留学を考えている方の中には、ヨーロッパへの留学を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、一口にヨーロッパといっても、留学できる国はひとつではありません。実際ヨーロッパには多くの魅力的な国が点在しており、留学先には迷うこともあるかもしれません。
ヨーロッパには英語学習の環境が整った国も複数存在しています。そういった国へ語学留学をすることで、現地の文化を学ぶだけでなく、語学力の向上を図ることもできるでしょう。ここでは、ヨーロッパの英語圏でおすすめの国をいくつかご紹介していきます。
語学留学の概要についてはこちらでまとめておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
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ヨーロッパには数多くの魅力がありますが、おもに以下の4点の特徴があります。
・ヨーロッパの文化が味わえる
・日本とは違う街並みを見れる
・食文化の違いを体験できる
・共通の通貨が使用できる
ここでは4点をピックアップしましたがヨーロッパの魅力はまだまだあります。ヨーロッパには日本とはおおきく違った文化や歴史があり、魅了される日本人が多くいます。
また、ヨーロッパは国によっても違う文化や歴史をもっており、使われている言語も異なっています。話されている言語はおもに、スペイン語・ポルトガル語・ロシア語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・オランダ語などがあります。
ヨーロッパだけでこれだけの言語が話されていることに驚くかもしれません。さらに、これらの国と国の距離はそこまで遠くはなく、手軽に旅行や観光へいくことができます。ただし、入国審査や滞在期間などは国によって制度があるため、確認が必要です。
また、通常では国をまたぐと通貨が変わるため通貨を変えなくてはいけませんが、ヨーロッパの通貨は基本的に€(ユーロ)が採用されています。国が違っても同じ通貨が使えるため、通貨を変える煩わしさはないでしょう。
ヨーロッパの英語圏はイギリスやマルタ、アイルランドがありますが、そのほかの国では基本的に違う言語が話されていることが多い傾向にあります。そのため、英語を学びたい場合には留学先がある程度限られてきてしまうでしょう。
しかし、ヨーロッパの英語圏には英語を学習しつつ、ヨーロッパの文化を堪能できる国が数多くあります。こちらの記事では、ヨーロッパの英語圏の中でも留学先としてとくにおすすめの3か国をご紹介いたします。
イギリスはヨーロッパの英語圏で知らない人はいないほど有名な国でしょう。イギリスはイングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドの4つの国で構成される連合国であり、文化や風習はそれぞれの国で異なっています。
公用語は英語ですがこの4つの国で話されている言語も違うため、英語学習以外にも最適な場所となっています。また、首都ロンドンには多くの移民が滞在しています。そんなイギリスを留学先に選ぶメリット・デメリットをご紹介します。
・イギリス英語を学習できる
私たち日本人の教育システムでは、アメリカ英語が採用されています。そのため、アメリカ英語には親しみがあることでしょう。一方、イギリス英語はおもにヨーロッパで話されており、日本人にはあまりなじみのないものとなっているため、学習できる機会は非常に貴重なものです。
イギリス英語は世界的に見ても丁寧な言語とされており、国際会議などではイギリス英語が使用される傾向にあるようです。より紳士的なイギリス英語を学びたいのであれば、イギリスへの留学はうってつけでしょう。
・トップクラスの教育
イギリスの教育レベルは世界でもトップクラスといわれており、留学することで受けられる恩恵は大変おおきいものです。イギリスの多くの大学は高いレベルでの教育環境がそろっており、専門知識や、日本でも使えるさまざまな資格を取得することが可能です。
・高い物価
イギリスの物価は高いことで有名です。語学留学を検討している方はある態度の蓄えが必要になってくるでしょう。地域によっての物価の違いもあるため、イギリスに留学する場合は現地でのお金のやりくりも考えた、しっかりとした計画を立てる必要があります。
・留学当初は苦労することもある
イギリス英語を学習したい方にはいい環境でもあり、悪い環境でもあります。その理由として、イギリス英語は独特の発音やアクセントのため、聞き取ることが難しいことがあげられます。慣れてしまえばしっかりと意思疎通を図ることができるかもしれませんが、そうでないうちはストレスになるかもしれません。
・料理がイマイチ
イギリスの料理がおいしくないという話は日本でも有名です。すべての場所がそうだということはありませんが、イギリス人は基本的に料理に興味関心が低く、グルメな日本人の舌では物足りないのかもしれません。
・イギリスでは€(ユーロ)が使用できない
ヨーロッパのほとんどの国でユーロが採用されていますが、イギリスでは近年EUを離脱したことにより、£(ポンド)が使用されています。クレジットカードを使用する場合は大丈夫ですが、イギリスから他国へ移るときは通貨の使用に気をつけましょう。
アイルランドには独自の音楽や文化が存在しています。アイルランドはヨーロッパの英語圏の国ではありますが、公用語は英語ではありません。しかし、アイルランドではほとんどの国民が英語を話すことができ、十分に英語学習の環境が整っているようです。
また、イギリスへのアクセスも大変よく、観光や旅行などで気軽に訪れることも可能です。そんなアイルランドに留学する際のメリット・デメリットはなんなのでしょうか。
・日本人留学生の割合が少ない
アイルランドには、日本人の留学生が訪れることはあまりありません。この理由から、英語学習に専念できる環境がつくりやすいといえるでしょう。
