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自然が豊かで珍しい動物たちに出会え、治安も良いオーストラリア。海外からの語学留学生を受け入れる制度や環境も整っていることから、日本だけではなく、多くの国からも語学留学先として人気があります。
そんな魅力満載のオーストラリアへ留学するために必要となるものが「ビザ」です。ビザはオーストラリアへの入国の目的や期間によって取得すべき種類が異なり、条件や費用も異なります。
この記事ではそれぞれのビザについてスムーズに取得できるよう種類や条件、費用、申請方法などをご説明します。
オーストラリアに留学するためのビザには、以下のように3つの種類のものがあります。それぞれ、目的や期間によって取得するビザは異なりますので、自分に合ったビザを取得しましょう。
ビザの種類 | 必要な人 |
学生ビザ | オーストラリアの教育機関(語学学校、TAFE、大学等)へ、3ヶ月以上の留学を目的とした人 |
観光ビザ | 観光しながら語学学校に通いたい人で、滞在は3ヶ月以内の人 |
ワーキングホリデービザ | 働く体験をしながら語学学校に通いたい人 |
オーストラリアの教育機関(大学、大学院、TAFE)に進学し、3ヶ月以上の留学を目的とする場合は、「学生ビザ」を取得しなければなりません。学生ビザを取得していれば、政府認定校のコースをフルタイム(週25時間以上)で受講することを条件として、受講期間中はオーストラリアに滞在できます。なお、通信コースは受講できませんのでご注意ください。
しかも、この学生ビザは、各タームの80%以上の出席率を達成していれば、ビザを延長することも可能です。しかし、条件がクリアできない場合は、学校から移民局に通達され、学生ビザがキャンセルされる場合がありますので注意が必要です。
有効期限については、コースの期間プラス1-2ヶ月です。これは、コース中に休暇をとったりしても滞在期間中に授業が終了できるようにするための処置です。コース期間によって異なりますが10ヶ月以下の場合は、コース終了日から1ヶ月間、コース期間が10カ月以上の場合は2ヶ月間長く滞在することができます。
また、学生ビザには週20時間までの労働許可が付与されますので、アルバイトで学費を賄いながら、学校に通うこともできます。ただし、サブクラス500ビザ(大学院通学者用学生ビザ)の取得している方で、マスターコースのリサーチおよび、ドクター(PHD)を開始している場合は、就労時間の制限はありません。原則として、履修コース開始前の就労は禁止されています。
語学学校に3ヶ月くらいの短期留学をして英語を学びたい場合は、「観光ビザ」または「ワーキングホリデービザ」で対応できます。観光ビザであれば、最長3ヶ月まで、ワーキングホリデービザであれば、最長4ヶ月まで語学学校に通うことができます。
就労に関しては、学生ビザであれば勉強しながらアルバイトができ、ワーキングホリデービザであれば一雇用主のもと最長6ヶ月間働くことができますが、観光ビザでは働くことはできません。
どのような条件と目的でオーストラリアに留学したいのかを明確にして、取得すべきビザを選びましょう。
勉強しながらアルバイトもしたい場合は、「学生ビザ」または「ワーキングホリデービザ」が必要です。留学する期間によって、どちらのビザを取得しなければいけないかは異なります。
学生ビザの場合はコース開始前の就労はできませんが、コース期間中は1週間で20時間の就労が許可されていますので、1ヶ月で80時間まで働くことができます。また、コース期間中であっても、学校が認めた休暇期間などは無制限の就労が可能です。
ワーキングホリデービザの場合は、同一雇用主の元で最大6ヶ月間就労することができます。そして、最長17週間語学学校に通うこともでき、英語力によって一般英語コース、バリスタコース、試験対策コースなど様々なコースを受講できます。
観光がメインだけど英語も学びたい場合でも「観光ビザ」で英語学校に通学することも可能です。最長12週間通学することができ、現地で学生ビザへの切り替えも可能ですので、もっと現地で学校に通って英語を勉強したくなった場合は、学生ビザに切り替えると良いでしょう。
では、オーストラリアで3ヶ月以上就学したい方が取得しなければいけない「学生ビザ」について、申請条件、費用、必要な書類、申請方法、ビザの種類について、もう少し詳しくご説明しましょう。
項目 | 詳細 |
申請条件 | ・年齢が6歳以上の小学生であること ・滞在中の生活費が十分に用意できること ・入学予定の学校が政府認定校であること ・学生ビザの規則を遵守すること ・OSHCに加入すること ・健康状態が良いこと ・扶養家族もビザを所有すること ・GTEの条件を満たすこと |
