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進学した大学の学部内の必須プログラムでした。 必須だったからこそ迷う必要もなく、親に反対されることもなく、積極的に留学と向き合うことができました。正直言うと、本当は中国語ではなく文化や歴史面で興味のあったスペイン語を専攻したかったのですが、私の大学のプログラムだとスペインは”日本人のみの学校+費用が高額!”という点で断念し、なじみのあった中国語を選択しました。
もともと高校生の頃から第二言語として中国語を専攻していました。 他にも、叔父が中国で単身赴任をしており、帰国のたびに話を聞いていたことや、中華料理屋でバイトをしていたため比較的日常生活からなじみがあったので選択しました。あとは、留学費・生活費含め全て奨学金で賄うと決めていたので、費用面でも魅力的な中国に決めました。
とにかく現地言語や文化に染まることができる点です。長期留学をすることで、現地言語を話さざるを得ない、むしろ現地で自力で生きていくしかない環境に身を置けることが色々な面での成長につながると思います。短期・長期どちらも経験したからこそ、この”現地に染まれる点”が長期留学の良いところだと自信を持って言えます。
とにかく歴史の根深さを知れることが魅力的でした。 東西南北どこへ旅行をしても数千円程度で済みますし、なにより全く違う文化に触れることができます。世界遺産も多く、その規模に度肝を抜かれること間違いなしです。
また、発展の表と裏を自分の目で見れることも魅力です。私は上海に留学したため、日常は”ザ・先進”な環境で過ごしていました。日本と変わらない、いや日本より進んでいるかもしれません。 ただ、一歩そこから離れると同じ上海でも発展から取り残された町や人々が存在します。この表裏の違いにはじめは怖さを覚えました。が、そこで生活する人たちが毎日を一生懸命生きていることを知ると、恵まれた”当たり前”に依存する自分に恥ずかしさを覚えます。そういう意味での成長が感じることができるのも、この国の良いところです。
通っていた大学周辺だと田子坊という場所が好きでよく通いました。オールドシャンハイ感しかない街のデザインの中に、近代的なお店が並ぶ雰囲気が、旅行をしたような気分にさせてくれます。お土産も沢山ありますし、奥へ進むととても静かでおいしいお茶屋さんなどもあるので、勉強にもオススメです。
あとは、上海で長期留学するならお気に入りの麻辣湯屋を見つけておくべきです!麻辣湯とは、自分で具材・麺・辛さを選ぶスタイルのラーメン屋さんです。お店によって味が違うので、たくさん行ってお気に入りを見つけてください!私は、 お気に入りがたくさんすぎて1つに選べないです。(笑)
日常生活を不便なくやりとりができるまで2ヶ月くらいかかると思います。日本人のコミュニティに依存するのは、不安解消や情報収集という面ではプラスに働きますが、語学力面ではマイナスとなります。とは言っても、異国で生活することはかなり不安だと思うので、オススメはとにかく現地の友達や、日本以外の留学生の友達を1名でも作ることです。私の場合、フランス人の友達とずっと一緒に行動していたので、中国語・英語ともに使う機会を増やすことができました。
超初級だったと思います。留学前に大学でしていたことは、発音の練習・単語力・基礎文法程度です。会話やヒアリング等はほぼなしの状態でした。
スピーキング力が断然UPしました。それも、教科書で習うような非現実的なスピーキングではなく、普段日常で使うスピーキングを鍛えることができました。また、ヒアリング力をもかなり上がりました。特に帰国後に試験受講はしませんでしたが、すれ違う中国人が話していることがおおよそ理解できるくらいです。最初は単語を並べ会話をしているレベルでしたが、「とにかくヒアリング!単語だけでもスピーキング!」を重ねることにより発音・文法は後から勝手についてきます。
とにかく現地の人と話すこと、つまり実践です。ここで大切なのは、正しい・正しくないにこだわらないことです。正誤を気にしてしまうと何も話せなくなります。伝えたい!という意識が伝われば、相手はしっかり聞いてくれます。特に、学校周辺の飲食店などは外国人に慣れているため、理解しようと時間がかかっても付き合ってくれます。そういう環境をうまく使うことが語学力UPの一番の方法だと思います!
「教科書の内容=実践の場で使えるもの」とは限らないので、実践で覚えたことは付箋に書いて壁一面に貼って繰り返し確認にできるようにしていました。部屋の壁一面が付箋の蛍光色でチカチカしていたのもいい思い出です。(笑)
メンタルが鍛えられました。 異国の地で暮らすということは、身体的にも精神的にも最初はストレスだらけです。ただ、そのストレスには必ず終わりがあります!ストレスを乗り超えたとき、そこから不思議なくらい何事も受け止められるようになります。
また、ベタですが、外国人の友達がたくさんできました! 日本に帰国してから語学そのものを使う機会は勿論減りますが、外国の友達がいることで、その語学との接点は続きます。かつ、いろいろな国への視野や興味の幅も広がります。私は、結婚や出産を経た今でも、子供の話題で繋がったり、「コロナ大丈夫?」なんて連絡を取り合ったりしています。
普段仲良くしていた友達と西安という場所へ旅行をした時のことです。華山という山を登山したのですが、上りながら話をしすぎて時間ロスしてしまい、下山できなくなってしまったのです。ただ、留学で磨かれた強いメンタルと海外の友達のポジティブさで、そのハプニングも楽しむことができました。ハプニングがあったからこそ、絵画のような夕日や、山頂からみる星空、尾根沿いに明かりが広がる朝日を見ることができ、心の底から感動する経験をすることができました。