日本人同士が多いと、どうしても日本語を話す機会が増えてしまいます。しかし、母国語を断ち切って英語だけの生活をすることで、より早く英語を取得できるかもしれません。
・暖かい国民性
アイルランドの人たちはフレンドリーで親しみやすいことで有名です。日本とは違う土地でさらに言語も違うとなると、生活が苦しくなるときもあるでしょう。
しかし、アイルランドでは親しみやすい国民性のおかげで、苦しい思いをしなくて済むかもしれません。気軽に話しかけて、どんどん現地の友達をつくっていくとよいでしょう。
・英語が聞き取りづらい
アイルランドのほとんどの方が英語を話せますが、ネイティブではないため少し英語に癖があります。さらに、会話速度が少し速いため、聞き取ることが難しく感じるかもしれません。うまく意思疎通をとるためにも、相手がいっていることがわからないときには、わからないことをしっかりと発言しましょう。
・エンターテインメントが少ない
アイルランドには遊ぶ場所があまりなく、旅行や遊びをメインに考えている方には退屈だと感じるかもしれません。しかし遊べないということではありません。世界的に有名なギネスビールの工場や、アイルランドの国宝であるケルズの書などの観光地もありますので、見に訪れてみるのもいいでしょう。
・住む場所の確保が難しい
アイルランドには、借りることができる家があまりありません。そのため、留学にいこうと決めても、すぐには渡航できないことも多くあります。
留学をスムーズにすすめるためには、日本に滞在中に住むことができる家を探しておくことが重要となってきます。ひとりでは住宅確保や必要書類の準備が難しいと感じたらエージェントに相談してみるのもひとつの手段といえるでしょう。
マルタは観光地として人気がある、地中海に浮かぶ小さな島国です。リゾート地として有名なマルタでは、オンシーズンには多くの方がビーチで海水浴などをして楽しむようになります。また、世界遺産もあり、多くの観光客が訪れる国となっています。そんなマルタに留学する際のメリット・デメリットはなんなのでしょうか。
・ヨーロッパの中では費用が安い
マルタの物価はヨーロッパの中では比較的安く、留学には大変おすすめとなっています。ヨーロッパ留学には強い関心があっても、留学費用が高いとなると足踏みをしてしまうかもしれません。しかし、マルタではその心配は必要ないでしょう。
・日本人が少ない
アイルランドに続き、マルタにも日本人はあまりいません。ヨーロッパのほかの国々からの観光客や留学生の多さが特徴といえるでしょう。1日中英語で生活をしなければいけないので、語学の上達を速く感じることができるかもしれません。
・治安が大変良い
海外は日本と比べると治安が悪い傾向にあります。しかし、マルタはその中でも有数の観光地のため比較的安全といえるでしょう。現地の治安のよさは、留学を決めるうえで重要な項目のひとつでもあります。マルタは安全面でも非常によい留学先といえるでしょう。
・英語に癖がある
マルタはヨーロッパの英語圏ではありますが、第1言語が英語というわけではありません。そのため、アイルランドと同様英語に癖があります。語学留学をするには日本人も少ないため大変おすすめですが、ネイティブの英語は学べないかもしれません。
・長い渡航時間
マルタは日本からのアクセスが大変悪いです。マルタへの留学にはいくつかの国をまたがなければなりません。そのため行き帰りの移動の疲れは非常におおきなものになります。また、時差ボケもしばらく続くでしょう。
・オフシーズンは退屈
リゾート地であるマルタでは、夏場の時期に多くの人が訪れます。しかし、オフシーズンは観光客も留学生も減るため、英語学習以外にすることがあまりないかもしれません。
また、マルタ自体がおおきい場所ではないため、長期の留学の場合はすぐにめぼしい場所は回り切ってしまうでしょう。飽きっぽいという方には向かない場所かもしれません。
留学先を選ぶ際は、なにを重視して選ぶかが重要になります。ヨーロッパの英語圏にいけば英語学習は可能です。しかし、留学先選びには英語だけでは測れない指針があります。たとえばさまざまな文化を体験したり、高いレベルでの教育を受けたいならば、イギリスという選択肢が出てくるでしょう。
ヨーロッパの文化を感じつつ暖かい人たちの中で学習したいとなれば、アイルランドになります。また、リゾート気分を味わいながらの留学となると、マルタになるでしょう。
留学を決定する際には、自分が譲れない項目がしっかりと整理できた状態にすることが重要です。なんとなく留学先を決めてしまうと、あとあと理想とは違った部分が出てきて後悔が生まれるかもしれません。なんのために留学をするのかをしっかりと考えて自分の希望にあった国を選びましょう。
ヨーロッパには文化や歴史など日本にはない魅力がたくさんあります。ヨーロッパは英語圏で、英語を一般的に話すことができる国もありますが、そうでない国もあります。そんなヨーロッパで英語を学ぶ際におすすめの留学先として、イギリス、アイルランド、マルタがあります。
それぞれ英語の学習に向いている土地ですが、国ごとに滞在するうえでのメリットやデメリットがあります。留学先を決める際には、自身がなにを重視して留学をしたいのかをしっかり定めておかなければなりません。国ごとの特色をよく理解して、将来の自分のプラスになる留学先を選びましょう。
Q&AまとめQ&A
歴史ある文化や伝統が色濃く残るイギリスは、古い伝統も守りながらも、 常に流行の発信地としてファッション・アート・音楽・考え方や技術などを生み出し世界中に発信している国としても有名です。 英語教育にも長い歴史をもち、語学学校の質や教育レベルも世界的に高いです。 イギリス留学では、英語発祥の地として、上品なクイーンズイングリッシュを学ぶことができることが魅力。 多国籍国家でもあるため、国際色豊かで留学生でも住みやすい雰囲気があります。 ヨーロッパ各国へ小旅行を楽しむこともできる、ヨーロッパの魅力たっぷりの国です。