フィリピンにはセブ島の他にも英語留学ができる場所があることをご存知でしょうか。
現在のフィリピン留学の発祥地である「バギオ」、フィリピンの首都であり大都市の「マニラ」、そして「ドゥマゲテ、バコロド、イロイロ、ダバオ」などと言った地方都市でも英語を勉強することができます。
今回皆さんに紹介したい場所は、マニラから北方面に車で2時間の距離にある「クラーク(Clark)」です。
セブ島と違うクラーク留学の特徴、クラークにある英語学校などについて興味のある方は最後まで読んでくださいね!
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フィリピンの首都マニラから北西に約80kmの地点にあるクラーク。正確には、 ルソン島パンパンガ州内に位置したフィリピンの経済特区の1つです。
アメリカの国外にある米軍基地では最大規模だったクラーク基地は、1903年に建設され1991年にフィリピン政府に返還されるまでアメリカの管轄でした。かつてはアメリカ軍を始め15,000人の人口を抱え、商業施設や住宅街などが整備されていたフィリピン内のリトルカルフォルニアとも呼ばれていました。
それが1991年に、クラーク基地からわずか20km離れていたピナトゥボ山の火山活動が感知され、それによる被害を懸念したアメリカは基地の撤退を決定。フィリピンに返還されたクラークは、基地の趣を持ったまま経済特別区(CSEZ) となります。
経済特区内は、道路やインフラが整備され、特に治安が良いエリアと言われています。その反面物価は少し高く、また大型のショッピングセンター「SMモール」をはじめショッピングやレストランは、経済特区の外に行くことが多くなります。
語学学校は、この経済特区内にある学校とそうでない学校があるので、気になる方は確認してみてください。
クラーク、フィリピン留学で有名なセブ島、そして東京の天気を比較してみます。
クラークは一年を通して30度以上。特に4月から7月にかけてはかなり暑いです。
注意点としては、雨が多い時期があるということです。
6月から9月にかけて雨が多いのが、クラークの天気の特徴です。この時期は台風が来ることもまれにあります。
ベストシーズンは、雨が少なくそこまで暑くもない12月から3月です。
画像引用元:NEW CLARK CITY公式FACEBOOK
現在フィリピン国内外から「クラーク」が注目されているキーワードがあります。それは、「ニュークラークシティー」の建設です。
フィリピンのドゥテルテ大統領は、現在1,300万人に迫り、既に飽和状態に直面しているメトロマニラの人口を分散し、渋滞や汚染などの都市問題を緩和するために、現在のクラーク空港から15キロ離れた土地に行政機能を移転する新都市建設を進めています。
それだけではなく、空港拡張や高速鉄道および高速道路などのインフラ施設の建設など、総額140億ドル(約1兆5千億円)をかけて200万人規模の新都市を見込む超巨大プロジェクトなのです。
画像引用元:NEW CLARK CITY公式FACEBOOK
11月30日には、主催国のフィリピンを始め、シンガポール・ベトナム・インドネシアなど11カ国が参加する東南アジアンゲームが開催されます。そのメインスタジアムや選手村が建設された場所も、「ニュークラークシティー」です。
クラーク留学の費用は、他の都市と比べて費用を安く抑えられます。
フィリピン留学で有名なセブ島の一か月の授業料の相場が20万円ほどですが、 クラーク留学では約10万円で済ませることもできます。
もちろん授業内容にもよりますが、セブやマニラなど都市部と比べても費用は安いです。またクラークはフィリピンの地方になるので、物価も安くなります。
生活用品・飲食代・美容など安いため、留学滞在中は節約しようと思えば限りなく節約できるのも魅力です。
クラーク留学の魅力は、欧米ネイティブ講師の授業が受けられることです。元々米軍基地だった土地柄、アメリカ人が多く暮らしています。
そのためほとんどの語学学校でネイティブ講師が働いており、ネイティブ講師とのマンツーマン授業を組み込んでいる学校が多いです。
ネイティブ英語のスピーキング・リスニング力を鍛えられるのはとても重要。
フィリピン留学では基本的にフィリピン人講師が英語を教えてくれますが、英語の発音などアジア訛りの人も多いです。
フィリピンに数か月留学した後にアメリカに行ったけど、英語が全然理解できないという人もいます。
クラーク留学は、これからアメリカやイギリスなど、本格的な英語圏に行こうとしている人におすすめです。
フィリピン留学のメジャーな都市はセブ島。フィリピンにある154の語学学校のうち60%がセブ島にあります。
その次にバギオやマニラなどで、クラークはまだその知名度が高くありません。そのため、 文字文字日本人が少ない環境での英語留学を望んでいる方にはクラークは良いかもしれません。
多国籍で日本人が少ない学校を探している方は、問い合せの時に学校に聞いてみると良いです。
しかしフィリピン留学全般で言えることですが、韓国人や台湾人などのアジア人がメインとなります。
クラークがあるアンヘレス・パンパンガ州近辺には、観光スポットや歓楽街があります。留学中、勉強の合間に気分転換できるのも良いですね。
観光スポットや歓楽街について後ほど紹介いたします。
「EG Academy」の特徴や費用
・一か月の費用は約1,250ドル~
・ラィティング力もアップ
