キャリアアップや海外での起業を目指しMBAの名門校に入学する人は多くいますが、そのなかでもトップのMBAスクールとして知られているのが、スタンフォードMBAです。スタンフォードMBAとはスタンフォード経営大学院のMBAコースのことで、入学審査の合格率はわずか7%という超難関校なのです。
そんな狭き門を潜り抜けた学生が通うスタンフォードMBAは、どんな学校なのでしょうか。この記事では、スタンフォードMBAの厳しい入学基準や教育方針について解説していきます。
合わせて、大学留学の概要についてはこちらでまとめておりますので、海外での進学をお考えの方は、ぜひこちらもご覧ください。
MBA学問の生まれたアメリカには超難関のMBA学校がいくつもありますが、スタンフォードそのなかでもトップの地位を守り続けています。また、スタンフォードMBAは数々のMBA名門校をおさえ、世界で1位にランク付けされたこともあるのです。
そんなスタンフォード経営大学院のMBAコースに入るには、どれくらいの難易度となるのでしょうか。スタンフォードMBAの合格率は、わずか7%程度となっています。この7%という数字がどれくらい少ないのかが伝わるように、他のMBA名門校の合格率と比較してみましょう。
スタンフォード大学のライバルと称されるハーバード大学では合格率11%程度、ハーバードに並ぶ名門私立大学のコロンビア大学では16%程度となっています。その他のアメリカの有名大学でも合格率は20%から30%程度となっているため、いかにスタンフォードMBAの合格率が低いのかが伝わるのではないでしょうか。
スタンフォードMBAの難易度が他の名門大学に比べてはるかに高い理由は、入学審査の厳しさだけでなく、募集生徒数の少なさにあります。スタンフォードMBAは年間400人程度の生徒しか受け入れず、その数はハーバード大学に比べて半分程度といわれています。
高い入学基準に加え、狭い生徒枠であるスタンフォードMBAは難関校のなかの難関校であるため、経営者や政治家として著名な卒業生が多いことも納得できるのではないでしょうか。
MBAスクールでは入学審査として試験のスコアだけでなく、エッセイでの自己PRや面接での表現力・思考力も重視しています。スタンフォードMBAではテストの点数ではない能力としてどのような学生を求めているのでしょうか。
スタンフォードMBAは求める学生像として3つのポイントをあげています。それが、「Intellectual Vitality」、「Demonstrated Leadership Potential」、「Personal Qualities and Contributions」です。
「Intellectual Vitality」は直訳すると「知的活力」で、学生は主体的に学ぼうとする姿勢が大切だということです。「Demonstrated Leadership Potential」はリーダーシップを発揮できる可能性がある学生かを問うポイントで、ボランティアや会社で中心人物として活躍した経験が求められています。「Personal Qualities and Contributions」は、学生が将来タンフォード大学への貢献できる個性を持っているかを重視しているということです。
ここからは、スタンフォードMBAが求める学生像をふまえつつ、実際にどんな入学基準や審査があるのかもご紹介していきます。
入学基準には、GMATのスコアや卒業した大学の成績、そして、留学生にはTOEFL(iBT)のスコアの提出が求められます。スタンフォードMBAに入学した学生たちの平均的スコアは、GMATは800点満点中730点程度、TOEFL(iBT)のスコアは120点満点中110点程度といわれています。大学の成績表について、はっきりとした数字は出ていませんが、全体的に高いグレードが必要となるそうです。
そのほかの入学審査には、エッセイ、自己PR書類、推薦状、面接などがあります。これらの入学審査では、スタンフォードMBAが求める人材像であることをどれだけアピールできるかが重要です。
アメリカには名門といわれるMBAスクールが数多くあります。学校ごとにカリキュラム内容や教育方針などの違いがありますが、スタンフォードMBAならではの特色とはどんなものでしょうか。
スタンフォードMBAの最大の特色とは、「Change lives. Change organizations. Change the world.」という教育方針を持っている点でしょう。直訳すると「人生を変えよう。組織を変えよう。世界を変えよう。」という意味になります。つまり、「スタンフォードでの学びが人生の転機となり、学んだことを活かして組織や世界に影響を与える人物となってほしい」ということです。
この教育方針を実現するために、スタンフォードMBAのカリキュラムでは、問題提起能力・リーダーシップ能力を養うトレーニングを重ね、実践的な能力を発揮する練習としてインターンシップ参加の機会を提供しています。
スタンフォードMBAのもう1つの特色としては、生徒同士のコミュニケーションが深く、互いにに協力しあえる雰囲気があることです。その理由は生徒数の少なさと、就職活動の際に成績を公表しない規則があるからです。
成績という数字にとらわれず、より多くのことを学ぶために生徒同士が協力し助け合うという姿勢が、スタンフォードMBAが優秀な卒業生を多く輩出してきた要素となっているのでしょう。
スタンフォードMBAの特徴として、「Change lives. Change organizations. Change the world.」という教育方針と、学生が協力してお互いを高めあう雰囲気があります。では、MBAの学生が過ごすスタンフォード大学はどんな環境なのでしょうか。
スタンフォード大学はアメリカの大都市・サンフランシスコから車で1時間ほど離れた場所にあります。都会から離れているため、スタンフォード大学のキャンパスは広々としています。キャンパスの面積の広さはアメリカで1位となっていて、東京ドーム700個分といわれています。
そんな広大なキャンパスには、校舎や図書館だけでなく、スポーツの練習場、ショッピングセンター、教会、美術館などのさまざまな施設があります。都会から離れた「田舎」ではありますが、キャンパス内はいろいろな施設や娯楽がある「都会」な環境なのです。
スタンフォードMBAは、数々のMBA名門校のなかでもトップの学校です。入学の難易度が非常に高く合格率はわずか7%程度で、ハーバード大学やコロンビア大学と比較しても非常に少ない数字となっています。スタンフォードMBAに入学するには、GMATやTOEFLの高いスコアだけでなく、作文や面接を通して学習意欲やリーダーシップ能力をアピールすることが重要です。
スタンフォードMBAの特色は「Change lives. Change organizations. Change the world.」という教育方針のもと、人生を変えるような学びの場で世界を変える力をつけようという理念があります。また、スタンフォードMBAの学生が勉強するキャンパスはとても広々としていて、図書館だけでなく美術館や教会などもあります。都会からはなれた学生都市キャンパスライフも、スタンフォードMBA留学の思い出となるでしょう。
今回は、スタンフォードMBAの入学基準や概要についてご紹介いたしました。
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