車があれば、移動するのが便利だと分かっていても、海外での運転となると、なかなかハードルが高いものです。しかし、オーストラリアに留学した方のなかには、車を購入する方もいます。その方は、どのように車を購入したのでしょうか。
本コラムではオーストラリアで車を購入する方法や、運転免許証はどうすればいいのかなど、車を手に入れる際の疑問について詳しくお答えしていきます。
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オーストラリアで生活する際は、車を持っていると便利です。オーストラリアで、車を購入しようと思った場合、新車であれば日本のように正規のディーラーから購入するのが一般的です。中古車を購入する場合は、中古車ディーラーから購入するほか、個人間で車を売買することもあります。
オーストラリアで車を購入したときは、各車両が保有しているPPSRと呼ばれる登記簿情報は、インターネットを通じて手に入れる必要があります。PPSRを活用すれば、事故履歴や盗難車両かどうかなどの確認をおこなえます。個人から購入した場合は、PPSRの確認を必ずおこないましょう。
個人間で車の売買をする場合は完全に自己責任となるので、注意が必要でしょう。車の整備状況などは、お金を払って整備士などに頼んでみてもらったほうが安心かもしれません。
個人から購入した場合は、14日以内に車の名義変更をおこなう義務があります。その際に必要な書類は、以下の3点になります。
・車両登録証(この名義を変更することで、車の所有者が移り変わります。)
・ロードワーシー(車の安全性を証明するための書類で、ガソリンスタンドなどで点検すれば発行してもらえます)
・自分の免許証のコピー(国際免許書もしくはオーストラリアの免許書のコピー)
帰国する際、買った車は、ディーラーに下取りしてもらう、個人に買ってもらう、日本に持って帰る、という3つのパターンがあります。留学生の人は現地で車を手放すことがほとんどです。
ディーラーに下取りしてもらう場合は、日本とあまり変わらないでしょう。査定をして金額に納得ができれば売却となります。個人に売却する方法は、車の代金が支払われないなどのトラブルも多いので、注意してください。
日本に車を持ち帰ることは可能ですが、手続きや費用の面でかなりハードルが高くなっています。運搬費や整備費に加え自動車税や保険のお金も必要ですので、最低でも100万円の費用がかかってくることになります。
オーストラリアで車を乗ろうと思った際に、使える免許は以下のようなものがあります。
日本の免許を持っていて、なおかつ渡航の予定がある場合に取れる免許になります。申請先は各都道府県警察署の運転免許課や運転免許センター、運転免許試験場などです。国際免許証自体の有効期限は1年間ですが、オーストラリアでは入国後3ヶ月以降に車を運転する場合は、オーストラリアの運転免許証を取得する必要があります。
国際免許証がない場合でも大丈夫です。日本の免許でも運転はできます。ただし、そのときにはWynyard Service Centerという、翻訳のサービスをおこなっている政府の機関が発行する翻訳証明書と、パスポート、ビザのコピーが必要になってきます。州によってはできないこともありますので、事前に確認しておいてください。
オーストラリアでは3ヶ月以上滞在する際には、オーストラリアの運転免許証へ書き換えなくてはいけません。日本の有効な運転免許証を所持していれば、試験や審査なく書類の手続きだけで、オーストラリアの免許に書き換えることができます。
オーストラリアの交通事情も気になりますよね。海外では左ハンドルが主流ですが、オーストラリアの車は日本と同じ右ハンドルです。車も左側を通行しています。
長距離移動の際に利用する高速道路のようなものをオーストラリアではフリーウェイ(Freeway)あるいは、モーターウェイ(Moterway)といいます。高速道路といえば優良で金額が高いイメージがありますが、オーストラリアの高速道路は、無料か有料であっても安い場合がほとんどです。
オーストラリアはスピード違反の取り締まりが厳しく、違反すると罰金が科せられます。制限速度は日本より少し早いぐらいですが、違反しないように注意して運転しましょう。
旅行や短期滞在であればレンタカーという手もあります。広大なオーストラリアを車で満喫するために、レンタカーを利用する際の手続きについてご説明します。
レンタカーを借りる際にはインターネットなどで事前に予約申し込みをして、現地のレンタカー会社の受付で車を受け取るのが一般的です。もちろん予約時に車種を選ぶこともできますので、自分な好きな車を選んでみてください。返却するときに、ガソリンを満タンにして返すのは日本と同じです。
ローカルのレンタカー会社では予約専用のサイトがなかったり、ルールが細かかったりします。また、やり取りはすべて英語となりますので、英語に自信のない人にはおすすめできません。そんな方には、日本語対応をおこなっているレンタカー会社もありますので、探してみてください。
海外で車を運転するということは、それだけでもハードルが高いものです。しかし、広大なオーストラリアでは車を使用すると得をすることが多くあります。限られた時間を有効活用するなら、車を所持することも1つの手段ではないでしょうか。
オーストラリアでは個人間の車の売却も珍しくありませんので、帰国の際には、他の人に譲ることもできます。また、購入に抵抗がある人にはレンタカーもオススメです。
なお、オーストラリアでは滞在が3ヶ月を超えると、オーストラリアの運転免許証への書き換えが必要となりますので、注意が必要です。滞在時間をフルに使ってオーストラリアを楽しんでくださいね。
オーストラリア留学は、海外渡航経験の少ない方にも自信を持っておすすめできます。 気さくでフレンドリーな人柄が魅力のオーストラリアは、多文化・多民族国家であるゆえ、外から来た人も馴染みやすく、何度も訪れたくなる心地よさがあります。 他の国に比べて留学生に対する制度が充実していて、国を挙げて手厚くサポートする体制が出来上がっているため、不安が多い海外生活も安心して送ることができるでしょう。 期間や渡航スタイルの選択肢が広く、短期留学やワーキングホリデーなど自分に合った形を選ぶことができるのもオーストラリア留学の大きなメリットです。