・英語+ゴルフレッスンのカリキュラムあり
・生徒と先生のバディ制度
「EG Academy」は、カフェ・ショッピングセンター・レストランなど近くにあり、利便性の高い語学学校です。クラーク留学では室内こもって勉強することが多いので、気晴らしに外を歩ける環境は大事です。
ネイティブ講師による宿題で英語を書かなければならないので、ライティングスキルも鍛えられます。
またゴルフレッスンコースでは、学校の隣にあるゴルフの打ちっ放し練習場や、ゴルフコースを回れるのも嬉しいですね。ゴルフを始めたい人に人気のコースです。
日本人スタッフが数名常駐しているので安心して留学できます。
以前まで成田や大阪からクラークへの直行便がありました。しかしパンデミックで一時運休されてしまい、まだ再開の目途が立っていません。
そのためクラークへのフライトは、以前と同様に乗り継ぎ便を利用するしかないです。
フィリピンのマニラからクラークへ行こうと思っている人は、マニラの空港から出ているP2Pバスがおすすめです。
P2P(Point to Point)バスは、マニラ国際空港NAIA 3ターミナルから、SMクラーク・クラーク国際空港まで直行するバスとなります。
マニラ国際空港の到着ゲートから外にでて、1番右端に乗り場があります。2時間に1本ペースで運航しており、400P程度で利用可能です。
クラーク留学では、空港へのピックアップサービスがあります。事前に予約しておくと、空港まで迎えにきてくれるので、不安な人は利用するようにしましょう。
各学校でピックアップ費用は異なりますが、大体4,000Pほどが相場です。
クラークの近郊には様々な観光スポットがあります
1991年に20世紀最大の噴火があった「ピナトゥボ火山(Mount Pinatubo)」は、山頂のカルデラ湖までトレッキングすることができます。
ピナトゥボ火山はクラークから車で約3時間の距離です。またその地熱で温めたお湯の「プニング温泉(Puning Hot Spring)」もあります。
画像引用元:AQUA PLANETの公式FACEBOOK
2018年にオープンした、38のウォータースタイダーがあるフィリピン最大規模のウォーターパーク「アクアプラネット(Aqua Planet)」などが有名です。
クラークは内陸に位置しておりセブ島のように海に囲まれてはいなく、海までは車で約1時間かかります。
かつてアメリカの海軍基地があった「スービック(Subic)」経済特区があり、ここはクラークと同じく過去アメリカの管理だったためしっかりと整備されていて、フィリピンのローカルビーチより快適に過ごすことができます。
7つものの大型ゴルフ場があり、ゴルフを楽しむために海外から多くの観光客が訪れています。
1998年に伝説のプロゴルファーのタイガーウッズがフィリピン大統領とプレイしたことで有名な「ミモサカントリークラブ(Mimosa Golf and Country Club)」もあります。
クラークの近くには、フレンドシップという通りがあります。そこには韓国料理のお店が立ち並んでおり、コリアンタウンと呼ばれているとも呼ばれているスポットです。
サムギョプサルやポッサムなど美味しい韓国料理が堪能できるので、クラーク留学ではぜひ行っておきたいですね。
先生に「フレンドシップ」「コリアンタウン」に行きたいと言えば、わかってくれるので聞いてみましょう。
クラークの近くには繁華街が複数ありますが、一番有名なのが複数のバーが立ち並ぶ「ウォーキングストリート」です。
女の子がステージで踊ったり、指名して一緒に飲んだりできる場所ですね。音楽がガンガンにかかってるため、友達とクラブに行く感覚でも利用できます。
日本では見られない光景が見れるので、一度は行っておきましょう。
クラーク近辺にはカジノがいくつかあります。クラーク経済特区には大きなカジノホテルがありますし、先ほど紹介したウォーキングストリートの近くにもあります。
カジノで遊ぶなんて日本では経験できないので、ぜひ行っておきましょう。
クラーク留学していると、現地で仲良くなった生徒と出かけることもあるでしょう。そこで行く可能性が高いのが、歓楽街やカジノです。
「興味本位で足を運んだらどっぷりハマって勉強そっちのけ」なんてパターンだけは気を付けましょう。
お金の無駄になりかねないので、遊びはほどほどに本来の目的を絶対に忘れないようにしてください。
クラーク経済特区内や学校内は安全性が高いですが、一歩外に出ると危険度があがります。留学生がホールドアップやスリにあった話も珍しくありません。
・必ず数人で外出する
・なるべくフィリピン人講師と一緒に外出
・夜は出歩かない
・派手な服装、アクセサリーは付けない
・余計なお金は持ち歩かない
クラークだけじゃなくフィリピン全体で言えることですが、上記のことは徹底してください。
クラーク留学は「日本人が少ない」「ネイティブ講師が多い」ことから英語の勉強に集中できる環境が整っています。
セブやマニラと比較しても留学費用も安いので、コスパ良く勉強できるのが魅力です。
しかしクラーク近辺に観光・娯楽スポットがありますが、都市部と比べると少ないのが事実。遊びも視野に入れている人は、クラーク留学は向いていないかもしれません。
英語の勉強をしっかり頑張りたい人は、ぜひクラーク留学を検討してみてください。
Q&AまとめQ&A
大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。