言わずと知れたオシャレな国イギリス。世界中からたくさんの人が集まり、最先端のファッションやアート、音楽を生み出す流行の発信地となっています。その一方で伝統的な文化や建物を大切にしており、歴史を感じられる美しい街並みが残ります。そんなイギリスからは映画史に残る数え切れないほどの名作が生み出されました。
今回は、名作の中でも絶対に観てほしいイギリスが舞台のオススメ映画をご紹介します!
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ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントが共演し、ハリウッド大女優と冴えない書店主の身分違いの恋を描いたロマンティックコメディです。後に『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ラブ・アクチュアリー』などを制作するリチャード・カーティスが脚本を手掛けた王道純愛映画で、1999年に公開されてから今なお愛され続けています。シャルル・アズナヴール作曲の『She』をエルヴィス・コステロがカバーし、主題歌として歌ったことでも話題になりました。
誠実だがどこか頼りない書店主のウィリアム。ある日彼が経営しているノッティングヒルの書店に偶然大人気ハリウッド女優のアナが訪れます。その日を境に街角で再会したり、アナがウィリアムの家に訪れることになったりと…徐々に2人の距離は縮まり惹かれ合っていきます。出会うはずのなかったウィリアムとアナの身分違いの恋は果たしてうまくいくのでしょうか?
この映画の舞台となっているノッティングヒルは、繁華街から少し離れたロンドンの高級住宅街です。色とりどりのカラフルな建物が並ぶこの街は歩いているだけでも楽しめます。
ノッティングヒルの1番の見どころは、日曜日を除き毎日開催されるポートベローマーケットです。全長2キロメートルにも及ぶロンドン西部最大級のアンティークマーケットで、40年以上の歴史を誇ります。骨董品をはじめ、フレッシュなフルーツや野菜が購入できる人気の観光スポットです。
他にも、ウィリアムが働いていた書店「トラベル・ブック・カンパニー」のモデルとなった本屋や、ウィリアムがアナにオレンジジュースをかけてしまう「運命の交差点」があるコーヒー・リパブリックの角、ウィリアムが映画を観るコロネ・シネマなどなど…レトロでかわいいイギリスの街並みがたくさん登場します。
『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ノッティングヒルの恋人』を手掛けたリチャード・カーティスの監督デビュー作となったクリスマスが題材のロマンティック・コメディ映画です。クリスマス前のロンドンを舞台に、総勢19人の男女が織りなす様々な恋愛模様をそれぞれの視点から描いた群像ラブ・ストーリーとなっています。
舞台はクリスマスシーズンのロンドン。英国首相からろくでなし、11歳の少年から老人までと年齢も職業もバラバラな19人の男女が様々な恋愛模様を繰り広げます。果たして彼らは幸せなクリスマスを過ごすことができるのでしょうか?
映画の冒頭シーンで使用されたヒースロー空港は、”出会い”で溢れている国際的にも最大規模の空港です。作中では空港の日常を映すことによって、メインテーマである「愛はいたる所に溢れている(Love actually is around)」を表現しています。
作中の買い物シーンで使用されたこの高級百貨店は、ロンドンのオックスフォードストリートに構えるセルフリッジズです。1909年に開業してから、ロンドン最大規模を誇る大型デパートとしてオシャレな若者を中心に多くの人々に愛されています。店内はトップブランドが並ぶだけでなく、ファストファッションやレストラン、スパ、お土産に最適なチョコレートや紅茶のお店まで何でも揃っています。
親友の奥さんに叶わぬ恋をしてしまった男がその恋を知られ家を飛び出していく…。そんな切ないシーンが撮影されたのは、美しいテムズ川の左岸にそびえるOXOタワーです。この建物は元々19世紀末に郵便局の発電所として建てられましたが、1996年に一般公開してからはカフェやデザイナーズショップ、ギャラリーなどが入り人気の観光スポットとなっています。
他にも作中の結婚式のシーンはロンドン中心部にあるグロヴナー教会が使用されていたり、映画のところどころに定番観光スポットであるロンドン・アイやミレニアム・ブリッジのカットが挿入されていたりと…映画を楽しみながらロンドンの美しい風景を味わうことができます。
全40ヵ国以上で翻訳され、3,500万部以上の売り上げを誇る英国人作家マイケル・ボンドのロングセラー児童小説『くまのパディントン』を初めて実写化したファミリー映画です。日本では、人気俳優松坂桃李が吹替声優を演じたとして一躍話題になりました。
ペルーから遥々ロンドンへ家を探しにやってきた”クマ”ですが、クマであることを理由に中々相手にされず…。そんな中出会ったブラウン一家に”パディントン”と名付けられ、屋根裏部屋に泊めてもらえることになりました。ある日、珍しいクマがブラウン家にいるという話を聞いた自然史博物館の館長はパディントンを剥製にしよう企みます…!パディントンとブラウン家によるコメディあり感動ありのハートフルストーリーです。
パディントンが最初にブラウン一家と出会い、”パディントン”の名付け理由ともなった駅は実際にロンドン中心部にある主要駅パディントン駅です。
駅にはパディントンの銅像があり、実際にパディントンに会うことができる人気の観光スポットとなっています。また、2階にあるパディントンショップではパディントンのぬいぐるみや文房具が売っているのでお土産にオススメです!特に、パディントンのオリジナルチョコレートはパッケージのデザインもかわいく、美味しいのでお土産に大人気です!
