セブ島からショートトリップで行けるフィリピンの有名観光地と言えば、ボホール島・ボラカイ島・パラワン島などがあります。それぞれ違う魅力や特徴を持つ島です。
今回は2、3年前から爆発的な人気を集めている話題のスポット「シャルガオ島」をご紹介します。
実はこのシャルガオ島、サーフィンの国際大会が毎年開かれており、サーフィンの聖地として世界的に有名です。
サーフィンに適した波はもちろんのこと、温暖な気候やお手頃な物価も、世界中からサーファーが集まる理由です。サーフィンと言えば、2020年の東京オリンピックから正式種目として採用され、今人気のスポーツですよね。
でも この島の魅力は波乗りだけではありません!
どこまでも広がるヤシの木、透明に輝く海、南国風のブティックリゾートが軒を連ねるのどかな田園風景、片手にサーフボードを持って行き交う様々な国籍の人たちなど、盛りだくさんの魅力を持つシャルガオ島に迫りたいと思います。
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7千個以上の島で構成されるフィリピンは、首都のマニラが位置した北部の「ルソン(Luzon)」、セブ島が含まれている中部の「ビサヤ(Visayas)」、南部の「ミンダナオ(Mindanao)」に3つに大きく分けることができます。
シャルガオ島はミンダナオ地方の北東部に位置し、その面積は横浜市とほぼ同じ大きさである437km²の島です。
セブ島のマクタン空港から飛行機で約1時間。アクセスは抜群です!
ちなみに、ボホール島はセブからフェリーで2時間、ボラカイ島は飛行機でパナイ島まで1時間、その後ボートに乗り継いでボラカイ島に入ります。パラワン島も飛行機で約1時間30分ほどかかります。
これらに比べるとシャルガオ島は行きやすいです!
【航空券の予約】セブ島からシャルガオ島行きの直行便は、フィリピン航空が1日2便、セブパシフィック航空が1日3便運航しています。
こちらはセブパシフィック航空の往復スケジュール表です。運航時間は記載では約1時間ですが、実際4~50分でした。行きの便は、朝7時10分から出ていますので、1日たっぷり遊ぶことができます。
特にセブパシフィック航空の場合、 早めに予約するほど安いチケットを買えることが多いです。
*セブではなくマニラ経由であれば、関東の場合は成田ではなく、羽田→マニラ→シャルガオという行き方も出来ます。
【シャルガオ空港からホテルまで】
プロペラ付きの小型便に乗って50分ほど経つと既にシャルガオです。フィリピンの国内線なのに、機内にはセブ島経由の欧米人でいっぱい。珍しい光景です。
平屋の小さなターミナルです。連絡バスなどもなく、飛行機から降りて、歩いて中に入ります。
ターミナルに入ると、個人情報や旅行期間・旅行目的・旅行先などを記入する観光客登録シートが配られますので、記載して提出しましょう。
シャルガオにはタクシーやバスなどの交通手段がないため、空港から宿までの移動はチャーターバンを利用します。
ターミナルから出たところにある待ち合わせ場所では大勢のドライバーさんがお客さんを待っています。宿泊先にピックアップを頼んだ場合は、ここで予約者の名前が書かれた紙を持っているドライバーさんを見付けてください。
もしピックアップの予約をしていない場合でも、ここでバンを拾うことができるので心配しなくても大丈夫です。
どちらも料金は 一人片道300ペソで、ドライバーさんと交渉する必要なく、固定料金なので安心してください。宿泊先から空港に向かう際も、フロントデスクに頼むと空港行きのバンを呼んでもらえます。料金は同じく300ペソ。
前もって予約したバンに乗って、満席になるとようやく空港からゼネラル・ルナに向かって出発します。
ヤシの木の森やのどかな田舎町を40分ぐらい走ると、ゼネラル・ルナのメインロードに入り、それぞれのお客さんの宿泊先で降ろしてくれます。運賃は到着してから運転手さんに 現金で支払います。
