に効果的だと思います。
「気づかずに」疲弊しているという点がミソですね。
頑張りすぎるくらいの我々日本人は特に気をつけるべき点です。
一度日本に帰り、好きなものを食べて日本語を思い切り喋り、フィリピン留学で学んだことを整理する時間を作ることは間違いなくその後のワーキングホリデーをより良いものにするでしょう。
何やら精神根性論のように聞こえますが、こちらもバカにはできません。
要は、「フィリピン留学で学んだ英語や異文化に対する経験」を鮮度を落とさずに、そのまま次のステップであるワーキングホリデーへ繋げるということです。
ちなみに私はこの考えを尊重し、フィリピン留学終了後そのまま猪のようにワーキングホリデーに突っ込んで行きました。
英語力が少しでもナマる前に次の国に行って、そして学んだ英語を試したい!という気持ちが前面に出ていたからですね。
あと、日本に戻ることで里心が出てワーキングホリデーに対してのフットワークが重くなることを懸念していた点もあります。
後述しますが、準備は非常に重要です。
一度日本に帰国すると、 荷物を整理しワーキングホリデーに向けての専用のパッキングが可能ということです。
当たり前ですが、フィリピン留学とワーキングホリデーではやることも目的も異なります。海外で生活するという点では同じですが、国によって必要なものは変わりますよね。
旅行において完全にパッキングされたスーツケースが、帰りになると何故か荷物が増えていてパンクしてしまった経験はありませんか?
フィリピン留学も同様です。
私は帰国せずにそのままワーキングホリデーに行く計画でしたので、荷物がパンパンでした。フィリピンの空港で搭載重量を大きくオーバーしてしまい、泣きながら荷物を処分した記憶があります。
一度帰国して、然るべき場所に「フィリピン留学で得た大切だけどワーキングホリデーに持っていけない物」を保管することができます。
そして、 ワーキングホリデーのみに特化した荷造りができるというメリットは大きいですよね。
ざっと4つの判断基準をお話ししました。
参考程度にどうぞ。
次は準備についてです。とはいえ準備の内容については、この記事では述べません。
情報が溢れかえっていますし、人それぞれですからね。内容物ではなく、それ以外のマインドについて重要なことを話しましょう。
衣服なんかがイメージしやすいですね。フィリピンの洗濯事情は、お世辞にも良いとはいえません。
洗濯機の性能や洗剤の相性などから、服が傷みやすいんですよね。
私の場合、洋服はヨレヨレになり、処分を余儀なくされたシャツが多数ありました。
余談ですが、当時フィリピンで開催されたペイントをぶっかけ合うという有名なファンキーなお祭りがあったのですが、そのお祭りに参加したばかりにその日の衣服は全滅しました。
衣服に限らずですが、 高価なものは避けて「丈夫なもの」を基準に選ぶと良いでしょう。
前述しましたが、私は荷物が多すぎて空港で痛い目を見ました。荷物は少な目にして、余裕を持たせることがベターでしょう。フィリピンからワーキングホリデー先の国に直接渡航する場合は、特にです。
ワーキングホリデーで渡航する国を選ぶのってワクワクしますよね。1年間その国民になる訳ですから、重大な選択です。
しかし、選択肢が多すぎて迷ってしまう方も少なくありません。
ワーキングホリデー協定を結んでいる国は、2023年現在で20カ国を超えています。
どの国もそれぞれ独自の魅力があって、選ぶことに難儀しちゃいますよね。
「ワーキングホリデー 国 おすすめ」とGoogle検索すれば、その手の情報はごまんと出て来るでしょう。
ワーキングホリデー人気ランキングなんてのもあります、ではそのランキングの1位を選べば良いのでしょうか?無難ではありますが、なんか違うなと感じたはずです。
では、どうやって自分に最適の国を選ぶのか。
それは「インスピレーション」です。
スピリチュアルな話だと聞き流さず、お付き合いください。
「なんか良いなぁ」と大した根拠がなくても 素直に直感的に感じた国へワーキングホリデーで行くことをオススメします。
「・・・そんなんでいいの?」と感じた方もいらっしゃると思います。そんなんで良いのです、むしろそんなんこそ大切なんです。
私見がかなり入ってしまっている例ですが、「ポケットモンスター」という有名なゲームがありますよね?
冒険を始める前にパートナーとなるポケモンを3匹のうちからお気に入りの1匹を選ぶことが通例です。
この相棒となるポケモンを、「別に好きじゃないけど将来強くなるって聞いたから」なんて理由で選ぶ人はあまりいないと思うんです。
「外見が可愛い、カッコイイから」「色が好きだから」
こんな風に、インスピレーションに従って選ぶはずです。そしてだからこそ愛着が湧くんです。極論ですが、ワーキングホリデーも根っこは同様だと考えています。
私の場合、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの3国で迷っていました。
どの国もワーキングホリデーとして定評のある国々です。
国の特色を眺めていると、ある情報に目が止まりました。
ニュージーランドって日本と大きさは大して変わらないのに、国の全人口が東京の人口より少ないんです。
みなさん知っていましたか?
当時東京の人混みに辟易としていた私にとって、クスッとなる「なんか良いなぁ」という要因だったんです。
他にも、ロードオブザリングという映画が私は大好きなんですが、そのロケ地となった国はニュージーランドでした。
実際ニュージーランドはどこへ行ってもロードオブザリングの世界そのものでした。
こんな感じで私は、インスピレーションでニュージーランドに決めました。
このケースほど安直でなくても良いと思いますが、自分の気持ちに耳を傾けることは必須と言い切って良いほど重要な作業です。
物価、国民性、気温、など様々な判断材料がありますが、重視すべきは自身の欲求です。 生活のコスパがいい収まりのいい国ではなく、自分が行きたい、見たい、触れたい国を選ぶことが肝要ですね。
>>ワーホリで行ける国を見てみる
「フィリピン留学とワーキングホリデーの関係性」について情報をお届けしました。
簡単にまとめておきましょう。
・ワーキングホリデーとは18〜30歳の人間が、協定国に限り1年間の滞在が可能になるビザ
・フィリピン留学後、一時帰国するかどうかは「資金」「休息」「勢い」「荷物」の4つの判断材料を基準にすべし
・ワーキングホリデー前にフィリピン留学するメリットは、「英語力の向上」「英語アレルギーの消失」「自信を持ってワーキングホリデーに臨める」など強力なものが多い
・準備物の注意点は、「高価なものは避ける」「なるべく減らす」の2つを基準にすべし
・ワーキングホリデーの国選びは、「インスピレーション」が鍵を握る
どのテーマでも、共通してお伝えしたいことがあります。
最もお伝えしたい点は、より正解に近い選択肢の選び方ではありません。
自分が「本心で納得できる選択をする」という点を何より大事にして頂きたいのです。
結果の良し悪し以上に、自分の納得があれば後悔はありません。そして、逆説的ではありますが、それが良い結果に繋がっていくのです。
本記事で、ワーキングホリデーに向けてのロードマップが明瞭になった方がいらっしゃればこの上ない喜びです。また、ワーキングホリデーに新たに興味をお持ち頂けた方がいらっしゃれば、これも嬉しいです。
フィリピン留学、そしてワーキングホリデーが、あなたにとって素晴らしい経験になることを確信しています。
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。