費用 | 620AUSドル |
必要書類 | ・パスポート ・入学許可書番号 ・海外留学健康保険(OSHC) ・クレジットカード ・留学の目的を英語で書いたエッセイ |
申請方法 | オンライン(eVisa)と郵送申請の2種類 (郵送で申請できるのはeVisaが利用できない場合のみに限られる) https://online.immi.gov.au/lusc/login |
「学生ビザ」を申請するには、いくつかの条件があります。
・年齢が6歳以上の小学生であること
申請時に年齢が6歳以上の小学生になっていることが条件です。
・滞在中の生活費が十分に用意できること
具体的な金額があるわけではありませんが、オーストラリア滞在中の生活費、旅行費、学費をまかなえ、困らないで生活できるだけの資金です。移民局より調査を受けたり、必要書類の提出を求められることはありません。
・入学予定の学校が政府認定校であること
入学先の学校が、CRICOS登録校となっている政府認定校のコースでなければなりません。同じ学校内でも、コースによってはCRICOSに認可されているコースと認可されていないコースもありますので、しっかり確認する必要があります。
また、フルタイムコースで修学しなければならず、パートタイムコースは認められません。そして、コース期間中の出席率は80%以上でなければなりません。ここで注意しなければならないのは、同じコースを2度以上修学してはいけないということです。コースのやり直しは、1度のみ認められます。
・学生ビザの規則を遵守すること
就学期間が12週間、就労時間が最大週20時間であるという規則を遵守することが条件の一つです。ただし、ビザのクラス、就学内容によってはこの条件は異なります。
・OSHC(Overseas Student Health Cover: 海外留学生用保険)に加入すること
OSHC(Overseas Student Health Cover:海外留学生用保険)への加入は義務となっています。オーストラリアの公共医療保険制度(メディケア)を利用できない代わりに、OSHCによって滞在中の病気・事故等によるケガの治療費や手術、入院費用などが規約内であればすべてカバーされます。処方箋代は特定の薬を除いて無料になります。
OSHCは、政府に認定された保険会社のみが提供できます。現在はオーストラリアの民間保険会社5社が提供しており、補償内容は全て同じですが、プランやサービスは保険会社によって異なりますので、ご自身にあった保険会社を選びましょう。
料金は保険会社によって多少異なりますが、1ヶ月あたり約3,500円が相場です。入学手続きの際に、学校を通して加入することもでき、代金は学校が代行して請求するケースがほとんどです。
尚、学生ビザを延長する場合はOSHCも更新しなければなりません。
・健康状態が良いこと
2015年11月20日以降に学生ビザ申請を行う日本国籍の留学生に対しては原則、健康診断が免除されます。(韓国国籍や中国国籍の方は引き続き健康診断が必要になります)が、申請内容により、オーストラリア大使館指定病院で基礎健康診断かレントゲン診断のいずれかを受診しなければなりません。
該当者は、各追加書類の提出を求められます。健康診断は、原則として、ビザ申請後に受診する必要がありますが、ビザ申請中に、健康診断が必要な方には審査官から連絡があります。オンライン申請の場合はインターネット上に表示されますので、その際は健康診断の受診の準備を行ってください。
健康診断は大使館指定の病院で受診した結果のみ有効です。また、すぐに受診できるとは限りませんので、ビザ申請は余裕をもって早めに準備しましょう。健康診断費用は、病院によって多少異なりますが、約2万円くらいです。
・扶養家族もビザを所有すること
扶養家族が同行する場合は、学生ビザを申請するご本人が申請を行う時にのみ、申請に含めることができます。
・GTE(Genuine Temporary Entrant:)の条件を満たすこと
オーストラリア留学の目的を英文で作成するエッセイのような書類です。近年の学生ビザ申請では重視されており、この要件を満たさないとビザ申請が却下されることがあります。
GTEの内容に記載することは、オーストラリアでの留学目的、留学中に何を勉強するのか、学んだことが帰国後の将来のキャリアにどのようにつながるのかということです。また、現在していること、過去の経歴、ご自身や家族の経済状況なども含めて記載するものよいでしょう。
