日本からの旅行先として人気の高いアジアの国のひとつといえばマレーシアです。数多くのモスクなどのイスラム文化独特の建物が作り出す町の雰囲気や、ペナン島やランカウイ島のビーチや、東南アジアで1番高いキナバル山とそのふもとの公園など、自然豊かな国として知られています。
そんなマレーシアが今、語学留学先として日本人に人気なことをご存知ですか?一般的に留学といえば学生などの若い世代がするイメージですが、今マレーシアへの留学はシニア世代からの注目も集まっているのです。今回はなぜマレーシア留学が高校生からシニアにまで世代を問わず選ばれているのか、その人気の理由をご紹介します。
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マレーシアには、外国人の受け入れを積極的におこなうインターナショナルスクールが多くあります。子どものうちから語学留学させる日本人の親御さんも増えているそうで、高校生の留学先として人気のある国です。
ただインターナショナルスクールが多いとはいえ、なぜ英語が母語でないアジアのマレーシアに留学する高校生が増えているのでしょうか。その理由として、マレーシアの英語教育レベルの高さがあります。
国の英語力を測る基準として「EF英語能力指数」というものがあります。これは世界各国で共通したテストを実施し、その結果をもとに英語力を算出・ランキングにするものです。このEF能力指数でマレーシアは2017年、シンガポールに次ぎアジアで2位に、また世界ランキングでは80か国中13位にランクインしています。
日本が同年に世界ランキング37位、アジア内では9位だったことをみても、マレーシアの英語教育が高水準であることがわかります。
国全体の英語力の高さから人気の留学先であるマレーシアですが、インターナショナルスクールの数が多いぶん、生徒の受け入れ条件もさまざまです。十分に英会話ができなくても受け入れをしてくれる学校もあれば、一定レベルの英語力がない生徒は入学できない学校もあります。
また学費も学校ごとに大きく異なり、学校のある地区や在籍している先生、設備などにより費用に差が出ます。立地・教師の質ともよい学校では学費が高くなりやすいので、その点にも注意しながら自分にあった学校を選ぶようにしましょう。
マレーシアにはマレー系約67%、中国系約25%、インド系約7%の人々が暮らしており、この3つを主な民族として構成されています。
マレーシアはかつてイギリスの植民地でした。植民地時代に労働者として連れてこられたのが中華系やインド系の人々であり、その子孫も現在はマレーシア人として暮らしています。そのためマレーシア国内ではマレー語、中国語、南インドで使用されるタミル語が使われますが、異なる民族間で会話をする時には英語を使用します。
植民地時代には英語が共通語だった時期もあり、今でも町中では英語表記の看板や案内を見かけます。このことから、マレーシア人にとって英語はなじみ深い言語といえるでしょう。マレーシアへの留学を高校生のときにしておけば、現地での生活の中でより自然に英語を取り込むことができるのではないでしょうか。
たとえば学校では英語で会話し、ホームステイ先では中華系のホストファミリーと中国語で、現地のインド系の友達とはタミル語で会話をするなど、英語以外の言語を学ぶ機会を見つけやすい環境でもあります。その気さえあれば第3言語も学べて、実際に使いながら生活できるのも多民族国家のマレーシアならではの魅力ともいえます。
マレーシアに留学をする高校生やシニア世代からの注目が増えていますが、実はその中間層の社会人の語学留学先としてもマレーシアは人気が高いのです。キャリアアップや、大学を卒業した直後や転職中の期間を利用して語学を取得したいと思っている方も多いかもしれません。
そんな社会人のマレーシア留学では、語学学校ではなく大学に入学してしまうのもおすすめです。もちろん語学学校でも語学の習得はできますが、キャリアアップのため大学に在学していたという事実は履歴書においてもアピールポイントのひとつになりますよね。
またマレーシアの大学には年に2~5回ほど入学できるタイミングがもうけられています。これなら、多くても4月入学・9月入学の2回に限られる日本の大学制度よりも、時期や都合を考えて入学を検討することができますね。
たとえばマレーシアの名門大学であるINTIインターナショナル大学は専攻する学部によっては中国語の授業を受講できるほか、すべての学生に4か月のインターシップを経験できる機会も与えられています。マレーシア留学中に社会人としての経験を積めるのはとても魅力的です。
一般的に留学といえば、学生のイメージが強いのではないでしょうか。しかしマレーシアは今、シニア世代の留学先として最も人気のある国のひとつとなっています。その理由はなんでしょうか。
日本とマレーシアの時差はなんとたったの1時間です。日本の方が1時間進んでいますが、サマータイムもないため時差の計算もややこしくなりません。電話などを利用し、リアルタイムで日本と連絡をとりたいときにもほとんど時差を考えずに済みます。
短くても移動に12時間はかかってしまうヨーロッパやアメリカに比べて、日本から近いマレーシアは飛行機に7時間ほど乗れば到着できる距離です。長時間飛行機の中で座っているのはかなり大変ですよね。7時間なら時々お手洗いに立ち上がる程度でも、体力的にあまりつらい思いをせずに渡航できるでしょう。
マレーシアは年間を通して暖かい南の国です。雨季があるため、時期によって降水量が異なる以外は比較的安定した気候で、1年中26℃前後の気温です。寒暖の差が少ないことは身体的にも楽ですね。
留学先として人気なマレーシアですが実は定年後の移住先としても、とても人気のある国であることをご存知でしょうか?観光に行った際にマレーシアののんびりした風土やおだやかな気候を気に入って、移住を決心する人も多いそうです。
たいていの東南アジアの国は物価が安いことで知られていますがマレーシアも同じく、物価が日本の約3分の1といわれるほど安いです。たとえば飲食店だと、ファミリーレストランくらいの予算で高級レストランでの食事ができてしまうお店もあるそうですよ。
このようにマレーシアは、リタイア後を穏やかに過ごすのにぴったりな条件がたくさんそろっているのです。マレーシア留学が高校生だけでなくシニア世代に選ばれるのにもうなずけますね。
多民族国家のマレーシアでは、母国語が違う者同士がコミュニケーションをとるために英語が必須であり、歴史的な背景も手伝って語学教育のレベルがアジアの中でも高い国です。最近では幼いころから通えるインターナショナルスクールも増え、留学先としての人気はますます高まってきています。
マレーシア国内ではさまざまな言語が飛び交うので、英語以外の言語をより身近に感じ、学ぶことができる環境です。これも他の国にはなかなかないポイントのひとつです。またマレーシア留学は、シニア世代にも人気です。シニア世代にとっても過ごしやすい環境のため注目が集まっています。
日本と同じアジア圏であるということや、時差が少ない、飛行機に乗っている時間が短くて済むなど、近場ならではの魅力がいっぱいです。そんな魅力にあふれるマレーシアを留学先に選んでみてはいかがでしょうか。
ロングステイ人気No.1のマレーシア。主に3つの民族が混在する多民族国家ですが、 互いに尊重する国民性、東南アジアの中でも経済的にも豊かであることから治安も穏やかです。 多民族文化らしく、外食でも様々な国の料理をリーズナブルに味わうことができるのも魅力の一つ。 東南アジアの中心に位置するため、多くの国からのアクセスが良好で、様々な国から留学生や移民が集まっています。 そのような土地柄のため、共通言語としての英語の能力はトップレベルで語学留学にも最適な環境。 リーズナブルかつ住みやすい環境で、国際的な感覚を養うことができます。