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幼稚園の頃から英語に興味があり、海外に漠然とした憧れを持っていました。中学で本格的に文法などを勉強するようになってからは、得意科目でもあったため、実際に自分の英語が本当に海外で通じるのか試してみたいと思い、クラスの全員が留学必須のコースがある高校へ入学しました。 特にこれといった留学の目的はありませんでしたが、英語がうまくなりたいというよりは、日本の外に出て異国の文化を体験してみたいという気持ちが大きかったです。
高校留学だったため、選択肢がオーストラリア、カナダ、ニュージーランドのみでした。オーストラリアは親日で、気候も温かいイメージがありましたし、オーストラリア人の英語の先生からよく話を聞いていたので、興味がありました。
現地の生活が体験できる点です。ここでいう『現地の生活』というのは、短期滞在や旅行観光客のようにゲスト扱いされずに、ゴミ出しをしたり、家事洗濯を手伝ったり、ということを指しています。長く滞在する分、辛いことやトラブルなどもありますが、それも全て含めて貴重な経験になります。
オーストラリア人の人柄です。寛容で、誰にでも話しかける人懐っこさがあります。例えば、レジで大量に買い物をする人の後ろに並んでいると、「先にいいよ!」と譲ってくれたり。また、滞在していたホームステイ先の向かいの住人が、最寄りのバス停からの帰り道に話しかけてくれて、途中まで一緒に帰ったこともありました。
『人種のサラダボウル』とも呼ばれる移民大国のため、本当に様々なバックグラウンドを持った人たちが暮らしています。高校のクラスメイトたちはパスポートを2つ持っていましたし、自分のルーツを誇りに思っていました。宗教のクラスでは自分の宗教について調べて、みんなに共有する時間などもありました。自分と違うものを受け入れる文化が当たり前に根付いている国だと感じ、単一国家である日本との違いを実感しました。
他にも、州によって異なりますが、留学生へのサポートが手厚いなと感じました。政府から緊急連絡先などが記載されたカード、パンフレットなど、留学生が過ごしやすいように工夫されており、初めての留学でも安心して過ごせる国です。
アデレード中心街からトラム(路面電車)で25分程離れたところにある『Glenelg beach』です。湾岸に沿ってたくさんのビーチがありますが、その中でも定番のビーチです。この路線の終点がGlenelg beachなのですが、ここでは道路に沿ってお店が並んでいるため、みんな水着のまま買い物したり、お菓子やアイスクリームを食べたりしています。
また、日本と違って真夏の気温が高い日でも海水が冷たいのが特徴です。これは、オーストラリア大陸直下の南極の氷が溶けて北上してくるためです。場所によっては浅瀬が少し先の方まで続いていたり、橋が沖の方までかかっているため、そこを散歩しながらゆっくり時間を過ごすのが好きでした。
3ヶ月目あたりです。それまではネイティブのクラスメイトに話しかけられても分からず聞き返してしまい、「やっぱり大丈夫!」と言われたりして…。日本の学校で英語のテストの点数がよかっただけに、実際は全然話せないんだなと思って落ち込みました。 留学開始して1ヶ月程経った頃、同じホームステイ先にベトナム人の留学生が来ました。一緒に登校したり、休日は一緒に出掛けたりもして、その子が来てよく会話をするようになってから英語力がアップしました。お互いの言いたいことを想像しながら話すことで、段々と英語に慣れてきました。
高校2年生の春から留学しましたが、その頃はTOEIC500点ぐらいだったと思います。文法が本当に苦手で、今思うと、よくこの英語力で両親は留学に行かせたな、と思います。
もともと得意だったリスニングは、ほぼ問題なく理解できるようになりました。スピーキングは、「日本人特有のアクセントが全然ないよね。」とネイティブスピーカーの友達に褒められるほど成長しました。また、新しい単語や略語も覚え、「ネイティブの投稿かと思った!」と驚かれるようなSNSの投稿ができます。文法はいまだにで苦手ですが、論文を書いたりしない限りは特に不自由はありません。
英英辞書を引くことです。英語と日本語は違う言語のため日本語にない表現もありますし、無理やり母国語に翻訳されたもので理解するのには限界があると思います。最初は難しいと思うので日英辞書を使ってもいいと思いますが、英英辞書を使うことで、ただの暗記ではなく『理解』ができるようになると感じます。
スピーキングだと、口を動かすことです。好きなアーティストの歌の歌詞を見ながら口ずさんだり、好きな女優の10分程度のスピーチを暗記するまで真似していました。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、やはり自分の興味のあるものを英語で学ぶと気持ちが高まります。スピーチを低速で発音を真似るところから始めて、段々とスピードを速くしていきました。どこにアクセントを置くか、どこを速く・余裕を持たせて読むかなどをこの方法で学びました。
ありきたりですが、考え方が変わったり、様々なことに興味を持つようになったことです。外国人の気持ち、もっというと差別される側の人の気持ちが分かりましたし、何気なくしていることが、相手を嫌な気持ちにさせてしまうんだなと体感しました。
あとは、渡航した国や友達の出身国などに興味を持つようになり、テレビ画面越しの世界のニュースが他人事ではなくなりました。同時に、日本のことをよく質問されたので、自分の国にも興味を持つようになりました。どの国にもいいところと悪いところがありますし、私は日本独特の文化や、細かいところにこだわる気質が好きです。また、外から自分の国を見てみることで新しい発見があります。
ホストファミリーと過ごした時間です。ホストマザーは昼から深夜にかけて工場で働いていたので平日は会えませんでしたが、その分土日に一緒に料理をしたり、映画を見て過ごしていました。このおかげでホームシックにならなかったのかもしれません。 ホストファザーは70歳を超えていてずっと家にいたので、夕飯後は毎日一緒に皿洗いをして、その日あったことを話したり、新しい単語を教えてくれたりしました。休日はたまに家族でドライブやマーケットに行って、散歩したり、アイスを食べたり、晩ご飯に使う野菜を調達したり、ゲストのような特別扱いではなく本当の家族のように接してくれたことが一番の思い出です。長期留学ならではの経験だったと思います。
オーストラリア留学は、海外渡航経験の少ない方にも自信を持っておすすめできます。 気さくでフレンドリーな人柄が魅力のオーストラリアは、多文化・多民族国家であるゆえ、外から来た人も馴染みやすく、何度も訪れたくなる心地よさがあります。 他の国に比べて留学生に対する制度が充実していて、国を挙げて手厚くサポートする体制が出来上がっているため、不安が多い海外生活も安心して送ることができるでしょう。 期間や渡航スタイルの選択肢が広く、短期留学やワーキングホリデーなど自分に合った形を選ぶことができるのもオーストラリア留学の大きなメリットです。