以上が、ビザ申請に必要な条件ですが、オーストラリアは学生ビザで留学する生徒に対し、厳しい規則を設けています。これらの規則に従わない場合はビザが取り消されますので、上記の条件を十分理解した上で、学生ビザを取得しましょう。
学生ビザの申請にかかる費用は、日本国内は620AUSドルです。オーストラリア国内で申請する場合は、一度目は620AUSドルで、2度目以降は、620AUSドルに700AUSドルが追加されます。すべて大使館指定レートで換算されます。
また、VISAカード、マスターカード、アメリカンエキスプレス、JCBカード、ダイナースカードでの支払いの場合、2018年7月1日現在、クレジット・カード発行会社への利用手数料はカード利用者負担になり、申請料金に加えて以下のように料金が課されます。
・American Express, JCB: 1.40%
・Diners club International: 1.99%
・Paypal: 1.00%
・Union Pay: 1.90%
・Visa, Mastercard: 1.32%
学生ビザの申請に必要なものは以下のものですが、追加提出の指示が出た場合は、その指示に従って書類を用意しましょう。
・パスポート
オーストラリア入国予定日から6ヶ月以上有効なパスポートが必要です。もし、留学中にパスポートが切れてしまう場合は、現地の日本領事館で更新できます。
・入学許可書番号
政府認定校に入学手続きを行い、学費の納入後に学校より発行される、COE(入学許可書)が必要となります。
・海外留学健康保険(OSHC)
滞在期間をすべてカバーする保険に加入しなければなりません。入学申込みの際に同時に申し込むことができます。
・クレジットカード
eVisa申請する方は必要です。親族名義のものでも大丈夫です。
・留学の目的を英語で書いたエッセイ
GTE制度(Genuine Temporary Entrant Criterio:「純粋な非移民者で一時入国者であるかを審査する」制度)上、必要な書類です。学生ビザを申請する際に、「純粋にオーストラリアでの就学だけを目的とし、移住や就労を目的とせず、コース終了後は速やかに帰国をする」ということを証明しなければなりません。そのために就学目的や志望動機を書いた英文エッセイを提出します。近年では、このエッセイの記載内容が審査をパスするために非常に重要視されています。
その他、以下のものについて追加提出の指示が出ることがあります。
・資金所持(金額の目安は1年の留学で生活費約2万ドル)を示す証明書(金融機関発行の英文残高証明書など)
・語学力を示す証明書(英語試験、資格のスコア・レベルが記載されたもの)
・大使館指定病院での健康診断
また、オーストラリアの学生ビザ取得後に転校を希望する際は、基本的に以下の条件を満たす場合のみ認められます。その際は、移民局へ転校の申請書類を提出する必要があります。
・12ヶ月以上のコースに入学後、就学期間が12ヶ月以上経過している場合
・学校側の方針により、予定のコースが開講しない、学校自体が閉鎖される場合
12ヶ月未満のコースに入学後、学生ビザ期間中の転校については、特別な理由が無い限り認められません。しかし、場合によっては学校側の編入許可書をもとに、転校できる場合があります。
オーストラリアの学生ビザの申請方法にはオンライン(eVisa)と郵送申請の2種類あります。ただし、郵送で申請できるのはeVisaが利用できない場合のみに限られます。
ここでは、オンライン(eVisa)申請方法についてご説明しましょう。
まずオーストラリア移民局のImmiAccount(https://online.immi.gov.au/lusc/login)にアクセスし、アカウント登録をしてから申請を始めます。
学生ビザが発給されるまでの日数は、移民局の混み具合によります。およそ2週間から3週間が目安ですので、申請には日数の余裕を持って行いましょう。
日本国内で申請する場合は、コース開始日より、4ヶ月前(124日前)から、オーストラリア国内で申請する場合は、コース開始日より、3ヶ月前(93日前)から申請を受け付けていただけます。
以前は、語学学校、専門学校、大学など、教育機関に沿った学生ビザを申請しなければなりませんでしたが、現在では、いずれの教育機関の場合も、同一の学生ビザ(Subclass 500)を申請することになっています。
3ヶ月くらいの短期留学や観光をメインとした語学留学もしたいという方には、「観光ビザ(ETAS)」の利用が良いでしょう。観光目的の入国で、90日以内の短期滞在であればETAS(イータス)と呼ばれる電子入国許可登録システムを利用する事が可能なのです。
