ボストンはアメリカの中でも最も長い歴史を持つ街です。豊かな自然や広い海岸線、史跡のあるマサチューセッツ州の東側にあり、州の中で一番大きな街でもあります。
同時に、学ぶ環境が非常にととのっていることが特徴です。中心部には数多くのノーベル賞受賞者が在学したハーバード大学やマサチューセッツ工科大学があり、学生も数多く住んでいる地域ともいえるでしょう。
そんな学問の街、ボストンに語学留学をしてみませんか?今回はボストン留学の際の学校を選ぶポイントや、ボストンがなぜ留学先として良いのか、その理由をご紹介します。
ボストンは、語学習得を目指す方にとてもおすすめの留学先です。その理由をいくつかご紹介します。
日本人が少ない
外国で外国語を習得するための1番の近道は、学びたい言葉だけを使って生活することです。しかし周りに日本人がたくさんいる学校や、シェアハウスや学生用のアパートの中に日本人がたくさんいたら、誰だってつい日本語で話してしまいたくなりますよね。
じつはこの“母国語で話す”というのはかなり語学学習の妨げになるものなのです。周りに流されて日本語で会話をしてしまわないためにも、日本人が少ない都市を選ぶことはとても重要です。ボストンへの留学では、学校にいる日本人の割合がほかのアメリカの人気都市にくらべて小さいことが多く、効率よく語学を学べるといえるでしょう。
交通の便がいい
ボストンは公共交通機関、とくに地下鉄が発達していて、車を持っていなくても生活に困ることはあまりないといわれています。
またボストンから電車に乗って5時間ほどでニューヨークに行けるので、「大都会には住みたくないけれど週末は遊びに行きたい」という方にも人気のある都市だそうです。
ボストンはアメリカの治安の良い国ランキングで常に上位にランクインしている都市です。実際ボストンに留学し学校に通っていたり、現地で暮らしている日本人の多くが、ボストンは治安が良いというそうです。
ではなぜボストンはアメリカの中でも治安の良い都市なのでしょうか。その理由は大きく2つあります。
1つ目はボストンがニューヨークやロサンゼルスのような大都市ではないことです。ボストンは決して大きい都市ではありませんが、小さくもなく田舎でもなく、生活に必要な店や施設はそろっているといえます。
2つめの理由として、ボストンが世界屈指の学術都市であることがあげられます。約69万人いるボストンの人口のうち、およそ36パーセントが学生との統計があります。つまり街の人口の3人に1人以上が学生ということになりますね。
ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の有名校はもちろんのこと、タフツ大学、ボストンカレッジ、ボストン大学、ノースイースタン大学など、全米ランキング50位以内の大学を含む120以上の教育機関がボストンの中心部に集中しています。そのためボストンでの留学先の語学学校からこれらの有名大学を目指す留学生も少なくありません。
有名大学が多いということは学ぶために来ている人が多く、そのぶん十分なお金を支払って大学に通う人も多いということです。そのため、所得の低い人々が集まり治安も悪い傾向にあるスラムやストリートチルドレンのあふれる地域は生まれにくいといえるでしょう。
では実際に、ボストン留学の語学学校にはどんなところがあるのでしょうか。留学中の多くの時間を過ごす語学学校はどんなところがあるのか見てみましょう。
「EC/ボストン校」
語学学校に通う留学生によくある悩みが、現地人の友達ができ辛いということです。この、外国人しか入学しない語学学校ならではの悩みを解決するために、現地の友達ができるカンバセーションパートナー制度を設けています。
このカンバセーションパートナー制度ではアメリカ人の大学生たちと交流することができ、パーティーなども開催されるそうです。授業プログラムは週20レッスンの一般コース 週30レッスンの集中コース、ビジネス英語コースなどがあります。
「FLSインターナショナル」
アメリカ国内に5校を展開するこちらの学校は、学校近くのFisher Collegeでの大学授業を受講できるプログラムがあるのが特長です。
さらに提携する100校以上の大学がアメリカ国内にあるので、アメリカの大学に進学したいと思っている方におすすめの語学学校です。週18レッスンのバケーションイングリッシュコースのほかに、ビジネス向けのプログラムや短期集中コースもあります。
「カプラン インターナショナル イングリッシュ/ノースイースタン大学」
こちらはノースイースタン大学のキャンパス内にある語学学校です。語学学校に通いながら大学のサークルに参加することもでき、さらには大学入学をサポートしてくれるプログラムも用意されています。また大学のスポーツジムや図書館も利用できるそうです。
大学に入学したいと思っている方にとっては、事前にキャンパスの雰囲気を知るいい機会にもなりますし、語学学校に通うだけでも大学の空気にふれることができる学校だといえます。
週20レッスンの一般コースや、リスニング力やスピーキング力など、より実践を意識した学習コースもあります。
「ボストン スクール オブ モダン ランゲージズ」
まだ語学留学がそれほど盛んではなかった1925年に創立された、ボストン留学の語学学校において歴史の長い学校です。たいていの語学学校が16歳からしか入学できないのに対し、こちらの学校は12歳から入学を受け入れています。
学校のオリジナル教材に沿って授業が進められ、週20レッスンの一般コースと、週30レッスンの集中コースがあります。
お伝えしてきたように、ボストンはアメリカの中でも治安の良い都市です。しかし学生の多い学問の街とはいえ、日本と同じ安心感で過ごすことはやはり危険でしょう。
スリや置き引き、凶悪犯罪等は治安の良いボストンでも起こる可能性があります。渡航の際は以下のことにも気をつけましょう。
・大金を持ち歩かない
・危ない地域に近寄らない
・知らない人と話さない
・高価なバッグや貴金属を身につけない
このような「旅行の際に気をつけなければいけないこと」を意識するだけでも、被害に遭う可能性は低くなります。
また滞在先がホームステイであればホームルールを守る、シェアハウスの場合には同居人と役割分担を事前にしっかり話し合うことによって、生活のトラブルも減らすことができるでしょう。ボストン留学では学校側からホームステイ先や学生用アパートを紹介してもらえる場合も多いので、学校授業以上の語学の上達を目指すなら「日本人がいない家」とリクエストすることもおすすめです。
ボストンの留学では学校に通う日がほとんどになるでしょう。実際の大学の講義を受講できるコースや、現地のアメリカ人大学生と友達になれるサービス、また就業準備をサポートしてくれたりと、語学学校ごとにさまざまなプログラムが用意されています。
日常会話のレベルを上達させる、ビジネス役立つ英語を習得する、また大学への入学準備として勉強したいなど、自分の留学目的をはっきりさせた上で選べば、有意義な滞在をすることができるでしょう。
またボストンは比較的治安の良い街ですが、危ない思いや困った事態にまきこまれないように、最低限の警戒心は持ちながら過ごしてくださいね。
今回の記事では、ボストンでおすすめな語学学校や注意点などについてご紹介しました。
語学学校の基礎知識や特徴など、語学学校の詳細を知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
日本の26倍の国土を誇るアメリカは、北はアラスカ、南はフロリダやハワイの50の州で形成されており、 それぞれの地域で文化や気候が全く異なることが特徴。 「人種のるつぼ」とよばれているように、各国の人々が様々な想いや背景を持って集まります。 様々な分野で最先端を走るアメリカには、ビジネスチャンスも広がっており、語学留学だけでない様々な滞在スタイルが可能です。 アメリカ留学では、 日本とは180度異なる文化・価値観・多様性を尊重する精神に触れ、 英語を学ぶだけにとどまらない人間的成長や経験ができるのではないでしょうか。