クレジットカードの支払いも対応してないお店が多いです。
▶︎グーグルマップを開く
地図に赤い円で囲まれている場所が、クラウドナインがあり、また最もにぎやかなゼネラル・ルナ(ジェネラル・ルナ/General Luna)地区です。
現地の住民が通う学校や市場などがある街から北端のクラウドナインまでの道路を「ツーリズムロード」と呼びます。端から端まで歩くと約1時間、トライシクルを利用すると約15分ほどかかります。
国内外から大勢の観光客が訪れるようになり、海外の口座からもお金を下ろせる24時間対応のATMマシンがたくさん設置されています。
ツーリズムロードの場合、100メートルごとにこのATMマシンがあります。1回おろせる限度額は1万ペソ(約21,000円)、手数料は250ペソ(約650円)です。
また両替したい場合は、街に出ると「Palawan」とか「Cebuana」という質屋で両替が可能です。ただ、レートはセブ島より良くないです。
またツーリズムロードを中心に周りにはお手頃なゲストハウスから、南国の雰囲気が漂うブティックリゾートが点在しています。
海が見渡せるプールやビーチを持っているリゾートはほとんど海沿いにあります。予約の際の参考にしてくださいね。
道沿いには3階以上の建物はなく、オシャレなレストランやバー、サーフショップ、マッサージサロンやお土産ショップなどが密集していて、楽しく過ごせる事は間違なしです。ただ、どこもWi-Fiは弱いのでそこは少し不便です。
最近、マッサージやネールケアなどが受けられるサロンもどんどん増えています。料金は、1時間のボディマッサージが500ペソ前後です。サーフィンの後や観光後の欧米人も好んでいるようで、入るサロンは全てフールブックでした。事前予約は必須です。
お土産ショップもあります。マグネットやキーホルダーなどの小物を売ってるローカルなお店から、シャルガオのデザインが入ったオシャレなTシャツや帽子、サーフボードなどを扱うセレクトショップまでバラエティーにとんでいます。
Tシャツは500ペソから、新品のサーフボードは2万5,000ペソ(約6万5,000円)から販売していました。
ーリズムロードが始まる付近には、セブ島でも3−4年前から流行っているナイトマーケットができました。名前は、「Isla Mercato Food Market(イスラメルカトフードマーケット)」。
セブ島のそれと違う点は、明らかに欧米人が多いということです。
フィリピン料理だけではなく、色んな国の料理をリーズナブルな値段で食べることができ、ライブバンドの演奏も楽しむことができます。
島にはタクシーやジプニーはなく、交通手段といえば、写真のようなトライシクルがメインです。
運賃は相場が決まっており、ジェネラ・ルナエリア内であれば、日中は一人20ペソ、午後6時から深夜の12時までは一人30ペソ、深夜12時過ぎは一人50ペソとなります。(空港や他の観光地に移動するとなると、料金は交渉次第となります。)
他にもハバルハバルと呼ぶバイクタクシーもありますが、 安全な乗り物とは言えないのでおすすめはできません。
また1日400ペソでバイクをレンタルできるショップもあります。街中を走っているバイクも、片側にサーフボードをはめる為のツメがついているバイクが多かったのも印象的です。
1時間500ペソでサーフボードのレンタルとプライベートレッスン
シャルガオと言えば、何と言っても サーフィンの聖地。世界中のサーファーが集まり、練習したり、波乗りを楽しんだりしています。
メインロードやサーフィンポイントの周りには色々なサーフショップがありますし、サーフボードをレンタルやインストラクターによるプライベートレッスンも可能です。その料金はなんと500ペソ!日本では考えられません!
