フィリピン・セブ島留学について調べていくと、「スパルタ」という言葉を見かけることと思います。
「スパルタ校って普通の学校と何が違うの…?」
「怒鳴られたり、厳しく怒られたりするのかな…」
と、疑問や不安を持つ方もいらっしゃるでしょう。
スパルタ校は韓国資本の学校に多く、授業時間の多さと厳しい校則が特徴です。
また、スパルタ制ほど厳しすぎないが、 ある程度の授業時間と校則を設けている「セミスパルタ校」もあります。
この記事では スパルタ校の具体的な内容と、どんな方が向いているのか、ノンスパルタ校と比較しながら解説していきます。
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まずはスパルタ制学校とノンスパルタ制学校それぞれの1日のスケジュールから見ていきましょう。
紹介するスケジュールはあくまで例ですが、学習時間の違いは一目瞭然です。
06:40~07:30 オプショナルクラス(必須または自由参加)
07:30~09:00 朝食・単語テスト
09:00~12:30 授業
12:30~13:30 昼食
13:30~18:00 授業
18:00~20:00 夕食
20:00~21:00 オプショナルクラス(必須または自由参加)
21:00~22:00 義務自習
8時間の授業にくわえて自習室での自習が義務である点も特徴です。オプショナルクラスまでくわえると合計で1日10時間以上にもおよぶ学習時間となります。
24時に就寝するとして2時間は自由時間がありますが、宿題や単語テストの勉強などに費やす生徒が大半です。
ノンスパルタ制学校のスケジュールを紹介する前に、セミスパルタ制のスケジュールについても紹介しておきます。
06:30~08:30 朝食&単語テスト
08:30~12:00 授業
12:00~13:00 昼食
13:00~19:00 授業&義務自習
19:00~22:00 自由時間(外出可能)
22:00 門限(※門限は学校により異なります)
単語テスト(小テスト)がある点と、義務自習がある点はスパルタ制と共通しています。授業時間も義務自習を含めて8〜9時間と、スパルタ制とほぼ変わりません。
一方で22:00という門限が設けられているものの、放課後には外出可能な点がスパルタ制との大きな違いです。
最後に、ノンスパルタ制学校のスケジュール例を示します。
06:30~08:00 朝食
08:00~12:00 授業
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 授業
17:00~19:00 自習(自由時間)
19:00~20:00 夕食
20:00~ 自由時間
授業時間は8時間と、スパルタ制とほぼ同様です。しかし自習は義務でなく、生徒の自主性に任されています。さらにスパルタ制・セミスパルタ制の学校にあるような門限はありません。
授業時間以外は自由に過ごせるスケジュールです。
義務自習や門限などの校則がスケジュール例でも少しみられました。こうした校則もスパルタ制とノンスパルタ制の分かりやすい違いです。
スパルタ制の学校でよくある校則を4つ紹介します。
スパルタ制・セミスパルタ制の学校では生徒が授業や義務自習に出席しているかどうかをチェックしています。
無断欠席が複数回続いたり、 出席率が一定の基準を下回ったりすると、週末の外出禁止といった罰則が与えられ、最悪の場合は退学処分になる学校もあります。
体調不良などで授業を欠席する際は考慮してもらえるので、欠席する旨をスタッフに申し出ておきましょう。
スパルタ制の学校では 平日の月曜から木曜、または月曜から金曜の放課後の外出を禁止しています。スケジュールを見ても分かるように、1日の学習を終える時間が遅いため、安全面も考慮して設けられている校則です。
また、セミスパルタ制の学校では放課後の外出が可能な代わりに門限が設けられています。
スパルタ制・セミスパルタ制ではこのように外出に制限をかけるため、 売店やスポーツジムなど校内施設が充実した学校も多くみられます。
立地が良くない学校についてはとくに校内施設も事前に調べておくと良いでしょう。
スパルタ制・ノンスパルタ制では、参加必須の小テストを毎日おこなう学校がほとんどです。
小テストの内容は学校や受講するコースによりますが、単語テストや熟語テスト、文法テストが一般的です。 小テストで合格点を取れなかった場合、週末の外出禁止や門限時間前でも外出禁止といった罰則が課せられます。
EOPとは、校内で母国語(英語以外の言語)を禁止するルールです。
EOPポリスと呼ばれるスタッフが校内を巡回しており、英語以外の言語で会話していないかをチェックしています。
もしうっかり母国語で話しているところを見つかったら、5ペソ(約13円、2022年11月時点)の罰金や、追加で宿題が課されるなど、軽い罰則が与えられます。
スパルタ制の学校生活は、食事や睡眠と休日以外のほとんどを勉強に費やすことになるため、より早く英語力が身につきそうだと思いがちですが、実際は人それぞれです。
ここからはスパルタ制が向いている人、ノンスパルタ制のほうが合っている人はそれぞれどんな人か、解説します。
実はスパルタ制は、韓国の軍隊式といわれています。フィリピンに語学留学に来る韓国人学生には「親から強制されたから」という人が少なくありません。
意識の高くない学生が、勉強をサボらないようにする目的で考案されたサービスがスパルタ制です。
こうした背景とハードな学習スケジュールから、スパルタ制は次のような人に向いています。
文字文字
・自律心に自信がなく、スケジュールを厳しく管理されないと怠けてしまいそうな人
・ハードスケジュールについていく体力のある人
・観光(遊び)ができなくても構わず、とにかく英語の勉強に集中したい人
セミスパルタ制の校則や、校則を破った際の罰則は、学校によってさまざまです。スパルタ制に近い学校もあれば比較的ゆるい学校もあるため、事前の比較検討が大切です。
次のような人たちがセミスパルタ制が向いているといえます。
文字文字
・自習時間がすべて自由だと怠けそうなので、ある程度の義務自習がほしい人
・平日はある程度管理された環境で過ごし、オンとオフのメリハリをつけた生活をしたい人
・校則や罰則について、事前にきちんと調べられる人
留学で英語を身につけるためには、 授業を受けっぱなしにせず、予習・復習が必須です。
筆者のセミスパルタ制での学校生活を思い出すと、義務自習は学習内容が決められていたこと、小テストの勉強に意外と時間がかかりました。
そのため毎日8時間ある授業の予習・復習までは思うように手が回らず、授業での学習効率が高くなかったのではと感じています。
筆者の経験も踏まえてですが、ノンスパルタ制は次のような人に向いています。
文字文字
・自分で自習内容を組み立てられ、授業にしっかりついていきたい人
・早めに休むなどリラックスする日、勉強をがんばる日のメリハリをつけたい人
・スケジュールを厳しく管理されるよりも、自分のペースを重視したい人
この記事ではフィリピン・セブ島留学における「スパルタ制」について解説してきました。
スパルタ校での留学生活は、ノンスパルタ校に比べてハードです。
とくに3ヵ月以上の留学を計画している方は、生活環境や英語に慣れるまでの前半をノンスパルタ校で過ごし、だれてしまいそうな後半はスパルタ・セミスパルタ校に移るという選択もひとつでしょう。
また、スパルタ校は韓国系資本の語学学校に多くみられます。韓国系資本と日系資本の学校を比較してもそれぞれ異なる特徴があるため、両者の違いについても事前に調べておくことをおすすめします。
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。