せっかく留学するからにはきちんと語学を身につけて帰国したいものですよね。そのためにも自分に合った留学期間を決めることはとても大切です。
「でも語学を習得できるまでにどれくらいの期間が必要なのかがわからない……」、「そもそも語学留学って何年間するものなの?」
今回はそんな疑問を解決するために、フィリピン留学の期間を決めるポイントや、短期と長期それぞれの留学のメリットとデメリットなどをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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留学先を決めるのと同じくらい悩むのが、留学期間ではないでしょうか。社会人の場合は長期間の休みを取ることが難しく、「同じアジアで近場だしフィリピンへの留学は短期で……」と思っている方も多いでしょう。
学生さんの場合は、学校の長期休みを利用しての短期留学を考える方も多いのではないでしょうか。また、今の職を退職して、次の仕事に就くまでの期間を留学にあてる方も少なくありません。
では、フィリピンへの留学を短期でするとどんなことが良いのか、まずは具体的なメリットをいくつか見てみましょう。
長期で留学の手続きをするにはビザの取得が必須です。そのためにさまざまな段階を踏み、たくさんの書類を書かなければなりません。しかし、フィリピンの場合には30日間は観光ビザで滞在することができます。領事館に書類を提出しに行く手間などがかからないのがいいですね。
期間が限られていて、しかもそれが短いと、1日1日を大切にしようという気持ちが芽生えてきた経験はありませんか?留学に関しても同じことがいえるかもしれません。少ない期間中の1日の重要度は自然と高くなり、それが勉強のモチベーションにつながることもあるでしょう。
現在では海外も留学もかなり身近でメジャーなものになり、海外で勉強してきたというたった1つの経験だけでエリートになれる時代ではありません。しかし、短期とはいえ留学には変わりありません。学生や求職者であれば留学歴は履歴書に書くことが可能になり、書類選考や面接の際のアピールポイントを増やすことができます。
観光ビザで行ける範囲では面倒な手続きが必要ない、集中して勉強ができるなどたくさんのメリットがあるフィリピンの短期留学ですが、同時にいくつかのデメリットもあります。
「現地の生活に本当に慣れ始めるのは3ヶ月頃から」ということが、よくいわれているようです。仕事でも新しいクラスでもそうですが、1つのものごとに適応するまでにはある程度の時間が必要ですよね。
手続き不要の観光ビザを利用しフィリピン留学を短期でする場合、飛行機での往復を含めると滞在できる期間は1ヶ月にも満たない計算になります。語学だけでなく現地での生活を満喫したいと思う方にとっては、短期留学ではすこし物足りなさを感じてしまうかもしれません。
人間の脳は、短い期間で覚えたことは短い期間で忘れてしまう、という性質を持っています。なので短期留学の場合が帰国してからも勉強をしないと、せっかく学んだことのほとんどを忘れてしまうこともあります。
ではフィリピンへの留学は1年以上の長期が良いのかというと必ずしもそうでなく、自分の留学目的に合わせて決めるのが一番です。たとえば「仕事のために急ぎで英語を習得したい」という場合には、留学で学んだことを帰国してからもすぐに英語を使うことがあるため有効な手段だといえます。
しかし、反対に「語学を習得するだけでなく、フィリピンの文化にふれたい」という方などは、長期の留学がいいでしょう。そこでここでは、フィリピンの留学を長期でするかどうかお悩みの方のために、長期で滞在するメリットも挙げてみたいと思います。
30日までの滞在は観光ビザでできるとお伝えしましたが、実はフィリピンへの留学は長期の場合でも違う種類の観光ビザを使用できます。31日以上59日以内の滞在であれば、短期渡航者用ビザ9(A)という種類のビザを取得しなければなりません。しかしそれ以上滞在したい場合も、フィリピン国内でビザの延長手続きをすることができます。
しかも、ほとんどの語学学校がこの手続きを代行してくれる場合が多いので、日本でビザさえ取ってしまえば現地に行ってからビザ関連で面倒なことは少ないといえるでしょう。
フィリピンの語学学校には長期間在学すると割引が適応されるところが多くあります。ですのでフィリピンへの留学を短期で数回に分けてしようと思っているならば、留学期間はまとめてしまったほうがお得でしょう。
またフィリピンに就学目的で入国する際には、たとえそれが1日であってもSSPというものの申請が必要不可欠です。日本語で言うと「特別就学許可証」というもので、一度申請すると6か月間有効で、その後も6か月ごとに申請しなければなりません。
短期でも長期でも申請料は同じで6,000ペソ~6,500ペソなので、この点に関しても長期のほうが料金的にお得であるといえますね。
留学の期間は目的や条件ごとに決めると、効果的な勉強ができるといえます。「時間がないけど少しの合間をぬってでも海外で語学留学をしたい」、「短期間集中型のほうが、いつも効率よく勉強ができる」こんな方には短期留学がおすすめです。
反対に、「現地での生活スタイルにもしっかり適応しながら勉強したい」、「期間は長くても少しでもお得に留学したい」という方には長期留学がおすすめです。またゆくゆくはフィリピン留学を長期でしたいと思っているけれど、いきなり現地に長い間住むのは不安な方などは、一度短期留学でフィリピンの空気にふれてみるのもいいかもしれません。
長く滞在して見えてくるいいものもあれば、短い期間だからこそ持てるメリハリというものもあります。どちらが自分により合うのかを見極め、フィリピンの留学期間をぜひとも素敵なものにしてくださいね。
また、フィリピンともう一か国への渡航を組み合わせる2か国留学についてはこちらの記事でまとめていますので、2か国留学ご興味のある方や、2か国留学をお考えの方はぜひ合わせてご覧ください。
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。