作中のブラウン一家はノッティングヒルにある設定になっていますが、実際に撮影が行われたのはノッティングヒルより北側のプリムローズヒルという丘の近くにある住宅街です。パステルカラーの家々が特徴的なかわいらしい通りになっています。
パディントンのクライマックスシーンが撮影された場所はロンドン自然史博物館です。ビクトリア様式の建物が特徴的なこの博物館には、恐竜の化石から動物の剥製、地震のメカニズムや人類の進化など…世界中から集められた様々な展示品が所蔵されています。
他にもタワーブリッジやバッキンガム宮殿、セント・ポール大聖堂などロンドンの有名観光スポットがたくさん登場します。
イギリス・アメリカ合作のスパイアクション映画『007』シリーズの誕生50周年記念作となった第23作です。全世界での興行収入は11憶856万ドルにも達し、シリーズの中でも1.2を争うほど人気の作品となっています。主なシーンが撮影されたイギリスでは、『アバター』を超えて英国興行史上歴代第1位に輝きました。
イギリスの秘密情報部であるMI6に所属するボンド。ある特殊任務を遂行中に仲間の誤射で打たれ、橋の上から峡谷へ落下してしまいます。その後ボンドは行方不明となり死亡が報告されますが、実は人里離れた場所でひっそりと暮らしていたのです。そんな中サイバーテロがMI6を襲うという情報を聞いたボンドは、MI6を守るために現場に復帰してテロ組織を追うことに!ボンドとテロ組織との激しい戦いが始まります。
なし
※2020年9月現在
ボンドが所属する秘密情報部M16の本部は、実際のイギリスの秘密情報部通称SISを使用しています。ロンドンのテムズ川沿いに面しているポストモダン様式の建物で、映画にはこのビルの裏側が登場します。
英国の官庁・政府機関が多く集まる官庁街ホワイトホール。ここでは、脱線し向かってくる電車をかわしたボンドが外へ飛び出すという激しいシーンが撮影されました。イギリスの由緒ある建物が並ぶ街並みはとても趣深く、多くの観光客で賑わっています。近辺にはルーベンスの天井画があることで有名なバンケティング・ハウスもあるので訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。
作中の遺体安置所として使用された旧王立海軍大学や、地下鉄アクションシーンが撮影されたチャリング・クロス駅、上海の設定で撮影されたThe Broadgate Tower、ボンドが武器開発係と対面するナショナルギャラリーなどなど…映画では様々なロンドンの名所が登場します。
この映画はロンドン以外にもスコットランドやトルコをはじめとした世界中の様々な国で撮影が行われました。実は長崎の軍艦島もその中の1つなんです!映画を観た際はぜひ探してみてくださいね。
全世界で9,000万部を超えたJ・K・ローリングのベストセラー小説『ハリー・ポッター』シリーズの、映画版第1作となったファンタジー・アドベンチャー映画です。日本を含む世界中で大ヒットを記録し、第74回アカデミー賞3部門にノミネートされました。監督は『ホーム・アローン』シリーズなどのヒット作を手掛けてきたクリス・コロンバスです。
両親の死を境に親戚の家へ預けられたハリー。そこでの生活は決して幸せなものではありませんでした。そんな中迎えた11歳の誕生日に、ハリーは1通の手紙に入った魔法学校の入学許可証を受け取ります。手紙に導かれるまま魔法学校への入学を決意。新しい環境で学校生活を謳歌するハリーでしたが、ある時学校に隠された秘密を知ってしまい…。
ハリー・ポッターシリーズの名場面の1つであるホグワーツ魔法魔術学校へと電車で向かうシーン。レンガの壁に向かって飛び込む9 3/4番線は、実際にキング・クロス駅にあり有名な写真スポットとなっています。スタッフが杖やマフラーなどの貸し出しを行っており、まるで自分がハリー・ポッターシリーズの主人公になったような写真を撮ることができます。ハリー・ポッターショップも隣接しているので立ち寄った際はぜひ訪れてみてください!
