ホームステイで短期留学する目的として、「もちろん英語を勉強するため」という方もいらっしゃるでしょう。それだけでなく、ホームステイの短期留学は、その国の文化を深く知るということが大きなポイントともいえます。ホストファミリーと一緒に暮らすことで、その国の生活スタイルがわかる、といった魅力がホームステイにはあります。
この記事でお伝えしていくのは、ホームステイ短期留学ならではのメリットや注意点、お試し留学として次の留学につなげるという考え方です。留学に興味がある方は、ぜひホームステイ短期留学にチャレンジしてみませんか。
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短期留学をする際に、滞在方法はホームステイ、学生寮、シェアハウスという選択肢があります。それぞれメリット・デメリットがありますが、ここではホームステイのメリットをご紹介していきます。
ホームステイは、その国の文化や生活スタイルを積極的に体験することができます。ホームステイでは、基本的にその家庭の一員として、ホストファミリーの食事や生活習慣をともにします。そのため、日本では体験できないようなその国ならではの経験が、ホームステイではできるのです。
例えば、外国の家庭におじゃまして家庭料理をいただくことは、学生寮ではできない体験です。また、休日にはお庭でバーベキューをしたり、山にハイキングに行くというホストファミリーもなかにはいます。自分だけではなかなか経験できないイベントに参加できるのが、ホームステイの魅力です。
ホームステイで短期留学することで、学校の勉強に集中しやすいというメリットがあります。なぜなら、ホームステイでは食事や洗濯などの家事は、ホストファミリーがサポートしてくれます。自分も暮らす環境なので、自ら手伝いをしたほうがいいですが、家事の負担はそんなに大きくないでしょう。
ホームステイに比べて、学生寮やシェアハウスで生活する場合には、食品や生活用品の買い出し、部屋全体の掃除やごみ出しも自分でしなければなりません。
せっかく留学して語学学校や大学に入学しても、毎日の家事におわれて勉強に十分な時間を割けなければ、本末転倒となってしまいます。
ホストファミリーは、あなたにとって第2の家族となるでしょう。外国という未知の環境に飛び込んだ時に、いろいろな悩みや問題にぶつかるかもしれません。そんなとき、ホストファミリーは身近な相談相手として相談しやすいと感じるのではないでしょうか。
ホストファミリーは何人も留学生を受け入れているため、留学生がどんなことに戸惑って悩んでいるのか、きっと理解してくれるでしょう。英語でうまく伝えられなくても、あなたの話を聞いてくれて、分かりやすいようにアドバイスをくれるはずです。
ホームステイで短期留学することを、留学のゴールとせず、次の留学へのステップとして活かすという考え方もできます。短期ホームステイ留学をどう次の留学へつなげることができるか、いくつか例をあげていきます。
「あの国で長期留学したい」と留学プランを考えている方もいるかもしれませんが、実際にその国で暮らしてみると想像と違ったということもあるでしょう。
例えば、その国の食事が合わなくて、毎日ストレスを感じてしまうことがあるかもしれません。あるいは、日本よりも治安が良くないことを実感して、ずっとその国で生活していくことに不安を感じることもあるでしょう。
短期留学では、長期休暇を利用してお試しとして留学をすることで、留学先の実際の様子を確認することができます。留学前と留学してからでギャップを感じた場合には、今後の留学先として他の国・地域を検討してもいいでしょう。あるいはその国が気に入った場合には、「やはりこの国で留学するのが自分にはあっている」と確信し安心できるのです。
留学の滞在方法には、ホームステイの他にも、学生寮やシェアハウスがあります。どれも実際に体験してみないと見えないメリット・デメリットがあります。
短期留学では、お試しとしてホームステイを体験してみることで、まずホームステイという他人と一緒に生活することが自分に向いているかどうか判断できます。
ホストファミリーとの生活にストレスを感じる方は、自分で生活リズムやスタイルを決められる学生寮や少人のシェアハウスが向いているとわかるでしょう。こうした経験で、次の留学では自分にぴったりの滞在方法を選択することができるのです。
