カナダに入国する際に、長期留学や長期滞在予定のかたはビザを取得しますが、じつは旅行者や短期滞在者でも「eTA」の申請・取得が必要となることはご存じですか。さらに、カナダの空港を経由する場合でもeTAを取得しなくてはならないのです。
この記事では、「eTAって何?」という基本的なことから、eTAの取得方法、入国時の注意事項について解説していきます。カナダに行く予定があるかたは、ぜひ知っておくと役立つ情報となっています。
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カナダに入国する際に、長期間の留学・滞在ではビザを取得しなければならないことはご存じのかたも多いでしょう。しかしそういったビザ以外にも、カナダ入国で必要となる「eTA」という手続きがあるのです。ここでは、eTAの概要について解説していきます。
eTAとは、カナダの電子渡航認証です。飛行機でカナダに入国する際には、入国審査を受けるまえに、あらかじめこのeTAの認証を取得しなければなりません。しかし、このeTAを取得したことで入国が許可されているということにはなりません。入国の際には、税関や検疫を通過する必要があります。
eTAでどんな項目が問われるのかというと、氏名や住所・連絡先といった基本的な個人情報や、パスポート情報、そしてカナダでの滞在スケジュールなどです。このような情報をあらかじめ申告しておくことで、カナダでの入国審査や税関での申告がスムーズになるという利点があるようです。
eTAの取得が必須となる人は、日本の場合、カナダの就労ビザや学生ビザを取得していない、飛行機で入国する人となります。つまり、ビザ無しで入国する旅行者や、学生ビザが不要で旅行者として入国する短期間の留学生などが対象となります。
そしてここで注意が必要なのが、カナダの空港を経由地としてほかの国に入国する場合でも、カナダのeTAを取得してなくてはならないのです。このことを知らずに、カナダ経由で飛行機の乗り継ぎをしようとしてしまったとしましょう。
すると、乗り継ぎ時間で急きょeTAを取得することになり、次のフライトまでに、手続きが間に合わないという最悪の事態になってしまうかもしれません。
カナダへ入国する旅行者や学生ビザが不要な短期留学生、そしてカナダ経由でほかの国に入国をするかたへ、eTAの取得方法をご説明していきます。
eTAの取得手続きをするまえに準備しておくものは、パスポートとメールアドレス、そしてクレジットカードです。クレジットカードは、申請料金7カナダドルを支払うために必要となります。
eTAを取得するには、インターネットを利用して、カナダ政府のホームページ内で手続きをします。日本語での記入方法の説明があるので、英語に自信がないかたでも難しいことはないでしょう。入力内容についても簡単な内容なので、数分あれば完了できるそうです。
eTAの申請で入力する内容は、あなたの氏名や住所・連絡先といった基本的な個人情報と、パスポートに記載されている情報です。また、カナダに入国する日や、カナダにどれくらいの期間滞在するかという予定も報告する必要があります。
詳しくはカナダ政府のホームページを確認すると細かい情報が得られます。eTAについての説明が日本語で説明されているので、わかりやすいでしょう。
飛行機でカナダに到着してからは入国ゲートへ進みますが、ここで、eTAの取得が必要となるかたはすでに取得が完了していることが前提となります。
カナダへ到着したら、税関申告をおこないます。この税関申告ですが、カナダでは自分で機械を操作して申告するセルフ方式となっています。海外に行くかたはよく、飛行機内で細長い紙の税関申告書を記入するでしょうが、カナダでは、紙ではなく機械で申告するのです。
機械の操作はそんなに難しいことはありません。最初に日本語画面を選択することができるので、英語があまりわからないかたでも大丈夫でしょう。日本語を選択したら、パスポートの顔写真がのっているページを開き、機械にスキャンさせます。そして、機械の上部についているカメラを見て顔写真を撮り、あとは画面に表示される質問に回答するだけです。
機械の操作を終えると紙が出てくるので、その紙を審査ゲートの職員に渡します。その際に職員から、荷物やカナダ入国に関する質問をされることがあるかもしれませんが、あわてずに回答しましょう。
ここでは、カナダに渡航予定のかたにあらかじめ知っておいてもらいたい、カナダ入国に関する注意事項をいくつかご紹介していきます。
学生ビザや就労ビザが不要で短期留学や旅行目的でカナダに入国するかたや、カナダの空港で乗り継ぎをして他国に渡るかたは、eTAの取得を忘れないようにしましょう。
eTAの取得はインターネットで数分あれば完了するといわれていますが、申請が集中するとそれ以上の時間がかかることもあるかもしれません。
eTAや機械での税関申告をおこなっていても、職員に直接、持ち込む荷物や入国に関する質問をされることがあるかもしれません。
税関や入国の際の職員からの質問は、もちろん英語です。あらかじめ関連する単語やよくある質問内容を知っておくといいでしょう。また、基本的な質問に関する答えを、英語で説明できるように準備しておきましょう。
あせったり、よくわからずに「No」「Yes」と答えてしまって嘘の報告をしてしまうと、トラブルにつながるかもしれないので、落ち着いた対応が求められます。
参考までに、入国審査や税関でももっともよく質問の例としては、入国の目的を問われるものです。答えとしては、「英語を勉強するため」や、「観光のため」にあてはまる方が多いでしょう。
また、滞在する期間や滞在場所をさらに聞かれることもあります。その際には、「何日間」「何か月間」とすぐ答えられるようにしておきましょう。滞在場所については、英語で伝えるのが難しかったら、予約したホテルや寮・ホームステイ先の地図などを見せるとスムーズでしょう。
飛行機でカナダに入国するかたで、学生ビザや就労ビザが不要の場合でも、eTAという認証システムの手続きがあらかじめ必要になります。また、カナダの空港を経由してほかの国に渡る際にもeTAの取得が必須となるので、気をつけてください。
eTAを取得するには、カナダ政府のホームページで申請をおこないます。ホームページでは、個人情報やパスポート情報、カナダ入国予定について入力します。また、カナダに到着した際の税関申告も、自分で機械を操作して申告しなくてはなりません。
この2点はカナダにはじめて行くかたは慣れないので不安に感じるかもしれませんが、どちらも日本語メニューを選択できるので、あらかじめ大まかな内容を知っていれば難しくはないでしょう。
世界2番目の国土を誇る広大な大地と雄大な自然が特徴のカナダは、都市ごとに雰囲気や気候が異なり、 冬にウィンタースポーツが楽しめる都市があるなど四季折々の魅力が溢れています。 多民族国家で移民が多く協調性を大切にする温かい国民性から、異文化の様々なバックグラウンドを持つ人々が仲良く暮らす国としても有名。 留学生が受け入れられやすい環境や雰囲気があり、訛りの少ないニュートラルな英語を話すため、 英語初心者も安心して留学することができます。