千円ちょっとのお値段で、基礎から実践までしっかり学べることができるので、ビギナーでも安心です。
一番有名なショップとしては、2016年に欧米人のオーナーによりオープンした 「グワピトス(Gwapitos)」。同じオーナーが経営するシャルガオで一番有名なレストラン「Kermit Siargao Restaurant(カーミットシャルガオ)」の敷地内にあります。
2017年からはフィリピン国内のサーフィンチャンピオンシップの公式スポンサーをつとめるほどで、シャルガオの町中には「Gwapitos」と書かれたTシャツを着ている人もたくさん見かけます。料金は他のショップよりちょっと高めで、2時間1,200ペソです。
https://www.gwapitos.com/から引用
2017年からは フィリピン国内のサーフィンチャンピオンシップの公式スポンサーをつとめるほどで、シャルガオの町中には「Gwapitos」と書かれたTシャツを着ている人もたくさん見かけます。料金は他のショップよりちょっと高めで、2時間1,200ペソです。
2018年シャルガオで開かれた世界大会で2位だったフィリピン人サーファーJOHN MARK TOKONGも、このショップのチームの所属です。
グワピトスの公式ウェブサイトとインスタグラムはこちら
▶︎https://www.gwapitos.com/
▶︎https://www.instagram.com/gwapitos.official/
いろんな島に囲まれた地形のおかげで波はほとんどないセブとは違って、フィリピン海に面しているシャルガオ島の波はサーフィンに適しています。
特に「クラウドナイン」は、 シャルガオ島内に多数あるサーフィンスポットの中でも最も有名な場所で、毎年9月には国際大会が開催されます。
ちなみにクラウドナインの意味は、「神様に一番近い場所でありこの上ない至福の状態」だそうです。
2018年9月28日にクラウドナインで7日間開かれた国際大会のハイライト動画です。優勝したのはアメリカ人のSkip McCullough氏でした。
こちらが「クラウド9」の入り口。行き方はとても簡単で、ツーリズムロードに沿って真っすぐに歩いて行くか、トライシクルのドライバーに「クラウドナイン」と言えば、100%着きます。
そして入環境保護基金として50ペソを払い、腕にスタンプを押してもらいます。
ちなみにこの係員は8時から出勤だそうなので、その前に入ると無料だとか・・・
この長い桟橋がシャルガオの名物でもある「クラウド9ボードワーク」です。奥に見える3階建ての建物は大会の間は観客席となります。波乗りに良い時間は満潮時です。満潮、干潮の時間は毎日代わりますので、チェックしてください。
桟橋の入り口付近には、サーフボードのレンタルショップがあります。いつもスタッフの人が声をかけているので、こちらでレンタルしたり、レッスンを受けることもできます。
ちょうど満潮だったので、 片手にサーフボードを持って行き交う人たちや記念写真を撮る人たちで常にごった返していました。
桟橋の観客席から撮った写真ですが、沢山のサーファーが器用に波に乗っている姿は迫力満点で見る側としても飽きずにずっと見てられます。
実はクラウド9は国際大会が開かれるだけあり、 最も強くて高い波に乗れる上級者向けのポイントです。ビギナーは怪我や事故に巻き込まれる恐れがあるため、ここでは観客席で見学だけすることにしました。
これはシャルガオ島内の色んな所にあるサーフエチケットとサーフポイントを示す図です。クラウド9以外にも思った以上に沢山のポイントがあって驚きました!
スポットの名称の下には、 サーフィンレベルも表示されているので参考になります。クラウド9はエキスパートレベルという記載がありますよね!初心者でしたら、そのすぐ隣にある「クイックシルバー(Quicksilver)」ポイントでチャレンジしてみましょう!
所はクラウド9のすぐ隣で50ペソを払うテントの裏側です。クイックシルバーポイントからクラウド9のボードワークが眺められるほど近いです。ここは入場料もありません。
ビーチに進むと沢山のサーフショップが軒を連ねています。そしてショップのスタッフは行き交う人たちに国籍を聞いて、「こんにちは」など片言の言葉で挨拶しながらサーフレッスンを勧誘してきます。
相場は1時間で500ペソ!ボードのレンタルだけではなく、レッスン付きなので驚きの安さです。
クラウド9に比べると穏やかで低い波なので、ビギナーに向いています。サーファーよりはほとんどが初心者の観光客です。
クイックシルバーポイントでは、サーフィンをせずビーチでのんびりと過ごしている人も多いです。
ここはビーチの入り口にある「カフェロカ(Café Loca)」です。島ならではのデザインとインテリア、鮮やかなカラーがとても可愛いカフェで、インスタ映えスポットとしても人気があります。
ここに座ってコーヒーやマンゴーシェイクを飲みながら、ゆっくりするのもオススメです。パンケーキやフレンチトーストなどのブレックファースト、サンドイッチやサラダなどの軽食もあります。
シャルガオ島はサーフィンだけではありません!本島周辺の3つの島を巡りながらのんびり過ごすアイランドホッピングもおすすめです。
シャルガオのアイランドホッピングは、オンラインではなくお泊まりの宿泊先からの斡旋か、街に出てサーフショップやレストランなどで問い合わせして、直接予約することが一般的です。
私の場合は、クラウドナイン近くにあるローカルのBBQレストランで800ペソのプランを見付けて申し込みました。多分シャルガオで最安値です(笑)。
朝8時集合です。まずはお店側が用意したトライシクルに乗って、小さな港に移動しました。私が乗ったボートは12人乗りです。スペインやフランスなどのヨーロッパからの観光客と一緒に旅行できるのも魅力の一つです。
初めに到着したのは「ネイキッドアイランド(Naked Island)」です。海藻などは全くなく、白い砂浜だけの小さな島なので、ネイキッドと呼ばれています。
見てください。この透き通る透明な水と、細かくて滑らかな砂を。ここで約1時間ほど泳いだり、写真を撮ったりのんびり過ごしました。
ただ、木などがないので陽よけができる日陰はなく、白い砂や海水に反射する太陽はものすごく暑いです。日焼け止めは忘れずに持ってきてくださいね!