留学エージェントで相談をする場合、初めて海外で生活をする方や、英語力に不安がある方は、きっとホームステイをおすすめされるでしょう。それだけホームステイは安心感があり頼りにできるということなのですが、ホームステイで短期留学しても英語力が大きく向上するというわけではありません。
もちろん英語の上達には個人差がありますが、やはり語学を習得するには「期間」が大きく影響してくるのです。短期留学は一般的に3か月未満の留学をいいますが、短期留学の期間では、日常会話のような簡単な英語やりとりが身につく程度だといわれています。日本語から英語に脳内翻訳しなくても英語が自然に出てくるようになるのは、留学してから1年程度経ったころだという声もあります。
では、ホームステイで短期留学してもたいして得るものがないかというと、そういうわけではないのです。短期ホームステイ留学は、英語力の向上よりはむしろ、留学先の文化や生活環境を理解するということに大きな意味があるのです。
また、英語コミュニケーションの入門として、ホストファミリーとの会話の時間多く与えられるというのも、ホームステイの大きなメリットです。
「ホームステイで短期留学してみたい」と考えている方は、ここで取り上げるホームステイに関する注意事項を知って、少し理解を深めておきましょう。
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、ホームステイ先ではその家庭の生活ルールがあり、なるべく合わせるようにしましょう。ルールには、国や地域ごとの特徴が出るものもあります。例えば、オーストラリアではシャワーの時間は短くするようにいわれることが多いそうです。オーストラリアは水不足な国であるためです。
他にも各家庭のルールとして、洗濯機に入れてもいい洗濯物が決められていたり、食事の後に食器を自分で流しまで運ばなくてはならないというルールなどがあるようです。しかし、もし苦痛に感じるルールがある場合は無理して我慢せずに、「そのやり方は自分に合わない、難しい」と伝えたほうがいいでしょう。
ホームステイ先では基本的に、3食の食事を用意してくれます。そのため、もし授業後に友人と外食に行く場合や、いつもより遅く帰る場合には、あらかじめそのことをホストファミリーに伝えておきましょう。
ホストファミリーはすでにあなたの食事を用意してしまっているかもしれませんし、帰りが遅いことを心配するかもしれません。こういうことを面倒に感じることもあるかもしれませんが、ホストファミリーと良い関係を保って生活するためには必要なことです。
留学中、慣れない環境での生活やホームステイ先の環境に、悩みや不安を感じることもあるでしょう。そんなとき、ホストファミリーが身近にいる相談相手となるのですが、英語でうまく考えを伝えられないかもしれません。また、ホストファミリーに対して言いにくい悩みを抱える方も多いようです。
打ち明けないままでいると、ストレス状態が続くことになり、精神的に苦しくなってきてしまいます。日本人の場合、「相手の心情を察する」ことに長けている人が多いかもしれません。しかし、海外では一般的に、「自分の考えは自分で発しなくては気付いてくれない」と考えたほうがいいです。
ホームステイに限らず海外留学では、考え方を変えていきましょう。相手が自分の状態を察してくれるのを待つより、自分から相談してアドバイスをもらうようにすることで、より早く問題が解決できるのではないでしょうか。
留学の滞在方法はいくつかありますが、ホームステイがおすすめされることが多いでしょう。その理由として、ホームステイではその国の生活スタイルを体験できるからです。また、ホストファミリーに生活をサポートしてもらえる点は、安心感があります。
ホームステイで短期留学する際にあらかじめ理解しておくこととして、一般的に、英語能力が大幅に向上するわけではないということです。それは、英語が自然と理解し話せるようになるにはやはり期間が短いからです。ただ、短期ホームステイ留学は、海外留学をお試しとして経験してみることで、次の留学チャンスに役立てるという考え方もあります。
また、ホームステイ先にはそれぞれルールがあるので、ホストファミリーと良い関係を保つためにもルールをなるべく守るようにしましょう。
今回は短期留学でのホームステイなどについてご紹介致しました。
短期留学に必要な費用などについてはこちらの記事でまとめていますので、短期留学の費用が気になる方はぜひ合わせてご覧ください。