ETASは、査証(ビザ)の代わりになるもので、オンラインで30秒ほど申請登録するだけですので、とても簡単に手続きが済みます。滞在中は3ヶ月間までの就学が可能です。
また、現地到着後に学生ビザの切り替えも可能ですので、ETASで3ヶ月間語学学校に就学し、その後に学生ビザに切り替えて、6ヶ月間語学学校に通うことも可能です。
ここでは、観光ビザ(ETAS)について詳しくご説明します。
項目 | 詳細 |
申請条件 | ・90日以内の短期滞在 ・ETAS対象国籍のパスポート所持者 ・健康であり、犯罪歴がない ・訪問目的が、「観光」「親族訪問」「ビジネスミーティング」「会議、展示会又は高度な技能を必要とする短期間のプロジェクト、又はイベント従事者」 |
費用 | 申請料金は無料、システム利用料20AUSドル。 (旅行会社に依頼する場合は3,500円程度かかる) |
必要書類 | ・パスポート ・クレジットカード |
申請方法 | ETAS(イータス)と呼ばれる電子入国許可登録システム https://www.eta.homeaffairs.gov.au/ETAS3/etas |
「観光ビザ」の申請条件は、以下の4つです。
2.訪問目的が、「観光」「親族訪問」「ビジネスミーティング」「会議、展示会又は高度な技能を必要とする短期間のプロジェクト、又はイベント従事者」
4.健康であり、犯罪歴がない
ETASの有効期間は12ヶ月ですが、規則として就学期間は最長で3ヶ月までとなります。ETAS取得後3ヶ月就学し、一度国外に出て再入国しても、それ以上の就学はできません。この点は注意が必要です。
また、このビザで基本的にできることは、「観光」「ビジネスミーティング」」「家族・友人を訪問」「イベント出演」「留学の下見」などです。これらの主目的に加えて、就学もできるというのが最大の特徴です。
尚、最長12週間、現地の語学学校やスクールに通うことができますが、パートタイムやアルバイトで仕事して収入を得ることはできませんので気を付けましょう。
オーストラリア観光ビザのETAS(イータス)の申請料金は無料です。ただし、オーストラリア政府・移民局のサイトから申請を行う場合システム利用料金20AUSドルがかかります。支払い方法はクレジットカードでの支払いのみです。
旅行会社に航空券を予約するときに申請を依頼することもできます。ご自分で申請する手間は省けますが、費用はおよそ3,500円かかります。その他、ETAS登録代行業者に申請を依頼することもできます。オーストラリア政府・移民局のサイト以外のETAS登録業者へ依頼する場合は、別途20ドルがかかることはなく、一般的にその会社の定めるETAS登録代行料金しかかかりません。
旅行会社もしくは登録代行業者に依頼する場合、費用に幅がありますが、一般的にはETAS登録代行業者の方が安く、日本の旅行会社はETAS登録代行料金が高い傾向があります。
観光ビザの申請は基本的にオンラインですので、必要なものはパスポートとメールアドレス、システム利用料支払いのためのクレジットカードです。この3点をお手元に置いて申請を行いましょう。
ETASの申請方法は、3通りの方法があります。
オンラインで自分で取得する
オンラインでご自分で取得する場合は、オーストラリア移民局サイトにアクセスして直接申請します。
https://www.eta.homeaffairs.gov.au/ETAS3/etas
日本語表記もあり、即時発行してくれますので、万が一、観光ビザを取り忘れて空港に行ってしまい、チェックカウンターで取るよう指示が出た場合でも、すぐ取得できます。
旅行代理店に依頼する
航空券の予約と合わせて申請をすることができ、手間が省けて一番簡単な方法です。しかし、手数料が3,500円程度かかります。
ETAS登録代行業者に依頼する
ETAS登録代行業者とは、オーストラリア移民局の許可を得て登録手続きを行っている代行会社です。料金はシステム手数料20AUSドルを下回る業者が多いので、一番費用が安く済む可能性はありますが、即時取得はできないため3日以上の時間的余裕を見なければなりません。
また、依頼する時には、パスポート情報やクレジットカード情報を渡す事になります。ETAS登録代行業者の実態は、海外の会社、日本の会社、旅行会社の別部門、個人など様々ですので、安心してお願いできる会社に依頼しましょう。
ご参考までですが、主な日系の会社は以下の通りです。
テレキュー:1,296円
https://www.telecute.co.jp/etas/
JAL ABC:820円
http://www.jalabc.com/etas/