2番目の島は「ダクアイランド(Daku Island)」です。白い砂浜が広がり、島の中央はヤシの木があり公園になっています。
沢山のバンガローがあるので、この島に寄ってランチを食べるのが定番のコースです。
その他にもビールなどを売っている小さな売店、バレーボールができるネット、トイレなどがあります。
もちろん水遊びにも持ってこいの透明でキレイなビーチもあります。
ダクアイランドで食べたランチです。焼き魚、野菜の炒め物、ポークベリー、エビ、イカスミ炒め、写真には映ってないが、スイカやバナナまで盛り沢山!水遊びの後の食事は本当にどれも美味しくて手が止まりません!
もう少し高い値段のプランだと、マンゴーやチキンなどもある豪華なランチが用意されるようです。
一通り食べて、遊んで、ゆっくりできたら、最後の行き先である「グヤムアイランド(Guyam Island)」に向かいます。その途中にこちらのポイントにボートを停めてもう一度スイミングタイムを楽しみます。 底下まで透き通って見えるエメラルド色の海はまさに絶景そのものです。
セブ島でのアイランドホッピングと違って、サンゴ礁がほとんどない場所で泳いだりするので、魚を見ることはなかったですが、朝から午後3〜4時まで、美しい島や海の上でのんびりできるアクティビティです。
シャルガオでサーフィン以外のことも楽しみたい方は、是非アイランドホッピングも体験してみてください。
次に紹介する観光スポットは、ゼネラル・ルナからバンで1時間、ボートに乗り換えて30分の距離にある、広大な湖のスグバラグーンです。
衛星写真からも分かるように不思議な地形をしています。 厳しく自然保護されており、向かう時にペットボトルなどは全て廃棄してからボートに乗ることになります。
予約はアイランドホッピングと同じく、宿泊先の斡旋か、メインロード周辺にあるショップでの申し込みが一般的です。ゼネラル・ルナからは少し遠い場所となるので、料金は一人1,800ペソ前後となります。
濃いエメラルド色の水の上でパドルボートやカヤックを漕いだり、飛び込み台からダイビングしたりなどの大自然の中でアクティビティを楽しむことができます。
スグバラグーンで唯一の建物です。中から景色を眺めたり、荷物置き場として使うことができます。
レストランや売店など食べ物を販売するところは全くありません。ですので、行く前に必ず朝ごはんを食べておいてください。
乗ってきたボートはここには停めることができず、少し離れた場所に移動して待機します。1階には管理要員がいて、乗ってきたボートの番号を知らせると、呼んでくれます。
2人乗りのカヤックは300ペソ、3人乗りのカヤックとパドルボートは500ペソで借りることができます。
もし日程に余裕がありましたら、セブ島では見られない景色が見られる「スグバラグーン」にも足を運んでみてください。
ここは引き潮の際だけに見ることができる「マグププンコ・ロックプール(Magpupunko Rock Pool)」です。
プールの向かい側にはこの景色。見渡す限りの青い空と真っ青な海。
天然のプールなので、もちろん中に入って泳ぐこともできます。ただ、底にサンゴ礁が多いので、アクアシューズなどを着用することをおすすめします。
https://www.choosephilippines.com/から引用
こちらは、ロープを掴んで水が溜まった洞窟中を通過するアドベンチャー系のアクティビティである「タヤンバン・ケーブプール(Tayangban Cave Pool)」。シャルガオの有名な観光スポットの一つです。
シャルガオは、セブ島からアクセスが良く、サーフィンなどのアクティビティにチャレンジできる場所です。国際的にも有名な観光都市であるボラカイ島やマクタン島と比べると まだ物価も安くて、ロングステイしても飽きがきません。
パラダイスと言っても過言ではない壮大な自然と純粋な街の人に出会えるシャルガオ島。絶対訪れる価値があります!
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。