高校生で海外留学というと、ごくわずかな生徒しか留学できないイメージがあるかもしれません。費用もたくさんかかるし、親元を離れて暮らすのも大きな心配となるでしょう。しかし、物事の吸収力が高い高校時代に留学するメリットは非常に大きなものがあります。
この記事では、アメリカの高校に留学するケースを解説していきます。日本とアメリカの高校の違いや、留学にはどんな種類があるのかということもご紹介しています。アメリカの高校留学に興味を持っていただけたら幸いです。
また、高校留学の詳細やメリットなどについてはこちらの記事でもまとめておりますので、合わせてぜひご覧ください。
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ここでは、アメリカの高校の仕組みについて、公立高校と私立高校に分けて解説していきます。また、アメリカの高校留学としておすすめの学校を3つピックアップしましたので、それぞれの特色に注目してみてください。
【アメリカの公立高校と私立高校の違い】
アメリカは高校の教育課程までが義務教育となっているため、公立高校の授業料は無料となります。また、入学試験もありません。そのため、日本のように公立高校間で大きなレベルの差がつくことはあまりないようです。
私立高校については、公立高校に比べて特徴的なカリキュラムを提供したり、独自の教育方針を打ち出したりする学校が多いようです。例えば、芸術やスポーツの授業や、ボランティアなどの課外活動に力を入れている学校もあります。また、公立高校に比べて私立高校のほうが、大学に進学する学生が多い傾向となっています。
アメリカには数多くの高校がありますが、ここでは日本人の留学先として名前があがる高校を3つご紹介していきます。
ハワイにある高校です。ハワイの豊かな自然に囲まれた校舎で、のびのびと勉強できる環境です。ハワイは日本人も多く、日本人にとってなじみ深い場所です。
そのため、高校生の子供を海外に送り出す保護者にとっても、ハワイの高校なら安心感があるのではないでしょうか。
アンドリュー・オズボーン・アカデミーは、オハイオ州にある高校です。1クラスあたりの生徒は約12人で、少人数クラスのシステムをとっています。そのため、先生の指導が行き届きやすい学習環境となっています。
また、ボランティア活動が盛んで、学校以外でも学びのチャンスがあるのもこの学校の特色です。
オレゴン州にあるこの学校は、名前の通りキリスト教系の学校です。しかし、入学条件としてキリスト教徒であるかどうかは問われていません。また、この学校には留学生が多く、留学生の英語力を向上させる集中プログラムも提供しています。
アメリカの高校留学を考えている方は、「そもそもアメリカの高校ってどんな感じなんだろう」と疑問に感じているでしょう。日本とアメリカの高校の違いをいくつか取り上げるので、見ていきましょう。
日本では中学までが義務教育ですが、アメリカでは高校までが義務教育となっています。そのため、アメリカの公立高校では授業料が基本的に無料となっています。
「飛び級制度」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。日本ではない制度ですが、アメリカでは中学や高校で優秀な生徒は、学年をスキップできます。例えば、高校2年生が高校卒業認定試験に合格したら、大学に進学できるのです。
日本もアメリカと同様に、高校で選択科目がありますが、アメリカでは日本以上に自分でどの科目を履修するか選択できる場面が多くあるのです。
また、選択した科目のクラスでは、違う学年の生徒が混じりあっています。日本ではほとんど同じクラスメートと授業を受けるのに対し、アメリカでは日本ほど「クラス意識」というものがないようです。
アメリカの高校の特色が分かってきたところで、ここからはアメリカの高校留学にはどんな種類があるのか、どんな手続きが必要なのかを解説していきます。
アメリカ高校留学の種類は、おおまかに「交換留学」と「私費留学」の2つに分けられます。
交換留学は、日本の高校とアメリカの高校が、お互いの生徒を一定期間交換し、留学機会を作るプログラムです。留学期間は1年間としている学校が多いようです。交換留学のメリットは、留学先の学費が安い(学校によっては免除となる)ことです。また、日本に帰国しても留年にならず、進級や進学に影響が出にくい点も大きなポイントです。
私費留学では、高校を休学するか、もしくはアメリカの高校に転入という形をとるパターンが一般的となっています。留学費用は自費となるため、金銭的な負担は大きいです。しかし、留学先の高校や留学期間を自分で決められる点で、自由度が高い留学形態だといえます。
アメリカ高校留学で必要となる手続きはたくさんありますが、ここでは最初のステップとなるビザ取得について説明します。
アメリカの高校留学で取得しなければならないビザの種類は、留学期間によって違ってきます。3か月間以上の留学では、「F-1ビザ」という学生ビザが必要となります。このビザでは、学校でどれくらいの単位数、あるいは授業時間を履修しなくてはならないかが定められています。
3か月未満の短期留学では、「ESTA」という旅行者用のビザで渡航するパターンがあります。しかし、1週間で18時間以上の授業時間となる場合にはF-1ビザを取得する必要があります。
その他の手続きについては、学校ごとに入学条件などが異なります。交換留学では学校のサポートを受けられますが、私費留学となると自身で調査や手配することが多いので、難しく感じるかもしれません。そういった場合には、留学エージェントに相談してみるのもいいのではないでしょうか。
アメリカの高校留学にかかる費用は、交換留学か私費留学かで大きく差が出てきます。また、留学先の高校が公立か私立かでも、授業料にかなり違いがあります。
交換留学の場合、学校のプログラムにもよりますが、授業料が低額もしくは、無料となることがあるのです。そのため、留学にかかる費用は、基本的に滞在費と生活費だけだと考えていいでしょう。留学費用の目安として、公立高校への交換留学というケースでは、1年間で100万円から150万円が相場となるようです。
私費留学の場合、授業料から滞在費、生活費すべてが自費となるため、費用は膨大なものとなります。また、私費留学では、学費が高い私立高校に留学するパターンが多いようです。そうなると、トータル費用は1年間で200万円以上はかかります。物価の高い地域や学費が高い高校に留学すると、その倍の金額が必要になるおそれがあります。
アメリカでは高校までが義務教育となっていて、公立高校の授業料は基本的に無料です。また、入学試験はありません。そのため、公立高校のレベルは差がつきにくく、教育水準が全体的に保たれています。
それに対し私立高校では、学校独自のプログラムや大学進学を目的とした指導をおこなうなど、学校ごとの特色がみられます。
アメリカの高校留学は交換留学と私費留学に分けられます。留学にかかる費用は、交換留学のほうが安く、私費留学では高額になることが一般的です。しかし、私費留学は留学先や期間を自由に決められるため、自分がしたい留学ができることがメリットとなります。
高校留学では、ビザ取得や出願などの手続きがいくつもあるので、留学エージェントに相談してアドバイスを受けるのもいいでしょう。
日本の26倍の国土を誇るアメリカは、北はアラスカ、南はフロリダやハワイの50の州で形成されており、 それぞれの地域で文化や気候が全く異なることが特徴。 「人種のるつぼ」とよばれているように、各国の人々が様々な想いや背景を持って集まります。 様々な分野で最先端を走るアメリカには、ビジネスチャンスも広がっており、語学留学だけでない様々な滞在スタイルが可能です。 アメリカ留学では、 日本とは180度異なる文化・価値観・多様性を尊重する精神に触れ、 英語を学ぶだけにとどまらない人間的成長や経験ができるのではないでしょうか。