ビューグラント:390円
http://shop.viewgrant.com
eVisaセンター:680円
http://www.evisa.jp
ワーキングホリデービザは、オーストラリアで働けるビザで、18歳〜30歳の方に対して発給されます。1980年からスタートした制度で、現地で学びながら働くことが認められており、年間1万人弱の日本人がワーキングホリデービザを取得しています。
原則として、雇用主のもと6ヶ月まで働く事が出来ます。複数の仕事にチャレンジすることもでき、ボランティアにも参加したり、インターンシップをすることもできます。その場合は、オーストラリア人や世界中から集まる留学生と働きますので、英語力は必要です。英語力やスキルがあれば、その能力に比例して稼ぐこともできます。
さらに、ワーキングホリデービザでは、最長17週間語学学校に通うこともでき、英語力によって一般英語コース、バリスタコース、試験対策コースなど様々なコースを受講できます。
項目 | 詳細 |
申請条件 | ・18歳から30歳までの国民であること ・心身ともに健康であること ・オーストラリアに1年以上滞在する意思がないこと ・扶養する子供を同行しないこと ・過去ワーキングホリデーでオーストラリアに入国したことがないこと ・現地での生活に困らない資金があること(目安50万円) ・有効な旅券と帰りの切符、または切符を購入するための資金を所持すること。 ビザの有効期間:ビザ発行日から1年間以内に入国すること ビザの有効期限:入国日から1年間の滞在が可能。有効期限内であれば何度でも入出国可能。 |
費用 | 485AUSドル(支払いはクレジットカード) 別途、健康診断受診のため、36,000円ほど必要。 |
必要書類 | ・パスポート ・クレジットカード ・英文での銀行残高証明(2019年4月17日より残高5,000AUSドル+オーストラリア出国分の航空券費用が必要) |
申請方法 | オンライン
・自分自身でオンライン申請 https://online.immi.gov.au/lusc/login ・ビザ申請専門のエージェントに依頼 |
ビザの種類 | ・ワーキングホリデービザは通常1年間
・セカンドワーキングホリデービザが取得できればもう1年延長することができる |
ワーキングホリデービザの申請条件は以下の通りです。ビザの申請前に、ご自身が条件をクリアしているかご確認ください。
・18歳から30歳までの国民であること
・心身ともに健康であること
・オーストラリアに1年以上滞在する意思がないこと
・扶養する子供を同行しないこと
・過去ワーキングホリデーでオーストラリアに入国したことがないこと
・現地での生活に困らない資金があること(目安50万円)
・有効な旅券と帰りの切符、または切符を購入するための資金を所持すること。
ワーキングホリデービザの申請費用としては、485AUSドル必要です。しかし、健康診断を受ける必要がありますので、申請費用とは別に36,000円くらい用意しておく必要があります。
ワーキングホリデービザを申請するには以下のものが必要です。オンラインでの申請ですので、ネットに繋がる申請用パソコンとパソコンのメールアドレスとともに、お手元に準備しておきましょう。
・パスポート
・クレジットカード
・英文での銀行残高証明(2019年4月17日より残高5,000AUSドル+オーストラリア出国分の航空券費用が必要)
パスポートは有効期限が1年以上残っていない場合は、更新しておきましょう。また、ワーキングホリデービザは、取得してから1年以内にオーストラリアへ渡航しなければなりませんので、ビザの取得時期は、渡航時期を決めてから行いましょう。
ワーキングホリデービザの申請はオンラインで行います。方法は、自分自身でオンライン申請する方法と、ビザ申請専門のエージェントに依頼する方法の2通りあります。
自分自身でオンライン申請
申請費用以外はかかりません。学生ビザと同様に、ImmiAccount と呼ばれるビザ申請を行うためのアカウントを登録してから申請を始めます。
https://online.immi.gov.au/lusc/login
ビザ申請専門のエージェントに依頼
申請費用と手続き費用がかかります。
ワーキングホリデービザの取得までの日数は、移民局の込み具合にもよります。およそ2週間から4週間と考えておきましょう。記載項目に誤りがあった場合は、申請をやり直さなければいけませんので、直前になって焦らないように、渡航予定が立ちましたら、できるだけ速やかに申請しましょう。