ロンドンの金融街(City of London)の中心にあるロンドン最古の市場レドンホール・マーケット。作中でハリーと友人ハグリッドが訪れた魔法界で人気のパブ「濡れ鍋」のある通りとして使用されました。重要文化建築物に指定されており、豪華な装飾にオシャレなお店が建ち並ぶ商店街として観光客だけでなく地元の人々にも愛されています。
ホグワーツ魔法魔術学校の廊下のシーンが撮影されたのはコッツウォルズ西部にあるグロスター大聖堂です。聖堂内には作中で闇の魔術・防衛術や魔法薬学の授業が行われた教室もあります。ロマネスク様式とゴシック様式が合わさった歴史ある建物で、イギリスで最も美しい建築物の1つと見なされています。
ホグワーツ魔法魔術学校のロケ地となったオックスフォード大学クライストチャーチカレッジはハリー・ポッター好きには外せないスポットです!食堂や階段、教室、図書館まで作中で登場するお馴染みの光景をそのまま楽しめることができます。大学では一般の観光客のために、期間限定で大学寮に宿泊できるプランも用意してくれています。ぜひチェックしてハリー・ポッターの世界を堪能してみてください!
吃音に悩まされた現イギリス女王の父ジョージ6世の感動の実話を描いた歴史ドラマ映画です。英国史上最も内気な王と言われた彼が言語療法士などの手を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでのドラマを主演のコリン・ファースが熱演します。第83回アカデミー賞では作品賞など4部門に輝きました。
幼いころから吃音という大きな悩みを抱えていたジョージ6世。兄に代わり英国王に就任したジョージ6世ですが、英国王になった以上スピーチをすることは避けて通れません。そこでジョージ6世は、国民の前で渾身のスピーチをすべく彼の妻や言語療法士などの手を借りながら吃音を克服しようとします。
ジョージ6世の戴冠式が撮影されたイーリー大聖堂は約1400年近い歴史を持つ美しいバロック様式の建物です。元々は修道院として建設されましたが、1109年に今のような大聖堂になりました。ステンドガラスが綺麗で、特に「八角形の間」は採光塔から日差しが入り込み幻想的な空間を作り出しています。
ラストシーンが撮影されたのはバッキンガム宮殿です。広場に集まった民衆の前でジョージ6世がスピーチを行いました。バッキンガム宮殿はイギリス王室の宮殿で、エリザベス女王の邸宅としても知られるロンドン最大の観光名所です。周辺の護衛を務める近衛兵の交代式はイギリス名物として観光客に大変人気があります。
その他にもジョージ6世がまだ国王になる前に暮らしていた建物として使用された33 Portland Placeや、言語療法士の医院の外観として使用されたハーレー街、はじめにスピーチを行う場として使用されたエランド・ロード競技場、ジョージ6世と言語療法が仲違いするシーンで使用されたリージェント・パークなどなど…英国王ジョージ6世の実話を歴史的な建造物を中心としたイギリスの様々な場所で撮影しています。
イギリスが舞台のオススメ映画いかがでしたか?モダンな街に歴史的な美しい建造物が残るイギリスでは、ファッショナブルでスタイリッシュな映画が多く撮影されています。
イギリスが舞台のオススメ映画を観て、ぜひ現地の雰囲気を味わってみてください。留学した際は実際にロケ地観光をしてみるのもオススメです!
歴史ある文化や伝統が色濃く残るイギリスは、古い伝統も守りながらも、 常に流行の発信地としてファッション・アート・音楽・考え方や技術などを生み出し世界中に発信している国としても有名です。 英語教育にも長い歴史をもち、語学学校の質や教育レベルも世界的に高いです。 イギリス留学では、英語発祥の地として、上品なクイーンズイングリッシュを学ぶことができることが魅力。 多国籍国家でもあるため、国際色豊かで留学生でも住みやすい雰囲気があります。 ヨーロッパ各国へ小旅行を楽しむこともできる、ヨーロッパの魅力たっぷりの国です。