ワーキングホリデービザの有効期間は、通常1年間ですが、最長2年間に延長することができるセカンドワーキングホリデー制度があります。申請方法はオンラインで可能で、費用は485AUSドル(クレジットカードでの支払い)です。
このセカンドワーキングホリデー制度の申請条件は以下の通りです。
・18歳以上30歳以下
・オーストラリアで休暇を楽しむことが主目的であること。
・政府指定地域にて88日間以上の季節労働に従事すること
・心身ともに健康であること。
申請には、政府指定地域にて88日間以上の季節労働に従事した際に、雇用主が発行した証明書が必要になりますので、忘れずにいただいておきましょう。
以上、オーストラリア留学のためのビザについてご説明しましたが、いくつか注意点がありますので、ご説明しておきましょう。
オーストラリア留学のためのビザ申請はオンラインで可能ですので、自分で申請できます。しかし、英語にあまり自信がなかったり、申請のプロセスに不安がある方、特に学生ビザの申請に必要な英文のエッセイ作成に不安がある方は、ビザの取得代行サービス業者に依頼したいという方もいらっしゃるでしょう。
サービス内容に関しては業者ごとに異なりますが、業者側は当然ビジネスですので、自分で申請手続きをするよりは代行手数料がかかります。依頼する前には、サービス内容や費用をきちんとお問い合わせをして検討しましょう。
オーストラリアに留学する方の中には、配偶者など家族を伴う方もいらっしゃるでしょう。学生ビザには家族を伴った申請ができます。その際には、以下のような申請条件があります。
・アセスメントレベル1・2の申請者
・アセスメントレベル3の申請者で12か月以上オーストラリアに滞在したことがある
オーストラリアでは、学生ビザを取得した学生が、オーストラリア入国後にどれだけしっかりとビザのルールを守っているかによって、各留学生の国籍毎に3段階のレベル分けを行なっています。これは「アセスメントレベル」と呼ばれ「国籍リスク」に、「教育機関のリスク」を加え、総合的に判断したものです。
ビザのルールを守らない人が多い国は、危険度が高い国と判断され、1は危険度が最も低く、3は危険度が最も高いと判断されます。このアセスメントレベルの数字によって、学生ビザの申請書類等が変わります。また、国籍および教育機関のアセスメントレベルは非公開とされているため、各教育機関のレベルを事前に知ることはできません。
日本国籍保持者は、国のリスクレベルが1に指定されていますので、”原則”移民局へ英語力証明や資金証明等を提出する必要はなく、家族の申請ができます。申請できる家族は、配偶者と18歳未満の結婚していない子供です。
ビザ申請者の配偶者は、ビザ申請者の学校開始後、週20時間まで就労が可能で、3ヶ月まで就学も可能です。ただし、3ヶ月就学したい場合は、別に学生ビザを取得しなければなりませんので、ご注意ください。
学生ビザを取得には年齢制限があります。「学生」ビザですので、小学校に入学できる6歳以上でなければなりませんので、ご注意ください。
観光ビザであれば、特に年齢制限はありません。
観光ビザはオンライン申請後に即発行されますが、学生ビザ、ワーキングホリデービザは申請してから発行までに日数がかかります。通常、申請から取得までにおよそ4週間かかると考え、期間に余裕を持って申請しましょう。
また、学生ビザに関しては、申請場所が日本国内かオーストラリア国内かによって、申請受付開始の時期が異なりますので、時期をしっかりと把握しておきましょう。
・申請場所は日本国内の場合:コース開始日より、4ヶ月前(124日前)から受付
・申請場所がオーストラリア国内の場合:コース開始日より、3ヶ月前(93日前)から受付
オーストラリア留学は、ビザに規定はあるものの、人それぞれの目的、時期、ライフプランに合わせて、自分自身でスタイルを作り上げていくことができます。そしてその留学スタイルに合ったビザを取得して、自分次第で実りある留学ライフを送ることができます。
ビザの種類に応じて滞在期間や留学の目的、就労の可否が異なりますので、この記事をよくお読みになって、ご自分の留学に合うビザを取得しましょう。
またこちらの記事でも、オーストラリアのビザや申請手順などについてまとめていますので、オーストラリア留学にご興味のある方やビザの取得でお悩みの方はぜひこちらも合わせてご覧ください。
海外渡航経験の少ない方にも自信を持っておすすめできるのが、気さくでフレンドリーな人柄が魅力のオーストラリア。多文化・多民族国家であるゆえ、馴染みやすく、何度も訪れたくなる心地よさがあります。 期間や渡航スタイルの選択肢が広く、短期留学やワーキングホリデーなど自分に合った形を選ぶことができるのもメリットです。